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第十一章 慌ただしき日々。そして、続かぬ平穏。
幕間41話 とある行政長官の行政日誌。①
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私の名はハザル・ダラス・フォン・コーラス。
コーラス領は、リヒトから見て真南に隣接する領地で、町が二つ村が五つある領地だ。町の一つコーラス町をダラス家が代々コーラス子爵家を名乗って領している。
この家は昔からリヒト公爵家の依子の家で、その縁もあり、私達の父親はリヒト公爵家から婿入りしたのである。私の父親はシュザンナ様の父親の弟の為、私とシュザンナ様は従兄弟という関係になる訳だね。
私自身は子爵家の三兄弟の次男として生まれ、今は子爵領のもう一つの町ローデシアの代官として兄の子爵の手伝いをして、町の行政を司っている。ローデシアの人口は四万そこそこの中規模の町である。自慢じゃないが、長年の善政によって特に問題もなく代官としては物足りないながらも、四年を堅実に勤めてきた。
そんな生活を送っていた私に運命の分岐点が訪れた。
その日は兄の子爵に、月一度の経営報告書を持って報告するため、コーラスの町を訪れた。子爵家の屋敷にて、兄の子爵に面会して、まずは一通り報告を済ませる。
いつもなら、この後は近況を話し合って別れるのが普通だが、この日の兄は少しだが違っていた。
報告も終わり、雑談でもしようかと思っていると、兄が真面目な顔で言ってきた。
「ハザル、少し話があるのだが良いか?」
「はい、何でしょう閣下?」
「いや、この話しに閣下はいい。兄としてお前に話すからな。」
「わかったよ、兄さん。それで何かな?」
「ああ、お前にリヒト公爵家から打診があった。」
「打診とは何の?」
「うむ、ある伯爵家の領地の行政官に成る気はないかとのことだ。話の元は、どうやら王宮かららしいな。」
「王宮が絡んでいるのですか。それで伯爵とは何処の家なのですか兄さん?」
「お前も、話しには聞いただろうが、先日の帝国との戦争で活躍したツール伯爵家だ。」
「ああ、あのセイラを手懐けたという、確かオオガミという少年でしたね。王室直轄地のツールを拝領したんでしたね。あれ?あそこには確か代官が既にいるはずですが?違いましたか兄さん?」
「お前の言うとおり、代官はいたのだが、なんとその代官が、長年不正を働いていて、王室への報告も改竄された物を提出していたそうで、この度ツール伯爵によって捕まり、証拠と共に王宮へ突き出されたらしい。そこで、新たな行政官が欲しいと宰相閣下にお願いして、その話がお前に回って来たと言う訳だ。
お前が良ければ受けても良いぞ。一番下の弟のメビルもそろそろ行政官として一人立ちできる位にはなったからな。お前の好きにしなさい。」
「兄さん、そのオオガミという伯爵はどんな人だい?」
「私も詳しくは知らないが、以前に公爵閣下から伺った話だと、元々はソロのBランク冒険者だそうだ。お前も覚えていると思うが、前にあった魔物のリヒト襲撃事件の時に目覚ましい働きをした事で、公爵閣下の目に留まり、セイラ様の剣の家庭教師を勤めて、セイラ様を闘技大会で三位に導き、大会期間前から公爵家の護衛として賊の襲撃や大会期間中の毒殺から公爵を守り、その事で王宮とも親しくなり、その縁で貴族派の壊滅や闇ギルドの取り締まりにも手を貸した事で王宮からの深い信頼を得たそうだ。更に公爵閣下に随伴して、帝国との戦いでは、軍師として圧倒的な勝利に貢献したのは誰もが知るところだな。剣も魔法も軍の指揮も一流らしい。人柄は普段は人当たりがよくて、話しやすい男だが、逆に敵に対しては、一切の容赦はしないそうだ。そして、ソニア王女殿下やセイラを許嫁としているそうだ。まあ、王族の婿と言うことだな。まあ、私が知っているのはこんな所だ。確か年は十五だったかな。」
「兄さん、ツールって言うとアノ、ツールかい?」
「そうだ、東にある港町のツールだ。」
「あそこを牛耳っている商会や闇ギルドは未だに健在なのかな?」
「いや、ツールの代官が捕まった時とほぼ同時に不正をしていた者達は、一斉に捕まって処分されたらしいな。行動力は確かにあるな。あと正義感も強いみたいだな。どうする?」
「・・・・決めた。ツールに行くよ、兄さん。」
「そうか、お前がそう決めたなら何も言うまい。メビルに明日中に引き継ぎをしたら、明後日には一旦王都へ向かうぞ。王宮へは、私も着いていく。宰相閣下に挨拶をしないとな。」
「分かりました。早速引き継ぎに移ります。」
「では、明後日にな。」
その日にはローデシアの町に戻り、夜には家族に説明して、妻には明日の内に荷物を纏める様に頼んだ。時間が無いことで、申し訳なかったが、お願いした。
翌日には、代官職の引き継ぎを弟のメビルにして済ませると、その翌日には家族揃って馬車に乗り、コーラスの町に寄り一泊後に王都に向かった。急いだ事もあり十日で王都に到着した。
王都の屋敷にて一泊して、翌日には兄さんの子爵と共に王宮へ伺った。
宰相閣下の執務室に向かい面会を申し込むとさほど待たされる事もなく、宰相閣下にお会いできた。
「何用かな、コーラス子爵?」
「はい、リヒト公爵家を通して打診の有りました行政官就任の件ですが、有り難くお受けいたします。こちらが弟のハザルと申します。挨拶を。」
「ハザル・ダラス・フォン・コーラスです。この度は良き話を頂き感謝に耐えません。現地でも精一杯尽力致します。」
「うむ、頑張ってくれたまえ。ツール伯爵は王家にとっても娘婿となるご仁じゃ。是非良き力となってくれ。ツールの地は、恥ずかしい話だが、伯爵が掃除するまでは、悪人どもに好き勝手されていた町でのう。立地は良いのだが、中々伸び悩んでいた町なのだ。伯爵と共になって、繁栄させてくれ。よろしく頼むぞ。」
「そこで一つ質問が有るのですが、お訊きして宜しいでしょうか?」
「さて、何かな?」
「はい、伯爵のオオガミ様の人となりは、如何様な方なのでしょうか?」
「そうよな。あの者はそう、平凡な造りの鞘に収まった聖剣といったところかな。」
「平凡な造りの鞘に収まった聖剣とはどの様な意味でしょう?」
「本人はどこにでもいる平凡な人間でありたいと装っているが、本質は聖剣、如何なる相手も断ち切る恐ろしさを持っている。それが現れたのが前の帝国との戦闘だな。私も陛下も今はあの者は始祖王様と同じ方だと思っている。」
「始祖王様ですと?どういう意味ですか、それは?」
コーラス子爵もたまらずに質問する。
「何、簡単なことよ。あの者はその気に成れば国を滅ぼし新たな国を興すことが出来る力と器を持っていると言うことだ。まあ、本人はそんな事は面倒臭いし、やりたくないと言うがな。だから、ソニア様の許嫁となっているのだ。決して王家にその力を向けさせない為にな。」
「大丈夫なのですか、その様な男は消した方が良いのでは?」
子爵がつい本音を漏らすと。
「安心せい。先にも言ったが、あの者は普段は平凡な人生を送りたいと本心から思っている。決して己から王国に反旗を翻すことはないよ。それこそ何でそんな面倒な事をしなきゃいけないと言って逃げるだろうさ。」
「はあ、難儀な方ですな。」
子爵が溜め息をついて言う。ハザルはこれだけは聞いてみたかった。
「宰相閣下。ツール伯爵様は民のことをどう思っているのでしょうか?」
「本人から聞いた話ではなく、彼の周りから聞こえた話だがな。彼は基本的に貴族が嫌いらしい。リヒトの街が、魔物に襲撃されたときに活躍をしたが、冒険者ギルドに名前を出すなと約束させたらしい。理由は貴族からの勧誘が嫌だからとの事だったな。その後も、リヒト公爵からの仕官の勧誘も全て断ったそうだ。帝国との戦いの後もリムルンド辺境伯爵からの仕官の勧誘もキッパリと断っている。そして、陛下からの論功行賞でツール伯爵に任じられたのも、本心では嫌だった様だな。待合室に戻って待っていた彼を見た者から、仏頂面をして不満顔をしていたとのことだ。我々との価値観が違う所が有るみたいだな。ただ、一旦任された仕事はキチンと成果を出す男でもある。貴族より平民が良いと言う男だ。ワシには良く分からんな。」
「成る程。お会いするのが楽しみです。答えていただき有り難うございます。」
「うむ。さて、ツールに赴任となるその方には、王家から騎士爵に叙される。年金として年白金貨一枚が支給される。また、行政官としての報酬はツール伯爵から支給される。額は相談して決めてくれ。二日後の明後日に他に行政官としてツールに向かう二人と共に直行の馬車を三台仕立てたので、それに乗って向かったくれ。良いかな?」
「はい、承知致しまました。王宮からの出発ですか?」
「うむ、王宮の城門の前に集合じゃ。」
