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学園入学編
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「ご馳走様でした。」
そんなこんなで食事を終える。
目の前の2人は何故か疲れた様子であったが。
「この後どーすんだ?暇なら久しぶりに遊ぼーぜ。」
部活がないのも今日明日くらいだろうしと。
「悪いな、この後生徒会の方に俺もシグも呼ばれてるんだ。」
「ああ、私もですよ。開式前にノリ先輩から呼び止められまして。て事で、皐月とはここでお別れですね。」
帝は櫂斗と同じで中等部で副会長をしていたため、打診がきたのだろう。
「俺だけ仲間はずれかよっ。時雨も呼ばれたって事は、入試の成績が良かったんだなぁ。」
「まぁ、シグは入学前に打診を断っているし、呼ばれたのは俺の番に興味のある先輩方のせいだがな。ちなみにここだけの話だが、外部入試、クラステスト共にシグは満点だ。」
「うえっ、あの難関の外部入試満点ってどんな頭してんだ。テストんときは頼むなぁ~」
S組の中でもギリギリらしい皐月は拝むように3人に手を合わせる。
勉強会も時雨の夢の一つだ。
「うんっ。上手く教えられるか分かんないけど、僕でいいならっ!」
ニコニコと微笑んでいる時雨に櫂斗は「皐月は手がかかるぞ…」と呟いている。
「んじゃな。頑張れよー。」
そう言って分かれて、生徒会室へと向かう。
4階のため、またエレベーターに乗ってあがる。
「あ、そう言えば明日のことについて白屋先生と高村先生に確認しなきゃ。」
降りて目の前にある保健室を見て思い出した。
「明日?健康診断ですか?」
「うん、ちょっと待ってて貰ってもいい?」
「はい。」
ノックをして櫂斗に扉を開けてもらう。
「こんにちは。月見里君。どうしました?」
白屋が笑顔で出迎えてくれた。
「こんにちは。明日の健康診断の事なのですが、病院で検査をしているので、これの提出ではダメですか?」
鞄から予め入学前に準備していた診断書を提出する。
それを受け取り確認すると、了承の返事が来た。
「まだ本調子ではありませんので、明日はゆっくり休んで下さい。」
「はい、そうします。」
折角来たのだから診察しましょうと簡単に血圧と脈をとられる。
やはり、不整脈が酷いらしく難しい顔をしている。時雨本人はもうある程度慣れており、そこまで気にしていない。
「急に動いたりはしない事です。暫くは安静に、ですよ。」
「はい。失礼します。」
保健室を出て、外で待ってくれていた2人と合流する。
「おまたせ。ごめん、次は職員室。」
また同様に高村を訪問する。
こちらでも明日はゆっくり休んでいるようにと言われて、苦笑する。
用事を済ませて、生徒会室へと今度こそ向かった。
「失礼します。」
櫂斗が代表して挨拶をして、中に入る。
「おお、来たか。」
中に入るとコの字型に並べられた机に応接間のようなソファ席。
そのソファに優雅にコーヒー片手に座る生徒会長。とその他3名。
「櫂ちゃん達来たぁ!こっち座って~」
お茶がいい?コーヒー?ジュース?とニッコニッコしながら先輩が聞いてくる。
櫂斗はコーヒー、帝はお茶を、時雨は何も要らないと答えた。
「さぁって、自己紹介といきましょうか!まずは会長ーっ」
「あ?原田道紀(はらだみちのり)。3年だ。生徒会長をしている。これからこき使ってやるから楽しみにしとけ?」ニヤリと笑みを浮かべコーヒーを啜る。
「武者奏(むしゃかなで)。副会長をしている。とりあえず、生還したようで良かった。」
時雨の方をチラリとみながら呟いた。
時雨ははてなを浮かべたが、櫂斗はわかったらしい。
「シグと初めて会った時に、先輩にいろいろ助けて貰ったんだ。その時にAED持ってきてくれた。」
ボソリと時雨に教える。
「ああ、その節は生徒会の皆様にお世話になりました。本当にありがとうございました。」
深々と頭を下げる。
