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新たなる危機に瀕して
自分が自分を知らない
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眩しい陽の光が、僕の目をノックした
「ほとんど寝た気がしないなぁ」
まあ、昨日寝たのがすごい遅かったし、仕方ないのかもしれない
コンコン
家の戸を誰かが叩く音がした。
私の家に来るような人なんて限られているけど、今来そうな人は思い浮かばない。
今は能力も使えないので、少し心配になったけど、外に放置するのも可哀想なので、応答する。
「はーい」
と言ってドアを開けると
「おはよう
夜神くん、じゃないね
夜神ちゃんがいいかな」
昨日軍に話に行ってもらった颯希だった。
「どうかしましたか?
というか、なぜこの家を知ってるんですか?」
「それよりも上がってもいい?
たってるのは疲れるし」
「どうぞ」
なんでこの家を知ってるんだろう
何しにこの家に来たんだろう
そんな疑問が頭から離れないでいると、椅子に座った颯希が話しかけてきた。
「今日は、夜神ちゃんに質問があってきたの
けど、先に夜神ちゃんの質問に答えようかな」
「あ、はい」
「実は私も能力者なの」
その衝撃的な一言を発せられた瞬間、戦闘態勢になった。
「そんなに怯えないでよ
私はあそこから逃げられないくらいなんだから、戦闘系じゃないのはわかるでしょ」
確かに、戦闘系の能力者では無さそうだ
それがわかっただけでちょっと緊張がほぐれた。
「だいぶ警戒心も薄まったみたいだね
そうだ、先にこれを言わないとね」
「はい?」
すると、颯希はきちんと座り直して、
「昨日は助けてくれてありがとう
おかげで今は普通に暮らせているからね
感謝しかないよ」
「どういたしまして
まあ私も捕まったので、逃げるためにはってとこです」
「それじゃあ、本題に入ろうかな
先に言うと、私は相手の思考を読み取る能力を持ってるんだ
だから、相手の情報とかを握ってたの」
「そうなんですか」
「それで、あなたのことをここに連れて帰ってきた人がいたでしょ
あの子のことを、能力を使いながら追いかけてきたの」
「だからこの家を」
「まあ、そういうことだよ
一応簡易的に能力で、相手の位置を調べることもできるし」
「な、なるほど」
「それで、あなたの事を追いかけてきたわけだけど、気になることがあったの
あなたの心ってどうなってるの?」
「へ?」
「私の能力なら、普通の人の心の中は簡単に読めるはず
なのに、あなたの心の中は読めなかったの
作られた心とか、中が虚ろな心とかの、普通じゃない心以外は読めるはずなのに」
作られた心?
虚ろな心?
「って、その顔だと私の言ってることがわかってない様子だね
まあ、本人がわかってることなんて少ないしね」
「そ、そうですか」
「ま、夜神ちゃんのこと気に入ったから、これからもお邪魔するね」
「え?」
「もう家も知ってる訳だし、これからも来るから覚えといてね」
「は、はい」
「あはは
そういう反応が面白いから気に入ったんだよ
心が読めない人と会話するのは面白いからね」
「そ、そうですか」
「それじゃあ今日はもう帰るね
それじゃ、私の気が向いたらまた会おうね」
と言って、颯希は帰ってしまった。
しかし、彼女の言った言葉が、脳内で何度も思考を妨害する。
虚ろな心か作られた心の持ち主
中身がないのか、最早偽物の心なのか
いくら自分の胸の内に問いかけたって、こだまが返ってくるのみ
心の中で、自問が反響ん繰り返していると、誰かの来訪を、ドアの振動が知らせた。
「入るわよ」
と言って、いきなり家に上がり込んできたのは、暁月だった。
「何か用でもあってきたの?」
「いや、違うわよ
ただ、夜神ちゃんと話したいだけだよ」
「それじゃあさ、ひとつ聞きたいことがあるんだけど」
「何?」
「私の心ってどうなってるんだろう?」
「そんなの、夜神ちゃんに会って数年の私が知ってるわけないでしょ
それに、そんなのは自分の心の中に聞くものよ」
「自分に聞いても分からないんだよ
てか、私達ってあってまだ数年しか経ってなかったっけ?」
「忘れたの?
まだ3年前とかそんなもんでしょ
だって、あのことがあったあとの話だもの」
「え、そうだっけ
てっきりずっとここに住んでるものだと思ってた」
「3年ぐらい前に、貴方がここに連れてこられたのよ
その時にはまだ能力もコントロール出来なかったしね」
「え?
なんか、私の記憶と違うんだけど
どうなってるんだろう」
「私にもわかんないわね
まあ、自分のことなんだから、じっくり考えてみたら?
