2 / 22
息子からのお願い
しおりを挟む
「母さん、お願い」
息子に頭を下げられても。
「でも、そういうの、若い子がするのよね?私には無理なんじゃない?」
「か、母さんは十分まだ若いよ!だって、他のVTuberの中の人なんて、40過ぎたおっさんとかが変声器使ってやってたりもするんだよ!」
あいや、40過ぎたおっさんと私もそんなに年齢変わらないと思うんだ。38歳だよ。16歳の高校生の息子がいる、おばさんですよ。若くはない。
「変声器を使って優斗が自分でやればいいんじゃない?」
「だ、ダメだよ、僕は何を話せばいいか分からないし」
高校2年生の息子は、いわゆるオタクだ。シングルマザーとして14年女手一つで育ててきた。
息子が2歳の時、夫は亡くなってしまったので……。それから不自由させないようにと一生懸命働いて育ててきたのだけれど。
不自由させてないわけはない。
VTuberというのは、アニメのようなキャラクターを使って動画配信をする人のことだ。
声や動きは人間が当てる。
「なんで、その……苦手なのにVTuberの活動しようなんて思ったの?」
黒縁の眼鏡の奥の瞳がキラキラと輝いている。
あまり物も欲しがらない息子が高校の入学祝に何が欲しいと聞いたら、高性能のPCやそのほかの機材が欲しいと。
正直ちょっと出費が苦しかったけれど、欲しいものを今まで口にするようなことが無かったから買ってあげた。
毎日優斗は、PCに向かって何かをしていたと思ったら……。
「せ、せっかく、だから、みんなに見てもらいたいと思って……」
どうやら、自分でキャラクターを作り上げたようだ。
昔から絵を書いたりするのは好きだったみたいだけれど。
「え?これ、優斗が作ったの?すごい、動いてるよ?え?本当に優斗が?天才じゃない?うん、天才よ!天才!」
親ばかですけど何か?
PCの画面では、息子の動きに合わせて、薄い水色の髪の、天使のようなキャラクターが動いている。
すごい。
いや、親ばかじゃなくても、息子って天才じゃないかしら。
「素敵な子ねぇ」
この子の声を担当なんて、やっぱり無理よ。
おばさんだもん。
でも、せっかく優斗が作り上げたキャラクターだから、世に出させてあげたいけれど。
「あ、そうだ!しゃべるのが得意なお友達に頼んだら?配信とか、ここでしかできないならお友達に来てもらって、ね?」
40歳のおじさんが変声機を使っているんだったら、お友達にも変声機を使ってもらえばいいのよね?
と、言うと、優斗がうなだれた。
PCの中の天使のようなキャラクターも、寂しそうに頭を下げる。
まっずい。
もしかして、高校で中の良い友達がいないのかしら?
====================
一つお願いがあります。
私には高校生の息子はおりませんので、高校生の男の子ってどんな感じか……
ちょっと分からない、想像の部分もあるのです。
リアルな描写っぽくなるためには、ちょっとした「あるある」がひょいっと出ているとリアルさが出るのです。
色々、Twitterなどから、
あーそうなのかぁと思うこともありますが、母親目線で豆情報があれば教えていただけると助かります。
取りあえず、Twitterで最近得た知識「ウタマロ」はそのうち使います。
ウタマロ、ご存知ですか?(`・ω・´)
なお、別作品ではありますが、反逆の聖女のおむつ情報はとても助かりました。感謝です。
息子に頭を下げられても。
「でも、そういうの、若い子がするのよね?私には無理なんじゃない?」
「か、母さんは十分まだ若いよ!だって、他のVTuberの中の人なんて、40過ぎたおっさんとかが変声器使ってやってたりもするんだよ!」
あいや、40過ぎたおっさんと私もそんなに年齢変わらないと思うんだ。38歳だよ。16歳の高校生の息子がいる、おばさんですよ。若くはない。
「変声器を使って優斗が自分でやればいいんじゃない?」
「だ、ダメだよ、僕は何を話せばいいか分からないし」
高校2年生の息子は、いわゆるオタクだ。シングルマザーとして14年女手一つで育ててきた。
息子が2歳の時、夫は亡くなってしまったので……。それから不自由させないようにと一生懸命働いて育ててきたのだけれど。
不自由させてないわけはない。
VTuberというのは、アニメのようなキャラクターを使って動画配信をする人のことだ。
声や動きは人間が当てる。
「なんで、その……苦手なのにVTuberの活動しようなんて思ったの?」
黒縁の眼鏡の奥の瞳がキラキラと輝いている。
あまり物も欲しがらない息子が高校の入学祝に何が欲しいと聞いたら、高性能のPCやそのほかの機材が欲しいと。
正直ちょっと出費が苦しかったけれど、欲しいものを今まで口にするようなことが無かったから買ってあげた。
毎日優斗は、PCに向かって何かをしていたと思ったら……。
「せ、せっかく、だから、みんなに見てもらいたいと思って……」
どうやら、自分でキャラクターを作り上げたようだ。
昔から絵を書いたりするのは好きだったみたいだけれど。
「え?これ、優斗が作ったの?すごい、動いてるよ?え?本当に優斗が?天才じゃない?うん、天才よ!天才!」
親ばかですけど何か?
PCの画面では、息子の動きに合わせて、薄い水色の髪の、天使のようなキャラクターが動いている。
すごい。
いや、親ばかじゃなくても、息子って天才じゃないかしら。
「素敵な子ねぇ」
この子の声を担当なんて、やっぱり無理よ。
おばさんだもん。
でも、せっかく優斗が作り上げたキャラクターだから、世に出させてあげたいけれど。
「あ、そうだ!しゃべるのが得意なお友達に頼んだら?配信とか、ここでしかできないならお友達に来てもらって、ね?」
40歳のおじさんが変声機を使っているんだったら、お友達にも変声機を使ってもらえばいいのよね?
と、言うと、優斗がうなだれた。
PCの中の天使のようなキャラクターも、寂しそうに頭を下げる。
まっずい。
もしかして、高校で中の良い友達がいないのかしら?
====================
一つお願いがあります。
私には高校生の息子はおりませんので、高校生の男の子ってどんな感じか……
ちょっと分からない、想像の部分もあるのです。
リアルな描写っぽくなるためには、ちょっとした「あるある」がひょいっと出ているとリアルさが出るのです。
色々、Twitterなどから、
あーそうなのかぁと思うこともありますが、母親目線で豆情報があれば教えていただけると助かります。
取りあえず、Twitterで最近得た知識「ウタマロ」はそのうち使います。
ウタマロ、ご存知ですか?(`・ω・´)
なお、別作品ではありますが、反逆の聖女のおむつ情報はとても助かりました。感謝です。
10
お気に入りに追加
264
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
義母ですが、若返って15歳から人生やり直したらなぜか溺愛されてます
富士とまと
恋愛
25歳で行き遅れとして実家の伯爵家を追い出されるように、父親より3つ年上の辺境伯に後妻として嫁がされました。
5歳の義息子と3歳の義娘の面倒を見て12年が過ぎ、二人の子供も成人して義母としての役割も終わったときに、亡き夫の形見として「若返りの薬」を渡されました。
15歳からの人生やり直し?義娘と同級生として王立学園へ通うことに。
初めての学校、はじめての社交界、はじめての……。
よし、学園で義娘と義息子のよきパートナー探しのお手伝いをしますよ!お義母様に任せてください!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
フリー台詞・台本集
小夜時雨
ライト文芸
フリーの台詞や台本を置いています。ご自由にお使いください。
人称を変えたり、語尾を変えるなどOKです。
題名の横に、構成人数や男女といった表示がありますが、一人二役でも、男二人、女二人、など好きなように組み合わせてもらっても構いません。
また、許可を取らなくても構いませんが、動画にしたり、配信した場合は聴きに行ってみたいので、教えてもらえるとすごく嬉しいです!また、使用する際はリンクを貼ってください。
※二次配布や自作発言は禁止ですのでお願いします。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる