34 / 45
5章
1 人狼となった少女
しおりを挟む
狼が村を取り囲むように配置されていたが、ディルクをあっさりと通してくれた。
それを不審に思いはしたがディルクは一刻も早く村の中を確認したかった。
村の中にまだいるであろう少女を。
村へたどり着くとそこは以前の姿ではなかった。
村の半分以上の家が炎に包まれ、あちこちの場所に人が倒れていた。
倒れている人のすべてが絶命しており、のど元や腹を裂かれている状態であった。
もしかしたらすべての村人たちが絶命してしまったのではないかと不安になり、その中で知っている者をみた。
「ゲルトさん」
家の壁に背を預け血だらけになっている男に声をかける。
男は顔をあげた。
朧げな瞳が少し光が戻ったようである。
「ああ、来たのか」
「しっかり……」
王都で騎士を務めていた彼は村から信頼厚く、昔怪我をして引退したといっても武術の腕は確かだった。
そんな彼でもここまで手傷を負わされるとは。
「すまない……人狼にここまでのことを許してしまった。君が来る前に何とかしようにも自警団のみんなが思うように戦えなかった」
「ニコル、だったから?」
ゲルトは否定しなかった。苦し気に目を伏せた。
「これを傷薬です。手当を」
「ああ、すまない。手当は自分でできる。それより彼女を止めてくれ……これ以上あの子が村人を殺す姿をみたくない」
ゲルトは深く頭を下げた。
「辛いと思うが、ニコルを殺してくれ」
ケヴィンと同じことを言われディルクは悲しげに俯き、頷くことができなかった。
ただこのままではよくない。
それだけはわかり、一刻も早く彼女の元へ行かなければならなかった。
「ニコル」
赤々と燃える炎を目の前に金髪の少女はいた。
呼ばれた彼女は振り向いてディルクをみてにこりと笑った。
その服には赤い染みがつき、彼女の口からは鋭い牙が覗かれた。
見たくない姿だった。
1か月前まではふつうの人の少女であったのに、今は見る影もない人の血肉を漁る異端者となり果ててしまった。
ニコルはディルクの方へ駆け寄り、彼の胸へと飛び込んだ。
「ニコル?」
「嬉しい。やっと来てくれたのね」
彼女の紡がれる口調は別れたときと同様のもの。ディルクは剣に手を伸ばそうとしたが、躊躇してしまった。
がっと突然首を絞めつけられる。ニコルの両手がディルクの首に添えられそのまま力を入れられたのだ。
「私に殺されに」
にこりと笑うニコルは全く迷いもなくディルクを絞め殺そうとしていた。
ディルクは瞬時に剣を持ちニコルの腹に振りかざした。
すぐにニコルは後ずさり剣筋をかわした。人とは思えない身軽さで宙を回転させ着地していた。
「どうして……確かにあの時」
未だに混乱しているディルクをあざ笑うように男の声が響いた。その声は聴いたことがあった。
「カリス」
ディルクがそういうと男はあっさりと姿を現した。
「素敵だ。その苦し気な表情は実にいい」
カリスはそうこの劇を楽しむかのうように笑っていた。
「お前か」
ニコルの異変の正体をすぐに察知する。
カリスは愉快そうに笑い続けた。
「ああ、そうだ。あの時の礼をしなければ……」
「あの時、倒したはずだ」
そうだとカリスは首を縦にふり頷いた。
「さすがにあれだけの血が一気に出て死んだと思ったさ」
しばらくは全く動けなかった。
ようやく動けるようになっても瀕死状態であったし、すぐに狩人に退治されてしまうため身を隠していた。
そういえば後で調査に入った狩人たちはカリスの死体があった場所には何もなく灰だけしか残っていないと言っていた。
てっきり退治された人狼が灰塵と化したのだとそのときは片付けられてたが。
実際はカリスはカタリーナ姫の棺桶の中から灰塵をとりそれを自分の倒れていた場所に捨てカモフラージュしていたという。
「まさか、姫がもうすでにどこにもいないとは」
ヨハンナとディルクの会話を聞いていたカリスは信じられないと棺桶の中を確認した。
中身をみて頭の中が真っ白になった。中にあったのは灰塵のみであった。
敬愛するカタリーナ姫がいないのであれば、このまま死んでしまおうと考えた。
しかし、灰塵と化したとはいえカタリーナ姫が眠る場所で恥をかかせたディルクをどうしても許すことができなかった。
ヨハンナにもいろいろ問い質したいことがあったが、それ以上にディルクを許せなかった。
彼は生き延びることを選び、必要なエネルギーを得るのを狙っていた。
村のすぐ裏の森の中で獲物が来るのをずっと待っていた。
ディルクが去った後、ニコルが真夜中村の裏の森に入りしばらく物思いに沈んでいた。
彼女の表情や一人溢す言葉を聞き、ディルクと浅からぬ仲になっているのにすぐに気が付いた。
よく考えれば危険を承知で彼女を救いに城へやってきた男である。
彼女を利用すればさぞかしディルクは苦しむだろう。
そう考え、カリスはニコルを襲った。
まずは血を吸いエネルギーを得て、次に彼女の中に自分の血を混ぜた。
それはあまりの苦しさにもがき苦しみ死んでいくことも珍しくないことだった。
しかし、それを超えたうえで自分の同類となってしまったらどれだけよいか。
カリスはニコルの苦しむ様をみて笑った。
そしてニコルは人狼の肉体となりカリスの前で立ち上がった。
こうして彼女はカリスの眷属となったのだ。
「だが、その反動で心が壊れてしまったがな」
ニコルは先ほどまでの表情を一変させ無表情となった。まるで人形のように。
カリスが命じてディルクが現れたら今のようにふるまわせたのだ。
おかげでディルクはすぐに短剣を抜くことができなかった。
「さぁ、どうだい? 狩人よ。君に彼女を殺せるかな」
「お前を殺す!」
揶揄する男の言葉にかっとなりディルクは短剣を構え、男の方へ向かった。
少女を人狼にしたてこのような惨劇を作り出した男を許せなかった。
自分の走る先にニコルが立ちはだかり、少女は右足をあげディルクを蹴り上げた。
すぐに守りの姿勢に入ったがそれでも衝撃はかなりのものでありディルクはそのまま後ろへと崩れた。
「はは、狩人が冷静な判断ができなくなったか。私の前にまずは娘を何とかしなければならないぞ」
ニコルは無表情なままディルクを見下ろし、右手を振り下ろした。ディルクはそれを短剣で封じた。
「……」
短剣の刃にあたったニコルの腕から血が流れぽたぽたと地面に落ちていく。
痛みを感じていないようでニコルは構わず腕をさらに前へと進めた。
袖が破ける音とともに彼女の腕が痛ましく裂かれていく。
自分の方へ腕が届く前にディルクは短剣を戻し少女の右腕を切り落とした。
「ほう、随分早く見切りをつけたな。まぁ、そうしなければ娘に殺されるだけだ」
カリスは感心したといわんばかりに感想を述べた。
「ニコルっ!」
ディルクは右手の短剣を振り上げ彼女の方へおろした。
「ディルク?」
突然、ニコルの声が変わった。
目の前で短剣を振り下ろすディルクに恐怖の表情を浮かべていた。
一瞬ディルクの手が止まった。
ニコルはそれを見逃さずディルクの右手を蹴り短剣を弾き飛ばした。
武器を失ったディルクの肩を左手で捕らえ、近くの家の壁に押さえつけられてしまった。
それを不審に思いはしたがディルクは一刻も早く村の中を確認したかった。
村の中にまだいるであろう少女を。
村へたどり着くとそこは以前の姿ではなかった。
村の半分以上の家が炎に包まれ、あちこちの場所に人が倒れていた。
倒れている人のすべてが絶命しており、のど元や腹を裂かれている状態であった。
もしかしたらすべての村人たちが絶命してしまったのではないかと不安になり、その中で知っている者をみた。
「ゲルトさん」
家の壁に背を預け血だらけになっている男に声をかける。
男は顔をあげた。
朧げな瞳が少し光が戻ったようである。
「ああ、来たのか」
「しっかり……」
王都で騎士を務めていた彼は村から信頼厚く、昔怪我をして引退したといっても武術の腕は確かだった。
そんな彼でもここまで手傷を負わされるとは。
「すまない……人狼にここまでのことを許してしまった。君が来る前に何とかしようにも自警団のみんなが思うように戦えなかった」
「ニコル、だったから?」
ゲルトは否定しなかった。苦し気に目を伏せた。
「これを傷薬です。手当を」
「ああ、すまない。手当は自分でできる。それより彼女を止めてくれ……これ以上あの子が村人を殺す姿をみたくない」
ゲルトは深く頭を下げた。
「辛いと思うが、ニコルを殺してくれ」
ケヴィンと同じことを言われディルクは悲しげに俯き、頷くことができなかった。
ただこのままではよくない。
それだけはわかり、一刻も早く彼女の元へ行かなければならなかった。
「ニコル」
赤々と燃える炎を目の前に金髪の少女はいた。
呼ばれた彼女は振り向いてディルクをみてにこりと笑った。
その服には赤い染みがつき、彼女の口からは鋭い牙が覗かれた。
見たくない姿だった。
1か月前まではふつうの人の少女であったのに、今は見る影もない人の血肉を漁る異端者となり果ててしまった。
ニコルはディルクの方へ駆け寄り、彼の胸へと飛び込んだ。
「ニコル?」
「嬉しい。やっと来てくれたのね」
彼女の紡がれる口調は別れたときと同様のもの。ディルクは剣に手を伸ばそうとしたが、躊躇してしまった。
がっと突然首を絞めつけられる。ニコルの両手がディルクの首に添えられそのまま力を入れられたのだ。
「私に殺されに」
にこりと笑うニコルは全く迷いもなくディルクを絞め殺そうとしていた。
ディルクは瞬時に剣を持ちニコルの腹に振りかざした。
すぐにニコルは後ずさり剣筋をかわした。人とは思えない身軽さで宙を回転させ着地していた。
「どうして……確かにあの時」
未だに混乱しているディルクをあざ笑うように男の声が響いた。その声は聴いたことがあった。
「カリス」
ディルクがそういうと男はあっさりと姿を現した。
「素敵だ。その苦し気な表情は実にいい」
カリスはそうこの劇を楽しむかのうように笑っていた。
「お前か」
ニコルの異変の正体をすぐに察知する。
カリスは愉快そうに笑い続けた。
「ああ、そうだ。あの時の礼をしなければ……」
「あの時、倒したはずだ」
そうだとカリスは首を縦にふり頷いた。
「さすがにあれだけの血が一気に出て死んだと思ったさ」
しばらくは全く動けなかった。
ようやく動けるようになっても瀕死状態であったし、すぐに狩人に退治されてしまうため身を隠していた。
そういえば後で調査に入った狩人たちはカリスの死体があった場所には何もなく灰だけしか残っていないと言っていた。
てっきり退治された人狼が灰塵と化したのだとそのときは片付けられてたが。
実際はカリスはカタリーナ姫の棺桶の中から灰塵をとりそれを自分の倒れていた場所に捨てカモフラージュしていたという。
「まさか、姫がもうすでにどこにもいないとは」
ヨハンナとディルクの会話を聞いていたカリスは信じられないと棺桶の中を確認した。
中身をみて頭の中が真っ白になった。中にあったのは灰塵のみであった。
敬愛するカタリーナ姫がいないのであれば、このまま死んでしまおうと考えた。
しかし、灰塵と化したとはいえカタリーナ姫が眠る場所で恥をかかせたディルクをどうしても許すことができなかった。
ヨハンナにもいろいろ問い質したいことがあったが、それ以上にディルクを許せなかった。
彼は生き延びることを選び、必要なエネルギーを得るのを狙っていた。
村のすぐ裏の森の中で獲物が来るのをずっと待っていた。
ディルクが去った後、ニコルが真夜中村の裏の森に入りしばらく物思いに沈んでいた。
彼女の表情や一人溢す言葉を聞き、ディルクと浅からぬ仲になっているのにすぐに気が付いた。
よく考えれば危険を承知で彼女を救いに城へやってきた男である。
彼女を利用すればさぞかしディルクは苦しむだろう。
そう考え、カリスはニコルを襲った。
まずは血を吸いエネルギーを得て、次に彼女の中に自分の血を混ぜた。
それはあまりの苦しさにもがき苦しみ死んでいくことも珍しくないことだった。
しかし、それを超えたうえで自分の同類となってしまったらどれだけよいか。
カリスはニコルの苦しむ様をみて笑った。
そしてニコルは人狼の肉体となりカリスの前で立ち上がった。
こうして彼女はカリスの眷属となったのだ。
「だが、その反動で心が壊れてしまったがな」
ニコルは先ほどまでの表情を一変させ無表情となった。まるで人形のように。
カリスが命じてディルクが現れたら今のようにふるまわせたのだ。
おかげでディルクはすぐに短剣を抜くことができなかった。
「さぁ、どうだい? 狩人よ。君に彼女を殺せるかな」
「お前を殺す!」
揶揄する男の言葉にかっとなりディルクは短剣を構え、男の方へ向かった。
少女を人狼にしたてこのような惨劇を作り出した男を許せなかった。
自分の走る先にニコルが立ちはだかり、少女は右足をあげディルクを蹴り上げた。
すぐに守りの姿勢に入ったがそれでも衝撃はかなりのものでありディルクはそのまま後ろへと崩れた。
「はは、狩人が冷静な判断ができなくなったか。私の前にまずは娘を何とかしなければならないぞ」
ニコルは無表情なままディルクを見下ろし、右手を振り下ろした。ディルクはそれを短剣で封じた。
「……」
短剣の刃にあたったニコルの腕から血が流れぽたぽたと地面に落ちていく。
痛みを感じていないようでニコルは構わず腕をさらに前へと進めた。
袖が破ける音とともに彼女の腕が痛ましく裂かれていく。
自分の方へ腕が届く前にディルクは短剣を戻し少女の右腕を切り落とした。
「ほう、随分早く見切りをつけたな。まぁ、そうしなければ娘に殺されるだけだ」
カリスは感心したといわんばかりに感想を述べた。
「ニコルっ!」
ディルクは右手の短剣を振り上げ彼女の方へおろした。
「ディルク?」
突然、ニコルの声が変わった。
目の前で短剣を振り下ろすディルクに恐怖の表情を浮かべていた。
一瞬ディルクの手が止まった。
ニコルはそれを見逃さずディルクの右手を蹴り短剣を弾き飛ばした。
武器を失ったディルクの肩を左手で捕らえ、近くの家の壁に押さえつけられてしまった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
【完結】後妻に入ったら、夫のむすめが……でした
仲村 嘉高
恋愛
「むすめの世話をして欲しい」
夫からの求婚の言葉は、愛の言葉では無かったけれど、幼い娘を大切にする誠実な人だと思い、受け入れる事にした。
結婚前の顔合わせを「疲れて出かけたくないと言われた」や「今日はベッドから起きられないようだ」と、何度も反故にされた。
それでも、本当に申し訳なさそうに謝るので、「体が弱いならしょうがないわよ」と許してしまった。
結婚式は、お互いの親戚のみ。
なぜならお互い再婚だから。
そして、結婚式が終わり、新居へ……?
一緒に馬車に乗ったその方は誰ですか?
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。
了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。
テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。
それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。
やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには?
100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。
200話で完結しました。
今回はあとがきは無しです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる