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2 槍の稽古
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真田幸村の娘たちが片倉家にやってきて、1年が経とうとしていた。
娘たちも片倉家での生活にだいぶ慣れていた。
皆よい子たちであり、片倉家の手伝いをよくしてくれていた。
小十郎は庭の先で槍の鍛練をしていると視線を感じた。
視線の感じる方を見てみるとおはつがこちらを見ていたのだ。
「おはつ殿?」
おはつははっとして、物陰に隠れてしまった。
「何をしているんだ?」
おはつの隠れた物影を除くと彼女はびくりとする。
相変わらずの反応だ。
他の姉妹たちとはすっかりここになじんでいるというのに、おはつだけはなかなか心を開いてくれなかった。
「そんなにびくつかなくてもいいだろう」
「すみません」
「いや……」
謝る必要はないのだが……。
どうもこの子の扱いがわからない。
ようやく十を過ぎた少女は未だに小十郎に心を開こうとはしなかった。
「……槍」
ぽつりとおはつは言った。
「殿の槍を見て、父上を思い出しました」
「ああ……」
小十郎は納得した。自分の槍の鍛錬を見て、父親に思いを馳せていたのだろう。
やはりまだ子供である。戦で失った父を恋い慕っている。
「幸村殿は九度山でも槍の練習をなさっていたのかい?」
おはつはぶんぶんと首を振った。
「九度山には見張りがいっぱいいましたのでできなかったそうです」
そうだろうな。
幸村は一応九度山で出家蟄居するという条件で関ヶ原の合戦の後命を繋いだのだ。
それなのに、蟄居先で武術の鍛錬をしていたら徳川に怪しまれる。
父の槍の練習を思い出したというのは、おそらく九度山を脱出した後のことなのだろう。
「持ってみるかい?」
「え?」
小十郎に聞かれ、おはつはきょとんとした。
「槍を持ってみるかい? ちょっと女子には重たいかもしれないが……」
おはつはじっと大きな瞳で小十郎を見上げた。
自分の言ったことの違和感に小十郎はしまったと感じた。おはつは女の子だからこんな物騒なものを持つ必要などないというのに。
「はい」
おはつははっきりと頷き、小十郎から槍を受け取った。重そうにしつつも意外にしっかりと持てていた。
「おはつ殿は槍を扱ったことがあるのかい?」
「え? ……え、と」
おはつは慌てた。
「随分槍の持ち方に慣れている風だったのでな」
「す、すみません」
「謝ることではない。そうだな……真田殿の娘御なら武術の心得を持っていても不思議ではないな」
きっと大阪の役の際時間があったときに幸村は自分の子供たちに鍛錬をさせていたのだろう。阿梅も武術の心得をもっているようであった。
小十郎は阿梅とはじめて出会った時のを思い出した。
◇ ◇ ◇
「片倉小十郎重長殿ですかっ!」
林の中、突然少女に呼び止められた。
「如何にも私は片倉小十郎重長だ。あなたは何者ですか?」
眼の前に現れた少女は小袖に袴を着て、鉢巻をしている。
手には薙刀が握られていた。一緒にいる侍女の千代も同じ姿をしている。
「私は真田佐衛門佐の娘・阿梅と申します。父より文を預かっております」
阿梅は薙刀を下ろし、膝をつき文を小十郎に示した。
そのときの彼女は烈火のように激しい目であった。
あの幸村が頼む相手がどういった者かを見極めんとしていた。
◇ ◇ ◇
阿梅との出会いを思い出しながら、小十郎ははつの姿をみた。
雰囲気は違えど同じ幸村の血が流れているのだろう。
「重たくないか?」
「え、と。少し」
おはつは小さく呟いた。
「だろうな。もう少し軽いものを選んでやろう」
小十郎はいくつか槍を品定めし、一番おはつに合うものを渡した。
先ほどよりもしっかりとしたただずまいである。
「ふむ……」
