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『……よもやここまでの力を身につけていたとは』
サンクチュアリの中でドライガは驚愕とも感嘆ともつかない息を吐く。
その姿は観念したようにも見えるが、まだ油断はできない。
『ふっ、我がわざわざ悪役を買って出ただけの価値はあったというわけだ』
だがドライガはまるで2時間ドラマで追い詰められた犯人のようにペラペラと喋り出した。
その自嘲混じりのような独白にスミスは目を眇める。
それがスミスの動揺を誘うドライガの策かもしれないと危惧したが、こちらを振り返ったスミスが「わかっている」とアイコンタクトを送ってきたので、俺は黙って見守ることにした。
『あの日お前を見た時、我は我の目的のためにお前を利用することを思いついた。だが当時のお前には力がなく、我はどうすればお前が力をつけるだろうかと考え、我に復讐させるのが一番確実だと思い、お前の妹を喰った』
結果はご覧の通りだとドライガは低く嗤う。
『お前は我の期待以上の力を得た。そして我との約束を守りこの場所へやって来た。我の計画通りに!!』
ドライガはニヤリと口を歪めるとドームのぎりぎりまで近寄ってスミスと向かい合う。
『さあ、貴様と我の願いを叶えよう!その強大なる力で我を葬るがいい!!』
そしてスミスの力を全て受け止めると言わんばかりに両手を広げて嗤った。
お前の憎き敵を討て、と。
「……お前は、死にたかったのか?」
そんなドライガを見て、ハッとした様子を見せたスミスが呆然としたようにぽつりと呟く。
俺の場所からはあまり表情が窺えないが、その声には怒りとも憎しみとも異なる色が混じっているように感じた。
一番近いものは悲哀、だろうか。
もちろん怒りと憎しみもある。
だが今、スミスは何よりも哀しんでいると感じられた。
「お前は、俺に憎しみを抱かせるためだけにあの時ルアナを、ルイズアンナを喰ったのか…?」
きっとそれは、ドライガがスミスを利用するためにスミスの妹を喰ったのだと言ったから。
生きるために、空腹を満たすために喰ったと言うなら、それは感情面ではどうであれ食物連鎖の一環に過ぎないと思うしかない。
しかしそれが殺意を抱かせるためだったと、自分が殺されるための手段だったと言うなら、喰われた側は、生きたかった側はどうすればいいというのか。
「ふざけんなよ…!!」
スミスの身体から激しい怒りによる魔力の高まりの揺らめきが目に見える形で迸る。
白と金が混ざり合うその光は、スミスの金色の魔力と光魔法の白が混ざり合う色。
それは雲を突き抜け天を穿ち、一本の巨大な柱となる。
「あいつはまだ6歳だったのに!俺と違って、ちゃんと王族として受け入れられて、幸せに生きられるはずだったのに!!」
柱から溢れる光で辺りは白く染まり、俺やドライガのみならず、辺り一帯を白く塗り潰していく。
圧倒的な白の中、スミスの声だけが耳に届いた。
「死にたいなら殺してやる!跡形もなく、塵すらも残さずに!」
白の中で金色が大きく渦巻く。
次第にそれは巻き絞られ、細く鋭い針状になった。
あんな魔法、誰も見たことがないだろう。
スミスの思いの全てがこもった、今この時ドライガを葬るためだけに生み出された魔法だ。
「これで全部終わらせる」
スミスは手を掲げる。
それに合わせて膨大な魔力が圧縮された金色の針も向きを変える。
「貫け」
そしてスミスは涙の滲む目を歪めながらも躊躇いなくそう言うと、その手をドライガに向けて振り下ろした。
名もない、誰も到達し得なかった驚異と狂気の魔法はサンクチュアリの壁を容易く突き抜け、過たずドライガの胸に音もなく深く刺さった。
『ぐ、う、おぉ…!!』
ドライガはよろけながら自身の胸に刺さった金色の針を見つめ、苦し気に呻く。
針が刺さった場所から徐々に白金に侵食されていく。
黒い鱗が光の粒子となって消えていく。
それでも、存在自体を消されながらも、ドライガは再び嗤ってみせた。
