60 / 112
アナスタシア編
3
しおりを挟む
「そうだ、今のうちにアナスタシアのことを教えてもらってもいい?」
船旅の最中、ルリアーナは「はい」と手を挙げてリーネとフージャに言う。
「前に『王子のことが好きな様子はないし、つまらなそうに過ごしていた』って聞いたけど、具体的にどういう子だったのか聞いておきたいなって」
そしてアデルに目を遣り、
「で、それを聞いてアデルちゃんにゲームとの違いも聞いてみようかなって思ったの」
と言って「いいかしら?」と3人に問い掛けた。
「いいと思います」
「そうね。どうせやることもないし、考察するのもいいと思う」
アデルとリーネはすぐに了承を返し、一方で難しい顔をしているフージャを見る。
「うーん、俺はあまり関わってませんし、リーネ以上に知っていることはないとは思うんですけど」
彼は難しい顔のまま申し訳ないと言うように苦笑した後、
「でも、何かしらお役に立てるなら協力はしますよ」
と言って上位者に対する礼を取った。
「ありがと」
ルリアーナは表情とは裏腹のおどけて気取ったような彼の様子に、彼とも少しは打ち解けられたのかなと嬉しそうに笑った。
「そうね…、彼女を語る上で外せないのは、自己評価の低さ、かしら」
3人の話を聞きやすいよう立ち位置を変えて始まった話し合いはリーネのこんな言葉からスタートした。
「彼女は艶やかで美しいたっぷりとした深緑色の髪に、ヘーゼルアイっていうのかしら?薄く茶色がかった薄緑色の綺麗な目をした、妖艶系美女だったわ。切れ長の目元のせいで冷たく見えるんだけど、話してみるとそんなことはなくて、本当は面倒見がいい人なんだと思ったもの」
「そうだな。加えて言うなら、国一番の美男子と言われて国中の令嬢から声を掛けられていた王子が一目惚れするような美しさで、そんな王子を歯牙にもかけないような人だった」
「そうなのよね。それも自己評価が低いせいなんだけど」
2人の話にアナスタシアのことを知らないルリアーナとルナとシャーリーとルカリオは「へー」と感心するしかない。
君となシリーズにおいて、ヒロインは天真爛漫で華奢な体つきの可愛い系という伝統はあるが、悪役令嬢にはそういった明確な系統はなかった。
無印のイザベルは黒髪ロングに赤目というヴァンパイア系美女と言われたスレンダー体型、2のルリアーナは緩いウェーブがかった深紅の髪にエメラルドの瞳という縦ロールではないものの典型的な悪役令嬢系でスタイル抜群、4のアデルはカールした西洋の姫カットのような青髪にオレンジの瞳で君となの悪役令嬢にしては珍しく可愛い系美人である。
だからアナスタシアがそのどれとも違うことに納得はいくが、では一体どんな美女なのだろうと期待が膨らんだ。
しかし、それなのに自己評価が低いとはどういうことか。
「本人に聞いたら『私みたいな人間に王子が本気で恋をするわけがない。自分に靡かないのが珍しいだけでしょうし、侯爵令嬢でもなければ婚約者になんてなるはずがないわ』って言ってたの。彼女は成績も悪くないし、礼儀作法や振る舞いなんて超一流。なのによく『私なんか』って言うのよね」
「それ、王子も気にしてたな。『何故かアナスタシアは自分を卑下して周囲に引け目を感じているようだ』って。今思えばそれは前世の記憶があったからなのかもしれない」
「うん。この世界ではどう考えても勝ち組なのに、考え方が負け組だったもの。きっとそれには前世が関係していると思う」
2人はそう言うとアデルの方を見る。
「アデル様、ゲームでのアナスタシア様ってどんな方だったんですか?」
アデルは斜め上を見上げ「そうですねぇ」と、頬に指を当てると、
「プレイヤーからは『氷の女王様』と呼ばれていました。ビジュアルは同じですからお2人にはイメージしやすいと思うんですけど、雰囲気が冷たいと言うか、行き過ぎたクールビューティーと言うか。そして中身も見た目通りクールであまり笑わない方でしたね」
そう言ってルリアーナを見る。
「ルリアーナ様もゲームではきつい性格で結構冷淡な面があったんですけど、それを何倍にもしたような、極寒という言葉がぴったりなキャラでした。そしてそうなった背景には冷え切った家庭環境があり、彼女は愛を知らずに育ったため、王子のこともただの政略結婚の相手以上には思っていなかったようです。リーネさんのことは父親からの命令で害していただけで、実は本人はそれほど気にしていなかったとか」
