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ファッションリーダー?

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「私たちデザインをする人間は、色々とデザインを考えますが、実際形になるものはほんの少しなのです。ですが、ベースのドレスに、色々付け替えて楽しむことができるのであれば、たくさんのデザインを形にすることができます……はぁー、なんて素敵なことでしょう」
 そうか。
 デザイン画の横に書かれた飾りを見る。次々とアイデアが生み出されていく。ドレスだけならば、この素敵なデザインの一つしかドレスにならないのか。確かにもったいない。
「胸元を飾る花束……ブーケ・ド・コサージュ」
 ふと思いついた外国の言葉を口にする。
「まぁ、まぁ、素敵ですわ。流石リリーシャンヌ様です。ブーケ・ド・コサージュ!ドレスを傷めないよう、数か所を糸で縫いとめるだけで付けられるように工夫をしましょう。ボタンやマチ針のようなもので糸がなくても付け替えができればなおいいのですが……ああ、腕がなりますわ。ちょうどいいことに、今は空前のオレンジ色のドレスブームですもの。ブーケ・ド・コサージュもオレンジ色に合うものをたくさん作れば売れ残ることもないでしょう……ありがとうございますリリーシャンヌ様。ああ、本当に、感謝いたします。流石ですわ。ファッションリーダーと言われていたお母様に負けず劣らず、ファッションリーダーとして今後の社交界を引っ張っていくこと間違いないでしょう!」
 お父様が満足そうな顔をしてデザイナーと握手している。
「もちろんですよ。今までは舞踏会に顔を出す機会もなく、ファッションリーダーとなれなかっただけで」
 ……いいえ、お父様、昨日の舞踏会ではファッションリーダーになれるような感じはみじんもありませんでしたけど……。
 それに、目立ちたくないと言いましたよね?

 わずか3日後に仕立屋から連絡があった。
「ドレスのはまだですが、先にお見せしようと思いまして」
 と、布で作った花束のような飾りと、フリルがたっぷり使ってある飾りと、大きなリボンを用いた飾りなど、ブーケ・ド・コサージュをいくつも持って来た。
「まぁ、どれも素敵ね!」
「ありがとうございます!それから、こちらをご覧ください。
 コサージュを裏返して、金属の部品を見せる。
「これは、ブローチとマチ針を改造して作った、安全に止められる針です」
 と教えられたのはなるほど。ブローチのように針で布に固定できるけれど、マチ針の頭のように針の部分が丸出しにならないような工夫がされているのか。これならば、すぐにつけはずしができるのね。
「ねぇ、大きな飾りも素敵ですが、小さなものもセットにできないかしら?」
 デザイナーが大きく頷いた。



================
いつもありがとうございます。

今回、調べました。
コサージュって、すんごく昔から当たり前にあったのかな?と。
これが、意外と新しいんですよね。
ロココ調の時代とか18世紀とか……そんな感じ。
ふえーとなりました。

一方で、ブローチは紀元前とかからあったらしく……。
ブローチ、まぁ宝石を見せるための装飾品だったんでしょうかね。宝石ありき。

で、中世のドレスのデザイン見ても、花のような感じで布をというのもほぼ見ない……。

つまり、今でこそ割と当たり前なあれやこれって、斬新なんです!ということを踏まえて読んでいただけると。
てなわけで。ファッションリーダー公爵令嬢リリー爆誕(笑)です。
そのうち、エミリーのアイデアもデザイナーに伝えるようになってファッションリーダーとして名をあげて行く未来しか見えないwwww


かわいいもの!のカリスマになっていく……ふ、ふ、ふ。
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