「気にしない気にしないっ!無事だったんならいいんだよーっ!」
「ああ、無理はしないように。」
奏が近づいてきて、頭をソロソロと撫でる。
櫂斗がピクリと反応したが、兄のような目であり何も言わずに撫でられるのを見ていた。
「AEDって、本当にどんな出会い方だったんですか…」
1人状況が掴めない帝は混乱中だ。
「まぁ、出会った反動でシグが発作起こして心停止を起こし、それを助けて貰った、ってのがザックリとした説明。」
「そんな事が起きていたんですね…。櫂斗があの後から忙しそうにしていたのはそう言う理由だったのですね。やっとわかりました。」
ポンっと手を打つ。
「おチビちゃんそんな目に遭ってたのかー。大変だったなぁ。俺は五条武政(ごじょうたけまさ)。書記をしている。」
何かあれば頼りにしてくれとウンウン頷く姿は熊のような体格であるが、優しさが滲み出ている。
「月見里時雨です。よろしくお願いします。先輩方。」
「「「「よろしく/な/よろしくぅ~っ!」」」」
「てことで、シグは紹介したので帰ります。」
櫂斗は生徒会に碌な先輩はいないと思っており、時雨をなるべく近づかせたくなかった。
「待て待て待てーい!時雨ちゃんを呼んだのは生徒会に入らないっていう打診のためだよっ!」
「…?そのお話なら、一度お断りさせて頂いたと思うのですが…」
「櫂ちゃんもいるし、体に無理のない範囲でいいからやらない⁈正直、猫でも熊でも馬鹿すぎなければ借りたいくらいなんだよねっ!時雨ちゃんはまじめにやってくれそうだし、考え直してみない?」
「…すみません。まだちょっと体調も安定しませんし、ご迷惑をかけすると思います。
なので、やっぱりお断りさせて頂きます。申し訳ありません。」
「うぅ…わかったよぉ。じゃあ、行事の時だけやる補佐みたいなのは⁈忙しい時期だけ手伝いで来てもらうの!
他にもそういう子は2人くらいいるし、どう⁈」
「はぁ…手伝える時だけでいいのであれば、是非。」
出来る時だけで役職を持たない手伝いであれば少しは役に立てるだろう。櫂斗はそれすらも嫌そうな顔をしたが、仕方あるまい。
「やったぁーっ!人員ゲットーっ!よろしくねぇ!お願いするときは、櫂ちゃんに伝えてもらうか、あ、talk追加しよっ!そっちで連絡するからっ」
携帯を取り出し、連絡先を交換する。
便乗して他のメンバーもだ。
「それじゃ、新歓の打ち合わせ始めるか。月見里はどうする?見学するか?」
生徒会長である原田が質問してきた。
正直、少し疲れており、軽く動悸がしている。
「すみません、ちょっと疲れてしまいまして、このまま帰宅させて頂きます。」
「そうか。櫂斗送って戻ってこい。その間に北条に茶でも入れさせておく。」
「えっ、いや、1人で帰れますよ?」
「いいから、ほら、帰るよ。今少しきついだろう?」
櫂斗には何故かバレているようで、お願いしますという他になかった。
寮の入り口に着き、櫂斗にもう戻るよう伝えるも聞かれず、部屋の中まで運ばれた。
甲斐甲斐しく車椅子からベッドに降ろされ、寝巻きを渡される。
着替えている間に薬用の水と点滴の準備をしてくれたらしく戻ってくると直ぐにつけられてしまった。
後は何かインターホンを外した様なものがベッドサイドに置かれた。
「気付いてないかもしれないが、顔が真っ青だ。何か体調に変化があったり、俺が必要な時はこのボタンを押して。
押したら、俺の携帯に繋がるようになっている。携帯の俺だけに繋がるものと捉えてくれればいい。
1人で我慢だけはしないこと。いいね?」
こくりと頷きを返す。
「カイ、カイの匂いのするものが欲しい…」
1人になる事に少しの寂しさを感じていた時雨は素直に櫂斗にねだって見る事にした。
櫂斗は一瞬硬直したものの、着ていたシャツを脱ぐと時雨にかける様に置いた。
替えはあるため、着替えてくれるのだろう。
「ありがと。いってらっしゃい…」
ふわりと香る櫂斗の香りに落ち着き、ウトウトとしてしまう。
