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番外編SS
おせち【お年賀企画】
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※お正月にネップリ企画で配布した作品です
「おせち……食べたいな」
思い立ってからは早かった。
零は調理場を借りておせち作りを始める。
食材が違うのでまったく同じとはいかないが、それなりに見栄えの良いおせちが完成し、零は達成感に浸りながらダイヤ達にお披露目した。
「これが零の国の新年の料理か」
「はい。新年を祝う縁起の良い料理なんです。お口に合えば良いのですが……」
さっそくフォークを握りしめたダイヤが、物珍しげにまじまじと眺める。
零の手料理を一番に食べるのは自分だと全身で主張していた。
「綺麗だな。これが天界の料理か……」
「テンカイ?」
「零、気にせずともけっこうですよ」
零が首を傾げる中、ダイヤは盛り付けを崩さぬようフォークを刺し口に含む。
そして天を仰いで、涙を流さんばかりに打ち震えた。
「うまいっ、私も翼が生えそうだ……っ」
「ダイヤ様“も”?」
「時には天に召されてみてはいかがですかな?」
ダイヤの言っている意味は分からないが、とりあえず喜んでもらえたようだと零は安堵した。
そしてダイヤが幸せを噛み締めている間に、横から大半をクラブに奪われ新年初の兄弟喧嘩が勃発する。
勝負は羽根つきにて行われたとか。
今年もシダーム家は賑やかだ。
「おせち……食べたいな」
思い立ってからは早かった。
零は調理場を借りておせち作りを始める。
食材が違うのでまったく同じとはいかないが、それなりに見栄えの良いおせちが完成し、零は達成感に浸りながらダイヤ達にお披露目した。
「これが零の国の新年の料理か」
「はい。新年を祝う縁起の良い料理なんです。お口に合えば良いのですが……」
さっそくフォークを握りしめたダイヤが、物珍しげにまじまじと眺める。
零の手料理を一番に食べるのは自分だと全身で主張していた。
「綺麗だな。これが天界の料理か……」
「テンカイ?」
「零、気にせずともけっこうですよ」
零が首を傾げる中、ダイヤは盛り付けを崩さぬようフォークを刺し口に含む。
そして天を仰いで、涙を流さんばかりに打ち震えた。
「うまいっ、私も翼が生えそうだ……っ」
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「時には天に召されてみてはいかがですかな?」
ダイヤの言っている意味は分からないが、とりあえず喜んでもらえたようだと零は安堵した。
そしてダイヤが幸せを噛み締めている間に、横から大半をクラブに奪われ新年初の兄弟喧嘩が勃発する。
勝負は羽根つきにて行われたとか。
今年もシダーム家は賑やかだ。
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