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11.山賊戦

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 元オークの集落を出発してアルクセル連邦国を目指す。この世界の通貨は統一で両替に困ることは無かった。

 砂漠とは違い気温が低くなっている。草原を森の方角にすすんでいく。

 「だいぶ涼しくなってきたな。」

 「そうですね。ただ、これからは山賊の出現が予想されますので気をつけて下さい。」

 「わかった。」

 森に近づいていくと前方で大きな爆発音がした。

  「言った側からかな?ついてないな。マナミ気をつけて進もう。」

 「わかりました。」

 気配をけしながら爆発音がした方向にすすんでいく。肉眼で見える範囲に来たら馬車らしき物が横転していた。その周辺には山賊と戦う人達がいた。
 状況的に山賊が有利だった。人数も多いし、馬車を囲っていて逃がさないつもりだろう。

 そこでサトルとマナミは戦力が薄い部分から攻めようと思った。

 「山賊相手に加勢しようか?いらないなら去るが、」

 サトルの呼びかけに護衛の者が返す。

 「厳しい状況だ加勢を頼む。」

 「わかった。」

 サトルは後方から戦力の薄い部分に真空刃を放ち山賊の武器を無効化にする。


 「なにごとだ?」

 「武器が!」 「くっそ!」

 山賊達は動揺してバタバタしている。そこにマナミのストーンブレッドが炸裂していき意識を借りとっていく。
 その光景は一瞬で山賊は何が起きているのか把握が追いつかなかった。

 「ぐはっ!」

 数十分で山賊達を無効化できた。山賊に襲われていた人々も安堵のため息をしていた。

 「助太刀感謝する。ところで貴方たちはいったい何者だい?凄腕の魔法使いと見受けるが。」

 「俺はサトル、俺達は冒険者になりたい田舎ものだよ。遠い田舎から出てきて道に迷ってたら爆発音が聞こえたので駆けつけたんだ。」

 「そうか助かった。山賊達はどうする?このままにしておいても被害がでるからな。」

 「街に連れていけば奴隷として売れるが数が多いのでつれていけないな。」

 「なら、アジトを聞いて言わないなら殺して行けばそのうちしゃべるでしょう。」

 サトルは残酷な提案をしたが襲ってきたのだから殺されても仕方ない。

 しかし、サトルの提案に乗る者はいなかった。連れて行って奴隷として売るそうだ。襲われていた者達は身分を隠していそうだったので面倒事に巻き込まれたくないので別れる事にした。

 「少ないが報酬として受け取ってくれ。」

 お金が入った皮袋を受け取る。重さ的に金貨10枚程度はいっている。

 「ありがとう。では俺達は別行動だな。」

 サトルとマナミは集団から離れて歩きだした。その場を離れていくサトルとマナミ。

 サトルは先程の戦闘でわざと数名取り逃がしていたのだった。現在サトルとマナミは逃げた山賊の後を追跡している。今後の事も考えて討伐する事にしたオマケで財宝狙いだ。

 マナミがどうしてもヤリタイと言いだしたのでサトルはやる事にした。

 
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