299 / 572
第十三章 何でも準備中が一番楽しいのさ。
第239話 朝の『もう、五分』は認められることがないのは何故?
しおりを挟む
「旦那様、朝でございます。お起き下さい。食事の用意が出来ております。旦那様。」
(え? もう朝なのか?夜中に起こされたからなぁ。今日は眠いぜ。もう少し寝かしてくれぇ。)
「・・・悪いサウル、もう五分寝かしてくれ・・・。」
「ふぅ~。珍しいですね。旦那様が中々起きないのも。致し方ございません。旦那様、失礼致します。」
そう言うと、掛け布団を引き剥がされると、布団の上に丸まっていたアルメイダが驚いて飛び上がり、ショウの顔の上に着地して、辺りを見回す。
「どわっ!な、何だ?!顔の上に何かが。前が見えないぞ。」
「な、何にゃ?」
「煩いわね。もう朝なの?」
サウルが顔の上のアルメイダを抱き上げると、やっと目を開けられた。
「酷いじゃないか、サウル。」
「お目覚めでしょうか、旦那様?朝の仕度が整っております。皆様も食堂にお揃いです。早くお支度を。」
「ご飯かにゃ?」
「あら、急がなくては。・・・まぁ、ショウさん、貴方精霊と契約を済ませたのね?」
「うん?ああ、昨日の夜中にね。お陰で眠くて。ふぁ、飯に行くかぁ。」
ベッドの上から下りて、着替えを済まし、自分達に〈クリーン〉をかけてから食堂に向かう。
「皆、お早う。遅くなって申し訳ない。」
「「「ショウ様、お早うございます。」」」
「閣下、お早うございます。体調がお悪いのですか?」
「いや、昨日夜中にね起きてしまい、中々寝付けなかった物だから、少し眠くてね。体調に問題はないよ。」
「でしたら宜しいのですが、最近は何かとお忙しいですから、余り無理はされませんように。」
「有難う。体調には気を付けるよ。さぁ、始めてくれ。」
私の掛け声で、それまで壁際で待っていたメイドさん達が、一斉に給仕に動く。
今日の朝のメニューは、野菜のマリネと甘いものポタージュ、メインはボイルした太いソーセージが三本とマスタードとケチャップの二種類のソース付と、マッシュポテト。最後に白パンだった。
マッシュポテトがあるなら、ジャンクフードの王様のアレも作ることが出来る。
そう、ポテトフライだ。他にもコロッケやポテチも作れるな。正直じゃがいもモドキが有るとは思って無かった。味も色合いも舌触りも、まさにじゃがいもだった。
食後にサウルに芋の事を詳しく聞くと、余り貴族家では使われない食材で、平民達の間で、バロン芋と言われているとのことだ。味は良いのだが、たまに腹痛や腹下しを起こすので、貧しい者達が、承知で食べている事が多いと聞く。
それを聞いて、多分発芽した芽の部分も食べた為かなと思い、サウルにその事を伝え、領民にも、芽の出た部分は食べないように広めてくれと伝えた。
サウルは私からの腹痛や下痢の原因を聞き驚いていたが、早速領内に広めますと、一礼して下がっていく。
『いただきました。』をした後に、ソニアとセイラに実家に向かう用意をするように伝えた。
私は一旦執務室に戻り、未決済の書類を確認して、二人の準備が整うのを待っていた。
最後の一枚にサインした所で、執務室に二人が入ってくる。書類を既決の箱に入れて立ち上がり、二人に近づいて話しかける。
「準備は良いかな?」
「ええ、大丈夫ですわ。」
「はい、お願いしますわ、コーチ。」
「じゃあ、いきますか。〈テレポート〉。」
目に写る光景が、一瞬歪んだかと思ったら、王都の屋敷の執務室に転位している。
「はい、着きましたよ。」
二人に声をかけてから、机の上の呼び鈴を鳴らす。
少し待つと、執事のカインが、部屋に入ってきた。
「お帰りなさいませ、皆様。」
「ただいま、カイン。早速だが、お城と公爵邸に向かうから、馬車を用意してくれるかな?二人を置いてきたら、そのまま、ツールに戻るから。」