「なるほど…」
ルリアーナは俯き、ゲームでの自身の性格を思い出しながらアナスタシアというキャラクターについて考える。
そしてカロンの時に感じた自身の『冷淡さ』について、そして『鈴華』の話を聞いた時に『目の前にいるイザベル』と『ゲームのイザベル』に対してなんとなく感じた違和感についても同時に考える。
そしてある仮説を立ててみた。
「もしかしたら彼女は前世の記憶と、『愛を知らない』というキャラの性質を受け継いだのかもしれないわ」
自分の冷淡さやアナスタシアの行動は、ゲームのキャラと交じり合ったことによる変化ではないかと。
ルリアーナは顔を上げてアデルを見て、彼女に問う。
「アデルちゃんって、ゲームのキャラとしてはどういう子だったの?」
アデルは突然の質問に「え?ええと」としどろもどろになりながらも、
「私は厳しい王妃教育の中で唯一の寄る辺がライカ様だったことから、ライカ様への依存度が異常に高い令嬢として、私からライカ様を奪ったルナを殺す勢いで憎んでいました」
と自身のキャラクター性について語る。
「そうそう。と言っても私を糾弾する内容としては間違ったことは言わないし、憎しみをぐっと飲み込んで堪えるような我慢強さのあるキャラでした。だから私は本気で害される心配はないと思って調子に乗ったわけですが…」
そして4だけはプレイしたというルナもアデルについてそう証言する。
「秋奈は目立つのが嫌いであまり強く言わない子でしたが、それでも言うべきことはちゃんと言う子だったので、正体を知った時にはアデル様との違いに驚きました」
「…莉緒先輩もあんな男にべったりくっつくような人ではありませんでしたよ?」
「あ、あれはルナになりきらないとって思ったから!!」
「まあ、ルナはそうですけど」
「ねっ!?ねっ!!?」
さらに『アデル』と『秋奈』、『ルナ』と『莉緒』の差も明らかになる。
そのせいでルナは必死に弁明をする羽目になり、周りで聞いている面々は堪え切れない苦笑を漏らしてしまう。
特にシャーリーは自分もルカリオの存在に気がつくまで似たようなことをしていたから、ルナの行動が痛いほどよく理解できた。
「ふむ。ということはアデルちゃんは我慢強すぎるという点を引き継いだのかしら…」
その中でただ一人考え込んでいたルリアーナは再び俯き、今度はリーネに問う。
「ねぇ、鈴華ちゃんって引っ込み思案と言うか、精神的に弱い子だった?」
「……うーん、大人しい子だったけど、どっちかっていうと頑固と言うか、芯の強い子って印象だわ」
「もう一つ、前世の私って冷たい人間だったかしら?」
「いや、お節介焼きが染みついてる、根っからのお姉ちゃんだったわよ?」
リーネは「それがどうかした?」と首を捻りながらもその質問に答える。
「やっぱり…」
それに頷き、ルリアーナはリーネの言葉には答えず、代わりに全員を見回した。
「私たちは多分、微妙に元々のキャラクターと性格が混ざっている。イザベルちゃんは弱さ、私は冷淡さ、アデルちゃんは悪い方向の忍耐力を受け継いだ。そして恐らくアナスタシアは非情性を」
そして改めてリーネの方を向き、ルリアーナはきっぱりと断言する。
「今世の彼女はゲーム同様愛を知らない人物である可能性が高い。だから前世で君とな3をやってて王子を愛してでもいない限り、彼女と王子をくっつけるのは……、無理かもしれない」
それはスペーディアにとっては一大事過ぎる発見であった。
船旅の最中、ルリアーナは「はい」と手を挙げてリーネとフージャに言う。
「前に『王子のことが好きな様子はないし、つまらなそうに過ごしていた』って聞いたけど、具体的にどういう子だったのか聞いておきたいなって」
そしてアデルに目を遣り、
「で、それを聞いてアデルちゃんにゲームとの違いも聞いてみようかなって思ったの」
と言って「いいかしら?」と3人に問い掛けた。
「いいと思います」
「そうね。どうせやることもないし、考察するのもいいと思う」
アデルとリーネはすぐに了承を返し、一方で難しい顔をしているフージャを見る。
「うーん、俺はあまり関わってませんし、リーネ以上に知っていることはないとは思うんですけど」
彼は難しい顔のまま申し訳ないと言うように苦笑した後、
「でも、何かしらお役に立てるなら協力はしますよ」
と言って上位者に対する礼を取った。
「ありがと」
ルリアーナは表情とは裏腹のおどけて気取ったような彼の様子に、彼とも少しは打ち解けられたのかなと嬉しそうに笑った。
「そうね…、彼女を語る上で外せないのは、自己評価の低さ、かしら」
3人の話を聞きやすいよう立ち位置を変えて始まった話し合いはリーネのこんな言葉からスタートした。
「彼女は艶やかで美しいたっぷりとした深緑色の髪に、ヘーゼルアイっていうのかしら?薄く茶色がかった薄緑色の綺麗な目をした、妖艶系美女だったわ。切れ長の目元のせいで冷たく見えるんだけど、話してみるとそんなことはなくて、本当は面倒見がいい人なんだと思ったもの」
「そうだな。加えて言うなら、国一番の美男子と言われて国中の令嬢から声を掛けられていた王子が一目惚れするような美しさで、そんな王子を歯牙にもかけないような人だった」
「そうなのよね。それも自己評価が低いせいなんだけど」
2人の話にアナスタシアのことを知らないルリアーナとルナとシャーリーとルカリオは「へー」と感心するしかない。
君となシリーズにおいて、ヒロインは天真爛漫で華奢な体つきの可愛い系という伝統はあるが、悪役令嬢にはそういった明確な系統はなかった。
無印のイザベルは黒髪ロングに赤目というヴァンパイア系美女と言われたスレンダー体型、2のルリアーナは緩いウェーブがかった深紅の髪にエメラルドの瞳という縦ロールではないものの典型的な悪役令嬢系でスタイル抜群、4のアデルはカールした西洋の姫カットのような青髪にオレンジの瞳で君となの悪役令嬢にしては珍しく可愛い系美人である。
だからアナスタシアがそのどれとも違うことに納得はいくが、では一体どんな美女なのだろうと期待が膨らんだ。
しかし、それなのに自己評価が低いとはどういうことか。
「本人に聞いたら『私みたいな人間に王子が本気で恋をするわけがない。自分に靡かないのが珍しいだけでしょうし、侯爵令嬢でもなければ婚約者になんてなるはずがないわ』って言ってたの。彼女は成績も悪くないし、礼儀作法や振る舞いなんて超一流。なのによく『私なんか』って言うのよね」
「それ、王子も気にしてたな。『何故かアナスタシアは自分を卑下して周囲に引け目を感じているようだ』って。今思えばそれは前世の記憶があったからなのかもしれない」
「うん。この世界ではどう考えても勝ち組なのに、考え方が負け組だったもの。きっとそれには前世が関係していると思う」
2人はそう言うとアデルの方を見る。
「アデル様、ゲームでのアナスタシア様ってどんな方だったんですか?」
アデルは斜め上を見上げ「そうですねぇ」と、頬に指を当てると、
「プレイヤーからは『氷の女王様』と呼ばれていました。ビジュアルは同じですからお2人にはイメージしやすいと思うんですけど、雰囲気が冷たいと言うか、行き過ぎたクールビューティーと言うか。そして中身も見た目通りクールであまり笑わない方でしたね」
そう言ってルリアーナを見る。
「ルリアーナ様もゲームではきつい性格で結構冷淡な面があったんですけど、それを何倍にもしたような、極寒という言葉がぴったりなキャラでした。そしてそうなった背景には冷え切った家庭環境があり、彼女は愛を知らずに育ったため、王子のこともただの政略結婚の相手以上には思っていなかったようです。リーネさんのことは父親からの命令で害していただけで、実は本人はそれほど気にしていなかったとか」
「なるほど…」
ルリアーナは俯き、ゲームでの自身の性格を思い出しながらアナスタシアというキャラクターについて考える。
そしてカロンの時に感じた自身の『冷淡さ』について、そして『鈴華』の話を聞いた時に『目の前にいるイザベル』と『ゲームのイザベル』に対してなんとなく感じた違和感についても同時に考える。
そしてある仮説を立ててみた。
「もしかしたら彼女は前世の記憶と、『愛を知らない』というキャラの性質を受け継いだのかもしれないわ」
自分の冷淡さやアナスタシアの行動は、ゲームのキャラと交じり合ったことによる変化ではないかと。
ルリアーナは顔を上げてアデルを見て、彼女に問う。
「アデルちゃんって、ゲームのキャラとしてはどういう子だったの?」
アデルは突然の質問に「え?ええと」としどろもどろになりながらも、