小十郎はしばらく考え込んだ。
「おはつ、少し手合わせをしてみないか?」
「え?」
「そう畏まらなくてもいい。ちょっと真田の姫がどのくらいの腕なのか、気になっただけのこと」
おはつは困ったように、槍と小十郎を交互に見つめる。
「それともいやか?」
「いえ、そんな。ただ、私の腕は父の娘と期待されるほどのものではありません」
ぼそぼそとおはつは呟いた。
「それでもいい。最近、誰も私の相手をしてくれなくてな」
少しでいい。
小十郎がそういうとおはつは考えて、しばらくしてから「お願いします」とお辞儀をした。
おはつの槍捌きを見ながら小十郎は感心した。
ちゃんと基本を学び、それを大事にする姿勢である。
本格的に槍をやっていたとしか思えないな。
そう思いながら小十郎ははつの動きに合わせ槍をかわし、そしてはつの槍をはじいた。
「あっ」
がっと小十郎によって触れ払われた槍は飛ばされ、おはつの手から離れた。そしてはつの胸に小十郎の槍が向かった。
おはつはきゅっと目を閉じたが、小十郎はすぐに止めた。
「すまんな。あんなに強くはじくつもりはなかった。手を痛めていないか?」
おはつはへたと地面に尻をつき、溜息をついた。
大丈夫か?と小十郎は彼女に手を差し伸べた。
「大丈夫です」
おはつは立ち上がって、礼をし「ありがとうございました」と言った。その声は意外に大きくはっきりしたものだった。
ん?
小十郎はおはつの話し方が普通の声の音量であるのに気がつく。先ほどの掛け声も随分はきはきとしたものだった。
いつものおはつからは考えられない声だ。
「おはつ殿は随分練習を積んでいるな。これなら武家の男児と引けをとらない」
「あ……」
おはつは顔を真っ赤にして言う。もう、いつもの口調に戻っていた。
もしかして、武芸の鍛錬をしていたら声があんな風になるのだろうか。
「父上の得意でしたから」
その言葉を聞き小十郎はしんみりとした。
彼女が少しでも父親の傍にいたくて練習をした姿が思い浮かんだ。
「どうだ、今度道場にも行ってみないか?そこには多くの武家の子弟が通っている」
「いえ、いいです」
「何故だ。確かに女子だということで手合わせをしてもらえないが見学はできるぞ」
「いいです。その、私は真田の」
ああ、そういうことか。
小十郎は納得した。
ただでさえ、仙台藩の温情で匿われているのに外へ出て、誰かの眼にとまると迷惑がかかると思っているのだろう。
「そうか」
白石城主片倉小十郎の連れの少女だと随分目立つし、致し方ない。
「では、槍をまたしたいと思うならここに来い」
おはつはじっと小十郎の眼を見た。
小十郎はふふと笑った。
この少女にまっすぐ見られたのははじめてのことのような気がする。
いつも下を向いたり、眼を合わせようとしないから。
「ここだったら誰の目にもつかない。私の練習の場だから、火急の用でもない限り人は来ないさ」
おはつは困ったように俯いた。
「まぁ、私が相手では不満というなら仕方ないが」
「そんなことはありませんっ!!」
おはつはぶんぶんと首を振った。その様子に小十郎はまた笑った。
「だったらまた来るといい」
優しくそう言うとおはつは耳まで顔を真っ赤にして、こくりと頷いた。
「あの、殿にお願いがあります」
「何だ?」
「私が槍を持つことは姉上たちに黙ってほしいのです」
「何故だ? ここに来るまでは普通に鍛錬をしておったのであろう」
「そうなんですが。姉は私が槍をするのを快く思わないでしょうから」
「今そなたが槍をやっていることは彼女たちは」
「存じておりません。姉は父が死んだ時に私に槍をすることを禁じました」
それは父のことを思い出すからだろうか。
「しかし、そなたは槍が好きなのだろう」
はつは困ったように頷いた。
「だったらここへ来い。ここでなら姉たちは知ることはないのだから」
「よいのでしょうか?」
