サジタリアスストーリー

現代、中沢村に生活していた。

朝になったら、異世界。

　今日は日曜日のはずだ。そして朝になれば、ほうれん草の胡麻和えを作る事になっている。そして布団から出たのだ。そして転んだ。
　よく見ると、布団では無くベッドだった。
　いつの間に、そう思い起きたのだ。
　「おはようございます」と挨拶が来た。
　執事のマーチンに御座います。今日は作戦会議が広間で行われますので、ご用意の方を。
　訳が分からないのだが、一体何のことだ。
　そして、ニーアと名乗る子が、部屋にやってきた。彼女は、元シスターで今は解放軍の正式メンバーだ、主に回復と補助魔法の使い手だ。
　どうやら、夢の続きらしい。
　俺は、解放軍のリーダで、異世界からの勇者らしい。まるで漫画だ。
　昨日遅くまで見ていた映画の影響らしい。部屋を出た後朝食にありついた。野菜のスープに、骨つき肉のソテー、そしてバタートースト。その上にヨーグルトドリンク。中々の美味である。
　作戦会議は、朝の寝の刻と呼ばれる時間に行われるらしい。今でゆうところの朝の十一時位だ。
　作戦会議まで、頭の中で整理をする、俺は異世界にいる、それも戦国時代の異世界らしい。その上、反乱軍に身を置いているらしい。
　名前は、思い出せない。
　近くにいた侍従に話を聞いた。俺の名はオーウェル=アルビレッジらしい。異国の名だ。
　そして反乱軍の盟主らしい。
　そして今、グランバニア砦に攻め込んでいるらしい、敵将にかなりの使い手がいるためか落ちないらしい。
　そのために作戦会議だそうだ。
　反乱分子は皆消される、しかしこの人たちは違った、崇高な理想を掲げ、新国家樹立を目指している。しかしなぜ俺が盟主なのかがわからない。
　それとなく聞いてみた、どうやら王家の落とし胤らしい。しかし覚えが無い。とにかく反乱軍の盟主である以上、皆を率いていかねばならない。
　よく分からない上にここは、異世界。何をすれば良いのだ。でもこれは夢だ、そうに違いない、夢だからおかしな話になっているんだ。そう思うと合点が入った。
　しかし、この世界では、俺は御落胤な上に、反乱軍の盟主である。気分的には上手く言えないが、何かこうモヤモヤとしたものがあるのだ。
　そして作戦会議が始まった。
　将軍アーゴット、ナルニア、ミカエラ。三人は、波状攻撃による攻めが一番であると主張。それに対し、軍師のバッカニアは、挑発しその後、野戦に持ち込むべきであると主張。
　他のものはそれらしき意見はなく、平行線を辿るのだ。
　二時間近くに及ぶ会議の後、採決を下すこととなった。
　アーゴットの部隊が第一陣となって、砦に攻撃、すぐに撤退。そして、第二陣にナルニアの部隊が攻撃、またしてもすぐに撤退、第３陣として、ミカエラが攻撃、その後撤退。そして敵が追撃に出て来たら、野戦。野戦に持ち込めたら、三方からの同時攻撃。そして壊滅。
　其の後、砦の制圧。と言う事になったのだった