「私は厳しい王妃教育の中で唯一の寄る辺がライカ様だったことから、ライカ様への依存度が異常に高い令嬢として、私からライカ様を奪ったルナを殺す勢いで憎んでいました」
と自身のキャラクター性について語る。
「そうそう。と言っても私を糾弾する内容としては間違ったことは言わないし、憎しみをぐっと飲み込んで堪えるような我慢強さのあるキャラでした。だから私は本気で害される心配はないと思って調子に乗ったわけですが…」
そして4だけはプレイしたというルナもアデルについてそう証言する。
「秋奈は目立つのが嫌いであまり強く言わない子でしたが、それでも言うべきことはちゃんと言う子だったので、正体を知った時にはアデル様との違いに驚きました」
「…莉緒先輩もあんな男にべったりくっつくような人ではありませんでしたよ?」
「あ、あれはルナになりきらないとって思ったから!!」
「まあ、ルナはそうですけど」
「ねっ!?ねっ!!?」
さらに『アデル』と『秋奈』、『ルナ』と『莉緒』の差も明らかになる。
そのせいでルナは必死に弁明をする羽目になり、周りで聞いている面々は堪え切れない苦笑を漏らしてしまう。
特にシャーリーは自分もルカリオの存在に気がつくまで似たようなことをしていたから、ルナの行動が痛いほどよく理解できた。
「ふむ。ということはアデルちゃんは我慢強すぎるという点を引き継いだのかしら…」
その中でただ一人考え込んでいたルリアーナは再び俯き、今度はリーネに問う。
「ねぇ、鈴華ちゃんって引っ込み思案と言うか、精神的に弱い子だった?」
「……うーん、大人しい子だったけど、どっちかっていうと頑固と言うか、芯の強い子って印象だわ」
「もう一つ、前世の私って冷たい人間だったかしら?」
「いや、お節介焼きが染みついてる、根っからのお姉ちゃんだったわよ?」
リーネは「それがどうかした?」と首を捻りながらもその質問に答える。
「やっぱり…」
それに頷き、ルリアーナはリーネの言葉には答えず、代わりに全員を見回した。
「私たちは多分、微妙に元々のキャラクターと性格が混ざっている。イザベルちゃんは弱さ、私は冷淡さ、アデルちゃんは悪い方向の忍耐力を受け継いだ。そして恐らくアナスタシアは非情性を」
そして改めてリーネの方を向き、ルリアーナはきっぱりと断言する。
「今世の彼女はゲーム同様愛を知らない人物である可能性が高い。だから前世で君とな3をやってて王子を愛してでもいない限り、彼女と王子をくっつけるのは……、無理かもしれない」
それはスペーディアにとっては一大事過ぎる発見であった。
0
お気に入りに追加
83
あなたにおすすめの小説
公爵令嬢は薬師を目指す~悪役令嬢ってなんですの?~【短編版】
ゆうの
ファンタジー
公爵令嬢、ミネルヴァ・メディシスは時折夢に見る。「治癒の神力を授かることができなかった落ちこぼれのミネルヴァ・メディシス」が、婚約者である第一王子殿下と恋に落ちた男爵令嬢に毒を盛り、断罪される夢を。
――しかし、夢から覚めたミネルヴァは、そのたびに、思うのだ。「医者の家系《メディシス》に生まれた自分がよりによって誰かに毒を盛るなんて真似をするはずがないのに」と。
これは、「治癒の神力」を授かれなかったミネルヴァが、それでもメディシスの人間たろうと努力した、その先の話。
※ 様子見で(一応)短編として投稿します。反響次第では長編化しようかと(「その後」を含めて書きたいエピソードは山ほどある)。
悪役令嬢によればこの世界は乙女ゲームの世界らしい
斯波
ファンタジー
ブラック企業を辞退した私が卒業後に手に入れたのは無職の称号だった。不服そうな親の目から逃れるべく、喫茶店でパート情報を探そうとしたが暴走トラックに轢かれて人生を終えた――かと思ったら村人達に恐れられ、軟禁されている10歳の少女に転生していた。どうやら少女の強大すぎる魔法は村人達の恐怖の対象となったらしい。村人の気持ちも分からなくはないが、二度目の人生を小屋での軟禁生活で終わらせるつもりは毛頭ないので、逃げることにした。だが私には強すぎるステータスと『ポイント交換システム』がある!拠点をテントに決め、日々魔物を狩りながら自由気ままな冒険者を続けてたのだが……。
※1.恋愛要素を含みますが、出てくるのが遅いのでご注意ください。
