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救世主伝説
第13話「さよなら、ルティア!?」
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ウィンド星でのヘルゴレム撃退から数日後、アドベンチャー号の修理をしようやく出発出来る様になった。
その間、ドルフィーもオウル先生の治療を受け回復していた。
「オウル先生、ありがとうございました」
「ああ、いよいよ出発するんじゃな…気を付けてな」
「はい」
ドルフィーとオウル先生が握手をした。
その頃、アレンとフーガは話し合いをしていた。
「フーガ、俺達と一緒に来てくれないか?」
「え?俺が?」
「俺達には君の力が必要だ。君の力があれば戦い方の幅も広がる。頼めないだろうか?」
「……分かった。一緒に戦うぜ!」
こうしてフーガも仲間に加わった。
アドベンチャー号は再び宇宙へ飛び立った。
「よし、欲しい戦力も揃ったし、いよいよ暗黒帝国軍の本星に攻め込むぜ!」
アレンが意気込んでいる。
「しかし、暗黒帝国軍の本星ってどこにあるんだ?」
「あっ…確かに…考えてみれば俺達奴らの居場所全く知らないな…」
そう、アレン達はまだ暗黒帝国軍の本拠地を知らない。
これから先彼らはどこへ向かえば良いのか…。
アレン達は暗黒帝国軍の本拠地を突き止める為、行く先々の星で情報を集める事にした。
情報集めを決めてから5日後、ようやく文明のある星に辿り着いた。
「おお!!でっかい星だなぁ~」
アレンがその星を見て驚いている。
「あれはこの宇宙域でも最大級の惑星、ラネールです」
ルティアが解説する。
「惑星ラネールか…よし、行くぜ!!」
アドベンチャー号はラネールの大気圏に突入。
無事に大気圏内に入り着陸地点を探す。
そのまましばらく飛ぶと街が見えて来た。
「あっ!街だ!!」
「ラネール星最大の都市トリスシティです。スペースポートがあるはずですから連絡を」
「オッケー、じゃあ俺が」
ドルフィーがスペースポートに連絡する。
直ぐに着陸許可が下りアドベンチャー号は着陸する。
アドベンチャー号を降りるとアレン達を待っていたのはラネール星政府の要人達だった。
「ルティア様、お待ちしておりました。シャニー星は大変な被害に遇われた様で」
「ルティア、この人達知り合いなのか?」
この星ラネール星はルティアの故郷シャニー星と昔から親交がありルティアも両親と共に何度か訪れた事があった。
「お久しぶりです。ラネール15世陛下」
「陛下!?まさか…」
そう、この星の王ラネール15世が直々にお出迎えをしていた。
「やっぱ…ルティアって王女様なんだな…」
「ああ、すげぇな…」
アレンとドルフィーがコソコソと話す。
「失礼ですが、そちらの方達は?見たところシャニー星の護衛では無い様ですが…」
「彼らは私を救ってくれた恩人であり、今は共に旅をしている仲間です」
「そうでしたか…それでは一先ず皆様を王宮の方へご招待しましょう」
アレン達は王宮に招待され向かった。
王宮に着くと早速豪華な食事でもてなされた。
「うまい!!めちゃくちゃうまいぞ!!」
アレン達は滅多に食べる事の無い豪華な食事を思い切り楽しむ。
「……陛下…あの様な者達が本当にルティア王女の側に居て良いのですか?」
そう尋ねるのはラネール15世の側近エドリア。
「まぁ…彼らはルティア王女の命の恩人らしいからな…」
「すみません、こんな豪勢なお食事まで用意して頂いて」
「いえいえ、遠慮なさらず召し上がって下さい」
アレン達が食事を楽しんでいると突然暗黒帝国軍がラネール星に攻めて来た。
「何だ!?」
エドリアが外を見ると暗黒兵団が現れ街を破壊し始めた。
「暗黒帝国軍の奴らだ!!」
「暗黒帝国!?クソッ…奴らここにも侵略の手を…行くぞ!」
アレン達は立ち上がり王宮の外へ出ようとする。
「待ちたまえ!君達が行って何が出来る?」
エドリアが止める。
「奴らを倒します!」
「本気か?相手は暗黒帝国なんだぞ!?」
「彼らなら大丈夫です」
ルティアがエドリアを止める。
「しかし…」
「行って下さい」
「ルティア…ごめん、頼む」
アレン達は戦いに向かう。