『は、はは、これならば…!!』
彼は苦しみ嗤いながら、金の針を掴む。
『今こそ我が悲願が成就の時!!』
「なにっ!?」
ドライガがそう言うと同時に、その足元に大きな魔法陣が現れた。
複雑なそれはスミスの魔法同様、今まで見たこともないような図形だった。
『この金色の魔力を対価とし、我は異界への門を開かん!!』
言葉と共に、今度は闇色の光が白い光を飲み込むように辺りに広がる。
『我はもうこんな世界にいたくないのだ!無理やり召喚されて使役され、用済みになればこの地の礎として封じられる!挙句封印が解けてみれば今度は悪魔だと迫害してくる!!そんな者共に満ちた世界など、我には必要ない!』
ドライガの叫びが黒に侵され始めた世界に木霊する。
『我が元々いた世界でなくてもいい!ここではない何処かで死に、我は新たなる姿に生まれ直すのだ!!』
歓喜に震える『ハーッハッハッハ!』という狂ったような嗤い声が次第に遠くなっていく。
ドライガの身体が闇に包まれ、宇宙空間を思わせるその闇色の光はとうとうドライガに刺さっていたスミスの金色の魔法をも完全に飲み込んだ。
「うわっ!?」
そしてそのままその手をスミスにまで伸ばそうとしている。
「スミス!!」
俺は慌てて駆け出した。
闇色の光のせいで地面もなにもわからないが、それでもスミスの姿は確かに見えていたから。
「馬鹿!来るな!!」
当然スミスからも俺は見えていて、自分に向かってくる俺に向かって追い払うように手を振った。
闇の浸食は早く、スミスの足元はすでに呑まれている。
「でも、今なら間に合う!!」
悪足搔きかもしれないが、俺はなんとか追い払うように振られたスミスの手を掴んだ。
そのまま「うりゃっ!」と力任せに手を引いたが、けれど期待とは裏腹にスミスの身体はびくともしなかった。
「……無駄だ。俺の魔力を使ったから、俺も魔法の一部と認識されているらしい。もう抜けられないみたいだ」
「そんな!?」
魔法に詳しいスミスだからこそそれがわかるのだと、もう絶対に無理なのだと、スミスは諦め混じりの顔で伝えてくる。
そんなことを言っている間にも、どんどんスミスは闇に取り込まれていった。
さっきまでは脛辺りだった闇が、今は腰に届きそうだ。
「あいつが開いた異界の扉がどこへ繋がっているのかわからないが、恐らく俺もそこへ行くことになるだろう」
スミスはふ、と翳りのある笑みを見せると、
「これはあいつの目論見に気づけないまま一撃で倒せなかった俺の落ち度だ。お前が気にすることはない」
そう言って懐から金色のカードを取り出す。
「今はこれしかないから、これを俺の家族に…、いや、ギルド長か先生にでも渡してくれ。面倒な判断はあっちに任せる」
「スミス…」
「そんな顔すんなって。今すぐ死ぬわけでもないだろ」
スミスは俺の胸ポケットにカードを入れると、今度は晴れやかに笑った。
「ちゃんと倒せなかったけど、一矢は報いた。上級悪魔相手にこれ以上は望めない」
そしてトンと、本当に軽い力で俺を押した。
それなのに俺は踏ん張れなくて、数歩たたらを踏む。
足の骨が突然こんにゃくにでもなったかのように力が入らなくて、たまらずその場にしゃがみ込んだ。
「じゃあな、親友。お前はこれからも生きてくれ」
「スミス!!」
俺はそう言ってもうほとんど闇に呑まれたスミスに向かって急いで手を伸ばした。
「せめてこれを持って行け!!絶対、役に立つから!!」
気づけばかなり小さくなっていた闇の穴。
足に力が入らないせいでそこに向かって投げるしかなかったそれは、俺の幸運のお陰か無事スミスの手の中に届いた。
我が家の最強の守り主、キャトレットの髭が入ったあのお守り。
スミスの言う通り俺は一緒に行けなそうだが、代わりに俺の思いを乗せたそれがスミスと共に闇の向こうに消えていく。
「いつか絶対、帰って来いよ!!」
俺の言葉に目を見開いて彼が返した言葉は、闇の中に消えて俺の耳に届くことはなかった。