※2.『悪役令嬢に転生したので断罪エンドまでぐーたら過ごしたい 王子がスパルタとか聞いてないんですけど!?』と同じ世界観・時間軸のお話ですが、こちらだけでもお楽しみいただけます。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
〘完〙前世を思い出したら悪役皇太子妃に転生してました!皇太子妃なんて罰ゲームでしかないので円満離婚をご所望です
hanakuro
恋愛
物語の始まりは、ガイアール帝国の皇太子と隣国カラマノ王国の王女との結婚式が行われためでたい日。
夫婦となった皇太子マリオンと皇太子妃エルメが初夜を迎えた時、エルメは前世を思い出す。
自著小説『悪役皇太子妃はただ皇太子の愛が欲しかっただけ・・』の悪役皇太子妃エルメに転生していることに気付く。何とか初夜から逃げ出し、混乱する頭を整理するエルメ。
すると皇太子の愛をいずれ現れる癒やしの乙女に奪われた自分が乙女に嫌がらせをして、それを知った皇太子に離婚され、追放されるというバッドエンドが待ち受けていることに気付く。
訪れる自分の未来を悟ったエルメの中にある想いが芽生える。
円満離婚して、示談金いっぱい貰って、市井でのんびり悠々自適に暮らそうと・・
しかし、エルメの思惑とは違い皇太子からは溺愛され、やがて現れた癒やしの乙女からは・・・
はたしてエルメは円満離婚して、のんびりハッピースローライフを送ることができるのか!?
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
悪役令嬢予定でしたが、無言でいたら、ヒロインがいつの間にか居なくなっていました
toyjoy11
恋愛
題名通りの内容。
一応、TSですが、主人公は元から性的思考がありませんので、問題無いと思います。
主人公、リース・マグノイア公爵令嬢は前世から寡黙な人物だった。その為、初っぱなの王子との喧嘩イベントをスルー。たった、それだけしか彼女はしていないのだが、自他共に関連する乙女ゲームや18禁ゲームのフラグがボキボキ折れまくった話。
完結済。ハッピーエンドです。
8/2からは閑話を書けたときに追加します。
ランクインさせて頂き、本当にありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ
お読み頂き本当にありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ
応援、アドバイス、感想、お気に入り、しおり登録等とても有り難いです。
12/9の9時の投稿で一応完結と致します。
更新、お待たせして申し訳ありません。後は、落ち着いたら投稿します。
ありがとうございました!
誰からも愛されない悪役令嬢に転生したので、自由気ままに生きていきたいと思います。
木山楽斗
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢であるエルファリナに転生した私は、彼女のその境遇に対して深い悲しみを覚えていた。
彼女は、家族からも婚約者からも愛されていない。それどころか、その存在を疎まれているのだ。
こんな環境なら歪んでも仕方ない。そう思う程に、彼女の境遇は悲惨だったのである。
だが、彼女のように歪んでしまえば、ゲームと同じように罪を暴かれて牢屋に行くだけだ。
そのため、私は心を強く持つしかなかった。悲惨な結末を迎えないためにも、どんなに不当な扱いをされても、耐え抜くしかなかったのである。
そんな私に、解放される日がやって来た。
それは、ゲームの始まりである魔法学園入学の日だ。
全寮制の学園には、歪な家族は存在しない。
私は、自由を得たのである。
その自由を謳歌しながら、私は思っていた。
悲惨な境遇から必ず抜け出し、自由気ままに生きるのだと。
乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う
ひなクラゲ
ファンタジー
ここは乙女ゲームの世界
悪役令嬢の断罪イベントも終わり、無事にエンディングを迎えたのだろう…
主人公と王子の幸せそうな笑顔で…
でも転生者であるモブは思う
きっとこのまま幸福なまま終わる筈がないと…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる