異世界に一つだけ持って行けると言われたので『ダム』と答えました。

48.宗教騒動2

　短気な人達だなサトルは表に出ろと言われたので店に迷惑がかからないために表に出た。

　「でましたがなにするんですか？一般市民相手に教会の騎士様とあろう方が、」

　民衆に聞こえるように大声ではなす。それを聞いた民衆が集まってくる。

　「生意気だな、懲らしめてやる教会の名の下に。」

　個人的理由から教会の名前を出す駄目騎士。抜刀して斬りかかってくる。

　ブン

　剣筋を容易に見切りかわすサトル。いきなり斬りかかってくる騎士にサトルは激怒していた。

　「いきなり斬りかかってくるとは自分が死んでも文句をはないな？」

　「死ぬのは貴様だ避けるな！」

　相変わらずの脳筋ぶりにサトルは嫌気がさしたので後悔させることにした。
　　
　　「五月蠅い馬鹿騎士だな。誰が斬られるか。」　
　　
　サトルは騎士の剣を握っている右腕をつかみ騎士の剣を騎士の方向に強引に押し込んだ。
　
　ザシュ！

　「いだぁい！」

　押し込まれた手にある剣は騎士の肩にめり込んだ。あまりの早さで野次馬の人達は何が起きたか理解ができなかった。

　「あらら、威勢だけだな。」

　「よくもやったな、教会に逆らう気か？」

　「逆らうとか違うだろ。お前が襲ってきたからだろう。教会の騎士様！」

　民衆はこの騎士が暴れているところを見ているので罵声がでる。

　「「そうだ。何が教会だよ。」」

　「教会の駄目騎士にが！」

　「いつも威張って奪ってばかりだろ」

　この駄目騎士は本当に駄目な奴だった。

　「忘れてた斬りかかってくるくらいだから斬られても文句を言うなよ。」

　騎士の剣を手に取り振りかぶる。斬ろうとしたら民衆の中から何者かが奇襲を仕掛けてきた。
　　
　「やめないか。」

　姿からみて教会の関係者みたいだった。

　「辞めないかといって一般市民を襲撃とは教会めも地に落ちましたね。地というより沼ですね。」

　「わがゴルデンリー教を愚弄するか？死ね。」

　振りかざされた剣を駄目騎士の剣で受けて駄目騎士の方に剣筋を流した。

　ズハッ！

　「なぜ俺を斬る。」

　「き貴様！」

　駄目騎士は斬られて崩れ落ち、襲撃者にはボディブロー３発撃ち込み無力化に成功した。暫くすると商業ギルドと衛兵がやって来た。

　「サトルさん大丈夫ですか？」

　「俺は大丈夫だが、いきなり斬りかかってきたんだが。」

　「そうなんですななか。野次馬達が大勢いるので教会も言い逃れできませんよ。」

　「連れて行きます。」

　商業ギルドと衛兵は教会の騎士と襲撃者を拘束していった。

　「兄ちゃん凄いな！教会の奴らには最近頭にきていたんだ。スッキリしたぜ。」

　野次馬達からお礼の言葉を言われた。

　騒がしかったがサトルは宿に戻ることにした。


　就寝しようとしているとどうやら呼んでもない来客がきたみたいだ。