サンクチュアリの中でドライガは驚愕とも感嘆ともつかない息を吐く。
その姿は観念したようにも見えるが、まだ油断はできない。
『ふっ、我がわざわざ悪役を買って出ただけの価値はあったというわけだ』
だがドライガはまるで2時間ドラマで追い詰められた犯人のようにペラペラと喋り出した。
その自嘲混じりのような独白にスミスは目を眇める。
それがスミスの動揺を誘うドライガの策かもしれないと危惧したが、こちらを振り返ったスミスが「わかっている」とアイコンタクトを送ってきたので、俺は黙って見守ることにした。
『あの日お前を見た時、我は我の目的のためにお前を利用することを思いついた。だが当時のお前には力がなく、我はどうすればお前が力をつけるだろうかと考え、我に復讐させるのが一番確実だと思い、お前の妹を喰った』
結果はご覧の通りだとドライガは低く嗤う。
『お前は我の期待以上の力を得た。そして我との約束を守りこの場所へやって来た。我の計画通りに!!』
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『さあ、貴様と我の願いを叶えよう!その強大なる力で我を葬るがいい!!』
そしてスミスの力を全て受け止めると言わんばかりに両手を広げて嗤った。
お前の憎き敵を討て、と。
「……お前は、死にたかったのか?」
そんなドライガを見て、ハッとした様子を見せたスミスが呆然としたようにぽつりと呟く。
俺の場所からはあまり表情が窺えないが、その声には怒りとも憎しみとも異なる色が混じっているように感じた。
一番近いものは悲哀、だろうか。
もちろん怒りと憎しみもある。
だが今、スミスは何よりも哀しんでいると感じられた。
「お前は、俺に憎しみを抱かせるためだけにあの時ルアナを、ルイズアンナを喰ったのか…?」
きっとそれは、ドライガがスミスを利用するためにスミスの妹を喰ったのだと言ったから。
生きるために、空腹を満たすために喰ったと言うなら、それは感情面ではどうであれ食物連鎖の一環に過ぎないと思うしかない。
しかしそれが殺意を抱かせるためだったと、自分が殺されるための手段だったと言うなら、喰われた側は、生きたかった側はどうすればいいというのか。
「ふざけんなよ…!!」
スミスの身体から激しい怒りによる魔力の高まりの揺らめきが目に見える形で迸る。
白と金が混ざり合うその光は、スミスの金色の魔力と光魔法の白が混ざり合う色。
それは雲を突き抜け天を穿ち、一本の巨大な柱となる。
「あいつはまだ6歳だったのに!俺と違って、ちゃんと王族として受け入れられて、幸せに生きられるはずだったのに!!」
柱から溢れる光で辺りは白く染まり、俺やドライガのみならず、辺り一帯を白く塗り潰していく。
圧倒的な白の中、スミスの声だけが耳に届いた。
「死にたいなら殺してやる!跡形もなく、塵すらも残さずに!」
白の中で金色が大きく渦巻く。
次第にそれは巻き絞られ、細く鋭い針状になった。
あんな魔法、誰も見たことがないだろう。
スミスの思いの全てがこもった、今この時ドライガを葬るためだけに生み出された魔法だ。
「これで全部終わらせる」
スミスは手を掲げる。
それに合わせて膨大な魔力が圧縮された金色の針も向きを変える。
「貫け」
そしてスミスは涙の滲む目を歪めながらも躊躇いなくそう言うと、その手をドライガに向けて振り下ろした。
名もない、誰も到達し得なかった驚異と狂気の魔法はサンクチュアリの壁を容易く突き抜け、過たずドライガの胸に音もなく深く刺さった。
『ぐ、う、おぉ…!!』
ドライガはよろけながら自身の胸に刺さった金色の針を見つめ、苦し気に呻く。
針が刺さった場所から徐々に白金に侵食されていく。
黒い鱗が光の粒子となって消えていく。
それでも、存在自体を消されながらも、ドライガは再び嗤ってみせた。
『は、はは、これならば…!!』
彼は苦しみ嗤いながら、金の針を掴む。
