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3話 作戦遂行前日・前夜

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(食堂)

ミミ:「コロロちゃん、隊長と副隊長って仲良いよね」

コロロ:「2人の背中を私たち隊員は追っかけてる感じあるもんね」

ミミ:「何度か隊長に手合わせを頼もうとしたんだけど……副隊長がその都度邪魔してくるんだよ!」

コロロ:「それは、ミミちゃんが場所も時間も関係なしに手合わせを挑むからでしょ」

ミミ:「だってーー!隊長って強いじゃん!めちゃ強いじゃん!1回くらいいいじゃん!減るもんじゃないんだし!次の日、生きてるかも分からんないんだよ」

コロロ:「あーー、うん。そうかもね。縁起えんぎでもないこと言わないでね」

ミミ:「コロロちゃんとも手合わせしたいな」

コロロ:「作戦前に怪我はしたくないかなー」

ミミ:「じゃあ、作戦が終わったら手合わせしようね」

コロロ:「作戦が終わったら、休みたいかな」

ミミ:「私たち全員、Zゼット適正Sでしょ。その中で比較して分かる個人の強さって、身体能力とか戦闘の技量ぎりょうかんでしょ」

コロロ:「うん 」

ミミ:「隊長の研ぎ澄まされた感覚と戦いに関しての勘って、昔から凄いんだよね」

コロロ:「ミミちゃんは隊長を尊敬してるってこと?」

ミミ:「別に尊敬はしてないかな」

コロロ:「うーーーん……ん?」

コロロ:(M)ミミちゃん、そんなこと食堂で言わないで。明日、作戦遂行日だから!士気に関わるから!人……少なくて良かったぁ。

ミミ:「さっさと作戦終わらないかなー。隊長と戦ってみたいんだけどなぁ」

コロロ:「作戦には集中しようね」

ミミ:「あっ!」

コロロ:「どうしたの?」

ミミ:「今回、相手にするムゲン体についての情報なんだけど、副隊長と話したんだよね」

コロロ:「ん?えーーっと、イクチオステガだっけ?」

ミミ:「なんだ。聞いてたんだ」

コロロ:「作戦書さくせんしょにも書いてあったよ。確か……ずっと昔、古生代こせいだいにお魚が陸地へ上がっていく時に進化した姿だったっけ?」

ミミ:「気難しいのはいいよ。要するに、水陸両用のトカゲでしょ」

コロロ:「でも……サイズが問題だとか。見た目は酷似こくじしてるけど、大きさは全く違うんでしょ」

ミミ:「そう!軽トラックくらいの大きさ!副隊長はもしかしたら、もっと大きいかもしれないってさ!ワクワクだよね!何撃目なんげきめでブチのめせるかな」

コロロ:「クラウソードの調整確認しに行こっか」

ミミ:「うん。たくさん斬れるように、しっかり確認!確認!」

(間)

(23時 セーフハウス エントランス) 

カイ:「それじゃあ、皆んな。円陣を組むぞ」

(第8部隊39名で大きい円陣を組んだ)

カイ:「JACKジャック第8部隊 北部奪還作戦。皆んな、生きろ。負けるな!我々はを戦場で優雅に舞うモノ。死に選ばれるものではない!勝つぞ!」

ミミ:「おーーー!」

コロロ:「おーーー!」
 
(間)
 
コロロ:(M)こうして、北部奪還作戦は始まりました。いつもの円陣。いつもの掛け声。隊長が率いるAグループは洞爺湖の東へ。副隊長の率いるBグループは西へ。静かに行軍こうぐんの歩みを進めました。
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