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日常編(単発)
怪我
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ある日、クライブは道端で倒れているフーリを見つけた。
「おいフーリ!どうした?」
「こ、小指が……」
「もしかして、お前にしては珍しく魔物討伐でもしてたのか?」
「違う違う。家出漫画読んでた」
「ふーん。じゃあ何をどう間違えればこうなるんだよ」
「漫画を横になりながら縦じゃなくて斜めで読んだらこうなった」
「ごめん全然わかんない」
「まさか小指が吹っ飛ぶとはな」
「なんだよその吹っ飛ぶって言うのは」
「吹っ飛ぶは吹っ飛ぶだよ」
「ごめんそれもよくわかんない」
「お前だってこの前親指吹っ飛んでたじゃん」
「は?そんな経験ないよ俺」
「あ、それは夢の中の話だ」
「お前の夢の中で俺は何をされてるんだよ」
「あーそろそろ血液が足らなくなる~」
「そんな冷静にいられるなら多分大丈夫じゃね?」
「赤血球の流出が激しい!でも白血球も負けてないぞ!」
「なんの実況だよ。でもそろそろ小指の怪我に飽きてきたろ。ポーション飲む?」
「僕は騙されないぞ!人の弱みに漬け込みやがって!そういう甘い言葉の裏には必ず何かあるんだ!」
「人の善意をそこまで疑うか?」
「こんなの鼻水つけとけば治るよ」
「せめて唾にしろよ」
「ほら見ろ。僕の骨だ」
「見せんな汚ぇな」
「でもなんで小指が吹っ飛んだんだろ」
「めっちゃ話し戻すじゃん」
「多分あれかな、反政府派のクーデタかな」
「お前は政府の用人じゃねぇんだからそれは有り得ねぇだろ」
「じゃあクライブ。とりあえずポーションちょうだい」
「あ、やっぱり欲しかったんだ」
こうして、フーリの謎の大怪我は無事に治った。ちなみに、小指が吹っ飛んだ原因はマルセルのイタズラだった。
「おいフーリ!どうした?」
「こ、小指が……」
「もしかして、お前にしては珍しく魔物討伐でもしてたのか?」
「違う違う。家出漫画読んでた」
「ふーん。じゃあ何をどう間違えればこうなるんだよ」
「漫画を横になりながら縦じゃなくて斜めで読んだらこうなった」
「ごめん全然わかんない」
「まさか小指が吹っ飛ぶとはな」
「なんだよその吹っ飛ぶって言うのは」
「吹っ飛ぶは吹っ飛ぶだよ」
「ごめんそれもよくわかんない」
「お前だってこの前親指吹っ飛んでたじゃん」
「は?そんな経験ないよ俺」
「あ、それは夢の中の話だ」
「お前の夢の中で俺は何をされてるんだよ」
「あーそろそろ血液が足らなくなる~」
「そんな冷静にいられるなら多分大丈夫じゃね?」
「赤血球の流出が激しい!でも白血球も負けてないぞ!」
「なんの実況だよ。でもそろそろ小指の怪我に飽きてきたろ。ポーション飲む?」
「僕は騙されないぞ!人の弱みに漬け込みやがって!そういう甘い言葉の裏には必ず何かあるんだ!」
「人の善意をそこまで疑うか?」
「こんなの鼻水つけとけば治るよ」
「せめて唾にしろよ」
「ほら見ろ。僕の骨だ」
「見せんな汚ぇな」
「でもなんで小指が吹っ飛んだんだろ」
「めっちゃ話し戻すじゃん」
「多分あれかな、反政府派のクーデタかな」
「お前は政府の用人じゃねぇんだからそれは有り得ねぇだろ」
「じゃあクライブ。とりあえずポーションちょうだい」
「あ、やっぱり欲しかったんだ」
こうして、フーリの謎の大怪我は無事に治った。ちなみに、小指が吹っ飛んだ原因はマルセルのイタズラだった。
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