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再来
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ルードさんの言った通り、薄暗く、陰惨な雰囲気の漂う場所だった。
王都の地下。もともと地下ダンジョンがあったこの場所に、国の治安局が魔物を一掃してつくったもの。それは一般市民には存在することすら報されていない、極秘の監獄だった。
拘束していることを国が表沙汰にしたくない人物などが閉じ込められている場で、スキル奴隷やスキルキメラなどは例外なくここに閉じ込められているという。
ルードさんは『スキルリンカー』を発揮することによって、この場に閉じ込められた数多のスキル奴隷、スキルキメラたちが置かれた状況を入手しており、長い間、解放の機会を狙っていたのだそうだ。
「ひどい……」
檻に入れられたスキルキメラは、死んだように横たわっている。体を起こす気力も残されていないほど絶望した様子で。一目で強力な魔法具とわかる、手枷、足枷がつけられていた。
ルードさんが事前に言っていた通り、牢獄内には一人も見張りらしき人物がいなかった。
この牢獄全体には、強力な「スキル封じ」の魔法がかかっているらしい。だからこそ、ここに閉じ込められているスキル持ちたちは皆何もできず、見張りはこの地下牢の外にしか立たされていないとのことだった。決まった時間に巡回は来るそうだが。
ルードさんはそれらの情報を、ここにいるスキルキメラたちを通して知っていた。
一つの檻の前でルードさんは足を止めた。
「サイシャ、私を覚えていますか」
サイシャと呼ばれたのは、ドワーフのように体の小さなスキルキメラだった。皮膚はまだらな緑色をしており、剥き出しになった片方の腕には鳥のような毛がびっしりと生えていた。
ルードさんの声に応じて顔を上げる。表情に、驚きが走った。
「ル、ルードさん。どうしてこんなところに……」
「閉じ込められている同志たちを助けに来ました。あなたの力を貸してください」
サイシャは目に希望の色を浮かべたが、しかしすぐに激しく首を振って、ルードさんに訴えた。
「だめだ、ルードさん! あんたのスキルがあれば、我々の置かれた状況はよくわかっているはずだ。
強力な魔法がかかっているんだ、スキルを使うどころか、ここから逃げることすらできん。それに、拘束具だって……」
サイシャは自分の手枷を突き出して、そう言った。
「カウガ、頼みましたよ」
「はい」
腰から抜いたのは、何の変哲もない剣。しかしそれを見た瞬間、サイシャの顔色が変わった。
「まさか、それ……」
「おや、さすが物職人。ご存じでしたか」
「そんな、有り得ない……だってこの武器は、吟遊詩人たちが語り継いだ妄想に過ぎん! 偽物に決まっている……!!」
「だったら、自分の目で確かめてみるといい」
ルードさんは自信をもって言った。
しかし正直、僕もこのサイシャさんと同じで、まだ半信半疑だった。
ルードさんに言われてレアドロッパーを発動する際に思い浮かべたものの、この何の変哲もない剣が、存在するはずのないあの神器なのだろうか。
神話に出てくる空想上の武器を、レアドロッパーは取り出すことなどできるのだろうか。
『ルードさんの言う通りだ。自分の目で確かめればいい』
手に持った剣を、檻にかかった錠に向けて振り下ろした。
ガシャッ。
「そ、そんな…の魔法錠が、こんな一振りで……」
錠の壊された檻は、何の問題もなく簡単に開いた。
さらにサシャさんを拘束している手錠、足枷も、まるで何の魔法もかかっていないかのように、いとも簡単に切り落とせてしまった。
「なんてことだ……じゃあその剣は、本当に……いや、そもそもどこでこれを!」
「サイシャ。物職人のあなたが興味を持つのは分かります。でも、この剣について詳しく話すのは後にしましょう。
あなたに頼みたいことがあります」
僕は計画通り、『転移する吸血鳥の羽根ペン』で名前を書いた姿見を呼び寄せた。ルードさんが事前に言っていた通り、スキルは発動しない牢獄だが、魔法および魔法具は問題なく使用できるようだ。
「これは……私が作った転移の姿見! 懐かしや……おお、すっかり古ぼけてしまって……」
愛おしそうに目を細め、サイシャは姿見に触れた。
すると文字が浮かび上がる。
『真実を知りたい、スキル同志へ』
「おお、そうだそうだ。こんな仕掛けを施したものをいくつか作った。ルードさん、あなたが仲間を呼び寄せるためにといって、仲間のスキルを借りて、幾つもの場所に飛ばさせたんだよな」
「そうです。あなたが作った姿見は、本当に役に立ちました。
そして今からも、この姿見に力を貸してもらいます。
この姿見は、私の隠れ家に繋がっているものです」
「ほう。私もお世話になった、あの小屋かい?」
「そうです。しかし今は私と私の弟子しか住んでいませんから、小屋も一つしかないのですが」
「おおそうか。あの時の仲間といったら、ここに捕まっているのが大半だろうな」
サイシャは、悲し気に首を振った。
「それも今日までのことですよ。
この姿見を使って、ここにいる皆を逃がします。あなたは先に向こうへ行って、彼らが休むことのできる場所を作ってください。
物職人のあなたならできますよね?」
「そうか、そういうことか!
この姿見があれば、私はここから出られるのか……!!
ここを出たら、またスキルを振るうことができる!!
ああ、ああ作ろう!!
建築物の一つや二つ、いや、必要なものは何だって作ってやるさ!!
そうか、そういうことか、ありがとう、ルードさん!
今からすぐにでも、わしらは外に出ることができるのか……!!」
ようやく事態が飲み込めたらしい。サイシャは目に涙を浮かべた。
「さぁ入ってください。我々はここにいる皆を解放した後に戻ります。向こうで待っていてください。
ここに見回りが来るまでには、まだ時間があります。しかし余裕を持ってことを進めなければなりません」
ルードさんに言われ、サイシャは立ち上がろうとする。しかしかなり体が弱っているのだろう、足元がふらつき、すぐに座り込んでしまった。
すかさずラフリーが、回復魔法をかける。
サイシャは立ち上がることができ、無事、檻から出た。
「回復魔法か……ありがとう、お嬢ちゃん」
「どういたしまして」
礼を言われ、ラフリーは気恥ずかしそうに微笑んだ。
その時だった。
「私の思った通りでしたね~」
声。
一声聞いただけで、心臓がつかまれるような激しい恐怖。
「あなたならあらゆるアイテムを使って、この牢獄に侵入してくると思ってましたよ。ここに閉じ込めた骨董屋の主人を取り戻すためにね。
しかし国のお偉方はやはり頭が固い。私がいくらあなたのスキルを説明しても、この牢獄には入れない、厳重に管理されているし、そもそも存在を知られていないからどんな魔法やスキルでも侵入しようがないの一点張り。
というわけで、私は直接、見張ることにしたんです。周りにも言わず、一人でこっそりね」
長々と得意気に語るその声。調子に乗ったらべらべら喋る癖は、相変わらずのようだ。
顔を上げる。左右の檻に挟まれた通路の先には。
「あの雑魚パーティーを皆殺しにしたとき以来ですね。
元気にしていましたか?」
「ザン=ダールアン……」
憎き宿敵が、姿を現した。
王都の地下。もともと地下ダンジョンがあったこの場所に、国の治安局が魔物を一掃してつくったもの。それは一般市民には存在することすら報されていない、極秘の監獄だった。
拘束していることを国が表沙汰にしたくない人物などが閉じ込められている場で、スキル奴隷やスキルキメラなどは例外なくここに閉じ込められているという。
ルードさんは『スキルリンカー』を発揮することによって、この場に閉じ込められた数多のスキル奴隷、スキルキメラたちが置かれた状況を入手しており、長い間、解放の機会を狙っていたのだそうだ。
「ひどい……」
檻に入れられたスキルキメラは、死んだように横たわっている。体を起こす気力も残されていないほど絶望した様子で。一目で強力な魔法具とわかる、手枷、足枷がつけられていた。
ルードさんが事前に言っていた通り、牢獄内には一人も見張りらしき人物がいなかった。
この牢獄全体には、強力な「スキル封じ」の魔法がかかっているらしい。だからこそ、ここに閉じ込められているスキル持ちたちは皆何もできず、見張りはこの地下牢の外にしか立たされていないとのことだった。決まった時間に巡回は来るそうだが。
ルードさんはそれらの情報を、ここにいるスキルキメラたちを通して知っていた。
一つの檻の前でルードさんは足を止めた。
「サイシャ、私を覚えていますか」
サイシャと呼ばれたのは、ドワーフのように体の小さなスキルキメラだった。皮膚はまだらな緑色をしており、剥き出しになった片方の腕には鳥のような毛がびっしりと生えていた。
ルードさんの声に応じて顔を上げる。表情に、驚きが走った。
「ル、ルードさん。どうしてこんなところに……」
「閉じ込められている同志たちを助けに来ました。あなたの力を貸してください」
サイシャは目に希望の色を浮かべたが、しかしすぐに激しく首を振って、ルードさんに訴えた。
「だめだ、ルードさん! あんたのスキルがあれば、我々の置かれた状況はよくわかっているはずだ。
強力な魔法がかかっているんだ、スキルを使うどころか、ここから逃げることすらできん。それに、拘束具だって……」
サイシャは自分の手枷を突き出して、そう言った。
「カウガ、頼みましたよ」
「はい」
腰から抜いたのは、何の変哲もない剣。しかしそれを見た瞬間、サイシャの顔色が変わった。
「まさか、それ……」
「おや、さすが物職人。ご存じでしたか」
「そんな、有り得ない……だってこの武器は、吟遊詩人たちが語り継いだ妄想に過ぎん! 偽物に決まっている……!!」
「だったら、自分の目で確かめてみるといい」
ルードさんは自信をもって言った。
しかし正直、僕もこのサイシャさんと同じで、まだ半信半疑だった。
ルードさんに言われてレアドロッパーを発動する際に思い浮かべたものの、この何の変哲もない剣が、存在するはずのないあの神器なのだろうか。
神話に出てくる空想上の武器を、レアドロッパーは取り出すことなどできるのだろうか。
『ルードさんの言う通りだ。自分の目で確かめればいい』
手に持った剣を、檻にかかった錠に向けて振り下ろした。
ガシャッ。
「そ、そんな…の魔法錠が、こんな一振りで……」
錠の壊された檻は、何の問題もなく簡単に開いた。
さらにサシャさんを拘束している手錠、足枷も、まるで何の魔法もかかっていないかのように、いとも簡単に切り落とせてしまった。
「なんてことだ……じゃあその剣は、本当に……いや、そもそもどこでこれを!」
「サイシャ。物職人のあなたが興味を持つのは分かります。でも、この剣について詳しく話すのは後にしましょう。
あなたに頼みたいことがあります」
僕は計画通り、『転移する吸血鳥の羽根ペン』で名前を書いた姿見を呼び寄せた。ルードさんが事前に言っていた通り、スキルは発動しない牢獄だが、魔法および魔法具は問題なく使用できるようだ。
「これは……私が作った転移の姿見! 懐かしや……おお、すっかり古ぼけてしまって……」
愛おしそうに目を細め、サイシャは姿見に触れた。
すると文字が浮かび上がる。
『真実を知りたい、スキル同志へ』
「おお、そうだそうだ。こんな仕掛けを施したものをいくつか作った。ルードさん、あなたが仲間を呼び寄せるためにといって、仲間のスキルを借りて、幾つもの場所に飛ばさせたんだよな」
「そうです。あなたが作った姿見は、本当に役に立ちました。
そして今からも、この姿見に力を貸してもらいます。
この姿見は、私の隠れ家に繋がっているものです」
「ほう。私もお世話になった、あの小屋かい?」
「そうです。しかし今は私と私の弟子しか住んでいませんから、小屋も一つしかないのですが」
「おおそうか。あの時の仲間といったら、ここに捕まっているのが大半だろうな」
サイシャは、悲し気に首を振った。
「それも今日までのことですよ。
この姿見を使って、ここにいる皆を逃がします。あなたは先に向こうへ行って、彼らが休むことのできる場所を作ってください。
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「そうか、そういうことか!
この姿見があれば、私はここから出られるのか……!!
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ああ、ああ作ろう!!
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今からすぐにでも、わしらは外に出ることができるのか……!!」
ようやく事態が飲み込めたらしい。サイシャは目に涙を浮かべた。
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ルードさんに言われ、サイシャは立ち上がろうとする。しかしかなり体が弱っているのだろう、足元がふらつき、すぐに座り込んでしまった。
すかさずラフリーが、回復魔法をかける。
サイシャは立ち上がることができ、無事、檻から出た。
「回復魔法か……ありがとう、お嬢ちゃん」
「どういたしまして」
礼を言われ、ラフリーは気恥ずかしそうに微笑んだ。
その時だった。
「私の思った通りでしたね~」
声。
一声聞いただけで、心臓がつかまれるような激しい恐怖。
「あなたならあらゆるアイテムを使って、この牢獄に侵入してくると思ってましたよ。ここに閉じ込めた骨董屋の主人を取り戻すためにね。
しかし国のお偉方はやはり頭が固い。私がいくらあなたのスキルを説明しても、この牢獄には入れない、厳重に管理されているし、そもそも存在を知られていないからどんな魔法やスキルでも侵入しようがないの一点張り。
というわけで、私は直接、見張ることにしたんです。周りにも言わず、一人でこっそりね」
長々と得意気に語るその声。調子に乗ったらべらべら喋る癖は、相変わらずのようだ。
顔を上げる。左右の檻に挟まれた通路の先には。
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