「分かりました。」
宰相閣下との面会は終わり、この日は兄の別邸に家族で泊まり、翌日は長旅の準備をして、出発の日を迎えた。
コーラス領は、リヒトから見て真南に隣接する領地で、町が二つ村が五つある領地だ。町の一つコーラス町をダラス家が代々コーラス子爵家を名乗って領している。
この家は昔からリヒト公爵家の依子の家で、その縁もあり、私達の父親はリヒト公爵家から婿入りしたのである。私の父親はシュザンナ様の父親の弟の為、私とシュザンナ様は従兄弟という関係になる訳だね。
私自身は子爵家の三兄弟の次男として生まれ、今は子爵領のもう一つの町ローデシアの代官として兄の子爵の手伝いをして、町の行政を司っている。ローデシアの人口は四万そこそこの中規模の町である。自慢じゃないが、長年の善政によって特に問題もなく代官としては物足りないながらも、四年を堅実に勤めてきた。
そんな生活を送っていた私に運命の分岐点が訪れた。
その日は兄の子爵に、月一度の経営報告書を持って報告するため、コーラスの町を訪れた。子爵家の屋敷にて、兄の子爵に面会して、まずは一通り報告を済ませる。
いつもなら、この後は近況を話し合って別れるのが普通だが、この日の兄は少しだが違っていた。
報告も終わり、雑談でもしようかと思っていると、兄が真面目な顔で言ってきた。
「ハザル、少し話があるのだが良いか?」
「はい、何でしょう閣下?」
「いや、この話しに閣下はいい。兄としてお前に話すからな。」
「わかったよ、兄さん。それで何かな?」
「ああ、お前にリヒト公爵家から打診があった。」
「打診とは何の?」
「うむ、ある伯爵家の領地の行政官に成る気はないかとのことだ。話の元は、どうやら王宮かららしいな。」
「王宮が絡んでいるのですか。それで伯爵とは何処の家なのですか兄さん?」
「お前も、話しには聞いただろうが、先日の帝国との戦争で活躍したツール伯爵家だ。」
「ああ、あのセイラを手懐けたという、確かオオガミという少年でしたね。王室直轄地のツールを拝領したんでしたね。あれ?あそこには確か代官が既にいるはずですが?違いましたか兄さん?」
「お前の言うとおり、代官はいたのだが、なんとその代官が、長年不正を働いていて、王室への報告も改竄された物を提出していたそうで、この度ツール伯爵によって捕まり、証拠と共に王宮へ突き出されたらしい。そこで、新たな行政官が欲しいと宰相閣下にお願いして、その話がお前に回って来たと言う訳だ。
お前が良ければ受けても良いぞ。一番下の弟のメビルもそろそろ行政官として一人立ちできる位にはなったからな。お前の好きにしなさい。」
「兄さん、そのオオガミという伯爵はどんな人だい?」
「私も詳しくは知らないが、以前に公爵閣下から伺った話だと、元々はソロのBランク冒険者だそうだ。お前も覚えていると思うが、前にあった魔物のリヒト襲撃事件の時に目覚ましい働きをした事で、公爵閣下の目に留まり、セイラ様の剣の家庭教師を勤めて、セイラ様を闘技大会で三位に導き、大会期間前から公爵家の護衛として賊の襲撃や大会期間中の毒殺から公爵を守り、その事で王宮とも親しくなり、その縁で貴族派の壊滅や闇ギルドの取り締まりにも手を貸した事で王宮からの深い信頼を得たそうだ。更に公爵閣下に随伴して、帝国との戦いでは、軍師として圧倒的な勝利に貢献したのは誰もが知るところだな。剣も魔法も軍の指揮も一流らしい。人柄は普段は人当たりがよくて、話しやすい男だが、逆に敵に対しては、一切の容赦はしないそうだ。そして、ソニア王女殿下やセイラを許嫁としているそうだ。まあ、王族の婿と言うことだな。まあ、私が知っているのはこんな所だ。確か年は十五だったかな。」
「兄さん、ツールって言うとアノ、ツールかい?」
「そうだ、東にある港町のツールだ。」
「あそこを牛耳っている商会や闇ギルドは未だに健在なのかな?」
「いや、ツールの代官が捕まった時とほぼ同時に不正をしていた者達は、一斉に捕まって処分されたらしいな。行動力は確かにあるな。あと正義感も強いみたいだな。どうする?」
「・・・・決めた。ツールに行くよ、兄さん。」
「そうか、お前がそう決めたなら何も言うまい。メビルに明日中に引き継ぎをしたら、明後日には一旦王都へ向かうぞ。王宮へは、私も着いていく。宰相閣下に挨拶をしないとな。」
「分かりました。早速引き継ぎに移ります。」
「では、明後日にな。」