「構わん。私はそなたと手合わせをして楽しいと思っている」
「ありがとうございます」
こうしてはつは小十郎の槍の練習場にたびたび来るようになった。
娘たちも片倉家での生活にだいぶ慣れていた。
皆よい子たちであり、片倉家の手伝いをよくしてくれていた。
小十郎は庭の先で槍の鍛練をしていると視線を感じた。
視線の感じる方を見てみるとおはつがこちらを見ていたのだ。
「おはつ殿?」
おはつははっとして、物陰に隠れてしまった。
「何をしているんだ?」
おはつの隠れた物影を除くと彼女はびくりとする。
相変わらずの反応だ。
他の姉妹たちとはすっかりここになじんでいるというのに、おはつだけはなかなか心を開いてくれなかった。
「そんなにびくつかなくてもいいだろう」
「すみません」
「いや……」
謝る必要はないのだが……。
どうもこの子の扱いがわからない。
ようやく十を過ぎた少女は未だに小十郎に心を開こうとはしなかった。
「……槍」
ぽつりとおはつは言った。
「殿の槍を見て、父上を思い出しました」
「ああ……」
小十郎は納得した。自分の槍の鍛錬を見て、父親に思いを馳せていたのだろう。
やはりまだ子供である。戦で失った父を恋い慕っている。
「幸村殿は九度山でも槍の練習をなさっていたのかい?」
おはつはぶんぶんと首を振った。
「九度山には見張りがいっぱいいましたのでできなかったそうです」
そうだろうな。
幸村は一応九度山で出家蟄居するという条件で関ヶ原の合戦の後命を繋いだのだ。
それなのに、蟄居先で武術の鍛錬をしていたら徳川に怪しまれる。
父の槍の練習を思い出したというのは、おそらく九度山を脱出した後のことなのだろう。
「持ってみるかい?」
「え?」
小十郎に聞かれ、おはつはきょとんとした。
「槍を持ってみるかい? ちょっと女子には重たいかもしれないが……」
おはつはじっと大きな瞳で小十郎を見上げた。
自分の言ったことの違和感に小十郎はしまったと感じた。おはつは女の子だからこんな物騒なものを持つ必要などないというのに。
「はい」
おはつははっきりと頷き、小十郎から槍を受け取った。重そうにしつつも意外にしっかりと持てていた。
「おはつ殿は槍を扱ったことがあるのかい?」
「え? ……え、と」
おはつは慌てた。
「随分槍の持ち方に慣れている風だったのでな」
「す、すみません」
「謝ることではない。そうだな……真田殿の娘御なら武術の心得を持っていても不思議ではないな」
きっと大阪の役の際時間があったときに幸村は自分の子供たちに鍛錬をさせていたのだろう。阿梅も武術の心得をもっているようであった。
小十郎は阿梅とはじめて出会った時のを思い出した。
◇ ◇ ◇
「片倉小十郎重長殿ですかっ!」
林の中、突然少女に呼び止められた。
「如何にも私は片倉小十郎重長だ。あなたは何者ですか?」
眼の前に現れた少女は小袖に袴を着て、鉢巻をしている。
手には薙刀が握られていた。一緒にいる侍女の千代も同じ姿をしている。
「私は真田佐衛門佐の娘・阿梅と申します。父より文を預かっております」
阿梅は薙刀を下ろし、膝をつき文を小十郎に示した。
そのときの彼女は烈火のように激しい目であった。
あの幸村が頼む相手がどういった者かを見極めんとしていた。
◇ ◇ ◇
阿梅との出会いを思い出しながら、小十郎ははつの姿をみた。
雰囲気は違えど同じ幸村の血が流れているのだろう。
「重たくないか?」
「え、と。少し」
おはつは小さく呟いた。
「だろうな。もう少し軽いものを選んでやろう」
小十郎はいくつか槍を品定めし、一番おはつに合うものを渡した。
先ほどよりもしっかりとしたただずまいである。
「ふむ……」
小十郎はしばらく考え込んだ。
「おはつ、少し手合わせをしてみないか?」
「え?」
「そう畏まらなくてもいい。ちょっと真田の姫がどのくらいの腕なのか、気になっただけのこと」
