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side Mehen
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2075年━━━━とある高層ビル
(間)
ムゲン:「カラスが死んだ」
縁:「そうですか」
ゴズ:「カラスは確かJACKの第……」
イカ:「6部隊ィーー!」
カイ:「……第11部隊だ」
縁:「第11部隊は苦戦を強いられない為、カラスに全てを一任したハズでしたが」
ムゲン:「想定外のことでも起きたか」
ムゲン:「カイとイカもカラスの現場に出向いたのだろ?」
カイ:「私は自分の目的を果たしに教会へ行っただけだ」
イカ:「イカはァーカイにィー、くっ付いて行っただけですのでええ!」
カイ:「敗北したのは全てカラスの責任だ。第11部隊に対しての評価は改めないといけない」
ムゲン:「第11部隊はコチラに干渉した時にのみ対処するとしよう」
ムゲン:「件の部隊は、王色染毬の息が掛かっているらしい。
ムゲン:JACKは崩せる部分から崩していけば、ほんの少しの風でも倒れるほどに脆くなる。そういう組織だ。今はまだ無用な接触は避けるように」
ゴズ:「染毬とやらを抹殺するということは無理なのか?」
ムゲン:「アレをどうにかするのはJACKを壊滅させるより難しいだろう」
(間)
縁:「ムゲン様、自分はどうすれば良いでしょうかァ!」
ムゲン:「縁、ビルの提供だけでお前の功績は大きい。感謝する」
縁:「なあんとおおおおおお!…もっったいなきお言葉」
(間)
縁:「いえ、自分に出来ることがあれば何なりと」
ムゲン:「よろしく頼む」
縁:(途中で遮られる)「あぁあぁああ…」
ゴズ:「わしはわしの大義の道を歩まさせてもらおうか」
ムゲン:「……内容は既に理解している。ゴズ、思う存分……復讐するといい」
ゴズ:「そうする。カイちゃんよ、例のリストを後で見せてくれるかね?」
カイ:「もちろんだ。ゴズさん、健闘を祈ります」
イカ:「おじいちゃん、ファイトーー」
(間)
解散後
カイ:「おい、イカ」
イカ:「はい!イカです!」
カイ:「教会の時は、手伝ってくれてありがとうな」
イカ:「いいんですよーー。イカは、Mehenの一員になって初めて同性のお友達ができて嬉しいんですーー……それに!」
カイ:「それに?」
イカ:「あれが、第11部隊ですか。しかも、カイの気になっている外道コロロですねー。元気そうでした!」
カイ:「それでも、私たちがムゲン体だと気付けなかったんだ」
イカ:「そもそも……そもそもそも」
カイ:「……ん?」
イカ:「最初っから、カラスを手助けするつもりなんてなかったんですよねえええ?」
カイ:「まぁ、気づくよな。わざと、敗北するフリまでしたんだ」
イカ:「きっと、ムゲンも気づいてますよ?気づかれていても良かったんですか?」
カイ:「ムゲンとは、そういう契約をしている。カラスなんて格下、生きているかなんて私にとってはどうでもいい」
イカ:「きゃあーー、かっくいィー」
(間)
縁:「何なのですか。あの2人は!ムゲン様の眼前だというのに!」
ゴズ:「ムゲン……」
縁:「………!」
ゴズ:「はァ(ため息)。ムゲン様も、わしらを信じていらっしゃるのだろうよ」
縁:「それは当然ですとも」
ゴズ:「それゆえに、体内のムゲン体をより強固なモノにし、身体への恩恵も強く受けられるようになさった」
縁:「私はもどかしいのですよ。ムゲン様のオチカラになるため、1人でも多くの人間にムゲンの━━ムゲン様の素晴らしさを広めていきたい!ああ!ムゲン様!」
ゴズ:「わしも、ムゲン様に感謝はしておるよ」
縁:「ゴズ。いえ、その生き方と年長者であることに敬意を持って…ゴズさんと今だけ呼びますが」
縁:「ゴズさん、想いが晴れることはなくとも。娘さんを……見放した者たちに地獄を見せられるように……楽しんできてください」
ゴズ:「おう。ありがとな縁。わしが帰ってきたら日本酒でも酌み交わそうや」
縁:「何度も言っているでしょう。私はワイン派ですよ」
ゴズ:「仮にわしが帰って来なかった時のために、人員補充も視野に入れておけよ」
縁:「オフコース。次はムゲン様に従順かつ、若い人材の獲得をですねぇ」
ゴズ:「老体にムチ打って踏ん張るわしの前で、容赦のないことを言ってくれるな」
縁:「老体……、ははっ(笑い声)。年齢不相応の肉体を持ちながら…ゴズさん、あなたって人は」
(間)
暗室
ムゲン:「下等な人類は滅ぶべくして、滅ぶのだ」
ムゲン:「全て我欲による自滅だ。……気づかぬことすら不遜である」
(間)
ムゲン:「カラスが死んだ」
縁:「そうですか」
ゴズ:「カラスは確かJACKの第……」
イカ:「6部隊ィーー!」
カイ:「……第11部隊だ」
縁:「第11部隊は苦戦を強いられない為、カラスに全てを一任したハズでしたが」
ムゲン:「想定外のことでも起きたか」
ムゲン:「カイとイカもカラスの現場に出向いたのだろ?」
カイ:「私は自分の目的を果たしに教会へ行っただけだ」
イカ:「イカはァーカイにィー、くっ付いて行っただけですのでええ!」
カイ:「敗北したのは全てカラスの責任だ。第11部隊に対しての評価は改めないといけない」
ムゲン:「第11部隊はコチラに干渉した時にのみ対処するとしよう」
ムゲン:「件の部隊は、王色染毬の息が掛かっているらしい。
ムゲン:JACKは崩せる部分から崩していけば、ほんの少しの風でも倒れるほどに脆くなる。そういう組織だ。今はまだ無用な接触は避けるように」
ゴズ:「染毬とやらを抹殺するということは無理なのか?」
ムゲン:「アレをどうにかするのはJACKを壊滅させるより難しいだろう」
(間)
縁:「ムゲン様、自分はどうすれば良いでしょうかァ!」
ムゲン:「縁、ビルの提供だけでお前の功績は大きい。感謝する」
縁:「なあんとおおおおおお!…もっったいなきお言葉」
(間)
縁:「いえ、自分に出来ることがあれば何なりと」
ムゲン:「よろしく頼む」
縁:(途中で遮られる)「あぁあぁああ…」
ゴズ:「わしはわしの大義の道を歩まさせてもらおうか」
ムゲン:「……内容は既に理解している。ゴズ、思う存分……復讐するといい」
ゴズ:「そうする。カイちゃんよ、例のリストを後で見せてくれるかね?」
カイ:「もちろんだ。ゴズさん、健闘を祈ります」
イカ:「おじいちゃん、ファイトーー」
(間)
解散後
カイ:「おい、イカ」
イカ:「はい!イカです!」
カイ:「教会の時は、手伝ってくれてありがとうな」
イカ:「いいんですよーー。イカは、Mehenの一員になって初めて同性のお友達ができて嬉しいんですーー……それに!」
カイ:「それに?」
イカ:「あれが、第11部隊ですか。しかも、カイの気になっている外道コロロですねー。元気そうでした!」
カイ:「それでも、私たちがムゲン体だと気付けなかったんだ」
イカ:「そもそも……そもそもそも」
カイ:「……ん?」
イカ:「最初っから、カラスを手助けするつもりなんてなかったんですよねえええ?」
カイ:「まぁ、気づくよな。わざと、敗北するフリまでしたんだ」
イカ:「きっと、ムゲンも気づいてますよ?気づかれていても良かったんですか?」
カイ:「ムゲンとは、そういう契約をしている。カラスなんて格下、生きているかなんて私にとってはどうでもいい」
イカ:「きゃあーー、かっくいィー」
(間)
縁:「何なのですか。あの2人は!ムゲン様の眼前だというのに!」
ゴズ:「ムゲン……」
縁:「………!」
ゴズ:「はァ(ため息)。ムゲン様も、わしらを信じていらっしゃるのだろうよ」
縁:「それは当然ですとも」
ゴズ:「それゆえに、体内のムゲン体をより強固なモノにし、身体への恩恵も強く受けられるようになさった」
縁:「私はもどかしいのですよ。ムゲン様のオチカラになるため、1人でも多くの人間にムゲンの━━ムゲン様の素晴らしさを広めていきたい!ああ!ムゲン様!」
ゴズ:「わしも、ムゲン様に感謝はしておるよ」
縁:「ゴズ。いえ、その生き方と年長者であることに敬意を持って…ゴズさんと今だけ呼びますが」
縁:「ゴズさん、想いが晴れることはなくとも。娘さんを……見放した者たちに地獄を見せられるように……楽しんできてください」
ゴズ:「おう。ありがとな縁。わしが帰ってきたら日本酒でも酌み交わそうや」
縁:「何度も言っているでしょう。私はワイン派ですよ」
ゴズ:「仮にわしが帰って来なかった時のために、人員補充も視野に入れておけよ」
縁:「オフコース。次はムゲン様に従順かつ、若い人材の獲得をですねぇ」
ゴズ:「老体にムチ打って踏ん張るわしの前で、容赦のないことを言ってくれるな」
縁:「老体……、ははっ(笑い声)。年齢不相応の肉体を持ちながら…ゴズさん、あなたって人は」
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