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エルフ国編

再会からの仕返し

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 カルベルは今回の異臭事件にて役職を剥奪され国

外に追放された。

 今は国境近くの村に向かって進んでいる。

 「なんで俺が国外に追放なんだよ。ダイスケに金貨5000枚払えばよかったんだよ。自分達が悪いのに部下に責任を押しつけるなよ。」

 なんだかんだで村にはすぐについた。

 イライラしていたので酒場で酒を飲んでストレス

を発散するようだ。

 酒場に入るとエルフ国の有名人がいた。

 「ダイスケではないか?なぜまだここにいるのだ?」

 「ん、たしかカルベルとかいったか?警備はどうした?」

 「クビになった。また、王女が足臭くなったので役職を剥奪され国外に追放された。」

 「はあ、なんでお前が追放?エルフのお偉いさんは脳筋だな。ならカルベル俺と一緒にいかないか?」

 「一緒にいってもいいのか?ありがたい。」


 一緒に行くことになりこれまでの事を情報交換した。

 結果、国王が悪いと言うことになり仕返しをする

事にした。

 「カルベル魔道具はどうした?」


 「解除後没収された。」

 「なら好都合だ。今から王女の匂いをパワーアップさせる。」

 「そんな事ができるのか?凄いな」

 「こんな事もあろうかといろいろ仕込んで置いた。まあ、今日はゆっくり飲んで疲れを癒してくれ。明日から忙しくなるからな。」

 「わかったよダイスケ。」

 酒場でゆっくりとした時間が過ぎいよいよ、仕返

しの日を迎える。


 早速だが魔道具を発動させる。

 「臭さMAX。」


 叫んだ瞬間、エルフの国にある解除用魔道具が光輝きエルフの王女を包み込む。

 「なんじゃ、この光は!ぅう、くくさい、クサイのじゃぁ。足も脇もくさいのじゃあ~鼻が~」


 もだえる王女、隔離されているがその匂いは王宮

を容易く包み込む。

 「くくさい。」

 「痛い、鼻が~。」

 「どうしたんじゃ、臭すぎる。」

 「王女様のいる所から臭いが来ています。」

 「仕方ない王、王女を追放しましょう。」

 「そうか、そうだなもう王女を庇いきれない。早速追放しろ。」

 「「「はい。」」」

 兵士達は臭いから解放されると思い喜んだが、上

手くはいかなかった。

 臭すぎて近づけないのである。脳を直接刺激する

強烈な匂いだ。

 「国王無理です近づけません。また、魔法も効果がありません。」

 そんな話をしていると魔道具から募金箱と手紙が書いてあった。


 馬鹿どもへ

 慰謝料として金貨50000枚、払わないと匂いは永久

的に消えない。 


 いろいろな意味で真っ青になる一同、もう払わな

いと終わらない事が確定したので国王は金貨50000枚

を準備する事にした。

 金貨50000枚は国家の予算の半分だ。

これでエルフの国は暫く大人しくなることになっ

た。ダイスケの力なら国を潰すのにも時間は掛

からない。しかし、ダイスケはそんなことはしな

い。理由は面倒だからだ。

 こうして、エルフの国の異臭騒動は終わった。

しかし、かすかに王女の臭いは我慢できる位の匂い

が残った。
 
その為だれも王女と結婚するものは現れなかったそ

うだ。

 


 
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