完結【闘病日記、的な？】３つの奇病にかかったが、ゆるゆる生きてるぅ

８ 三大悪魔の協力タッグにタジタジ

　　　　　◆三大悪魔の協力タッグにタジタジ

　十月。インターフェロン治療をしたことで、原田病の再発的な、目の炎症が起こり。副作用もひどかったため、インターフェロン治療はいったんお休みになった。
　そして、再び眼科にかかり、ステロイド入りの点眼薬で目の回復に力を入れていたが。ステロイドのせいで、足まで悪くなって。満身創痍な私。
　でも、肝炎さえなくなれば。どれも回復できると思っていました。
　しかし、十二月になって、またもや検査の値が１００を超えてきた。ここで、再びインターフェロン治療を開始することになった。
　今度はペガシス９０という名のインターフェロン。ペガシスは、週二だったかな？　寝込むほどの高熱は出なかったし、なんとなく、私の体には合っていた。なにより。ウィルスの定量が、初めて未検出になったのだ。
　未検出、というのは。血液中に、検査した人や機械が、ウィルスを発見できなかった、という状態。見た感じ、ウィルスはいませんねぇ、みたいな？
　やったっ！　とうとうC型肝炎ウィルスを駆逐してやったぜぇ。…と、思ったものです。
　一月に、ウィルスが未検出になったが。インターフェロン自体は、五月までやる。一見して、ウィルスがいなくても、どこかに潜んでいることもあるので。徹底的に、駆逐する勢いで、なるべく長く治療をするのです。できれば、その薬が推奨する本数をクリアするまでです。大体のインターフェロンは、当時は半年間するのが推奨されていました。
　しかし、また、原田病がウズウズし始めて。ステロイドの点眼をやらなくてはならなくなって。ペガシスを終了。また、目の治療に力を尽くす。
　しかしだよっ。今度はウィルスが未検出なのだ。ここで、目が軽快したら。この三大悪魔との対決も終了なのだっ。と思って。ルンルンで、目の治療に専念していく。
　C型肝炎の悪魔は、インターフェロンという酒を大量にかっ喰らって、ともすれば瀕死状態で、ピクピクしている。原田氏が、ステロイドという酒を飲んで、寝入ってくれたら。骨頭壊死も、すぐにお寝んねするはずだっ。
　そういうイメージ。いいぞ、いいぞ？

　肝臓内科のある病院に、眼科があったら。肝炎の関連とともに、カルテなどを分け合って、協力して、治療ができるのだけど。その病院には眼科がなくて。
　肝臓内科の先生も、インターフェロンが原田病を誘発することは知っていても。インターフェロンによって悪くなる目の対処までは出来なくて。目の方は、独自で、ちゃんと、眼科に行ってくださいね。と言われる。
　関連性はあるけれど。やはり、肝臓と目は、足も、まるきり違う分野であり。医師が力を合わせてどうこうする、という話にはならないようだった。なので、インターフェロンをしているときは、眼科にも通う、みたいな感じになっていた。
　大腿骨骨頭壊死は、だましだまし、悪くならないよう、痛くなったら鎮痛剤を飲む、みたいなことしかできないので。優しく、優しく。骨折や炎症を起こしやすい状態だが、そうならないように。寝た子を起こさないように、そっと生活する…みたいな。
　そうやって、肝炎の首根っこを押さえつけ、原田氏は寝かしつけ。ウトウトしている骨頭壊死は起こさないようにして。三大悪魔と戦う私っ。これで、肝炎さえ滅してくれたら。戦いは終わるぅ…。

　しかし。一年以上、C型肝炎の首を押さえつけて、もう死んだだろうと思われた頃。やつは、私のことを跳ね除けて、むくりと起き上がったのだった。
　いやーん、しぶといっつううのっ。