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三章 想いの値段
1.羅生門河岸にて
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若い衆が清吾を案内したのは、吉原の東端、羅生門河岸と呼ばれる界隈だった。最下級の女郎の、必死かつ強引な客引きを、地獄の鬼が罪人の腕を取るのに喩えた命名だ。
(こんなところに、信乃が?)
これまでにも、いくつかの見世を覗いたことはある。錦屋の豪奢な造りには及ぶべくもない、裏長屋のようなくすんだ狭い建物ばかりではあるが。女郎たちが客を取る部屋の、息苦しさや淀んだ空気も知ってしまっているだけに、信乃がいるとは思いたくなかった。若い衆がやたらと急がせた理由も──薄々と察しはしても、認めがたい。
万字屋なる提灯が下がった敷居をまたぎ、土間に入ると、小さいながらに内所があった。季節柄、火の入っていない火鉢を前に煙管を咥えているのが、楼主だろうか。諸徳をすべて手放した忘八に似つかわしい、いかにも強欲そうな面構えだ。そう思うのは、清吾が身構えているからかもしれないが。
「万字屋さん、こちらが、言ってた兄さんだ。その女のために骨折ってるお人だよう。会わせてやってくれるかね?」
挨拶もそこそこに若い衆に問われて、万字屋の楼主は濃い煙を吐き出しながら答えた。
「ああ。もう長くなさそうだからな。あんた、良い時に来てくれたよ」
言葉は思いのほかに優しいいっぽうで、万字屋が清吾に向けた笑みは厭らしく粘つく類のもので、蟇蛙を思い出させた。歓迎されているなどと、信じられるものではない。しかも──
(長くない、だと……!?)
何気なく言われた言葉が、したたかに彼の頭を殴った。蟇蛙の面がぐらぐらと揺らぐ、目眩のような心地を呑み込んで、清吾は絞り出す。
「……俺が探してるのは信乃って女だ。会津の出で、歳は二十二、三ってところだ。間違いないのか?」
「ああ、会って確かめれば良い。一見の素人ならともかく、錦屋の──唐織花魁からの口利きで、誤魔化すものかよ」
万字屋の、脂に染まった歯の間から唐織の名が出るのは気分が悪かった。伝手がなければ悪びれることなく騙していたと、半ば白状しているのも信用ならない。
(だが、会えば分かる……!)
信乃なら、清吾を覚えていないはずがない。いつも彼を呼んでいた声、見つけてやったあの夜のこと、故郷や家族の思い出について。会って、話して、声を聞けば確かめられる。
「じゃあ、案内してもらおうか」
海千山千の忘八に遅れを取るまい、と。腹に力を込め声を低め、清吾は万字屋を睨めつけた。
* * *
「さ、こっちですよ。八汐さんも果報者だねえ。最後の最後に、好いた男に迎えに来てもらえるなんて」
清吾と若い衆を先導する遣り手婆は、信乃──と思われる女──がもうすぐ死ぬものと決めつけた物言いで、彼の怒りと焦りを掻き立てた。婆を怒鳴りつけて時間を無駄にする愚を避けるため、信乃の里名は八汐といったらしい、とだけ心に留める。羅生門河岸の局女郎でも、吉原の女は名だけは雅で美しい。大した欺瞞だった。
その部屋に入った瞬間に、こもった病の気配が清吾の五感を冒した。肌で感じる湿り気、饐えた汗の臭いは、喘いだ口にも粘りつくよう。灯りを惜しんでか、視界はほぼ真っ暗な闇。ただ、遣り手が携えた手燭によって、人の形に盛り上がった薄い布団の輪郭が辛うじて浮かび上がる。
乱れ髪が仄かな灯りに照らされて、黒い蛇がのたうつようにも見える──その狭間に、窶れた女の横顔を確かに見て取って、清吾は慌てて枕元に膝をついた。
「信乃──俺だ、分かるか?」
闇に目が慣れると、女の酷い有り様を否応なく突き付けられた。頬は痩せ、目は落ちくぼんで骸骨のよう。血の気の失せた肌は蒼白というより青黒く、黴た古紙を思わせた。唇も、紅ではなく墨を塗ったような色で──それでも、その隙間から、吐息のような声が絞り出される。
「せい、ご……?」
確かに名を呼ばれて、清吾の胸に訳の分からない感情が込み上げた。再会の喜びでなどと、あるはずはない。こんな姿の幼馴染を見て、何が嬉しいものか。それでも間に合った、生きている間に会えたと思えば安堵もするし、一方で、痛ましさに胸が潰れる思いもするし、まともに治療もしていない万字屋には怒りがこみ上げる。
千々に乱れて荒れ狂う想いに任せて、清吾は女の手を取った。その細さ、指先から伝わる脆さにまた心が揺さぶられて、考える間もなく口から言葉が漏れる。
「そうだ。俺だ。──信乃。お前、ここさいだんだなあ」
国の訛りを聞いてか、女の指にわずかながら力がこもった。
「わっち……あたし、もう死ぬ、で思った……」
「そんなこと言うなよ。助けてやるから。せっかく、会えたんだから」
清吾の声が震えたのは、死ぬ、という一語が恐ろしかったから。それに──分からなかったからだ。この女が本当にかつて手を引き、背に負った信乃なのかどうか。声を聞いても姿を見ても、名を呼ばれてさえ、確信が持てなかった。目の前の女はそれほどに窶れ果て、かつての健やかな童女の面影はどこにも見当たらなかった。
(分かるはずだったのに。信乃のことなら知ってるって……!)