「分かりました。ご用意致します。」
十分程待つと、カインが再び部屋に入ってきて、馬車の用意が出来たことを告げる。
馬車に乗り、まずはお城に向かってもらう。
いつもの応接室で、待っていると、陛下が王妃様を連れて入ってきた。
立ち上がり、頭を下げて迎える。二人は、私の対面に座ると、早速話しかけてくる。
「顔を上げてくれ。ソニアも一緒に今日は何かな?」
「はい、ソニアから連絡がいったかとは思いますが、無事に彼女の病が完治しましたので、顔見せに暫く王宮に里帰りさせようと思いまして、お連れしました。」
そう告げると今度は嬉しい顔の王妃様から質問される。
「手紙では、既に聞いておりましたが、本当に治ったのね、ソニア?」
「はい、お母様。魔物狩りで、わたくしの身体レベルが二十を越えましたら、熱も出ることなく、朝の魔力が戻ったときでも、体のダルさはなく、本当に病だったのかと不思議に思うくらい、快調ですわ。」
「まあまあ。それは何よりですわ。オオガミ伯爵、改めてソニアの事、感謝いたしますわ。」
「うむ。オオガミよ、有難う。」
「いえ、ソニアも魔法を懸命に勉強して、慣れない魔物狩りをこなして、今では立派な魔法使いになられました。本人の努力ですよ。」
「それでも、お主がおらねば、治し方も不明なままであったのだ。親として感謝しておる。」
「そうですよ。こんなに元気になって、オオガミさん有難う。」
王様夫妻には、明後日の午前に迎えに来ることを告げると、二人の前から辞した。
馬車に戻ると、セイラがつまらなさそうに待っていた。
「お待たせ。さあ、公爵邸に向かうよ。」
そう告げると、馬車を向かわせる。
公爵邸は城の隣なので、すぐに着いた。
門で要件をつげ、玄関口に馬車を着けると、セイラと共に馬車を下りる。
「お帰りなさいませ、セイラお嬢様。いらっしゃいませ、オオガミ様。どうぞ中に。」
家宰のセバスさんに案内されてリビングに着くと、既に公爵夫妻が座って待っている。
「やあ、いらっしゃいオオガミ君。今日は何かな?」
「はい、一週間後に暫く仕事で領外に出て留守をするのでセイラとソニアには久しぶりに里帰りしてもらおうかと連れて参りました。」
「そう、それは済まないね。いつまで泊まっていけるのかな?」
「明後日午前中に迎えにまた参ります。」
「分かったよ。配慮有難う。妻も喜ぶよ。」
「有難う、オオガミさん。セイラ、元気にしてましたか?また、後でツールでの事を色々聞かせてね。」
「ええ、お母様。お話出来る事が一杯ありますわ。」
「まあ、楽しみだこと。」
「では、明後日の午前中に迎いに来ますので、それまでセイラを宜しくお願いします。」
頭を下げてお願いをして、公爵邸を辞した。
(え? もう朝なのか?夜中に起こされたからなぁ。今日は眠いぜ。もう少し寝かしてくれぇ。)
「・・・悪いサウル、もう五分寝かしてくれ・・・。」
「ふぅ~。珍しいですね。旦那様が中々起きないのも。致し方ございません。旦那様、失礼致します。」
そう言うと、掛け布団を引き剥がされると、布団の上に丸まっていたアルメイダが驚いて飛び上がり、ショウの顔の上に着地して、辺りを見回す。
「どわっ!な、何だ?!顔の上に何かが。前が見えないぞ。」
「な、何にゃ?」
「煩いわね。もう朝なの?」
サウルが顔の上のアルメイダを抱き上げると、やっと目を開けられた。
「酷いじゃないか、サウル。」
「お目覚めでしょうか、旦那様?朝の仕度が整っております。皆様も食堂にお揃いです。早くお支度を。」
「ご飯かにゃ?」
「あら、急がなくては。・・・まぁ、ショウさん、貴方精霊と契約を済ませたのね?」
「うん?ああ、昨日の夜中にね。お陰で眠くて。ふぁ、飯に行くかぁ。」
