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緋色に染って、無色になって、闇に染って
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さて、このヤクザたちはどうやって入ってきたのか
まあ、至極簡単な方法で、正門を突破してきたのだった。
しかも、ものすごい数と武器を持ってきていた。
人数は30人前後
武器は車一台分ぐらい持ってきていた
普通なら、警察を呼んで、来るまでの間は男性職員が対応するのが普通だ。
しかし、この街の小学校には普通は適応されない。
男性職員もビビってしまい、動けなくなるほどの量だ。
職員がダメなら生徒が動くしかない。
と、原因を作った少年とその一味は立ち上がった。
まず、放送室で全校生徒に待機を要請した。
次に、職員たちに教室にはいられないように指示した。
なぜこんな指示を出したのか
それは、狙いが少年たちと知っていたので、戦いやすくするためだった。
ヤクザと戦うなら、どこが一番いいのか
直線上になれば、銃弾1発で終わりだ。
しかし、校庭だと広すぎて、詰めよれない。
教師の前だから、普通の鉄の棒ぐらいしか使えないので、遠距離戦はできない。
ならば、適する場所はひとつしかないだろう。
体育館だ。
範囲は広いが、詰め寄れないほどでもない。
それに、壁も普通より硬いから、銃弾も凌げる。
そして、本校舎とも離れているから、本校者への被害は少なくて済む。
そのために、ヤクザを体育館へ向かわせた。
いざと言う時のヤクザの聞き分けの良さは凄い。
意外と喧嘩でもなんでも、こっちの要求を理解してくれるのだ。
それを裏手に、とにかく体育館に招集させた。
そして、喧嘩が始まる…
の前に、軽く組長同士での話し合いが行われた。
まあ、完璧に無価値な会議だったが
相手は一切譲るきとない分かり、仕方なく喧嘩をすることになった。
実は、この時既に警察は学校の近くまで来ていたが、侵入はして来なかった。
人質を取られていると勘違いしたらしい。
こんなわけで、小学校の体育館を舞台に喧嘩をすることになった。
以外と、ヤクザの喧嘩というのは、まあまあ決まり事があったりする。
特に、こういった両者の合意の元の喧嘩だと、マナーに沿わないと殺されたりもする。
この喧嘩の場合だと、少しの準備時間の間は攻撃しないことと、銃の使用は禁止した。
これも、一応話し合いで決まったことだ。
因みに、この時はルールを違反するものは出てこなかった。
そして、結局ヤクザとの喧嘩が始まった。
本当なら、ここも完璧な描写を組み込みたいのだが、これを組み込むとグロテスクなので割愛する。
まあ、簡単に言うと、そこら辺にあるものを投げあった挙句、少年が5人ぐらいの足の骨を折って終わった。
本当に少年の剣の才能は凄かったのだ。
しかし、これを機に少年の心に変化が起きる。
それは、中学ではこの世界から抜けたいと思い始めたのだ。
この世界なら、仲間も金もなんでもある。
その代わり、常に失う覚悟をしなければいけない。
しかも、今回の抗争では、少年側にも結構被害が出てきた。
それが、少年にとっては怖くなったのだ。
これまで、負けを知らなかった少年は、初めて損失を知ったのだろう。
これは、少年にとってかなりのトラウマとなって残り続ける。
そして、少年自身の足を洗う番が来た。
まず少年は、自身の頭脳に磨きをかけ、受験の準備を始めた。
次に世代交代の準備を始めた。
そろそろ児童会長も代替わりの時期になってきていたので、次の児童会長を決めておいた。
そいつは、少年も認める頭脳と、戦闘能力を兼ね備えており、少年自身が救ったやつだった。
全面的に組織の方もそいつに任せることにして、完全に受験モードに切りかえた。
ここからは、特に面白みもないので、受験が終わるまで割愛する。
簡単に言うと、ちょっと特殊な中学に受かった。
家からも遠くはなく、通いやすいところだったので、中学はエスカレーターをおりることにした。
そして、完全に闇の世界から手を引いた。
もう、一生ここには関わらないと心に誓い、新しい地を踏みしめた。
とは言っても、最初はどうしても闇の世界の時の習慣が残っていた。
だから、あったら即喧嘩を良くしていたが、少年にとって変化が起きる。
初めて喧嘩で負けたのだ。
まあ武器無しでの喧嘩なら、ただのそこらのやつに毛が生えたぐらいだったから、弱かったのだが
それでも、少年にとっては驚きだった。
初めての敗北で、完全に心を洗われた少年は、また別の闇に浸かっていく。
今度の闇は、周りには影響を与えない安全な闇だ。
心の中の闇に浸ったのだ。
ほとんど自分が決めた相手以外とは、話さないと決め、実際に近寄り難い存在になった。
そして、持ち前のコミュニケーション能力を封印した。
所謂陰キャに転生したのだ。
しかし、この世界とは全て面白くなるように作られている。
少年の心は、閉じたままという訳ではなかった。
というより、心を閉じることを周りが許してくれなかったのだ。