おはつは困ったように、槍と小十郎を交互に見つめる。
「それともいやか?」
「いえ、そんな。ただ、私の腕は父の娘と期待されるほどのものではありません」
ぼそぼそとおはつは呟いた。
「それでもいい。最近、誰も私の相手をしてくれなくてな」
少しでいい。
小十郎がそういうとおはつは考えて、しばらくしてから「お願いします」とお辞儀をした。
おはつの槍捌きを見ながら小十郎は感心した。
ちゃんと基本を学び、それを大事にする姿勢である。
本格的に槍をやっていたとしか思えないな。
そう思いながら小十郎ははつの動きに合わせ槍をかわし、そしてはつの槍をはじいた。
「あっ」
がっと小十郎によって触れ払われた槍は飛ばされ、おはつの手から離れた。そしてはつの胸に小十郎の槍が向かった。
おはつはきゅっと目を閉じたが、小十郎はすぐに止めた。
「すまんな。あんなに強くはじくつもりはなかった。手を痛めていないか?」
おはつはへたと地面に尻をつき、溜息をついた。
大丈夫か?と小十郎は彼女に手を差し伸べた。
「大丈夫です」
おはつは立ち上がって、礼をし「ありがとうございました」と言った。その声は意外に大きくはっきりしたものだった。
ん?
小十郎はおはつの話し方が普通の声の音量であるのに気がつく。先ほどの掛け声も随分はきはきとしたものだった。
いつものおはつからは考えられない声だ。
「おはつ殿は随分練習を積んでいるな。これなら武家の男児と引けをとらない」
「あ……」
おはつは顔を真っ赤にして言う。もう、いつもの口調に戻っていた。
もしかして、武芸の鍛錬をしていたら声があんな風になるのだろうか。
「父上の得意でしたから」
その言葉を聞き小十郎はしんみりとした。
彼女が少しでも父親の傍にいたくて練習をした姿が思い浮かんだ。
「どうだ、今度道場にも行ってみないか?そこには多くの武家の子弟が通っている」
「いえ、いいです」
「何故だ。確かに女子だということで手合わせをしてもらえないが見学はできるぞ」
「いいです。その、私は真田の」
ああ、そういうことか。
小十郎は納得した。
ただでさえ、仙台藩の温情で匿われているのに外へ出て、誰かの眼にとまると迷惑がかかると思っているのだろう。
「そうか」
白石城主片倉小十郎の連れの少女だと随分目立つし、致し方ない。
「では、槍をまたしたいと思うならここに来い」
おはつはじっと小十郎の眼を見た。
小十郎はふふと笑った。
この少女にまっすぐ見られたのははじめてのことのような気がする。
いつも下を向いたり、眼を合わせようとしないから。
「ここだったら誰の目にもつかない。私の練習の場だから、火急の用でもない限り人は来ないさ」
おはつは困ったように俯いた。
「まぁ、私が相手では不満というなら仕方ないが」
「そんなことはありませんっ!!」
おはつはぶんぶんと首を振った。その様子に小十郎はまた笑った。
「だったらまた来るといい」
優しくそう言うとおはつは耳まで顔を真っ赤にして、こくりと頷いた。
「あの、殿にお願いがあります」
「何だ?」
「私が槍を持つことは姉上たちに黙ってほしいのです」
「何故だ? ここに来るまでは普通に鍛錬をしておったのであろう」
「そうなんですが。姉は私が槍をするのを快く思わないでしょうから」
「今そなたが槍をやっていることは彼女たちは」
「存じておりません。姉は父が死んだ時に私に槍をすることを禁じました」
それは父のことを思い出すからだろうか。
「しかし、そなたは槍が好きなのだろう」
はつは困ったように頷いた。
「だったらここへ来い。ここでなら姉たちは知ることはないのだから」
「よいのでしょうか?」
「構わん。私はそなたと手合わせをして楽しいと思っている」
「ありがとうございます」
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