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新たな異世界編

貴族はなんでいつも

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 神皇国セイレームを出たダイスケは一旦人族の国に向かうことにした。アシュバーンにまたがり大空を飛んでいく。転移で移動すると早いのだが時間もたっぷりあるので転移しなかった。

 空を飛んで移動していると遠くに馬車の集団が見えた。見た感じ貴族だと思う。1台だけ立派な作りになっているからだ。こちらに向かってくるようだ。

 「上空のワイバーン降りてこい。無礼であるぞ!」

 意味のわからないことを言ってくるので無視していると弓矢で攻撃してきた。当たるわけもないがいきなり攻撃してきたので頭にきたので飛んできた弓矢をアイテムボックスに収納して貴族の方に打ち返す。

 「弓矢がかえってくるー、にげるのだー。」

 「「「にげろ!!」」」

 打ち返した弓矢は馬車の車輪付近に狙いを定めていたので車輪がロックして馬車が止まる。

 ヒヒーン、ブルブル。

 ついでに風魔法で馬を繋いでいる馬具を破壊する。破壊された途端馬は逃げだした。

  「馬が逃げる。くそー、追いかけろ!」

 逃げる馬は一頭では無く数頭いるので捕まえるのは難しい。

 急停車した馬車の中では貴族が叫んでいる。

 「何故お前達の放った矢が戻ってくるのだ?ありえん。ワイバーンを捕まえるのだ。私はワイバーンが欲しいのだ。」

 「はい。捕まえつきます。」

 出来ない事を言う兵士。ダイスケは懲りない貴族だなぁーと思い兵士を一人づつ無力化していく。道具がもったいないので力尽くのボディーブローで一撃だ。

 気を失う兵士たち。目覚めても2日は物を食べることは出来ないだろう。

 20人くらいを沈めていると馬車から偉そうにしている奴が出てきた。

 「貴様、私が誰か知らぬのか?」

 「しりません。存じません。興味ありません。」

 「捕らえろ!」

 兵士は全員無効化しているので誰も捕まえない。馬鹿貴族は本当に馬鹿だった。

 「お前以外誰も動けないよ。でーどーするんだ?」

 「誰か捕まえろ!」

 「それでー?」

 「・・・。」

 逃げだそうとしているので逃がしてやる。迷惑料として武器・防具や馬車や馬は貰っておく。馬鹿貴族が逃げた所で痛くもない。倒れている兵士達は拘束して馬車に乗せて近隣の街につれていく。

 街に着いたダイスケは門番に襲ってきた兵士達を預ける。

 「外で襲われたんで返り討ちにした。真実の水晶で確認してくれ。」

 「大人数だなわかった準備させる。」

 話のわかる門番だった。確認した結果ダイスケの主張が認められた。兵士達は貴族の兵士だったのでその貴族に賠償請求できるそうだ。

 「貴族は一人で逃げていったからな。無事だといいが、」

 貴族は男爵らしい。底辺貴族だが平民を見下す最低な貴族らしい。隣街の農業が主体の領主らしい。また、賠償については貴族が見つかってからになった。

 

 
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