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新たな異世界編

事後処理

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 逆さま屋敷が完成したリバーの街の一等地。この屋敷はダイスケが付与で《不破壊》《不移動》をしたことによりそのままであることが確定した。

 ペロットーロ伯爵と嫡男ロロードは、屋敷が反転して墜落した衝撃で気絶していた。その後、ギルドに連行されてダイスケ襲撃に関しての聴取が行われた。結果犯罪行為として王国上層部に報告されて伯爵家を没収された。
 王国としてはエルラルド王国の二の舞になりたくなかったのだった。

 そしてリバーの街の観光名所として逆さま屋敷を押して行くことにしたらしい。

 現在、ダイスケはギルドの中で支部長と話していた。

 「ペロットーロ伯爵とロロードは平民になったからな。」

 「そうか、わかった。では街の外で突然居なくなってもたいした問題にならないな。」

 「おい何する気だよ。無茶はするなよ。」

 「いやいや、あいつらまだ懲りていないからな多分今までの権力を勘違いしてまた揉めるぞ。」

 「だからリバーの街から追放になったんだ。まだ居るようだがな。」


 それから暫くして元ペロットーロ伯爵と嫡男ロロードは追放となった。手荷物は持てるだけと言った内容で緩かったのだが今まで重い荷物を持ったことがなったので手ぶらでやって来た二人。

 「では貴様ら二人は追放だ。二度とくるなよ。」

 「ききさまらー覚えて置けよ。復讐してやる。」

 「そーだ、必ず返り咲いてやる。」

 街から追い出された二人は隣街の知り合いを訪ねて歩き出す。


 街を出て数分、元貴族の二人は疲れ果てていた。通りかかった馬車を強引に止めようとしている。

 「そこの馬車とまれ我々を乗せろ!」

 二人は稀に見る馬鹿で常識を知らない、通常馬車は呼びかけても止まることはない。馬車が動く音で聞こえないからだ。

 よく小説とうで馬車を停める場合、松明や武器をもっているから停められるのだ。何も持っていない二人の肥満体が停める事は出来ない。

 ドーン! ドンガラガッシャーン

 二体の肥満体は馬車に跳ねられた。馬車は停まる事はなくそのまま走り去っていった。


 
 馬車内での会話

 「ん?何か馬車にあたったか?」

 「どうですかね。獣でしょう。」

 


 跳ねられた肥満体二人は重傷を負い身動きがとれない状態になっていた。夜になり人通りもなく灯りもない。

 「父上~どうしましょう?」

 「誰かいないか~褒美をやるぞ~」

 モンスターがいる場所での大声は命とりとなる。
 大声に反応してモンスターがよってくる。

 「ガゥルガゥル」

 「ち父上~!」

 「グルなぁう~」

 モンスターの集団に襲われ息絶える二人。こうしてあっけない終わりになった元ペロットーロ伯爵だった。
 
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