送る言葉だけ頑張って伝えたが、届いただろうか。
さらりと大きな手が頭を撫でる心地よさとともに眠りに包まれた。
そんなこんなで食事を終える。
目の前の2人は何故か疲れた様子であったが。
「この後どーすんだ?暇なら久しぶりに遊ぼーぜ。」
部活がないのも今日明日くらいだろうしと。
「悪いな、この後生徒会の方に俺もシグも呼ばれてるんだ。」
「ああ、私もですよ。開式前にノリ先輩から呼び止められまして。て事で、皐月とはここでお別れですね。」
帝は櫂斗と同じで中等部で副会長をしていたため、打診がきたのだろう。
「俺だけ仲間はずれかよっ。時雨も呼ばれたって事は、入試の成績が良かったんだなぁ。」
「まぁ、シグは入学前に打診を断っているし、呼ばれたのは俺の番に興味のある先輩方のせいだがな。ちなみにここだけの話だが、外部入試、クラステスト共にシグは満点だ。」
「うえっ、あの難関の外部入試満点ってどんな頭してんだ。テストんときは頼むなぁ~」
S組の中でもギリギリらしい皐月は拝むように3人に手を合わせる。
勉強会も時雨の夢の一つだ。
「うんっ。上手く教えられるか分かんないけど、僕でいいならっ!」
ニコニコと微笑んでいる時雨に櫂斗は「皐月は手がかかるぞ…」と呟いている。
「んじゃな。頑張れよー。」
そう言って分かれて、生徒会室へと向かう。
4階のため、またエレベーターに乗ってあがる。
「あ、そう言えば明日のことについて白屋先生と高村先生に確認しなきゃ。」
降りて目の前にある保健室を見て思い出した。
「明日?健康診断ですか?」
「うん、ちょっと待ってて貰ってもいい?」
「はい。」
ノックをして櫂斗に扉を開けてもらう。
「こんにちは。月見里君。どうしました?」
白屋が笑顔で出迎えてくれた。
「こんにちは。明日の健康診断の事なのですが、病院で検査をしているので、これの提出ではダメですか?」
鞄から予め入学前に準備していた診断書を提出する。
それを受け取り確認すると、了承の返事が来た。
「まだ本調子ではありませんので、明日はゆっくり休んで下さい。」
「はい、そうします。」
折角来たのだから診察しましょうと簡単に血圧と脈をとられる。
やはり、不整脈が酷いらしく難しい顔をしている。時雨本人はもうある程度慣れており、そこまで気にしていない。
「急に動いたりはしない事です。暫くは安静に、ですよ。」
「はい。失礼します。」
保健室を出て、外で待ってくれていた2人と合流する。
「おまたせ。ごめん、次は職員室。」
また同様に高村を訪問する。
こちらでも明日はゆっくり休んでいるようにと言われて、苦笑する。
用事を済ませて、生徒会室へと今度こそ向かった。
「失礼します。」
櫂斗が代表して挨拶をして、中に入る。
「おお、来たか。」
中に入るとコの字型に並べられた机に応接間のようなソファ席。
そのソファに優雅にコーヒー片手に座る生徒会長。とその他3名。
「櫂ちゃん達来たぁ!こっち座って~」
お茶がいい?コーヒー?ジュース?とニッコニッコしながら先輩が聞いてくる。
櫂斗はコーヒー、帝はお茶を、時雨は何も要らないと答えた。
「さぁって、自己紹介といきましょうか!まずは会長ーっ」
「あ?原田道紀(はらだみちのり)。3年だ。生徒会長をしている。これからこき使ってやるから楽しみにしとけ?」ニヤリと笑みを浮かべコーヒーを啜る。
「武者奏(むしゃかなで)。副会長をしている。とりあえず、生還したようで良かった。」
時雨の方をチラリとみながら呟いた。
時雨ははてなを浮かべたが、櫂斗はわかったらしい。
「シグと初めて会った時に、先輩にいろいろ助けて貰ったんだ。その時にAED持ってきてくれた。」
ボソリと時雨に教える。
「ああ、その節は生徒会の皆様にお世話になりました。本当にありがとうございました。」
深々と頭を下げる。
「気にしない気にしないっ!無事だったんならいいんだよーっ!」
「ああ、無理はしないように。」
奏が近づいてきて、頭をソロソロと撫でる。