ベッドの上から下りて、着替えを済まし、自分達に〈クリーン〉をかけてから食堂に向かう。
「皆、お早う。遅くなって申し訳ない。」
「「「ショウ様、お早うございます。」」」
「閣下、お早うございます。体調がお悪いのですか?」
「いや、昨日夜中にね起きてしまい、中々寝付けなかった物だから、少し眠くてね。体調に問題はないよ。」
「でしたら宜しいのですが、最近は何かとお忙しいですから、余り無理はされませんように。」
「有難う。体調には気を付けるよ。さぁ、始めてくれ。」
私の掛け声で、それまで壁際で待っていたメイドさん達が、一斉に給仕に動く。
今日の朝のメニューは、野菜のマリネと甘いものポタージュ、メインはボイルした太いソーセージが三本とマスタードとケチャップの二種類のソース付と、マッシュポテト。最後に白パンだった。
マッシュポテトがあるなら、ジャンクフードの王様のアレも作ることが出来る。
そう、ポテトフライだ。他にもコロッケやポテチも作れるな。正直じゃがいもモドキが有るとは思って無かった。味も色合いも舌触りも、まさにじゃがいもだった。
食後にサウルに芋の事を詳しく聞くと、余り貴族家では使われない食材で、平民達の間で、バロン芋と言われているとのことだ。味は良いのだが、たまに腹痛や腹下しを起こすので、貧しい者達が、承知で食べている事が多いと聞く。
それを聞いて、多分発芽した芽の部分も食べた為かなと思い、サウルにその事を伝え、領民にも、芽の出た部分は食べないように広めてくれと伝えた。
サウルは私からの腹痛や下痢の原因を聞き驚いていたが、早速領内に広めますと、一礼して下がっていく。
『いただきました。』をした後に、ソニアとセイラに実家に向かう用意をするように伝えた。
私は一旦執務室に戻り、未決済の書類を確認して、二人の準備が整うのを待っていた。
最後の一枚にサインした所で、執務室に二人が入ってくる。書類を既決の箱に入れて立ち上がり、二人に近づいて話しかける。
「準備は良いかな?」
「ええ、大丈夫ですわ。」
「はい、お願いしますわ、コーチ。」
「じゃあ、いきますか。〈テレポート〉。」
目に写る光景が、一瞬歪んだかと思ったら、王都の屋敷の執務室に転位している。
「はい、着きましたよ。」
二人に声をかけてから、机の上の呼び鈴を鳴らす。
少し待つと、執事のカインが、部屋に入ってきた。
「お帰りなさいませ、皆様。」
「ただいま、カイン。早速だが、お城と公爵邸に向かうから、馬車を用意してくれるかな?二人を置いてきたら、そのまま、ツールに戻るから。」
「分かりました。ご用意致します。」
十分程待つと、カインが再び部屋に入ってきて、馬車の用意が出来たことを告げる。
馬車に乗り、まずはお城に向かってもらう。
いつもの応接室で、待っていると、陛下が王妃様を連れて入ってきた。
立ち上がり、頭を下げて迎える。二人は、私の対面に座ると、早速話しかけてくる。
「顔を上げてくれ。ソニアも一緒に今日は何かな?」
「はい、ソニアから連絡がいったかとは思いますが、無事に彼女の病が完治しましたので、顔見せに暫く王宮に里帰りさせようと思いまして、お連れしました。」
そう告げると今度は嬉しい顔の王妃様から質問される。
「手紙では、既に聞いておりましたが、本当に治ったのね、ソニア?」
「はい、お母様。魔物狩りで、わたくしの身体レベルが二十を越えましたら、熱も出ることなく、朝の魔力が戻ったときでも、体のダルさはなく、本当に病だったのかと不思議に思うくらい、快調ですわ。」
「まあまあ。それは何よりですわ。オオガミ伯爵、改めてソニアの事、感謝いたしますわ。」
「うむ。オオガミよ、有難う。」
「いえ、ソニアも魔法を懸命に勉強して、慣れない魔物狩りをこなして、今では立派な魔法使いになられました。本人の努力ですよ。」
