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日常編(単発)
アクアミュージアム
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ある日、三人は水族館に来ていた。
「いやー来たね。でかい水族館」
「デープ一の大きさだっけ?」
「そう雑誌には書いてあったよ」
「じゃあ早速行こうぜ」
「あ!ちょっといいっすか?」
「なんだよフーリ」
「僕水族館嫌いだからあの観覧車に永遠と乗って待ってるわ」
「お前何しにきたんだよ」
こうしてクライブとマルセルの二人だけで行く事になった。
「なぁマルセル。色々コーナーがあるみたいだけどどこ行きたい?」
「ここ行きたい!ふれあいコーナー!」
「ふれあいコーナーならすぐそこだな。じゃあ行こっか」
ふれあいコーナーとは、浅い水槽にヒトデやウニに貝などを触ることができるというエロいコーナーだ。
「別にエロじゃねぇだろ」
「ウニって針の付け根が性感帯なんだよね」
「嘘こじつけてまで無理やりエロいコーナーに仕立てなくていいよ」
「クライブも触ってみれば?」
「う~ん、ヒトデなんて触ってもなぁ……」
「ヒトデ触ったことない勇者なんて恥ずかしいと思われるよ」
「初めて聞いたぞそんなの」
若干戸惑いつつもクライブは水槽のヒトデに向けて手を伸ばした。すると、手の突っ込まれた所からじわじわと水が凍り始めた。
「あ、やべ。俺のアビリティ的なの忘れてた」
マルセルがヒトデとウニをこねくり回し、飽きたところで次のコーナーに行くことにした。
「次どこ行く?」
「巨大魚vs飼育員のショーが見たい!」
「なにそのイベント」
「死闘だよ」
「物騒な水族館だな」
この謎のショーが開催されるのはふれあいコーナーのヒトデを全て触ると現れる扉の先でやっているらしい。
「妙にRPGみたいな仕組みだな」
「軽く百以上いるから大変だね」
「ヒトデ地獄だな」
何やかんやあって扉が現れた。
「進行が適当すぎる」
扉を抜けるともうショーが始まっていた。既に阿鼻叫喚が微かに聞こえていたが、実際見てみると飼育員が長い銛をもって大きめの魚と死闘を繰り広げている最中だった。
「マジで戦ってんだ」
「飼育員の腕とか無くなってるね」
「てかあれ魚じゃなくて魔物じゃね?」
「最近は魔物と戦うのがブームなんだよ」
「そんなブームクソ喰らえだな」
しばらく様子を見ていると、戦いの流れ的に戦場は水中から空中へと移った。
「いやおかしいだろ。どういう展開だよ」
「まぁ水族館だからね。神秘だよ」
「どういうことだよ」
結果、噛みつかれそうになった飼育員が間一髪避け、勢い余った魔物が水族館外に出て場外負けとなった。
「なんか……とんでもないものを見てしまった気がする」
「ねぇクライブ。そろそろ帰ろー?」
「え!?もう帰んの!?早くない?」
「つまんねぇよこんなとこ」
「マルセルたまに性格変わるよな」
こうして、二人は水族館を後にしたのであった。
~一方その頃~
フーリは観覧車に乗っていたところ丁度てっぺんに着いたところでまさかのトラブルが起こり機械が止まってしまっていた。そして、ついさっき謎の魚みたいな魔物がフーリのいるてっぺんのゴンドラに噛み付いてきたところだ。
「僕……なんか悪いことしたっけ?」
「いやー来たね。でかい水族館」
「デープ一の大きさだっけ?」
「そう雑誌には書いてあったよ」
「じゃあ早速行こうぜ」
「あ!ちょっといいっすか?」
「なんだよフーリ」
「僕水族館嫌いだからあの観覧車に永遠と乗って待ってるわ」
「お前何しにきたんだよ」
こうしてクライブとマルセルの二人だけで行く事になった。
「なぁマルセル。色々コーナーがあるみたいだけどどこ行きたい?」
「ここ行きたい!ふれあいコーナー!」
「ふれあいコーナーならすぐそこだな。じゃあ行こっか」
ふれあいコーナーとは、浅い水槽にヒトデやウニに貝などを触ることができるというエロいコーナーだ。
「別にエロじゃねぇだろ」
「ウニって針の付け根が性感帯なんだよね」
「嘘こじつけてまで無理やりエロいコーナーに仕立てなくていいよ」
「クライブも触ってみれば?」
「う~ん、ヒトデなんて触ってもなぁ……」
「ヒトデ触ったことない勇者なんて恥ずかしいと思われるよ」
「初めて聞いたぞそんなの」
若干戸惑いつつもクライブは水槽のヒトデに向けて手を伸ばした。すると、手の突っ込まれた所からじわじわと水が凍り始めた。
「あ、やべ。俺のアビリティ的なの忘れてた」
マルセルがヒトデとウニをこねくり回し、飽きたところで次のコーナーに行くことにした。
「次どこ行く?」
「巨大魚vs飼育員のショーが見たい!」
「なにそのイベント」
「死闘だよ」
「物騒な水族館だな」
この謎のショーが開催されるのはふれあいコーナーのヒトデを全て触ると現れる扉の先でやっているらしい。
「妙にRPGみたいな仕組みだな」
「軽く百以上いるから大変だね」
「ヒトデ地獄だな」
何やかんやあって扉が現れた。
「進行が適当すぎる」
扉を抜けるともうショーが始まっていた。既に阿鼻叫喚が微かに聞こえていたが、実際見てみると飼育員が長い銛をもって大きめの魚と死闘を繰り広げている最中だった。
「マジで戦ってんだ」
「飼育員の腕とか無くなってるね」
「てかあれ魚じゃなくて魔物じゃね?」
「最近は魔物と戦うのがブームなんだよ」
「そんなブームクソ喰らえだな」
しばらく様子を見ていると、戦いの流れ的に戦場は水中から空中へと移った。
「いやおかしいだろ。どういう展開だよ」
「まぁ水族館だからね。神秘だよ」
「どういうことだよ」
結果、噛みつかれそうになった飼育員が間一髪避け、勢い余った魔物が水族館外に出て場外負けとなった。
「なんか……とんでもないものを見てしまった気がする」
「ねぇクライブ。そろそろ帰ろー?」
「え!?もう帰んの!?早くない?」
「つまんねぇよこんなとこ」
「マルセルたまに性格変わるよな」
こうして、二人は水族館を後にしたのであった。
~一方その頃~
フーリは観覧車に乗っていたところ丁度てっぺんに着いたところでまさかのトラブルが起こり機械が止まってしまっていた。そして、ついさっき謎の魚みたいな魔物がフーリのいるてっぺんのゴンドラに噛み付いてきたところだ。
「僕……なんか悪いことしたっけ?」
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