婚約破棄をされたのに愛妾にならないかと言われたと思ったら、いつの間にか第2王子に溺愛されていた話。

小堀 健

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第2王子と初めてのお話。

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「…ルー様…何故、耐えていらっしゃるの…?」

「ふふ、何でって…面白い事を言うね。そんなの、君が大事だからだよ。無理矢理僕のお願いを聞いて貰っているのに…無茶させれないでしょ?」


でも、ちょっと動くね。
そう言って動いたルー様の圧に、一気に意識を持っていかれる。

私の中に、ルー様を感じる。
熱くて…大きくて。

(本人とは真逆ね…)

「ベニカ…ッ、大丈夫…?」

「は、い…ルー様が優しいから…」

「ッ、その顔は僕以外には見せちゃダメだよ。」

段々と早くなるルー様の動き。
それに比例して広がるゾクゾクとした不思議な感覚。
下腹部が…キュッとなる。

「ベニカ…ごめんね、大丈夫だから…ナカに出すね。」

何が大丈夫なのか、子どもが、とか色々浮かんだけれど…ルー様の腕の中で気持ち良さで朦朧としている頭では何も考えられない。

「ッ、く…っ」

「ああ…ッ」

ドクドクと熱いものが注がれているのを感じる…。
ルー様のが私のナカに…

(お腹の下辺りが熱い…?これはルー様のを受けたせい…?)

無理矢理だし、いきなり過ぎだし…
私は泣いて喚いて逃げても良かった。
けれど…
襲われているはずの私よりも辛そうな顔をして。
そっと私を抱き締めて、私よりも大きな体を震わせているから。


「泣いて…いらっしゃるの…?」
「泣いてなんていないよ…。僕の我儘で本当にごめんね。耐えてくれてありがとう…」

「…言葉と行動が違いすぎましてよ…」


ーーーこうして私は、駄目だと言わせない強さで腕を掴むくせに、無理矢理なのを忘れてしまう程に酷く甘く優しく…ルー様に抱かれたのだった。
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