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ダンジョン編

アレルギー無料体験

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獣王の幹部を捕らえてから数日が経った。今だに帝国にいるのだが、理由はギルド本部のマスターに泣きながら依頼を頼まれたからである。数件の依頼を達成して去ろうとしていると、ギルドマスターこらこれで最後だからお願いします。と土下座して頼まれたので嫌々だが内容次第で受けるといった。内容は依頼者に聞いてくれとのことだった。多分面倒事だろう、仕方ないので依頼者に会いに待合場所の宿に行くことになった。いつも利用する宿より高価な宿みたいだ。



 「すまない、ギルドからここに来るよう言われた冒険者なのだが依頼主はいるかな?」



 「はい、少々お待ち下さい。」



 暫くすると、見たことあるやつがいた。





 「まっておったのだ。」



 「無かったことで、ギルマスボコる。」



 直ぐさま、ギルドに《転移》して受付でギルド退会の手続きをする。



 「すまないが、退会したいので手続きをお願いする。金は現物でお願いする。早くやってくれ。」



 「ぇえ~待って下さい。ギルドマスターに確認しないといけませんので、」



 「なら一言伝言を、お前が依頼をうけろって言ってくれ」



 「えっ!」



 受付嬢は慌ててギルドマスターに報告にいった。



 「まってくれ~」



 ギルドマスターが慌てて部屋から出てきた。顔は真っ青になっているが知ったことではない。



 「おい、いい加減にしてくれないか?なぜ獣人の幹部の依頼を受けないといけないのか?説明してくれBランク以上の奴に頼めよ。話は聞いていないけど獣人の国までの護衛だろう?しかも報酬はないに等しい、バカか、いままでの恩をこんな風に返すならギルドの依頼は一切うけないし、ギルドの邪魔をしてやるよ。こっちは依頼は受けなくてもいいのだからな。」



 「まってくれ、話を聞いてくれ。獣人の国とは揉めたくないのだ、バカな幹部が言うことを聞かないなら、この国にとどまらせると食品だけでもバカにからない。」



 「だから俺に任せるのか?おかしくないか?」



 「すまない、これしか考えつかなかった。」



 「きちんと食費を獣人の国に請求すればいいだろうが、むしろ食わせるなと言ったのに言われるまま料理を提供するからあーなるのだ、金を請求して払えないなら奴隷に落とせばいいだろうが、あのロリババア面倒だからいいじゃない。」



 「あの方は、獣人の国の王の妹様なんだよ。そんな扱いはできない。」



 「なら、上位ランクに頼めよ。宿の請求凄いことになってると思うけどな。金は貰ったからギルドカードは不要だから返すよ。」



 そう言ってギルドカードを粉々にしてやった。ギルドマスターは真っ青になってうごけない。《記憶消去》でギルドマスターの記憶から俺達を消した。



 身分証がなくなったが転移ができるからどうでもいい。今まで俺をこき使った罰だよ。ついでに帝国の宝物庫の中も空にしてやった、明日から大変になると思う。ギルドと結託して獣人の幹部を俺になすりつけた罰だよ。そんなことをやっていると念話が聞こえてきた。



 『さすがにあんまりじゃないか?ダイスケとやら』



 『誰ですか?多分獣神と言われる神ですか?』



 『獣神と呼ばれるものですどうか獣人の娘を助けてやってください。』



 『そもそも俺はあなたたち神のおかげで元居場所にかえれなくなったのですよ。なぜこの世界の人の為に過ごさないといけないのですか?面倒事を押し付けないで下さい。そもそも、アレルギーで具合が悪くなるんですが、具合が悪くなるのも我慢してまで他人を助けないといけないのですか?そもそもあの獣人を獣神が教育してやればいいのではないですか?俺は自分の体を壊してまで獣人の国にはいきませんよ。』



 『そこを何とかお願いする。』





 『お断りします。アレルギーはとてもきついのですよ。知らないからでしょ?創造主には秘密にしているんでしょう?』





 『なんのことだ。いってるいみがわからん・・・』



 案の定隠し事をしている多分獣人の国を栄えさせるため加護を与えて不老にしたのだろう。人族の国にいれば人神といわれる者たちからつけ込まれるからだろう。聞かなかったことにして獣神の念話を着信拒否にしてやった。そして、創造主に内容を教えてやった。この世界の事は自分達で責任もってやってもらいたいものだ。



 面倒事が多い帝都をようやくでた俺達はユーバットの拠点に戻り暫くゆっくりする事にした。

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