『今こそ我が悲願が成就の時!!』
「なにっ!?」
ドライガがそう言うと同時に、その足元に大きな魔法陣が現れた。
複雑なそれはスミスの魔法同様、今まで見たこともないような図形だった。
『この金色の魔力を対価とし、我は異界への門を開かん!!』
言葉と共に、今度は闇色の光が白い光を飲み込むように辺りに広がる。
『我はもうこんな世界にいたくないのだ!無理やり召喚されて使役され、用済みになればこの地の礎として封じられる!挙句封印が解けてみれば今度は悪魔だと迫害してくる!!そんな者共に満ちた世界など、我には必要ない!』
ドライガの叫びが黒に侵され始めた世界に木霊する。
『我が元々いた世界でなくてもいい!ここではない何処かで死に、我は新たなる姿に生まれ直すのだ!!』
歓喜に震える『ハーッハッハッハ!』という狂ったような嗤い声が次第に遠くなっていく。
ドライガの身体が闇に包まれ、宇宙空間を思わせるその闇色の光はとうとうドライガに刺さっていたスミスの金色の魔法をも完全に飲み込んだ。
「うわっ!?」
そしてそのままその手をスミスにまで伸ばそうとしている。
「スミス!!」
俺は慌てて駆け出した。
闇色の光のせいで地面もなにもわからないが、それでもスミスの姿は確かに見えていたから。
「馬鹿!来るな!!」
当然スミスからも俺は見えていて、自分に向かってくる俺に向かって追い払うように手を振った。
闇の浸食は早く、スミスの足元はすでに呑まれている。
「でも、今なら間に合う!!」
悪足搔きかもしれないが、俺はなんとか追い払うように振られたスミスの手を掴んだ。
そのまま「うりゃっ!」と力任せに手を引いたが、けれど期待とは裏腹にスミスの身体はびくともしなかった。
「……無駄だ。俺の魔力を使ったから、俺も魔法の一部と認識されているらしい。もう抜けられないみたいだ」
「そんな!?」
魔法に詳しいスミスだからこそそれがわかるのだと、もう絶対に無理なのだと、スミスは諦め混じりの顔で伝えてくる。
そんなことを言っている間にも、どんどんスミスは闇に取り込まれていった。
さっきまでは脛辺りだった闇が、今は腰に届きそうだ。
「あいつが開いた異界の扉がどこへ繋がっているのかわからないが、恐らく俺もそこへ行くことになるだろう」
スミスはふ、と翳りのある笑みを見せると、
「これはあいつの目論見に気づけないまま一撃で倒せなかった俺の落ち度だ。お前が気にすることはない」
そう言って懐から金色のカードを取り出す。
「今はこれしかないから、これを俺の家族に…、いや、ギルド長か先生にでも渡してくれ。面倒な判断はあっちに任せる」
「スミス…」
「そんな顔すんなって。今すぐ死ぬわけでもないだろ」
スミスは俺の胸ポケットにカードを入れると、今度は晴れやかに笑った。
「ちゃんと倒せなかったけど、一矢は報いた。上級悪魔相手にこれ以上は望めない」
そしてトンと、本当に軽い力で俺を押した。
それなのに俺は踏ん張れなくて、数歩たたらを踏む。
足の骨が突然こんにゃくにでもなったかのように力が入らなくて、たまらずその場にしゃがみ込んだ。
「じゃあな、親友。お前はこれからも生きてくれ」
「スミス!!」
俺はそう言ってもうほとんど闇に呑まれたスミスに向かって急いで手を伸ばした。
「せめてこれを持って行け!!絶対、役に立つから!!」
気づけばかなり小さくなっていた闇の穴。
足に力が入らないせいでそこに向かって投げるしかなかったそれは、俺の幸運のお陰か無事スミスの手の中に届いた。
我が家の最強の守り主、キャトレットの髭が入ったあのお守り。
スミスの言う通り俺は一緒に行けなそうだが、代わりに俺の思いを乗せたそれがスミスと共に闇の向こうに消えていく。
「いつか絶対、帰って来いよ!!」
俺の言葉に目を見開いて彼が返した言葉は、闇の中に消えて俺の耳に届くことはなかった。
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