「無謀だ…陛下、王国親衛隊を出動させます」
「ああ…これ以上奴らの好きにさせる訳にはいかんからな…」
アレン達は王宮の外へ出た。
「とりあえず俺がコスモと行く。ドルフィー達は待機しててくれ」
「分かった」
アレンは『コスモスパーク』で変身。
コスモが登場し、暗黒兵団と戦い始める。
「あれは!?伝説の勇者か?」
エドリアがコスモを見て驚く。
「いいえ…しかし、彼もまた勇者です」
コスモは次々に暗黒兵団をなぎ倒す。
『クリスタルビーム』
『コスモバスター』
暗黒兵団を全滅。
「何だ?今日はこれだけか?」
ドルフィー達も意外とあっけなかった暗黒兵団に驚いている。
「あれ?もう終わり?」
「俺達…出番無かったな…」
「なーんだ、つまんねぇ…」
「今までに比べて弱すぎないか?」
「いや、違う…コスモが強くなってるんだ…多分、今までの戦いの経験で…」
コスモは変身を解除しアレンがドルフィー達の元に戻る。
「おーい!お待たせ!」
「アレン…」
「アレン!お前強ぇなぁ!!」
フーガが興奮している。
王宮に戻るとラネール15世とエドリアがアレン達を待っていた。
「待っていたぞ。君達に話がある」
そうエドリアは切り出した。
アレン達は何事お互い顔を見合わせる。
すると、エドリアはアレンに話しかける。
「アレン君、単刀直入に言わせて貰う。君達はこれ以上ルティア王女を戦いに巻き込まないで頂きたい」
「え!?」
それはアレン達にとって衝撃的な発言だった。
そして、ルティア自身も驚く。
「ちょっと待って下さい!エドリアさんいきなり何を…」
ルティアがエドリアを問い詰めるが、エドリアは制止。
そして、ラネール15世が話し出す。
「君達の力は確かに強力だ。暗黒帝国とも渡り合えるだろう…しかし、暗黒帝国もまた君達を倒そうと襲い掛かって来る…。そんな君達の戦いにラネール星とも親交があるシャニー星の王女様を巻き込む訳にはいかんのだ。ルティア王女は我々が責任を持ってお守りする」
「そんな一方的な…」
アレンが反論しようとするが…。
「分からぬのか貴様ら!!貴様らが共にしているのは一国…いや、一星の王女様なるぞ!!ルティア王女に何かあったら貴様らごときで責任が取れるのか!!」
エドリアに圧倒され、アレンは何も言い返せない…。
「すまん…つい声を荒げてしまった…とにかく…我々としてはこれ以上ルティア王女を君達の戦いに巻き込みたくないのだ…」
「分かりました…行くぞ…」
アレンはドルフィー達を連れて出ていった。
「アレン!?」
ルティアが呼び止めるがエドリアにまた制止される。
「ルティア王女…ご理解下さい…これはあなたの為なのです…」
そして、ラネール15世も…。
「ルティア王女…私は若い頃、あなたのお父上に大変お世話になりました。だから私もあなたのお父上様にご恩返しがしたいのです」
「ラネール陛下…」
アレン達は王宮の庭を歩いていた。
「アレン、本当にあれで良いのか?」
ドルフィーが尋ねる。
「仕方ないだろ…エドリアさんの言う通りルティアにとってはそれが良いのかも知れない…」
「まぁ…戦いに巻き込まないってのはそうだが…」
「はぁ…んな事で落ち込んでても仕方ねぇだろ…それよりも今は一刻も早く暗黒帝国の奴らをぶっ潰すんだ!」
フーガはそう言う。
「仲間になってまだ日が浅いお前に何がわかる?」
ビートがフーガに詰め寄る。
「ああ?何だとテメェ!?」
「俺達は今までルティアも大切な仲間として旅をしてきたんだ!!俺達の絆がそう簡単に分かってたまるか!!」
「おい、やめないか2人共!」
ベアードが仲介に入る。
「じゃあ聞くがお前はルティアの事良く分かってんのかよ?」
「え?」
「俺はさっき初めて知ったぞ!ルティアがシャニー星の王族だって。お前らも隠してたじゃねぇか!それで本当に仲間って言えんのかよ!?」
「何ぃ!?あれはルティアがお前に変な気を遣わせない為にだな!」
「だから止めろって!!お前達が喧嘩しててもしょうがないだろ!」
「うっ…確かに…」
「そうだな…すまなかった…」
「いや、わりぃ…」
「アレン、これからどうする?」
「決まってるだろ?ルティアはこの星に置いて行く…俺達はフーガの言う通り一刻も早く暗黒帝国を倒す!」
「へっ、やっぱそう来なくちゃな…」
アレンはそう決意する。
しかし、その判断が本当に正しいのか…
それはまだ誰も分からない…。
続く…。
その間、ドルフィーもオウル先生の治療を受け回復していた。
「オウル先生、ありがとうございました」
「ああ、いよいよ出発するんじゃな…気を付けてな」
「はい」
ドルフィーとオウル先生が握手をした。
その頃、アレンとフーガは話し合いをしていた。
「フーガ、俺達と一緒に来てくれないか?」
「え?俺が?」
「俺達には君の力が必要だ。君の力があれば戦い方の幅も広がる。頼めないだろうか?」
「……分かった。一緒に戦うぜ!」
こうしてフーガも仲間に加わった。
アドベンチャー号は再び宇宙へ飛び立った。
「よし、欲しい戦力も揃ったし、いよいよ暗黒帝国軍の本星に攻め込むぜ!」
アレンが意気込んでいる。
「しかし、暗黒帝国軍の本星ってどこにあるんだ?」
「あっ…確かに…考えてみれば俺達奴らの居場所全く知らないな…」
そう、アレン達はまだ暗黒帝国軍の本拠地を知らない。
これから先彼らはどこへ向かえば良いのか…。
アレン達は暗黒帝国軍の本拠地を突き止める為、行く先々の星で情報を集める事にした。
情報集めを決めてから5日後、ようやく文明のある星に辿り着いた。
「おお!!でっかい星だなぁ~」
アレンがその星を見て驚いている。
「あれはこの宇宙域でも最大級の惑星、ラネールです」
ルティアが解説する。
「惑星ラネールか…よし、行くぜ!!」
アドベンチャー号はラネールの大気圏に突入。
無事に大気圏内に入り着陸地点を探す。
そのまましばらく飛ぶと街が見えて来た。
「あっ!街だ!!」
「ラネール星最大の都市トリスシティです。スペースポートがあるはずですから連絡を」
「オッケー、じゃあ俺が」
ドルフィーがスペースポートに連絡する。
直ぐに着陸許可が下りアドベンチャー号は着陸する。
アドベンチャー号を降りるとアレン達を待っていたのはラネール星政府の要人達だった。
「ルティア様、お待ちしておりました。シャニー星は大変な被害に遇われた様で」
「ルティア、この人達知り合いなのか?」
この星ラネール星はルティアの故郷シャニー星と昔から親交がありルティアも両親と共に何度か訪れた事があった。
「お久しぶりです。ラネール15世陛下」
「陛下!?まさか…」
そう、この星の王ラネール15世が直々にお出迎えをしていた。
「やっぱ…ルティアって王女様なんだな…」
「ああ、すげぇな…」
アレンとドルフィーがコソコソと話す。
「失礼ですが、そちらの方達は?見たところシャニー星の護衛では無い様ですが…」
「彼らは私を救ってくれた恩人であり、今は共に旅をしている仲間です」
「そうでしたか…それでは一先ず皆様を王宮の方へご招待しましょう」
アレン達は王宮に招待され向かった。
王宮に着くと早速豪華な食事でもてなされた。
「うまい!!めちゃくちゃうまいぞ!!」
アレン達は滅多に食べる事の無い豪華な食事を思い切り楽しむ。
「……陛下…あの様な者達が本当にルティア王女の側に居て良いのですか?」
そう尋ねるのはラネール15世の側近エドリア。
「まぁ…彼らはルティア王女の命の恩人らしいからな…」
「すみません、こんな豪勢なお食事まで用意して頂いて」
「いえいえ、遠慮なさらず召し上がって下さい」
アレン達が食事を楽しんでいると突然暗黒帝国軍がラネール星に攻めて来た。
「何だ!?」
エドリアが外を見ると暗黒兵団が現れ街を破壊し始めた。
「暗黒帝国軍の奴らだ!!」
「暗黒帝国!?クソッ…奴らここにも侵略の手を…行くぞ!」
アレン達は立ち上がり王宮の外へ出ようとする。
「待ちたまえ!君達が行って何が出来る?」
エドリアが止める。
「奴らを倒します!」
「本気か?相手は暗黒帝国なんだぞ!?」
「彼らなら大丈夫です」
ルティアがエドリアを止める。
「しかし…」
「行って下さい」
「ルティア…ごめん、頼む」
アレン達は戦いに向かう。
「無謀だ…陛下、王国親衛隊を出動させます」
「ああ…これ以上奴らの好きにさせる訳にはいかんからな…」
アレン達は王宮の外へ出た。
「とりあえず俺がコスモと行く。ドルフィー達は待機しててくれ」
「分かった」
アレンは『コスモスパーク』で変身。
