6 / 9
旅での野宿想い合う2人
しおりを挟む
早朝、サルファの町を出発した。北へ向かうと道は一気にさみしくなった。次の目的地ソフィの町までは、かなりの距離がある。途中で2回は野宿しなければならない。
道中タルトは木に止まる鳥のなきまねをしたりして笑わせてくれる。こうゆう明るい所が好ましいとクリスティアは思う。
北への道はずっと一本道だった。途中、水の音がきこえてきた。川が流れていた。川辺におりて水筒に水を入れた。水は冷たい。肌寒いなと思いサルファの町で買った上着をはおった。タルトもメアリーも上着をはおっていた。
「寒いわね」
そうクリスティアが言うとメアリーが答えた。
「ソフィの町に着いたらまた服を買わないといけないよ。今度は毛皮がいいね」
そろそろ野宿をする場所を探さないといけない時間になった。周りが見渡せるひらけた場所を選んだ。タルトは言った。
「野宿で大切なことは、何ぁんだ?」
「火をたやさないこと」
クリスティアは答えた。
「正解、メアリーばあちゃんは休ませてあげて、オレとクリスティアで交代で火の番をしよう」
「もちろんよ」
タルトとクリスティアは大量に木の枝を集めた。
簡単な食事をすますと、火のそばでメアリーはスヤスヤと眠っていた。
タルトは火を見つめながら言った。
「たき火の炎は心を癒す効果がある」
「タルトがそう言うと、良い炎に見えてきた」
2人は笑いあった。いつの間にかお互いにひかれあっていた。
夜もふけてきた。どちらが先に休むかと話し合っていた所、遠くに光る目がみえた。
「お客さんかな?来るかな?とにかく火をたやさないことだ」
タルトは言った。
「お客さん、近いてくるようだよ?しかも団体さんだ」
クリスティアは言った。光る目がたくさんある。一気に近づいてきた。クリスティアは楯と剣を手にした。タルトも短剣を構えている。光る目がいっせいにとびかかってくる。クリスティアとタルトは応戦した。狼たちだった。5匹ほど狼を倒したときに、狼のボスが遠吠えをした。さぁーっと、お客さんは逃げていった。タルトは慣れた手つきで、倒した狼たちの毛皮をはぎ、肉を解体していった。毛皮は乾かし、肉は塩と香草をぬりこんでたき火で焼いた。こうして焼くと次の日に食べても美味しいらしい。肉が焼けて香ばしい香りがしたところで、メアリーは起きてきた。
「食いっぱぐれしないのも長生きのコツさ」
と、メアリーはいたずらっぽく言った。
次の日の野宿では、お客さんはこなかった。昨日のお肉がとても役にたった。
道中タルトは木に止まる鳥のなきまねをしたりして笑わせてくれる。こうゆう明るい所が好ましいとクリスティアは思う。
北への道はずっと一本道だった。途中、水の音がきこえてきた。川が流れていた。川辺におりて水筒に水を入れた。水は冷たい。肌寒いなと思いサルファの町で買った上着をはおった。タルトもメアリーも上着をはおっていた。
「寒いわね」
そうクリスティアが言うとメアリーが答えた。
「ソフィの町に着いたらまた服を買わないといけないよ。今度は毛皮がいいね」
そろそろ野宿をする場所を探さないといけない時間になった。周りが見渡せるひらけた場所を選んだ。タルトは言った。
「野宿で大切なことは、何ぁんだ?」
「火をたやさないこと」
クリスティアは答えた。
「正解、メアリーばあちゃんは休ませてあげて、オレとクリスティアで交代で火の番をしよう」
「もちろんよ」
タルトとクリスティアは大量に木の枝を集めた。
簡単な食事をすますと、火のそばでメアリーはスヤスヤと眠っていた。
タルトは火を見つめながら言った。
「たき火の炎は心を癒す効果がある」
「タルトがそう言うと、良い炎に見えてきた」
2人は笑いあった。いつの間にかお互いにひかれあっていた。
夜もふけてきた。どちらが先に休むかと話し合っていた所、遠くに光る目がみえた。
「お客さんかな?来るかな?とにかく火をたやさないことだ」
タルトは言った。
「お客さん、近いてくるようだよ?しかも団体さんだ」
クリスティアは言った。光る目がたくさんある。一気に近づいてきた。クリスティアは楯と剣を手にした。タルトも短剣を構えている。光る目がいっせいにとびかかってくる。クリスティアとタルトは応戦した。狼たちだった。5匹ほど狼を倒したときに、狼のボスが遠吠えをした。さぁーっと、お客さんは逃げていった。タルトは慣れた手つきで、倒した狼たちの毛皮をはぎ、肉を解体していった。毛皮は乾かし、肉は塩と香草をぬりこんでたき火で焼いた。こうして焼くと次の日に食べても美味しいらしい。肉が焼けて香ばしい香りがしたところで、メアリーは起きてきた。
「食いっぱぐれしないのも長生きのコツさ」
と、メアリーはいたずらっぽく言った。
次の日の野宿では、お客さんはこなかった。昨日のお肉がとても役にたった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
もう彼女でいいじゃないですか
キムラましゅろう
恋愛
ある日わたしは婚約者に婚約解消を申し出た。
常にわたし以外の女を腕に絡ませている事に耐えられなくなったからだ。
幼い頃からわたしを溺愛する婚約者は婚約解消を絶対に認めないが、わたしの心は限界だった。
だからわたしは行動する。
わたしから婚約者を自由にするために。
わたしが自由を手にするために。
残酷な表現はありませんが、
性的なワードが幾つが出てきます。
苦手な方は回れ右をお願いします。
小説家になろうさんの方では
ifストーリーを投稿しております。
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
私があなたを好きだったころ
豆狸
恋愛
「……エヴァンジェリン。僕には好きな女性がいる。初恋の人なんだ。学園の三年間だけでいいから、聖花祭は彼女と過ごさせてくれ」
※1/10タグの『婚約解消』を『婚約→白紙撤回』に訂正しました。
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる