30 / 187
ファッションリーダー?
しおりを挟む
「私たちデザインをする人間は、色々とデザインを考えますが、実際形になるものはほんの少しなのです。ですが、ベースのドレスに、色々付け替えて楽しむことができるのであれば、たくさんのデザインを形にすることができます……はぁー、なんて素敵なことでしょう」
そうか。
デザイン画の横に書かれた飾りを見る。次々とアイデアが生み出されていく。ドレスだけならば、この素敵なデザインの一つしかドレスにならないのか。確かにもったいない。
「胸元を飾る花束……ブーケ・ド・コサージュ」
ふと思いついた外国の言葉を口にする。
「まぁ、まぁ、素敵ですわ。流石リリーシャンヌ様です。ブーケ・ド・コサージュ!ドレスを傷めないよう、数か所を糸で縫いとめるだけで付けられるように工夫をしましょう。ボタンやマチ針のようなもので糸がなくても付け替えができればなおいいのですが……ああ、腕がなりますわ。ちょうどいいことに、今は空前のオレンジ色のドレスブームですもの。ブーケ・ド・コサージュもオレンジ色に合うものをたくさん作れば売れ残ることもないでしょう……ありがとうございますリリーシャンヌ様。ああ、本当に、感謝いたします。流石ですわ。ファッションリーダーと言われていたお母様に負けず劣らず、ファッションリーダーとして今後の社交界を引っ張っていくこと間違いないでしょう!」
お父様が満足そうな顔をしてデザイナーと握手している。
「もちろんですよ。今までは舞踏会に顔を出す機会もなく、ファッションリーダーとなれなかっただけで」
……いいえ、お父様、昨日の舞踏会ではファッションリーダーになれるような感じはみじんもありませんでしたけど……。
それに、目立ちたくないと言いましたよね?
わずか3日後に仕立屋から連絡があった。
「ドレスのはまだですが、先にお見せしようと思いまして」
と、布で作った花束のような飾りと、フリルがたっぷり使ってある飾りと、大きなリボンを用いた飾りなど、ブーケ・ド・コサージュをいくつも持って来た。
「まぁ、どれも素敵ね!」
「ありがとうございます!それから、こちらをご覧ください。
コサージュを裏返して、金属の部品を見せる。
「これは、ブローチとマチ針を改造して作った、安全に止められる針です」
と教えられたのはなるほど。ブローチのように針で布に固定できるけれど、マチ針の頭のように針の部分が丸出しにならないような工夫がされているのか。これならば、すぐにつけはずしができるのね。
「ねぇ、大きな飾りも素敵ですが、小さなものもセットにできないかしら?」
デザイナーが大きく頷いた。
================
いつもありがとうございます。
今回、調べました。
コサージュって、すんごく昔から当たり前にあったのかな?と。
これが、意外と新しいんですよね。
ロココ調の時代とか18世紀とか……そんな感じ。
ふえーとなりました。
一方で、ブローチは紀元前とかからあったらしく……。
ブローチ、まぁ宝石を見せるための装飾品だったんでしょうかね。宝石ありき。
で、中世のドレスのデザイン見ても、花のような感じで布をというのもほぼ見ない……。
つまり、今でこそ割と当たり前なあれやこれって、斬新なんです!ということを踏まえて読んでいただけると。
てなわけで。ファッションリーダー公爵令嬢リリー爆誕(笑)です。
そのうち、エミリーのアイデアもデザイナーに伝えるようになってファッションリーダーとして名をあげて行く未来しか見えないwwww
かわいいもの!のカリスマになっていく……ふ、ふ、ふ。
そうか。
デザイン画の横に書かれた飾りを見る。次々とアイデアが生み出されていく。ドレスだけならば、この素敵なデザインの一つしかドレスにならないのか。確かにもったいない。
「胸元を飾る花束……ブーケ・ド・コサージュ」
ふと思いついた外国の言葉を口にする。
「まぁ、まぁ、素敵ですわ。流石リリーシャンヌ様です。ブーケ・ド・コサージュ!ドレスを傷めないよう、数か所を糸で縫いとめるだけで付けられるように工夫をしましょう。ボタンやマチ針のようなもので糸がなくても付け替えができればなおいいのですが……ああ、腕がなりますわ。ちょうどいいことに、今は空前のオレンジ色のドレスブームですもの。ブーケ・ド・コサージュもオレンジ色に合うものをたくさん作れば売れ残ることもないでしょう……ありがとうございますリリーシャンヌ様。ああ、本当に、感謝いたします。流石ですわ。ファッションリーダーと言われていたお母様に負けず劣らず、ファッションリーダーとして今後の社交界を引っ張っていくこと間違いないでしょう!」
お父様が満足そうな顔をしてデザイナーと握手している。
「もちろんですよ。今までは舞踏会に顔を出す機会もなく、ファッションリーダーとなれなかっただけで」
……いいえ、お父様、昨日の舞踏会ではファッションリーダーになれるような感じはみじんもありませんでしたけど……。
それに、目立ちたくないと言いましたよね?
わずか3日後に仕立屋から連絡があった。
「ドレスのはまだですが、先にお見せしようと思いまして」
と、布で作った花束のような飾りと、フリルがたっぷり使ってある飾りと、大きなリボンを用いた飾りなど、ブーケ・ド・コサージュをいくつも持って来た。
「まぁ、どれも素敵ね!」
「ありがとうございます!それから、こちらをご覧ください。
コサージュを裏返して、金属の部品を見せる。
「これは、ブローチとマチ針を改造して作った、安全に止められる針です」
と教えられたのはなるほど。ブローチのように針で布に固定できるけれど、マチ針の頭のように針の部分が丸出しにならないような工夫がされているのか。これならば、すぐにつけはずしができるのね。
「ねぇ、大きな飾りも素敵ですが、小さなものもセットにできないかしら?」
デザイナーが大きく頷いた。
================
いつもありがとうございます。
今回、調べました。
コサージュって、すんごく昔から当たり前にあったのかな?と。
これが、意外と新しいんですよね。
ロココ調の時代とか18世紀とか……そんな感じ。
ふえーとなりました。
一方で、ブローチは紀元前とかからあったらしく……。
ブローチ、まぁ宝石を見せるための装飾品だったんでしょうかね。宝石ありき。
で、中世のドレスのデザイン見ても、花のような感じで布をというのもほぼ見ない……。
つまり、今でこそ割と当たり前なあれやこれって、斬新なんです!ということを踏まえて読んでいただけると。
てなわけで。ファッションリーダー公爵令嬢リリー爆誕(笑)です。
そのうち、エミリーのアイデアもデザイナーに伝えるようになってファッションリーダーとして名をあげて行く未来しか見えないwwww
かわいいもの!のカリスマになっていく……ふ、ふ、ふ。
4
お気に入りに追加
3,872
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
悪役令嬢の中身が私になった。
iBuKi
恋愛
目覚めたら綺麗な女性が見つめていた。
白い空間に白い衣装を着た女性。
重たい体をベッドに横たえていた私は、彼女を医者だと思った。
会話するうち医者ではなく女神様で。
女神様のお気に入りの魂を持つ私は、特別な転生をさせて貰えるようだ。
神様だというのに、ちょっと思考が過激な女神様。
「ヒロインがヒロインの扱いを受けなかったらどうなるのかしら?」
妙な実験を私の転生先でしないで欲しいんですけど……
私を愛し子と呼ぶ女神様は、加護の他に色んな能力を授けてくれるらしい。
護衛は聖獣様。
白いモフモフ一体の予定が、いつの間にか二体授けてくれることになる。
転生先ではモフモフパラダイスかしら!?
前世でペットが飼いたくても飼えなかった私は、その事だけでも大満足だ。
魂をゆっくり休めなさいと女神様の言葉に目を閉じると―――
七歳になったその当日に、やっと記憶が蘇る。
どんな能力が私に授けられたんでしょう? 怖いもの見たさでステータスを調べると・・・?
「女神様、これはやり過ぎです!」
女神様に思わず強めに注意してしまった。
女神様は「愛しい子が学園に行くのが今から楽しみなの。ヒロインは学園で出会う事になるわ。」
傍観者の立場にすると仰った言葉に二言はありませんよね?
女神様までがヤバイという性格のヒロインは、私に関わり合いにならないようお願いします。
悪役令嬢らしいけど、一切悪役令嬢しない私の物語。
୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨
恋愛モードには年齢的にすぐ始まら無さそうです。
なので、ファンタジー色強めの恋愛小説として読んで頂ければ(*- -)(*_ _)ペコリ
幼い時期がかなり長くなっています、恋愛になるまで果てしない…
カクヨム様、なろう様にも連載しています。
ヤンデレお兄様に殺されたくないので、ブラコンやめます!(長編版)
夕立悠理
恋愛
──だって、好きでいてもしかたないもの。
ヴァイオレットは、思い出した。ここは、ロマンス小説の世界で、ヴァイオレットは義兄の恋人をいじめたあげくにヤンデレな義兄に殺される悪役令嬢だと。
って、むりむりむり。死ぬとかむりですから!
