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新たな異世界編

VS入国審査官

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 審査場に向かう事にしたダイスケだが気になる事があった。なぜか貴族は審査無しで入国していたからだ。

 「聞いた話と違うな。とりあえずいくか。」

 アシュバーンを審査場に向かわせた。

 「貴族は素通りなんですね?」

 「私の采配に文句をつけるのか?当たり前だ。ここでは強い者がルールなんだ。はじめるか?」

 「最後に質問ですがいいですか?」

 「なんだ?怖じ気ついたか?いいだろう。」

 「この審査で互いに被害がでても両方とも賠償はしなくていいのですよね。」

 「おー、勝つ気でいるのか?そうだ戦いで被害がでても何も損害はない。」

 「わかりました。でははじめましょうか。」

 戦う前に《契約魔法》で契約した。これで後からいちゃもんつけられる事はなくなった。

 「いくぞー。」

 かけ声と共に審査官は剣を構えて襲いかかってくる。

 「おりゃーーー。」

 動きは遅く感じた。いや遅い、取りあえず横に交わして避けれるスピードで《炎魔法》を放つ。

 「ファイヤーボール!」

 遅いファイヤーボールを審査官はギリギリ避ける。避けたファイヤーボールは国境の防壁に当たる


 ドガーン!

 ファイヤーボールの威力で国境の防壁が一部の破壊された。審査官が文句を言ってくる。

 「防壁を壊すな弁償だ。」

 「いやいや、戦いで出た被害は払わなくて良かったはずですよ。」

 弁償だと叫んできたので更にファイヤーボールを3発放った。

 ドガーン! ドガーン! ドッガーン!

 審査官に放ったファイヤーボールは更に防壁に当たり崩壊していった。兵士や審査官は口を開けたまま固まっていた。

 「あらー審査官が避けるから防壁が壊れましたよ。どうしますか?続けますか?」

 まだ審査官がうごかないので近づいてボディブローを入れる。

 ボコ!

 「グギャー。」

 膝から崩れ落ちる審査官。

 「審査官まだ続くのか?」

 「ききさまー弁償だ~。」
 
 契約しておいてよかった。その言葉で魔法が発動した。

 「いや~損害は私持ちだ兵士諸君わかったな?」

 「「・・・はい。」」

 「では早速審査官を捕縛して首都まで送る。処遇は国王に任せる。」

 そういって審査官は兵士に連れられていった。兵士の話では貴族からの賄賂でかなり荒稼ぎしていたみたいだった。多分奴隷になるか処刑らしい。

 俺の審査は普通に通ることができたが、建物を壊すのは辞めて欲しいと言われた。好きで壊したわけではないのだが。

 雪原デルゴル国に入国できたので観光をしようと首都に向かおう。

 しかし、防壁をボロボロにしてしまったので悪いと思い簡易的な壁を作る。

 「アースウォール!」

 山を切り開いてのり面の補強にコンクリートブロックを積み上げた様なイメージをしながら発動した。

 あら不思議、以前にあった石積みの壁よりも素晴らしい防壁が出来上がりました。

 「なんだこりゃー!」

 兵士の叫びが響く。
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