本当に少年は、幸運なのか不幸なのか分からない。
ここから物語は終盤に向かって加速し始める。
まあ、至極簡単な方法で、正門を突破してきたのだった。
しかも、ものすごい数と武器を持ってきていた。
人数は30人前後
武器は車一台分ぐらい持ってきていた
普通なら、警察を呼んで、来るまでの間は男性職員が対応するのが普通だ。
しかし、この街の小学校には普通は適応されない。
男性職員もビビってしまい、動けなくなるほどの量だ。
職員がダメなら生徒が動くしかない。
と、原因を作った少年とその一味は立ち上がった。
まず、放送室で全校生徒に待機を要請した。
次に、職員たちに教室にはいられないように指示した。
なぜこんな指示を出したのか
それは、狙いが少年たちと知っていたので、戦いやすくするためだった。
ヤクザと戦うなら、どこが一番いいのか
直線上になれば、銃弾1発で終わりだ。
しかし、校庭だと広すぎて、詰めよれない。
教師の前だから、普通の鉄の棒ぐらいしか使えないので、遠距離戦はできない。
ならば、適する場所はひとつしかないだろう。
体育館だ。
範囲は広いが、詰め寄れないほどでもない。
それに、壁も普通より硬いから、銃弾も凌げる。
そして、本校舎とも離れているから、本校者への被害は少なくて済む。
そのために、ヤクザを体育館へ向かわせた。
いざと言う時のヤクザの聞き分けの良さは凄い。
意外と喧嘩でもなんでも、こっちの要求を理解してくれるのだ。
それを裏手に、とにかく体育館に招集させた。
そして、喧嘩が始まる…
の前に、軽く組長同士での話し合いが行われた。
まあ、完璧に無価値な会議だったが
相手は一切譲るきとない分かり、仕方なく喧嘩をすることになった。
実は、この時既に警察は学校の近くまで来ていたが、侵入はして来なかった。
人質を取られていると勘違いしたらしい。
こんなわけで、小学校の体育館を舞台に喧嘩をすることになった。
以外と、ヤクザの喧嘩というのは、まあまあ決まり事があったりする。
特に、こういった両者の合意の元の喧嘩だと、マナーに沿わないと殺されたりもする。
この喧嘩の場合だと、少しの準備時間の間は攻撃しないことと、銃の使用は禁止した。
これも、一応話し合いで決まったことだ。
因みに、この時はルールを違反するものは出てこなかった。
そして、結局ヤクザとの喧嘩が始まった。
本当なら、ここも完璧な描写を組み込みたいのだが、これを組み込むとグロテスクなので割愛する。
まあ、簡単に言うと、そこら辺にあるものを投げあった挙句、少年が5人ぐらいの足の骨を折って終わった。
本当に少年の剣の才能は凄かったのだ。
しかし、これを機に少年の心に変化が起きる。
それは、中学ではこの世界から抜けたいと思い始めたのだ。
この世界なら、仲間も金もなんでもある。
その代わり、常に失う覚悟をしなければいけない。
しかも、今回の抗争では、少年側にも結構被害が出てきた。
それが、少年にとっては怖くなったのだ。
これまで、負けを知らなかった少年は、初めて損失を知ったのだろう。
これは、少年にとってかなりのトラウマとなって残り続ける。
そして、少年自身の足を洗う番が来た。
まず少年は、自身の頭脳に磨きをかけ、受験の準備を始めた。
次に世代交代の準備を始めた。
そろそろ児童会長も代替わりの時期になってきていたので、次の児童会長を決めておいた。
そいつは、少年も認める頭脳と、戦闘能力を兼ね備えており、少年自身が救ったやつだった。
全面的に組織の方もそいつに任せることにして、完全に受験モードに切りかえた。
ここからは、特に面白みもないので、受験が終わるまで割愛する。
簡単に言うと、ちょっと特殊な中学に受かった。
家からも遠くはなく、通いやすいところだったので、中学はエスカレーターをおりることにした。
そして、完全に闇の世界から手を引いた。
もう、一生ここには関わらないと心に誓い、新しい地を踏みしめた。
とは言っても、最初はどうしても闇の世界の時の習慣が残っていた。
だから、あったら即喧嘩を良くしていたが、少年にとって変化が起きる。
初めて喧嘩で負けたのだ。
まあ武器無しでの喧嘩なら、ただのそこらのやつに毛が生えたぐらいだったから、弱かったのだが
それでも、少年にとっては驚きだった。
初めての敗北で、完全に心を洗われた少年は、また別の闇に浸かっていく。
今度の闇は、周りには影響を与えない安全な闇だ。
心の中の闇に浸ったのだ。
ほとんど自分が決めた相手以外とは、話さないと決め、実際に近寄り難い存在になった。
そして、持ち前のコミュニケーション能力を封印した。
所謂陰キャに転生したのだ。
しかし、この世界とは全て面白くなるように作られている。
少年の心は、閉じたままという訳ではなかった。
というより、心を閉じることを周りが許してくれなかったのだ。
本当に少年は、幸運なのか不幸なのか分からない。
ここから物語は終盤に向かって加速し始める。
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