せっかく転生したんだし、魔法とか気ままに楽しみたいよね。ということで、ずっと好きだった恋心は封印し、ブラコンをやめることに。
新たな恋のお相手は、公爵令嬢なんだし、王子様とかどうかなー!?なんてうきうきわくわくしていると。
なんだかお兄様の様子がおかしい……?
※小説になろうさまでも掲載しています
※以前連載していたやつの長編版です
ヒロインではないので婚約解消を求めたら、逆に追われ監禁されました。
曼珠沙華
恋愛
「運命の人?そんなの君以外に誰がいるというの?」
きっかけは幼い頃の出来事だった。
ある豪雨の夜、窓の外を眺めていると目の前に雷が落ちた。
その光と音の刺激のせいなのか、ふと前世の記憶が蘇った。
あ、ここは前世の私がはまっていた乙女ゲームの世界。
そしてローズという自分の名前。
よりにもよって悪役令嬢に転生していた。
攻略対象たちと恋をできないのは残念だけど仕方がない。
婚約者であるウィリアムに婚約破棄される前に、自ら婚約解消を願い出た。
するとウィリアムだけでなく、護衛騎士ライリー、義弟ニコルまで様子がおかしくなり……?
私を陥れたつもりのようですが、責任を取らされるのは上司である聖女様ですよ。本当に大丈夫なんですか?
木山楽斗
恋愛
平民であるため、類稀なる魔法の才を持つアルエリアは聖女になれなかった。
しかしその実力は多くの者達に伝わっており、聖女の部下となってからも一目置かれていた。
その事実は、聖女に選ばれた伯爵令嬢エムリーナにとって気に入らないものだった。
彼女は、アルエリアを排除する計画を立てた。王都を守る結界をアルエリアが崩壊させるように仕向けたのだ。
だが、エムリーナは理解していなかった。
部下であるアルエリアの失敗の責任を取るのは、自分自身であるということを。
ある時、アルエリアはエムリーナにそれを指摘した。
それに彼女は、ただただ狼狽えるのだった。
さらにエムリーナの計画は、第二王子ゼルフォンに見抜かれていた。
こうして彼女の歪んだ計画は、打ち砕かれたのである。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
【完結】殺されたくないので好みじゃないイケメン冷徹騎士と結婚します
大森 樹
恋愛
女子高生の大石杏奈は、上田健斗にストーカーのように付き纏われている。
「私あなたみたいな男性好みじゃないの」
「僕から逃げられると思っているの?」
そのまま階段から健斗に突き落とされて命を落としてしまう。
すると女神が現れて『このままでは何度人生をやり直しても、その世界のケントに殺される』と聞いた私は最強の騎士であり魔法使いでもある男に命を守ってもらうため異世界転生をした。
これで生き残れる…!なんて喜んでいたら最強の騎士は女嫌いの冷徹騎士ジルヴェスターだった!イケメンだが好みじゃないし、意地悪で口が悪い彼とは仲良くなれそうにない!
「アンナ、やはり君は私の妻に一番向いている女だ」
嫌いだと言っているのに、彼は『自分を好きにならない女』を妻にしたいと契約結婚を持ちかけて来た。
私は命を守るため。
彼は偽物の妻を得るため。
お互いの利益のための婚約生活。喧嘩ばかりしていた二人だが…少しずつ距離が近付いていく。そこに健斗ことケントが現れアンナに興味を持ってしまう。
「この命に代えても絶対にアンナを守ると誓おう」
アンナは無事生き残り、幸せになれるのか。
転生した恋を知らない女子高生×女嫌いのイケメン冷徹騎士のラブストーリー!?
ハッピーエンド保証します。
顔は平凡な婚約者なのに、浮気はするのかよ!
新川 さとし
恋愛
婚約者の紗絵が浮気した。顔は平凡だけど、真面目で素直で料理の得意な子。オレのコトだけを思ってくれると思ったから将来を誓ったのに。 許せん! 紗絵の親友である、超絶美女の町田美羽ちゃんに支えられながら、相手の男もきっちりと破滅に追い込みます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる