緋色の魔王(α)と暴君王子(α)の寵愛は愛に飢えた僕(Ω)を離してくれない

※ 魔王の告白(3)

「こういうのを天上の国ではルーインドオーガズムと呼ぶそうな。できて偉いね」

　なでなで、と頭を撫でてくる。あまりの恥ずかしさに僕が、くぅん、と子犬のような目をしていたのがバレたのか、柔らかく抱き上げてくれた。ジスのものが僕の太ももにあたる。素直に、嬉しいと思った。

　興奮してるんだ。僕にーー。

　ジスのものを彼の服越しにおしりに当てて、ずりずりと腰を前後に動かす。すると、甘い涸れた声が頭上から降ってくる。上を見ると、ジスの表情は。

「っ」

　とろん、と溶けている。こんなジスの顔初めて見た。彼はふにゃ、と笑ってから

「恥ずかしいからそんなに見つめないでおくれ」

　ひらひらと手を僕の目にあてて隠してきたのだ。

　かわいい人だなあ。

　熱を孕む身体と頭で考えたのは、ジスの見せる優しさと、たまに出るからかいと、紳士さ。

　ジスがローブを脱ぎ去り、僕に覆い被さる。長髪が僕の胸の辺りにかかり、こそばゆい。

「……早く挿れたい」

　ぽつり、と洩らしたジスの声は少し羞恥が混ざっているようだった。

「うん。いいよ。早く挿れてほしい。ジスのいっぱいください」

　その言葉を聞いたとたん、ジスが僕の蕾を舌でノックするように舐めとりはじめた。やはり、この不思議な感覚に腰がふわふわと浮きそうになる。

　ぢゅく、ずぶ、と蕾にジスの指がどんどん入る。十分に解してから、ジスの怒張の先端が押し込まれた。くびれているところが入口に引っかかり、肌と肌が密着して頭がほやほやと火照ってしまう。

「ぅ……ぁ……っはあ」

　ずんずんと正常位で最奥を突かれ、僕の屹立はまた上を向いてしまう。

　なんてはしたないんだ。僕の身体は……。

　そんなことを思っていたら、ジスの手のひらに屹立を包まれてしまった。

「いつでもイっていいよ」

　ふふ、と浮かべるジスの微笑にはSっ気が隠れている。

「ぁあ……だ、だめっ……出ちゃう」

　びゅ、びゅる、と僕は再度果ててしまう。けれど、ジスは律動を止めずにどんどん高みに登りつめていく。

「ぁ、だめ……っイったばっかぁ」

　吐精したばかりの幹の先端を指の腹でぐりぐりと押されて、腰ががくがくと震える。

　あ、れ。なんか、へん。出ちゃいそう。

「ジスっ……やら、なんか出ちゃうから……っ」

「よい。出しなさい」

「はぁう」

　ぷしゅ、と僕のものの鈴口から透明な液体が勢いよく溢れ出した。それはとどまることを知らずに、断続的に、ぷしゅ、ぷしゅ、と溢れ出てくる。その間もジスの指淫は止まらない。

「潮吹きというやつらしいな。気持ちいいだろう？」

「は、はい……きもち……」

　ああ、僕の腹もジスの腹も潮でびしょ濡れだ。恥ずかしい。おもらししちゃったんだ、僕。

　ようやく潮吹きが止まった僕の体は、ぐずぐずにとろけていた。ジスがそんな僕の唇を奪う。口内を厚い舌で蹂躙され、僕の目はとろんととろけていく。

　ぐ、ぐっと腰を打ち付けているジスの表情は、眉が少しひそめられている。

　あ、ジスもイきそうなのかな。

　そう思った僕はジスの胸の飾りに指を近づけ、ツン、と弾いてみた。

「ぅっ……あ」

　その刺激が強すぎたのか、甘い声が洩れている。ジスが僕の身体に倒れ込んできた。僕のおしりを掴み、決して離さないというように、腰を押し付けてくる。