異世界無料体験サービスから始まった異世界冒険だと思う。

新たな異世界編

男爵断罪

　ダイスケが街について3日後、馬鹿男爵の生存が確認された。街の途中で商人に拾われたようだった。

　身だしなみも服装もぼろぼろの状態で貴族とは思えなかった。街につくと領主に捕縛されて裁判に連れて行かれた。

　｢隣街のバーカ・ソーウデス男爵、一般人を襲撃した罪で裁判を行う。｣

　｢俺は無実だ。｣

　｢静粛に！｣

　｢判決は有罪である。｣

　｢証言や証拠により男爵バーカ・ソーウデスは有罪。被害者のダイスケに賠償金白金貨5枚だ。｣

　｢そんな額払えん。｣

　｢静粛に！決まったことだ。｣

　判決によってダイスケは白金貨5枚日本円で約500万円の迷惑料を貰う予定になった。しかし、バーカ・ソーウデス男爵は浪費癖が強く払うお金が無かった。よって分割で支払う事になり利息として農産物の無償提供になった。
　兵士達から取り上げていた武器や防具は迷惑料とは別に売却して換金した。

　この騒動でバーカ・ソーウデス男爵家はかなりの力が無くなった。

　｢くそー平民の分際で俺のお金を奪いやがってー！目に物みせてやる。｣

　まだ懲りないバーカ男爵、ダイスケを襲撃する計画をたてている。監視させていた使い魔から連絡が来たのでバーカ男爵家の屋敷に直接攻撃をしてやる。

　屋敷に誰も居ない時を狙って屋敷の下の地盤を操作する。

　ドーン　ドーン

　バーカ男爵の屋敷は陥没した。約15メートル陥没しており復帰するのは不可能だと思われる。更に追い打ちをかけるように大雨が降り雨水が屋敷の区画に流れ込んでいく。

　その光景をバーカ男爵は固まって見ていた。

　｢・・・｣

　言葉がでないそしてその場に膝から崩れ落ちる。とんでもない奴にちょっかいを出したと後悔している。素直に慰謝料を払っておけば屋敷を無くす事は無かったのだ。屋敷を建てるには最低でも白金貨50枚はいるのだから。

　その結果領地は隣の貴族に引き継がれ貴族位を剥奪され奴隷落ちになった。ダイスケに敵意を持つ貴族はだいたい奴隷落ちになっている。

　　こうして貴族が一つ無くなった。