「それでも、お主がおらねば、治し方も不明なままであったのだ。親として感謝しておる。」
「そうですよ。こんなに元気になって、オオガミさん有難う。」
王様夫妻には、明後日の午前に迎えに来ることを告げると、二人の前から辞した。
馬車に戻ると、セイラがつまらなさそうに待っていた。
「お待たせ。さあ、公爵邸に向かうよ。」
そう告げると、馬車を向かわせる。
公爵邸は城の隣なので、すぐに着いた。
門で要件をつげ、玄関口に馬車を着けると、セイラと共に馬車を下りる。
「お帰りなさいませ、セイラお嬢様。いらっしゃいませ、オオガミ様。どうぞ中に。」
家宰のセバスさんに案内されてリビングに着くと、既に公爵夫妻が座って待っている。
「やあ、いらっしゃいオオガミ君。今日は何かな?」
「はい、一週間後に暫く仕事で領外に出て留守をするのでセイラとソニアには久しぶりに里帰りしてもらおうかと連れて参りました。」
「そう、それは済まないね。いつまで泊まっていけるのかな?」
「明後日午前中に迎えにまた参ります。」
「分かったよ。配慮有難う。妻も喜ぶよ。」
「有難う、オオガミさん。セイラ、元気にしてましたか?また、後でツールでの事を色々聞かせてね。」
「ええ、お母様。お話出来る事が一杯ありますわ。」
「まあ、楽しみだこと。」
「では、明後日の午前中に迎いに来ますので、それまでセイラを宜しくお願いします。」
頭を下げてお願いをして、公爵邸を辞した。
10
お気に入りに追加
3,636
あなたにおすすめの小説
若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双
たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。
ゲームの知識を活かして成り上がります。
圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
残滓と呼ばれたウィザード、絶望の底で大覚醒! 僕を虐げてくれたみんなのおかげだよ(ニヤリ)
SHO
ファンタジー
15歳になり、女神からの神託の儀で魔法使い(ウィザード)のジョブを授かった少年ショーンは、幼馴染で剣闘士(ソードファイター)のジョブを授かったデライラと共に、冒険者になるべく街に出た。
しかし、着々と実績を上げていくデライラとは正反対に、ショーンはまともに魔法を発動する事すら出来ない。
相棒のデライラからは愛想を尽かされ、他の冒険者たちからも孤立していくショーンのたった一つの心の拠り所は、森で助けた黒ウサギのノワールだった。
そんなある日、ショーンに悲劇が襲い掛かる。しかしその悲劇が、彼の人生を一変させた。
無双あり、ザマァあり、復讐あり、もふもふありの大冒険、いざ開幕!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
前世の記憶さん。こんにちは。
満月
ファンタジー
断罪中に前世の記憶を思い出し主人公が、ハチャメチャな魔法とスキルを活かして、人生を全力で楽しむ話。
周りはそんな主人公をあたたかく見守り、時には被害を被り···それでも皆主人公が大好きです。
主に前半は冒険をしたり、料理を作ったりと楽しく過ごしています。時折シリアスになりますが、基本的に笑える内容になっています。
恋愛は当分先に入れる予定です。
主人公は今までの時間を取り戻すかのように人生を楽しみます!もちろんこの話はハッピーエンドです!
小説になろう様にも掲載しています。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる