勇者ライフ!

わかばひいらぎ

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日常編(単発)

最近の流行り

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 ある日、クライブとマルセルが町を歩いていると、無数のゾンビが行進していた。
「何あれ?パンデミック?」
「あれはゾンビごっこだよ。最近の流行りなんだ」
「変な流行りだなぁ。どんな感じのごっこなの?」
「自分の命を経って何分ゾンビでいれるかっていう流行り」
「俺からすれば死んでから一秒でも生きてれば奇跡だと思うんだけど」
「やってみる?」
「やらねぇよ。変人しかやらねぇだろこんなの」
 そんな会話をしていると、二人に近づいてくる一体のゾンビがいた。それは見慣れた顔だった。
「あ、フーリ!」
「よぉお前ら」
「フーリまでゾンビごっこしてんのかよ」
「ゾンビの気分はどう?」
「二日酔いの時みたいな感じ」
「やっぱいい気分じゃないんだ」
「でもお冷飲んだら良くなったよ」
「そんなもんだよね」
「どんなもんだよ」
「あっ」
「どしたのフーリ?」
「そろそろ死ぬ」
「前兆とかあるんだ」
「酒飲みすぎた後みたいに胃がムカムカする」
「なんで全部酒関係なんだよ」
「酒は発酵してるだろ?つまり腐ってるんだ。ゾンビだって腐ってる、同じ同じ!」
「共通点が発酵しか無いんだが」
「じゃあ別に納豆とかヨーグルトとかでもいいじゃん」
「うるせぇぞクソガキ!ごちゃごちゃ言うんじゃねぇ!」
「ひぃ!フーリが怒った~!」
「酒飲むと人が変わるって言うからな」
 こうして、とち狂った流行りを目の当たりにしたクライブは、何があってもゾンビにはならないと誓ったのであった。ちなみに、フーリに鮭を与えたところ、復活した。
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