その日にはローデシアの町に戻り、夜には家族に説明して、妻には明日の内に荷物を纏める様に頼んだ。時間が無いことで、申し訳なかったが、お願いした。
翌日には、代官職の引き継ぎを弟のメビルにして済ませると、その翌日には家族揃って馬車に乗り、コーラスの町に寄り一泊後に王都に向かった。急いだ事もあり十日で王都に到着した。
王都の屋敷にて一泊して、翌日には兄さんの子爵と共に王宮へ伺った。
宰相閣下の執務室に向かい面会を申し込むとさほど待たされる事もなく、宰相閣下にお会いできた。
「何用かな、コーラス子爵?」
「はい、リヒト公爵家を通して打診の有りました行政官就任の件ですが、有り難くお受けいたします。こちらが弟のハザルと申します。挨拶を。」
「ハザル・ダラス・フォン・コーラスです。この度は良き話を頂き感謝に耐えません。現地でも精一杯尽力致します。」
「うむ、頑張ってくれたまえ。ツール伯爵は王家にとっても娘婿となるご仁じゃ。是非良き力となってくれ。ツールの地は、恥ずかしい話だが、伯爵が掃除するまでは、悪人どもに好き勝手されていた町でのう。立地は良いのだが、中々伸び悩んでいた町なのだ。伯爵と共になって、繁栄させてくれ。よろしく頼むぞ。」
「そこで一つ質問が有るのですが、お訊きして宜しいでしょうか?」
「さて、何かな?」
「はい、伯爵のオオガミ様の人となりは、如何様な方なのでしょうか?」
「そうよな。あの者はそう、平凡な造りの鞘に収まった聖剣といったところかな。」
「平凡な造りの鞘に収まった聖剣とはどの様な意味でしょう?」
「本人はどこにでもいる平凡な人間でありたいと装っているが、本質は聖剣、如何なる相手も断ち切る恐ろしさを持っている。それが現れたのが前の帝国との戦闘だな。私も陛下も今はあの者は始祖王様と同じ方だと思っている。」
「始祖王様ですと?どういう意味ですか、それは?」
コーラス子爵もたまらずに質問する。
「何、簡単なことよ。あの者はその気に成れば国を滅ぼし新たな国を興すことが出来る力と器を持っていると言うことだ。まあ、本人はそんな事は面倒臭いし、やりたくないと言うがな。だから、ソニア様の許嫁となっているのだ。決して王家にその力を向けさせない為にな。」
「大丈夫なのですか、その様な男は消した方が良いのでは?」
子爵がつい本音を漏らすと。
「安心せい。先にも言ったが、あの者は普段は平凡な人生を送りたいと本心から思っている。決して己から王国に反旗を翻すことはないよ。それこそ何でそんな面倒な事をしなきゃいけないと言って逃げるだろうさ。」
「はあ、難儀な方ですな。」
子爵が溜め息をついて言う。ハザルはこれだけは聞いてみたかった。
「宰相閣下。ツール伯爵様は民のことをどう思っているのでしょうか?」
「本人から聞いた話ではなく、彼の周りから聞こえた話だがな。彼は基本的に貴族が嫌いらしい。リヒトの街が、魔物に襲撃されたときに活躍をしたが、冒険者ギルドに名前を出すなと約束させたらしい。理由は貴族からの勧誘が嫌だからとの事だったな。その後も、リヒト公爵からの仕官の勧誘も全て断ったそうだ。帝国との戦いの後もリムルンド辺境伯爵からの仕官の勧誘もキッパリと断っている。そして、陛下からの論功行賞でツール伯爵に任じられたのも、本心では嫌だった様だな。待合室に戻って待っていた彼を見た者から、仏頂面をして不満顔をしていたとのことだ。我々との価値観が違う所が有るみたいだな。ただ、一旦任された仕事はキチンと成果を出す男でもある。貴族より平民が良いと言う男だ。ワシには良く分からんな。」
「成る程。お会いするのが楽しみです。答えていただき有り難うございます。」
「うむ。さて、ツールに赴任となるその方には、王家から騎士爵に叙される。年金として年白金貨一枚が支給される。また、行政官としての報酬はツール伯爵から支給される。額は相談して決めてくれ。二日後の明後日に他に行政官としてツールに向かう二人と共に直行の馬車を三台仕立てたので、それに乗って向かったくれ。良いかな?」
「はい、承知致しまました。王宮からの出発ですか?」
「うむ、王宮の城門の前に集合じゃ。」
「分かりました。」
宰相閣下との面会は終わり、この日は兄の別邸に家族で泊まり、翌日は長旅の準備をして、出発の日を迎えた。
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