櫂斗がピクリと反応したが、兄のような目であり何も言わずに撫でられるのを見ていた。
「AEDって、本当にどんな出会い方だったんですか…」
1人状況が掴めない帝は混乱中だ。
「まぁ、出会った反動でシグが発作起こして心停止を起こし、それを助けて貰った、ってのがザックリとした説明。」
「そんな事が起きていたんですね…。櫂斗があの後から忙しそうにしていたのはそう言う理由だったのですね。やっとわかりました。」
ポンっと手を打つ。
「おチビちゃんそんな目に遭ってたのかー。大変だったなぁ。俺は五条武政(ごじょうたけまさ)。書記をしている。」
何かあれば頼りにしてくれとウンウン頷く姿は熊のような体格であるが、優しさが滲み出ている。
「月見里時雨です。よろしくお願いします。先輩方。」
「「「「よろしく/な/よろしくぅ~っ!」」」」
「てことで、シグは紹介したので帰ります。」
櫂斗は生徒会に碌な先輩はいないと思っており、時雨をなるべく近づかせたくなかった。
「待て待て待てーい!時雨ちゃんを呼んだのは生徒会に入らないっていう打診のためだよっ!」
「…?そのお話なら、一度お断りさせて頂いたと思うのですが…」
「櫂ちゃんもいるし、体に無理のない範囲でいいからやらない⁈正直、猫でも熊でも馬鹿すぎなければ借りたいくらいなんだよねっ!時雨ちゃんはまじめにやってくれそうだし、考え直してみない?」
「…すみません。まだちょっと体調も安定しませんし、ご迷惑をかけすると思います。
なので、やっぱりお断りさせて頂きます。申し訳ありません。」
「うぅ…わかったよぉ。じゃあ、行事の時だけやる補佐みたいなのは⁈忙しい時期だけ手伝いで来てもらうの!
他にもそういう子は2人くらいいるし、どう⁈」
「はぁ…手伝える時だけでいいのであれば、是非。」
出来る時だけで役職を持たない手伝いであれば少しは役に立てるだろう。櫂斗はそれすらも嫌そうな顔をしたが、仕方あるまい。
「やったぁーっ!人員ゲットーっ!よろしくねぇ!お願いするときは、櫂ちゃんに伝えてもらうか、あ、talk追加しよっ!そっちで連絡するからっ」
携帯を取り出し、連絡先を交換する。
便乗して他のメンバーもだ。
「それじゃ、新歓の打ち合わせ始めるか。月見里はどうする?見学するか?」
生徒会長である原田が質問してきた。
正直、少し疲れており、軽く動悸がしている。
「すみません、ちょっと疲れてしまいまして、このまま帰宅させて頂きます。」
「そうか。櫂斗送って戻ってこい。その間に北条に茶でも入れさせておく。」
「えっ、いや、1人で帰れますよ?」
「いいから、ほら、帰るよ。今少しきついだろう?」
櫂斗には何故かバレているようで、お願いしますという他になかった。
寮の入り口に着き、櫂斗にもう戻るよう伝えるも聞かれず、部屋の中まで運ばれた。
甲斐甲斐しく車椅子からベッドに降ろされ、寝巻きを渡される。
着替えている間に薬用の水と点滴の準備をしてくれたらしく戻ってくると直ぐにつけられてしまった。
後は何かインターホンを外した様なものがベッドサイドに置かれた。
「気付いてないかもしれないが、顔が真っ青だ。何か体調に変化があったり、俺が必要な時はこのボタンを押して。
押したら、俺の携帯に繋がるようになっている。携帯の俺だけに繋がるものと捉えてくれればいい。
1人で我慢だけはしないこと。いいね?」
こくりと頷きを返す。
「カイ、カイの匂いのするものが欲しい…」
1人になる事に少しの寂しさを感じていた時雨は素直に櫂斗にねだって見る事にした。
櫂斗は一瞬硬直したものの、着ていたシャツを脱ぐと時雨にかける様に置いた。
替えはあるため、着替えてくれるのだろう。
「ありがと。いってらっしゃい…」
ふわりと香る櫂斗の香りに落ち着き、ウトウトとしてしまう。
送る言葉だけ頑張って伝えたが、届いただろうか。
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