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第三話 怪獣の嘆き
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「逃げ切れたか・・・」
どっと疲れが出て、思わずその場にしゃがみ込む。
一旦、今の状況を整理しよう。
俺は日本で交通事故に遭いこの世界に転生してきた、そこで国の団長を務めていたが前世を見てしまい国を追われてしまった。
少し落ち着いたことにより疑問が再燃する。
(あの培養ポッドの女の子はなんだ?)
あの子を見た瞬間に物凄い頭痛に襲われたと思った瞬間前世の記憶が頭に流れ込んできた。
(嫌なことを思い出したな)
前世の俺は紛れもないクズだった。鬱病と診断され人の目が怖くなって外に出れなくなり段々醜くなる自分に耐えられなかった。どんどんできないことが増えていき自分が無能だと信じて疑わず常に自分を責め、挙句の果てには全部他人の所為にして最後の最後まで全てから逃げ続けていた。
(結局、この世界でも俺の居場所はなかったな)
他人に期待するのがどれだけ意味がないか前世で理解したはずなのにな、どうしてもどうしても居心地のいい場所を探してしまうんだ。無駄だって分かってても諦めきれないんだ。
(どうすればよかったのかなあ)
失敗ばかりだ、前世でも今世でもことごとく間違いを選んでしまう。どうしようもない現実に怒りを募らせ思わず叫ぶ。
「俺がなにしたっていうんだよ!!!!」
どこまでも静かな森に怪獣のルサンチマンが響く。
(ほらな、またすぐに人のせいにする、どーしようもない)
一度でも努力した、頑張ったって言い切れることがあるか?ないんだ。俺は生まれてこのかた何にも頑張れなかったし我慢できなかったんだ。その割には何者かに成れる、俺は特別なんだって考えに縋り付いて人を馬鹿にしてたんだ。
(救いようがねーな、、、、もう死のうか)
一度目の人生で何度も何度も考え常に頭から離れなかった自らで命を絶つということ。
(まさか二度目の人生で自殺することになるとわな)
あまりの馬鹿らしさに自然と笑みが零れる。ふと視線をあげた数メートル先にちょうどいい木を見つけ自分の着ていた着物の帯を結び輪っかを作り木に引っかける。
(来世は人に迷惑かけないで生きたいな)
「うぅ、、、」
情けない自分が悔しくて悲しくて涙が止まらない。そして先ほど自分で作った輪っかに首を通し瞳から溢れる雨を止ます為に自らがてるてる坊主になる。
一分...........十分.........................................................一時間。
森はまた独りになった………筈だった……
(あれえ???全然死ねないんですけど、しっかり息できてないはずなのに余裕で一時間経っちゃったんですけど、、、、、、、、、、、)
なんとも今の姿が滑稽な気がして恥ずかしくなり地面に降りる、今の何が失敗だったのかよく考えてみる、、、、、
「あ!!そういえば俺人じゃねーじゃん!!」
馬鹿でかい間抜け声が響き、木々が揺れ森が笑う。
(そっかそっか、よくよく考えてみたら俺今鬼なんだ。そりや首つっても死ねない訳だわ)
何とか他にいい方法がないか必死に頭を動かし考える、木に登り頭から飛び降りるが地面に穴が開くだけで傷一つできない。他にもいろいろ試すが分かったことは物凄く頑丈な体ってことだけが分かる。
「はあはあはあ、、、くそ!!くそ!!!!」
段々イライラしてきて手当たり次第周りにあたるが木々が倒れるだけで血は一滴も流れない。
「はははははっははははははっは、、くくく」
鬼神の笑い声が森に響く。
(なんかもういいや、疲れた)
そのまま地面に寝っ転がり目をつぶる。
_____
「ん、、やべえ寝ちゃってたか」
そう言いながら目をこすりながら瞼を上げようとする鬼神。
(いくら森の中とは言え危機感がなさすぎるな)
目を開け見たことない天井と目が合う
(あれ、俺昨日最後どうしたっけ)
そんなことを考えつつ周りを見渡すとここが屋内なことに気づく、もっと言うと誰かの部屋であることに気づいてしまう。
(んあ!?俺は昨日一体何をしたんだ)
そう思い、必死に昨日の出来事を思い出す。めちゃくちゃメンヘラになって死のうとして何度も失敗して疲れてその場で寝たよな。
何度も何度も昨日の記憶を確認していたところ、部屋の扉が開く音がする。
音の方向に目を向けるとそこには
____
この国(NARO)について
この国は帝の内裏(住居)を中心に
内裏→第一住宅地→白層街→灰森→灰層街→第二住宅地→黒層街→黒森と円形に広がっていく。
この国は二種類の人種によって構成されている。
・孤狐 (シュテン、姫様、悟浄、、、、など)
・威呑
ドグとイノの居住地は灰森を境に分けられている。
どっと疲れが出て、思わずその場にしゃがみ込む。
一旦、今の状況を整理しよう。
俺は日本で交通事故に遭いこの世界に転生してきた、そこで国の団長を務めていたが前世を見てしまい国を追われてしまった。
少し落ち着いたことにより疑問が再燃する。
(あの培養ポッドの女の子はなんだ?)
あの子を見た瞬間に物凄い頭痛に襲われたと思った瞬間前世の記憶が頭に流れ込んできた。
(嫌なことを思い出したな)
前世の俺は紛れもないクズだった。鬱病と診断され人の目が怖くなって外に出れなくなり段々醜くなる自分に耐えられなかった。どんどんできないことが増えていき自分が無能だと信じて疑わず常に自分を責め、挙句の果てには全部他人の所為にして最後の最後まで全てから逃げ続けていた。
(結局、この世界でも俺の居場所はなかったな)
他人に期待するのがどれだけ意味がないか前世で理解したはずなのにな、どうしてもどうしても居心地のいい場所を探してしまうんだ。無駄だって分かってても諦めきれないんだ。
(どうすればよかったのかなあ)
失敗ばかりだ、前世でも今世でもことごとく間違いを選んでしまう。どうしようもない現実に怒りを募らせ思わず叫ぶ。
「俺がなにしたっていうんだよ!!!!」
どこまでも静かな森に怪獣のルサンチマンが響く。
(ほらな、またすぐに人のせいにする、どーしようもない)
一度でも努力した、頑張ったって言い切れることがあるか?ないんだ。俺は生まれてこのかた何にも頑張れなかったし我慢できなかったんだ。その割には何者かに成れる、俺は特別なんだって考えに縋り付いて人を馬鹿にしてたんだ。
(救いようがねーな、、、、もう死のうか)
一度目の人生で何度も何度も考え常に頭から離れなかった自らで命を絶つということ。
(まさか二度目の人生で自殺することになるとわな)
あまりの馬鹿らしさに自然と笑みが零れる。ふと視線をあげた数メートル先にちょうどいい木を見つけ自分の着ていた着物の帯を結び輪っかを作り木に引っかける。
(来世は人に迷惑かけないで生きたいな)
「うぅ、、、」
情けない自分が悔しくて悲しくて涙が止まらない。そして先ほど自分で作った輪っかに首を通し瞳から溢れる雨を止ます為に自らがてるてる坊主になる。
一分...........十分.........................................................一時間。
森はまた独りになった………筈だった……
(あれえ???全然死ねないんですけど、しっかり息できてないはずなのに余裕で一時間経っちゃったんですけど、、、、、、、、、、、)
なんとも今の姿が滑稽な気がして恥ずかしくなり地面に降りる、今の何が失敗だったのかよく考えてみる、、、、、
「あ!!そういえば俺人じゃねーじゃん!!」
馬鹿でかい間抜け声が響き、木々が揺れ森が笑う。
(そっかそっか、よくよく考えてみたら俺今鬼なんだ。そりや首つっても死ねない訳だわ)
何とか他にいい方法がないか必死に頭を動かし考える、木に登り頭から飛び降りるが地面に穴が開くだけで傷一つできない。他にもいろいろ試すが分かったことは物凄く頑丈な体ってことだけが分かる。
「はあはあはあ、、、くそ!!くそ!!!!」
段々イライラしてきて手当たり次第周りにあたるが木々が倒れるだけで血は一滴も流れない。
「はははははっははははははっは、、くくく」
鬼神の笑い声が森に響く。
(なんかもういいや、疲れた)
そのまま地面に寝っ転がり目をつぶる。
_____
「ん、、やべえ寝ちゃってたか」
そう言いながら目をこすりながら瞼を上げようとする鬼神。
(いくら森の中とは言え危機感がなさすぎるな)
目を開け見たことない天井と目が合う
(あれ、俺昨日最後どうしたっけ)
そんなことを考えつつ周りを見渡すとここが屋内なことに気づく、もっと言うと誰かの部屋であることに気づいてしまう。
(んあ!?俺は昨日一体何をしたんだ)
そう思い、必死に昨日の出来事を思い出す。めちゃくちゃメンヘラになって死のうとして何度も失敗して疲れてその場で寝たよな。
何度も何度も昨日の記憶を確認していたところ、部屋の扉が開く音がする。
音の方向に目を向けるとそこには
____
この国(NARO)について
この国は帝の内裏(住居)を中心に
内裏→第一住宅地→白層街→灰森→灰層街→第二住宅地→黒層街→黒森と円形に広がっていく。
この国は二種類の人種によって構成されている。
・孤狐 (シュテン、姫様、悟浄、、、、など)
・威呑
ドグとイノの居住地は灰森を境に分けられている。
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