王命を忘れた恋



『君はあの子よりも強いから』


 そう言って貴方は私を見ることなく、この関係性を終わらせた。

 強くいなければ、貴方のそばにいれなかったのに?貴方のそばにいる為に強くいたのに?

 そんな痛む心を隠し。ユリアーナはただ静かに微笑むと、承知を告げた。
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