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日常編(単発)
ドラマ
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ある日、お風呂上がりにクライブがテレビをつけると、たまたま今話題のドラマがやっていた。しかし、どうやら今回で最終回のようである。
「なんだ最終回か……。ちょっと見てみるか」
たしか、ドラマの内容は推理系だった気がする。クライブの薄い記憶通り、テレビには刑事らしき二人が話し合っている場面が映し出されていた。
『それじゃあ、これがその写真か?』
『あぁ。今までのとは違う、完璧に動かぬ証拠だ』
「結構最終局面なのかな?」
『よし!じゃあ早く勇者団に持っていくぞ!』
『待て。その前に、俺が頼んだ寿司がまだ一皿来てないんだ』
『イカだっけ?』
『違う』
『あれ?イワシだっけか?』
『それも違う!』
『カンパチか?』
『違ぇよ!』
寿司待ち刑事は突然ぶちギレ机を叩いた。
「なんだよこの展開」
『待て、お前……何をする気だ!?』
『もう足掻いても無駄だ。お前は今からこのサーモンの餌食だ』
『サーモンを使った犯行……?まさか、この事件の犯人は!』
『ふふふ、そういうことさ。どの道、写真を見つけたお前は俺に殺される運命だったわけよ』
『止めろ……止め、ぎゃああああ!』
『お客さーん。ハンバーグ寿司でーす』
「なんだこれ」
こうして、テレビドラマ『てめぇの番だ馬鹿野郎』は衝撃のラストを迎え終了した。
「なんだ最終回か……。ちょっと見てみるか」
たしか、ドラマの内容は推理系だった気がする。クライブの薄い記憶通り、テレビには刑事らしき二人が話し合っている場面が映し出されていた。
『それじゃあ、これがその写真か?』
『あぁ。今までのとは違う、完璧に動かぬ証拠だ』
「結構最終局面なのかな?」
『よし!じゃあ早く勇者団に持っていくぞ!』
『待て。その前に、俺が頼んだ寿司がまだ一皿来てないんだ』
『イカだっけ?』
『違う』
『あれ?イワシだっけか?』
『それも違う!』
『カンパチか?』
『違ぇよ!』
寿司待ち刑事は突然ぶちギレ机を叩いた。
「なんだよこの展開」
『待て、お前……何をする気だ!?』
『もう足掻いても無駄だ。お前は今からこのサーモンの餌食だ』
『サーモンを使った犯行……?まさか、この事件の犯人は!』
『ふふふ、そういうことさ。どの道、写真を見つけたお前は俺に殺される運命だったわけよ』
『止めろ……止め、ぎゃああああ!』
『お客さーん。ハンバーグ寿司でーす』
「なんだこれ」
こうして、テレビドラマ『てめぇの番だ馬鹿野郎』は衝撃のラストを迎え終了した。
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