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【登場人物】
<花姫>
◇アリーシャ・クロックベル(カメリアの花姫)
銀色の髪に深緑の瞳を持つ。
花姫最有力者であるローズマリーを毒殺しようとした罪と、王族を呪詛した罪により斬首刑にされる。
半年前の世界へ回帰してしまう。
ユグラド山脈メデア村出身の平民。母親が貴族令嬢だった為、侯爵家の養女となり、魔力を持っていた為カメリアの秘石に選ばれ花姫になる。
他の三人の花姫が貴族一族の本家令嬢であったため、差別化され侍女にも馬鹿にされ泥姫とあだ名されるようになる。行き場のない怒りを物や人に当たり散らし評判をさらに悪くしていた。
回帰後は自分の立場を客観視して花姫辞退を希望する。


◇ローズマリー・スプリングフィールド(ローズの花姫)
薄い金髪に薄紫の瞳を持つ。
花姫の最有力候補。公爵令嬢で、母親が王姪であったため王家の血筋も引いている。
明るく穏やかな性格で、自分が良くないと思ったことには意見を言う性格である。
アリーシャのことを気にしていて、何かとお茶会に誘っている。
ヴィクターに対しては従兄として接しているが、彼の妻になることには意欲的ではなく貴族としての義務として花姫になっただけである。エレンの皮膚病をからかったヴィクターに嫌悪感を抱いた時期もある。
育った環境(王族の血筋の公女、王妃・王太子のお気に入り)の影響で自分を抑え込みがちであったが、アリーシャのことを好きだと公言してからは心が強くなり抑え込むのをやめた。
自分が許せないと思った件に関しては結構根を持つ性格。

◇コレット・ウェルノヴァ(ダフォディルの花姫)
黒の髪に琥珀の瞳を持つ花姫。伯爵家令嬢である。
アリーシャに嫌みを言ったりあらぬ噂を流している。
ローズマリーには頭が上がらず彼女に指摘されれば見下したアリーシャにも頭を下げる。

◇クリス・ホワイトベリー(ジャスミンの花姫)
金髪に蒼い瞳の花姫。侯爵家令嬢である。
コレットとともにアリーシャに嫌みを言ったりあらぬ噂を流している。
ローズマリーには頭が上がらず彼女に指摘されれば見下したアリーシャにも頭を下げる。
他の花姫に濃い設定をつけた結果、一番地味な花姫となっている。


<王族>
◇ヴィクター・ガラテア
ガラテア王国王太子。ローズマリーの幼馴染であり、ローズマリーを寵愛している。
素行の悪く育ちが悪かったアリーシャを見下している。幼少時にエレンの皮膚病をからかい、人々から遠ざけさせた。

◇エレン・ガラテア
幼い頃より皮膚病を患いジュノー教会に預けられた王子。母親と兄に見放され寂しく過ごしていた。王宮でも醜い容姿の化け物と言われている。
シオンに出会い彼に甲斐甲斐しく治療と看護を受け今では皮膚病の痕はほとんど認めない。
元王宮勤務だった神父が家庭教師を受け持っていて最低限の知識は持つ。王宮に戻るように言われているが、幼い頃に受けた母親と兄からの仕打ちに立ち直れずシオンにはまだ治癒していないと口裏を合わさせた。

◇エリザベス王妃
公爵家の出身。
尊い血筋というのを崇拝している為、ローズマリーを気に入っている。
アリーシャについては山村から来た猿としか見ていない。

◇シェリル大公
国王の従弟。北の国境付近の防衛を任されている。
家門の騎士に実力者が多い。


<王宮>
◇エドガー・ジベール
伯爵家当主。王宮執事筆頭にして花姫の管理人。多忙を理由に花姫についての一切を他に委ねてしまい、その為管理がおろそかになったと後悔し花姫管理に専念することにした。

◇ジュリア・フローエ
海外の貴族の血を持つ家庭教師。帝国大学に卒業した知識人でもあり、熱心な教育者。
アリーシャの教育係として呼ばれる。

◇ドロシー
アリーシャの侍女。元はベルタ宮の侍女であったが、エリーと交代となった。
回帰前はアリーシャが花姫殺害・王族呪詛の罪で囚われているところ世話人を名乗り出た。
クレアから熱心に教育を施されており、どのような花姫であろうと支え守り抜くようにと教えを受けていた。処刑される前のアリーシャに少しでも穏やかな時間を過ごせればと世話を焼いたがアリーシャはそれどころじゃなかった。
実家が神官の家系で、破魔の魔法を使えるらしい。本人は魔力がないが、道具をみるセンスが高い為知らないうちに縁起ものや呪い除けの力を持つ小物や家具を購入している。
たまに買いすぎて父から叱られる。

◇エリー
初期からのアリーシャの花姫侍女であったが、仕事を満足にできていないということから再教育の為にベルタ宮へと送られた。

◇初老の引退執事(+従僕)の三人組
引退後は田舎でのどかに過ごしていたが、ジベールが花姫制度が終了なるまで執事の仕事を手伝う為に呼び寄せられた。実際仕事のほとんどを残してジベールに押し付ける形にしてしまったので花姫修了するまでは王宮に留まることになった。
仕事はできる癖に大量に仕事を残し引退した為、ジベールに軟禁労働された。退職金分働け。

◇ドーラ・ジベール
ジベールの妻。引退しているが、侍女兼敏腕女官だった。めちゃくちゃ強い。ドロシーパワーが効かない。

<処刑人>
◇シオン・シャーリーストーン
代々処刑人を輩出する一族の人間。死神と呼ばれ恐れられ、二つ名で呼ばれることが多く彼の名を覚えている者は少ない。
心優しい性格で、処刑される罪人であっても気遣いの心を示す。処刑が終わった後は郊外の小さな教会で祈りを捧げている熱心なロマ教の信者である。
医者の仕事も行っており、刃物傷の治療について詳しい。王の命令でシオンの面倒をみることになり、皮膚病については専門家と同様の知識を持っている。海外の文献でエレンの皮膚病が予後がよく、コントロール可能なものだと突き止めた。

<ベルタ宮>
王都から離れた場所に建てられた宮。皇太后が余生を過ごしている。
◇テレサ王太后
先王サイラスの妃、現王の母。
立派な女性と世間では言われているが、幼少時から甘えん坊の性格で、自分が花姫になるとは思わなかったのではじめは駄々をこねていた過去がある。
今も時々甘えが出て侍女に寝る前に小説や詩集を読み聞かせるようにねだっている。これに関しては先王が亡くなった寂しさの為過去の甘えざかりが出てしまったと言われている。

◇クレア
ベルタ宮の侍女頭。元花姫侍女であり、長くテレサを見守ってきた。ドロシー祖母・母とは文通仲間。二人を花姫時代の侍女に推薦した。
花姫を支える侍女の役割に強い自負を持っていたため、アリーシャの侍女・エリーの行いを残念に感じ自ら再教育を名乗り出た。アリーシャに対してはドロシーを代わりに推薦している。

<クロックベル侯爵家>
◇アルバート・クロックベル
侯爵家嫡男。子爵。
金髪、蒼い瞳
父の事業を一部引き継ぎ、財を成している。
魔力を持っていた為、父から「お前が女であればよかった」と言われ荒れた時期がある。
アリーシャが養女として迎えられ花姫になることに対して反対をしていた。
アリーシャは自分を認めたくないのだろうと思い壁を作っていたが山村暮らしの田舎娘が満足な教育を受けないまま王宮に入ってどうなるか予想できたため反対していた。アリーシャは知らなかったが、彼女が毒殺・呪詛の容疑をかけられたとき一番庇い弁護していた。斬首刑が決まった後、シオンの元へ訪れて彼女が苦にならないように一発で仕留めて欲しいと頭を下げた。
実はシオンとは同じ寄宿舎学校の同級生。シオンが処刑人と知られいじめを受けていたのに反発して彼を庇った。彼の立場が悪くなっていきシオンは自ら退学した。
彼の余命が5年(本当は回帰後5日の余命だったがローランが時間稼いでくれた)であるのだが、結局物語内で書くと迂回してしまうから書けなかった。物語が終わる前は「やっべ、意外に時間あるわ」だったが、物語が終わった後は「やっべ、時間がないわ」と慌てて跡継ぎ令息の後見人の手配をしている。

◇アリア・クロックベル(旧ローズの花姫)
銀髪、蒼い瞳
先代侯爵夫人。4代前の花姫だった。
花姫時代に事故で足が歩けなくなり、精神的に不安定になっていたため花姫を辞退した。その前から不眠症で悩まされていたという。
夫の支えで立ち直った話は周りから美談とされている。両陛下が病気で夭折した後に精神的に弱ってしまい後を追うように亡くなった。

<旧花姫>
◇アンナ(旧ダイヤモンドリリーの花姫)
ニコラス王の頃の花姫→王妃。
ニコラスが病死した後にベルタ宮に移って自殺した。

<メデア村>
魔女の村と呼ばれる。奥には精霊メデアを祀る祭場があり、巫女あるいは祭祀が管理している。
メデアはティティスの天敵である。

◇サーシャ・ウォータクロック
クロックベル侯爵の分家の令嬢。ロヴェルに一目ぼれし、唆されて愛の秘薬を使い彼を襲いアリーシャを孕む。


◇ロヴェル
アリーシャの父親。元メデアの祭祀。
何となく王都で嫌な感じがするというふわっとした言い方をして後任のローランに祭場を任せて旅立った。
のに、貴族の令嬢を連れて戻ってくる。その後アリーシャが誕生した。
嫌な感じのものを探そうとしていたら令嬢に襲われて、そのまま祭祀としての力を失った。

◇ローラン
ロヴェルの後任の祭祀。アリーシャ処刑後の災禍の原因を占いでつきとめた。
幼少期から祭祀の後継として祭場に引きこもっていたので精神が子供の時のまま止まっている。

◇イブ、エヴァ
8歳の双子の巫女少女。
亜麻色のふわふわとしたウェーブのかかった髪、アリーシャと同じ深緑の瞳を持っている。
ローランの後継祭祀として育てられた。幼少ながらも強い魔力とずば抜けたセンスを持つ魔法使いである。
アルバートの手紙をみて、妹のエヴァが呪い解体の為に王都を訪れた。
二人とも甘いものに弱くアルバートが土産につけたレディ・モナのクッキーに魅了された。


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