コスモが登場し、暗黒兵団と戦い始める。
「あれは!?伝説の勇者か?」
エドリアがコスモを見て驚く。
「いいえ…しかし、彼もまた勇者です」
コスモは次々に暗黒兵団をなぎ倒す。
『クリスタルビーム』
『コスモバスター』
暗黒兵団を全滅。
「何だ?今日はこれだけか?」
ドルフィー達も意外とあっけなかった暗黒兵団に驚いている。
「あれ?もう終わり?」
「俺達…出番無かったな…」
「なーんだ、つまんねぇ…」
「今までに比べて弱すぎないか?」
「いや、違う…コスモが強くなってるんだ…多分、今までの戦いの経験で…」
コスモは変身を解除しアレンがドルフィー達の元に戻る。
「おーい!お待たせ!」
「アレン…」
「アレン!お前強ぇなぁ!!」
フーガが興奮している。
王宮に戻るとラネール15世とエドリアがアレン達を待っていた。
「待っていたぞ。君達に話がある」
そうエドリアは切り出した。
アレン達は何事お互い顔を見合わせる。
すると、エドリアはアレンに話しかける。
「アレン君、単刀直入に言わせて貰う。君達はこれ以上ルティア王女を戦いに巻き込まないで頂きたい」
「え!?」
それはアレン達にとって衝撃的な発言だった。
そして、ルティア自身も驚く。
「ちょっと待って下さい!エドリアさんいきなり何を…」
ルティアがエドリアを問い詰めるが、エドリアは制止。
そして、ラネール15世が話し出す。
「君達の力は確かに強力だ。暗黒帝国とも渡り合えるだろう…しかし、暗黒帝国もまた君達を倒そうと襲い掛かって来る…。そんな君達の戦いにラネール星とも親交があるシャニー星の王女様を巻き込む訳にはいかんのだ。ルティア王女は我々が責任を持ってお守りする」
「そんな一方的な…」
アレンが反論しようとするが…。
「分からぬのか貴様ら!!貴様らが共にしているのは一国…いや、一星の王女様なるぞ!!ルティア王女に何かあったら貴様らごときで責任が取れるのか!!」
エドリアに圧倒され、アレンは何も言い返せない…。
「すまん…つい声を荒げてしまった…とにかく…我々としてはこれ以上ルティア王女を君達の戦いに巻き込みたくないのだ…」
「分かりました…行くぞ…」
アレンはドルフィー達を連れて出ていった。
「アレン!?」
ルティアが呼び止めるがエドリアにまた制止される。
「ルティア王女…ご理解下さい…これはあなたの為なのです…」
そして、ラネール15世も…。
「ルティア王女…私は若い頃、あなたのお父上に大変お世話になりました。だから私もあなたのお父上様にご恩返しがしたいのです」
「ラネール陛下…」
アレン達は王宮の庭を歩いていた。
「アレン、本当にあれで良いのか?」
ドルフィーが尋ねる。
「仕方ないだろ…エドリアさんの言う通りルティアにとってはそれが良いのかも知れない…」
「まぁ…戦いに巻き込まないってのはそうだが…」
「はぁ…んな事で落ち込んでても仕方ねぇだろ…それよりも今は一刻も早く暗黒帝国の奴らをぶっ潰すんだ!」
フーガはそう言う。
「仲間になってまだ日が浅いお前に何がわかる?」
ビートがフーガに詰め寄る。
「ああ?何だとテメェ!?」
「俺達は今までルティアも大切な仲間として旅をしてきたんだ!!俺達の絆がそう簡単に分かってたまるか!!」
「おい、やめないか2人共!」
ベアードが仲介に入る。
「じゃあ聞くがお前はルティアの事良く分かってんのかよ?」
「え?」
「俺はさっき初めて知ったぞ!ルティアがシャニー星の王族だって。お前らも隠してたじゃねぇか!それで本当に仲間って言えんのかよ!?」
「何ぃ!?あれはルティアがお前に変な気を遣わせない為にだな!」
「だから止めろって!!お前達が喧嘩しててもしょうがないだろ!」
「うっ…確かに…」
「そうだな…すまなかった…」
「いや、わりぃ…」
「アレン、これからどうする?」
「決まってるだろ?ルティアはこの星に置いて行く…俺達はフーガの言う通り一刻も早く暗黒帝国を倒す!」
「へっ、やっぱそう来なくちゃな…」
アレンはそう決意する。
しかし、その判断が本当に正しいのか…
それはまだ誰も分からない…。
続く…。
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