あなたっていつも周りのことしか考えてないもの」
「まあ、自分の周囲が平和ならそれが一番いいからね」
「あんたってそればかりよね
何というか、平和主義なのかしら」
「平和主義はいい事じゃん」
「悪いとは思ってないわよ
一切曲がったことしないしね
たださ、大抵自分のこと考えないじゃん
だからさ、自分のことを考えるいい機会なんじゃない?」
「わかったよ
てか、なんか今日全然戻らないんだね」
「確かに、かなり時間たったけど、まだ治ってないね
まあ、そっちの方が可愛いし、そのままでもいいんだけど
あ、でもそのままじゃ能力使えないのか」
「そうなんだよね
能力が使えないのはかなりの問題だよ」
「戻る時って自分でわかるもんなの?」
「なんかね、戻りそうになったらわかるんだよ
体が戻ってくる感じがあるからね」
「ふーん
まあ、能力の使いすぎとか、そんなとこじゃない?
ゆっくり待つしかないと思うよ
それじゃ、私はそろそろ帰るから」
「それじゃあ、またね」
暁月は、そのまま神社に向かっていった。
それにしても、この体のままだと不便すぎる。
見た目もアレだし、能力も使えないし…
早く治って欲しいなぁ
しかし、結局今日は体が戻ることは無かった。
このまま戻らなかったらという、心配だけが渦巻きながら、沈む意識の中でため息をついた。
ふと気がつくと、僕は謎の場所にいた。
小さな家が連なる住宅地の少し外れ
周りの家より少しだけ大きな家の庭にいた。
「ここは…?」
声はどこにも残らず、頭の中で児玉を繰り返すばかり
見知らぬ土地に謎の家
いや、違う
この家は
町外れの子の家は、見たことがある
だけじゃない
いつか
ずっと昔に住んでいたような気がする
でも、何も思い出せない
街中を歩いてみたけど何も思い出せない
ただ、街の外は白いモヤのようなものがかかっていた
少なくとも今住んでいるところからはかなり離れているだろう
以前に住んでいた場所にしては、記憶があやふやというか、何も覚えてないというか
そこで、もう一度あの家に戻って、扉を開けようとして
「え?!」
いつもの家に戻っていた。
「夢…か」
ものすごい疲れる夢だった
何かがすごい引っかかる
でも、思い出せない
まあ、仕方ないし起きることにする
ふと、自分の体を見て
「うわっ
良かった~」
やっと自分の体に戻っていた
いつも通りの体にほっとしていたが、誰かがドアを叩く音がした。
「は~い」
ドアを開けると
「お姉ちゃんが、お姉ちゃんが連れてかれた」
と、暁音が泣きついてきた。
「ほとんど寝た気がしないなぁ」
まあ、昨日寝たのがすごい遅かったし、仕方ないのかもしれない
コンコン
家の戸を誰かが叩く音がした。
私の家に来るような人なんて限られているけど、今来そうな人は思い浮かばない。
今は能力も使えないので、少し心配になったけど、外に放置するのも可哀想なので、応答する。
「はーい」
と言ってドアを開けると
「おはよう
夜神くん、じゃないね
夜神ちゃんがいいかな」
昨日軍に話に行ってもらった颯希だった。
「どうかしましたか?
というか、なぜこの家を知ってるんですか?」
「それよりも上がってもいい?
たってるのは疲れるし」
「どうぞ」
なんでこの家を知ってるんだろう
何しにこの家に来たんだろう
そんな疑問が頭から離れないでいると、椅子に座った颯希が話しかけてきた。
「今日は、夜神ちゃんに質問があってきたの
けど、先に夜神ちゃんの質問に答えようかな」
「あ、はい」
「実は私も能力者なの」
その衝撃的な一言を発せられた瞬間、戦闘態勢になった。
「そんなに怯えないでよ
私はあそこから逃げられないくらいなんだから、戦闘系じゃないのはわかるでしょ」
確かに、戦闘系の能力者では無さそうだ
それがわかっただけでちょっと緊張がほぐれた。
「だいぶ警戒心も薄まったみたいだね
そうだ、先にこれを言わないとね」
「はい?」
すると、颯希はきちんと座り直して、
「昨日は助けてくれてありがとう
おかげで今は普通に暮らせているからね
感謝しかないよ」
「どういたしまして
まあ私も捕まったので、逃げるためにはってとこです」
「それじゃあ、本題に入ろうかな
先に言うと、私は相手の思考を読み取る能力を持ってるんだ
だから、相手の情報とかを握ってたの」
「そうなんですか」
「それで、あなたのことをここに連れて帰ってきた人がいたでしょ
あの子のことを、能力を使いながら追いかけてきたの」
「だからこの家を」
「まあ、そういうことだよ
一応簡易的に能力で、相手の位置を調べることもできるし」
「な、なるほど」
「それで、あなたの事を追いかけてきたわけだけど、気になることがあったの
あなたの心ってどうなってるの?」
「へ?」
「私の能力なら、普通の人の心の中は簡単に読めるはず
なのに、あなたの心の中は読めなかったの
作られた心とか、中が虚ろな心とかの、普通じゃない心以外は読めるはずなのに」
作られた心?
虚ろな心?
「って、その顔だと私の言ってることがわかってない様子だね
まあ、本人がわかってることなんて少ないしね」
「そ、そうですか」
「ま、夜神ちゃんのこと気に入ったから、これからもお邪魔するね」
「え?」
「もう家も知ってる訳だし、これからも来るから覚えといてね」
「は、はい」
「あはは
そういう反応が面白いから気に入ったんだよ
心が読めない人と会話するのは面白いからね」
「そ、そうですか」
「それじゃあ今日はもう帰るね
それじゃ、私の気が向いたらまた会おうね」
と言って、颯希は帰ってしまった。
しかし、彼女の言った言葉が、脳内で何度も思考を妨害する。
虚ろな心か作られた心の持ち主
中身がないのか、最早偽物の心なのか
いくら自分の胸の内に問いかけたって、こだまが返ってくるのみ
心の中で、自問が反響ん繰り返していると、誰かの来訪を、ドアの振動が知らせた。
「入るわよ」
と言って、いきなり家に上がり込んできたのは、暁月だった。
「何か用でもあってきたの?」
「いや、違うわよ
ただ、夜神ちゃんと話したいだけだよ」
「それじゃあさ、ひとつ聞きたいことがあるんだけど」
「何?」
「私の心ってどうなってるんだろう?」
「そんなの、夜神ちゃんに会って数年の私が知ってるわけないでしょ
それに、そんなのは自分の心の中に聞くものよ」
「自分に聞いても分からないんだよ
てか、私達ってあってまだ数年しか経ってなかったっけ?」
「忘れたの?
まだ3年前とかそんなもんでしょ
だって、あのことがあったあとの話だもの」
「え、そうだっけ
てっきりずっとここに住んでるものだと思ってた」
「3年ぐらい前に、貴方がここに連れてこられたのよ
その時にはまだ能力もコントロール出来なかったしね」
「え?
なんか、私の記憶と違うんだけど
どうなってるんだろう」
「私にもわかんないわね
まあ、自分のことなんだから、じっくり考えてみたら?
あなたっていつも周りのことしか考えてないもの」
「まあ、自分の周囲が平和ならそれが一番いいからね」
「あんたってそればかりよね
何というか、平和主義なのかしら」
「平和主義はいい事じゃん」
「悪いとは思ってないわよ
一切曲がったことしないしね
たださ、大抵自分のこと考えないじゃん
だからさ、自分のことを考えるいい機会なんじゃない?」
「わかったよ
てか、なんか今日全然戻らないんだね」
「確かに、かなり時間たったけど、まだ治ってないね
まあ、そっちの方が可愛いし、そのままでもいいんだけど
あ、でもそのままじゃ能力使えないのか」
「そうなんだよね
能力が使えないのはかなりの問題だよ」
「戻る時って自分でわかるもんなの?」
「なんかね、戻りそうになったらわかるんだよ
体が戻ってくる感じがあるからね」
「ふーん
まあ、能力の使いすぎとか、そんなとこじゃない?
ゆっくり待つしかないと思うよ
それじゃ、私はそろそろ帰るから」
「それじゃあ、またね」
暁月は、そのまま神社に向かっていった。
それにしても、この体のままだと不便すぎる。
見た目もアレだし、能力も使えないし…
早く治って欲しいなぁ
しかし、結局今日は体が戻ることは無かった。
このまま戻らなかったらという、心配だけが渦巻きながら、沈む意識の中でため息をついた。
ふと気がつくと、僕は謎の場所にいた。
小さな家が連なる住宅地の少し外れ
周りの家より少しだけ大きな家の庭にいた。
「ここは…?」
声はどこにも残らず、頭の中で児玉を繰り返すばかり
見知らぬ土地に謎の家
いや、違う
この家は
町外れの子の家は、見たことがある
だけじゃない
いつか
ずっと昔に住んでいたような気がする
でも、何も思い出せない
街中を歩いてみたけど何も思い出せない
ただ、街の外は白いモヤのようなものがかかっていた
少なくとも今住んでいるところからはかなり離れているだろう
以前に住んでいた場所にしては、記憶があやふやというか、何も覚えてないというか
そこで、もう一度あの家に戻って、扉を開けようとして
「え?!」
いつもの家に戻っていた。
「夢…か」
ものすごい疲れる夢だった
何かがすごい引っかかる
でも、思い出せない
まあ、仕方ないし起きることにする
ふと、自分の体を見て
「うわっ
良かった~」
やっと自分の体に戻っていた
いつも通りの体にほっとしていたが、誰かがドアを叩く音がした。
「は~い」
ドアを開けると
「お姉ちゃんが、お姉ちゃんが連れてかれた」
と、暁音が泣きついてきた。
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