確信が持てない自分自身がひどく薄情に思えて、清吾の息は乱れた。これではまるで、女の惨状に怖気づいたようではないか。そんなはずは、決してないのに。
「着物を、めくって良いか? 信乃は足に痣があった。確かめさせてくれ」
振り向いて万字屋に尋ねると、横着に肩を竦めるだけの返事が返ってきた。
「悪いな……信乃。ちょっとだけ、確かめさせてくれ」
病人の熱がこもった布団に手を差し込むのも、それはそれで鼓動が乱れることではあったが。清吾はできるだけそっと布団を、ついでおんなの着物の裾をめくった。遣り手婆が、心得たように手燭をかざす。蝋燭の頼りない光が照らし出すのは──記憶にある通りの、花びらの形の痣だった。
清吾の肩から力が抜けたのを見て取ったのだろう、万字屋がほくそ笑む気配が背中に伝わってきた。それ見たことか、と言わんばかりの嘲弄の笑みだ。
「分かってくれたかい」
「あ、ああ。間違いなく、信乃だ……」
忘八にも、最低限の人の情が残っていたということなのか。何か、やり込められた気分で清吾が振り向くと──強欲な蟇蛙の顔が、間近に迫っていた。
「じゃあ、引き取ってくれるんだな? 聞けば、幼馴染だか許嫁だとか。まともなとこで、ちゃんと看取ってやりてえよな?」
「できるのか、それが」
「ああ。花魁の身請けよりはずうっと簡単なことだ」
蟇蛙が、醜く笑う。人が死ぬ話をしながら、どうしてこうも楽しそうなのか──その理由は、すぐに知れた。
「残りの借金と、寝込んでた間の薬代、年季明けまでに稼ぐはずだった揚げ代で──きっかり五十両、ってところだな」
(こんなところに、信乃が?)
これまでにも、いくつかの見世を覗いたことはある。錦屋の豪奢な造りには及ぶべくもない、裏長屋のようなくすんだ狭い建物ばかりではあるが。女郎たちが客を取る部屋の、息苦しさや淀んだ空気も知ってしまっているだけに、信乃がいるとは思いたくなかった。若い衆がやたらと急がせた理由も──薄々と察しはしても、認めがたい。
万字屋なる提灯が下がった敷居をまたぎ、土間に入ると、小さいながらに内所があった。季節柄、火の入っていない火鉢を前に煙管を咥えているのが、楼主だろうか。諸徳をすべて手放した忘八に似つかわしい、いかにも強欲そうな面構えだ。そう思うのは、清吾が身構えているからかもしれないが。
「万字屋さん、こちらが、言ってた兄さんだ。その女のために骨折ってるお人だよう。会わせてやってくれるかね?」
挨拶もそこそこに若い衆に問われて、万字屋の楼主は濃い煙を吐き出しながら答えた。
「ああ。もう長くなさそうだからな。あんた、良い時に来てくれたよ」
言葉は思いのほかに優しいいっぽうで、万字屋が清吾に向けた笑みは厭らしく粘つく類のもので、蟇蛙を思い出させた。歓迎されているなどと、信じられるものではない。しかも──
(長くない、だと……!?)
何気なく言われた言葉が、したたかに彼の頭を殴った。蟇蛙の面がぐらぐらと揺らぐ、目眩のような心地を呑み込んで、清吾は絞り出す。
「……俺が探してるのは信乃って女だ。会津の出で、歳は二十二、三ってところだ。間違いないのか?」
「ああ、会って確かめれば良い。一見の素人ならともかく、錦屋の──唐織花魁からの口利きで、誤魔化すものかよ」
万字屋の、脂に染まった歯の間から唐織の名が出るのは気分が悪かった。伝手がなければ悪びれることなく騙していたと、半ば白状しているのも信用ならない。
(だが、会えば分かる……!)
信乃なら、清吾を覚えていないはずがない。いつも彼を呼んでいた声、見つけてやったあの夜のこと、故郷や家族の思い出について。会って、話して、声を聞けば確かめられる。
「じゃあ、案内してもらおうか」
海千山千の忘八に遅れを取るまい、と。腹に力を込め声を低め、清吾は万字屋を睨めつけた。
* * *
「さ、こっちですよ。八汐さんも果報者だねえ。最後の最後に、好いた男に迎えに来てもらえるなんて」
清吾と若い衆を先導する遣り手婆は、信乃──と思われる女──がもうすぐ死ぬものと決めつけた物言いで、彼の怒りと焦りを掻き立てた。婆を怒鳴りつけて時間を無駄にする愚を避けるため、信乃の里名は八汐といったらしい、とだけ心に留める。羅生門河岸の局女郎でも、吉原の女は名だけは雅で美しい。大した欺瞞だった。
その部屋に入った瞬間に、こもった病の気配が清吾の五感を冒した。肌で感じる湿り気、饐えた汗の臭いは、喘いだ口にも粘りつくよう。灯りを惜しんでか、視界はほぼ真っ暗な闇。ただ、遣り手が携えた手燭によって、人の形に盛り上がった薄い布団の輪郭が辛うじて浮かび上がる。
乱れ髪が仄かな灯りに照らされて、黒い蛇がのたうつようにも見える──その狭間に、窶れた女の横顔を確かに見て取って、清吾は慌てて枕元に膝をついた。
「信乃──俺だ、分かるか?」
闇に目が慣れると、女の酷い有り様を否応なく突き付けられた。頬は痩せ、目は落ちくぼんで骸骨のよう。血の気の失せた肌は蒼白というより青黒く、黴た古紙を思わせた。唇も、紅ではなく墨を塗ったような色で──それでも、その隙間から、吐息のような声が絞り出される。
「せい、ご……?」
確かに名を呼ばれて、清吾の胸に訳の分からない感情が込み上げた。再会の喜びでなどと、あるはずはない。こんな姿の幼馴染を見て、何が嬉しいものか。それでも間に合った、生きている間に会えたと思えば安堵もするし、一方で、痛ましさに胸が潰れる思いもするし、まともに治療もしていない万字屋には怒りがこみ上げる。
千々に乱れて荒れ狂う想いに任せて、清吾は女の手を取った。その細さ、指先から伝わる脆さにまた心が揺さぶられて、考える間もなく口から言葉が漏れる。
「そうだ。俺だ。──信乃。お前、ここさいだんだなあ」
国の訛りを聞いてか、女の指にわずかながら力がこもった。
「わっち……あたし、もう死ぬ、で思った……」
「そんなこと言うなよ。助けてやるから。せっかく、会えたんだから」
清吾の声が震えたのは、死ぬ、という一語が恐ろしかったから。それに──分からなかったからだ。この女が本当にかつて手を引き、背に負った信乃なのかどうか。声を聞いても姿を見ても、名を呼ばれてさえ、確信が持てなかった。目の前の女はそれほどに窶れ果て、かつての健やかな童女の面影はどこにも見当たらなかった。
(分かるはずだったのに。信乃のことなら知ってるって……!)
確信が持てない自分自身がひどく薄情に思えて、清吾の息は乱れた。これではまるで、女の惨状に怖気づいたようではないか。そんなはずは、決してないのに。
「着物を、めくって良いか? 信乃は足に痣があった。確かめさせてくれ」
振り向いて万字屋に尋ねると、横着に肩を竦めるだけの返事が返ってきた。
「悪いな……信乃。ちょっとだけ、確かめさせてくれ」
病人の熱がこもった布団に手を差し込むのも、それはそれで鼓動が乱れることではあったが。清吾はできるだけそっと布団を、ついでおんなの着物の裾をめくった。遣り手婆が、心得たように手燭をかざす。蝋燭の頼りない光が照らし出すのは──記憶にある通りの、花びらの形の痣だった。
清吾の肩から力が抜けたのを見て取ったのだろう、万字屋がほくそ笑む気配が背中に伝わってきた。それ見たことか、と言わんばかりの嘲弄の笑みだ。
「分かってくれたかい」
「あ、ああ。間違いなく、信乃だ……」
忘八にも、最低限の人の情が残っていたということなのか。何か、やり込められた気分で清吾が振り向くと──強欲な蟇蛙の顔が、間近に迫っていた。
「じゃあ、引き取ってくれるんだな? 聞けば、幼馴染だか許嫁だとか。まともなとこで、ちゃんと看取ってやりてえよな?」
「できるのか、それが」
「ああ。花魁の身請けよりはずうっと簡単なことだ」
蟇蛙が、醜く笑う。人が死ぬ話をしながら、どうしてこうも楽しそうなのか──その理由は、すぐに知れた。
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