ich rede nichts 赤い皇女は語らない
一九六一年、ウィーン郊外に住まう老婦人をひとりの記者が訪ねる。
老婦人の名はエリザベート・マリー・ペツネック。
オーストリア=ハンガリー帝国の実質的な最後の皇帝、フランツ・ヨーゼフの孫娘であり、後に社会民主主義者と結婚したため「赤い皇女」とも呼ばれる女性だった。
取材に対して「私は何も語らない(ich rede nichts)」、すべては終わったことだと言いながら、彼女は過ぎた時代に思いを馳せる──
表紙画像はぱくたそより。
老婦人の名はエリザベート・マリー・ペツネック。
オーストリア=ハンガリー帝国の実質的な最後の皇帝、フランツ・ヨーゼフの孫娘であり、後に社会民主主義者と結婚したため「赤い皇女」とも呼ばれる女性だった。
取材に対して「私は何も語らない(ich rede nichts)」、すべては終わったことだと言いながら、彼女は過ぎた時代に思いを馳せる──
表紙画像はぱくたそより。
一九六一年 春 ウィーン
誰も語らない母の教え
一九六一年 初夏 ウィーン
自由のための一歩
一九六一年 秋 ウィーン
自由の代償
崩壊する世界
離婚裁判の行方
運命の出会い
赤いウィーンの赤い皇女
ファシズムの足音
ich rede nichts(私は語らない)
参考文献について
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