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31話 遅い目覚め
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目の前には黒色だけが広がっていた。
深く深く広がる黒。
不思議と不安にはならず穏やかな気持ちだ。
とても心地よくて包み込んでくれるように暖かい黒。
一人の少女がその黒の中にぽつんと白い百合の花のように咲く。
綺麗な銀色の髪がゆらゆらと靡く。
ニッコリと笑う少女を見てこちらも自然と笑が零れてくる。
とても落ち着く笑顔。
しかし直ぐに彼女の笑顔は消え去り悲しい顔をする。
やめてくれ。
そんな顔をしないでくれ。
いなくならないで。
アニスがいないと俺は何もできないよ。
少女は静かに首を横に振り、涙を流す。
とても、とても寂しそうに泣いて、最後に、
さよなら
と、聞こえた気がした。
瞬間、目の前に広がっている黒が崩れ去っていく。
ボロボロと何かの鱗を剥がすように。
剥がれたその中から痛く突き刺さる白い光が現れる。
嫌だ……まだ覚めたくない……。
・
・
・
「眩し……」
もう何日も久しぶりに感じる陽の光に目を細める。
ベットから体を起こそうとすると少し体の軋む音が聞こえた。
どれくらい眠っていたのだろうか。
確か、俺は合同訓練で戒めの迷宮に行っていたはずだがなんで学園の自分の部屋で寝ているんだ?
あれからどうなったのんだ、途中で意識が無くなって……ラミア達は無事だろうか……。
そうだアニスに話しを聞いて……。
そう思って自分の魔装機を呼ぼうとしたが声は喉から出るすんでのところで止まる。
「……」
そうしてアニスがもういないことを思い出し、歯を食いしばる。
「お!やっとお目覚めかい?二ヶ月もよく寝たね~」
どこかから明るく元気に溢れた声が聞こえる。
「……誰だ」
部屋の中を見渡しても姿は見えず謎の声に聞く。
「嫌だな~、命の恩人の声を忘れるなんて失礼なヤツめ!」
全然そうは思っていない楽しそうな声で謎の声は答える。
「まあ、覚えてなくて当然か。君、あの時死にかけてたもんね」
「何か知ってるのか?」
「ああ知ってるよ、と言っても私が来たのは最後の方だったけどね」
謎の声は含みのある言い方をする。
「頼む、教えてくれ」
今は状況を理解するのが最優先だ。誰であろうとあそこで何があったか知っているのならいい。
「もちろんさ、私達は運命共同体みたいなものだしね」
謎の声が言い終わると目の前に光が集合して一人の少女が現れる。
腰まで伸びた綺麗な金糸雀色の髪に均整のとれた顔立ち、背丈は150cmほどの少女が光の中から出てきた。
「久しぶりって言いたいところだけど、君は覚えてないようだからあえて初めましてと言わせてもらうよレイル」
名乗った覚えはないが少女は俺の名前を呼ぶ。
「……お前はなんなんだ、魔装機か?」
「私の名前はリュミール。残念ながら魔装機?っていうのではないよ、戒めの迷宮に住まう光の精霊さ」
精霊……確か滅多に人の前には姿を現さず、魔力が濃密にある場所を好む種族……。
「人見知りのお前達がなんで俺を助けてくれたんだ?」
「まあ、あんな酷い姿を見せられて放っとくわけにはいかないしね……」
難しそうな顔をしてこちらに近づく。
「うん、だいぶよくなったね」
精霊は俺のおでこを触り何かを確認する。
「なんだよ?」
精霊の手を払い、今の行動の意味を問う。
「それも含めて今から説明するよ」
手を払われたことを気にもせず話しを続ける。
「私が来た時、君はもうほとんど闇に飲まれていた」
「闇に飲まれていた?」
「そう、理由は君の負の感情と大事そうに手に持っている魔石が共鳴し合い魔力が暴走したせいだろう」
精霊に言われて右手を確認するとアニスについていた赤い魔石があった。
「君は完全に意識を失いながらも闇の魔力の力で無意識に体を動かしていた。誰かを殺したい一心でね。そこまでに何があったかは知らないけど、もうほとんど君は君ではなくなっていた。あのままいけば君は確実に死んでたね」
「そうだったのか……」
むしろあのまま死んでいた方がよかったと思う。
「なんだい、あまり嬉しそうじゃないね」
精霊がこちらの顔を覗き込みながら見る。
「別に……それより俺の近くにいた人達はどうなった、大事な人達なんだ……」
「ああ、無事だよ。もう少し私が早く来てなかったら気を失っているだけじゃすまなかったかもね。それほど君の力は危険な状態だった」
「そうか……」
俺が未熟なせいでラミア達を巻き込んでしまったんだ、今はあいつらとどんな顔をして会えばいいのかわからない。
「またまた、嬉しそうじゃないね。お腹でも痛いのかい?」
あまりにも俺が暗い顔をしていたのだろう、精霊はこちらを心配してくる。
「大丈夫だ……」
申し訳なく思いながらもそんな短い返事しかできない。
「はあ、まあいいよ。今は気持ちの整理中だろうしね。君は今、自分がどんな状況かわかってるかい?」
一瞬で真面目な顔になり質問をしてくる。
「どういう状況?」
話の意図が掴めず首を傾げる。
「まあ、自覚なんてあるわけないか……。
いいかい、君はまだ危険なんだ、君の体の中にはまだ大量の闇の魔力が溜まっている。普通の人間は闇の魔力なんて持ちえないし、体にとどめることだってできない。なのに何故か君は闇の魔力を持ってしまっている、これはとても危険な状態なんだ。またいつ力が暴走するかもわからない。その上、今の君は天職を授かっていない、これはどういうことなんだい?今まで天職を授かっていない人間なんて見た事ない。今更すぎるけど君何者なんだい?」
最後にそんな質問をぶつけてくる。
何者か……。
天職がない、つまりこれはアニスの力が完全になくなったことを示す。
1番最初に授かったはずの農民の天職もなくなっているということはいったい俺は何者なんだろうか。
「俺は……」
そうして、俺は自分が何者かわからない中、今まであったことを精霊にゆっくりと話し始めた。
・
・
・
「なるほどね……かなり数奇な運命を辿ってきたんだね。魔装機か何とも面白いものだ、まさか人の天職を変えてしまうとは、魔王はなんてものを作っているんだ。大変だったね、君の心の中は計り知れないが今はゆっくり休んでくれ」
精霊は少し申し訳なさそうな顔をする。
「と、言いたいのは山々なのだけどね、そうのんびりもしていられないのが今の現状だ」
「……」
何も言わず次の言葉を待つ。
「さっきも言ったけど君は今危険な状態だ。このままいけば一ヶ月もしないで君は死ぬだろう。さてそこでだ、私と契約して私の力を使い君の体の中にある闇の魔力を抑えようと思うんだ、私と契約しないかい?契約したあとも私の力になれてもらうために少し特訓はしてもらうが悪くない話しでは……」
「どうしてそこまでしてくれるんだ?」
1番最初にその疑問がやってきた。何故この精霊は会って間もない俺なんかに力を貸してくれると言っているのか、それが不思議でならない。
「まあ普通はそう思うだろうね。何故ね……ひとつ理由を上げるとしたら面白そうだからかな」
精霊は一点の曇りのない顔でこちらを見つめてくる。
「そんな簡単な理由で….…」
「君はそんなことだと思うだろうが私達精霊にとってそれは大事なことなんだ。何百年、何千年と生きていれば大抵の事は退屈なものになってしまう。基本的に私たち精霊は自分が興味を持ったものにしか姿を見せない。私は君に興味を持った、700年生きてきたが君のような人間は今まで見たことない。私は知りたいんだ君がどんな人生の軌跡を辿るか。だから私はここで君を助ける」
本心から語るような純真無垢な顔で言う。
「助けてくれて感謝しているし、今の提案も普通なら有難いんだろうけど俺はもういいんだ。最初は息巻いて騎士になるとか言ってたけど俺には無理だった。アニスを使いこなせず、挙句の果てに無理をさせすぎて殺してしまった。もういいんだよ……」
「な、何言ってるんだ!それはアニスって子が望むことなのか?君に生きて欲しいから自分の身を呈して……」
「黙れ!……お前にアニスの何がわかる!!要はあれだろ?お前、自分の暇つぶしのために俺を生かしときたいだけなんだろ?」
感情の制御が効かない、彼女は良かれと思ってこんな提案をしてくれているのに、最低だ。
「……すまなかった、また日を改めよう。なるべく早めにいい返事が聞けることを期待してるよ」
精霊は少し悲しそうな顔をして部屋から出ていった。
クソ、本当に自分が嫌になってくる……。
眠れないとわかっていても、毛布を頭の上から被り直し、目を瞑る。
深く深く広がる黒。
不思議と不安にはならず穏やかな気持ちだ。
とても心地よくて包み込んでくれるように暖かい黒。
一人の少女がその黒の中にぽつんと白い百合の花のように咲く。
綺麗な銀色の髪がゆらゆらと靡く。
ニッコリと笑う少女を見てこちらも自然と笑が零れてくる。
とても落ち着く笑顔。
しかし直ぐに彼女の笑顔は消え去り悲しい顔をする。
やめてくれ。
そんな顔をしないでくれ。
いなくならないで。
アニスがいないと俺は何もできないよ。
少女は静かに首を横に振り、涙を流す。
とても、とても寂しそうに泣いて、最後に、
さよなら
と、聞こえた気がした。
瞬間、目の前に広がっている黒が崩れ去っていく。
ボロボロと何かの鱗を剥がすように。
剥がれたその中から痛く突き刺さる白い光が現れる。
嫌だ……まだ覚めたくない……。
・
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「眩し……」
もう何日も久しぶりに感じる陽の光に目を細める。
ベットから体を起こそうとすると少し体の軋む音が聞こえた。
どれくらい眠っていたのだろうか。
確か、俺は合同訓練で戒めの迷宮に行っていたはずだがなんで学園の自分の部屋で寝ているんだ?
あれからどうなったのんだ、途中で意識が無くなって……ラミア達は無事だろうか……。
そうだアニスに話しを聞いて……。
そう思って自分の魔装機を呼ぼうとしたが声は喉から出るすんでのところで止まる。
「……」
そうしてアニスがもういないことを思い出し、歯を食いしばる。
「お!やっとお目覚めかい?二ヶ月もよく寝たね~」
どこかから明るく元気に溢れた声が聞こえる。
「……誰だ」
部屋の中を見渡しても姿は見えず謎の声に聞く。
「嫌だな~、命の恩人の声を忘れるなんて失礼なヤツめ!」
全然そうは思っていない楽しそうな声で謎の声は答える。
「まあ、覚えてなくて当然か。君、あの時死にかけてたもんね」
「何か知ってるのか?」
「ああ知ってるよ、と言っても私が来たのは最後の方だったけどね」
謎の声は含みのある言い方をする。
「頼む、教えてくれ」
今は状況を理解するのが最優先だ。誰であろうとあそこで何があったか知っているのならいい。
「もちろんさ、私達は運命共同体みたいなものだしね」
謎の声が言い終わると目の前に光が集合して一人の少女が現れる。
腰まで伸びた綺麗な金糸雀色の髪に均整のとれた顔立ち、背丈は150cmほどの少女が光の中から出てきた。
「久しぶりって言いたいところだけど、君は覚えてないようだからあえて初めましてと言わせてもらうよレイル」
名乗った覚えはないが少女は俺の名前を呼ぶ。
「……お前はなんなんだ、魔装機か?」
「私の名前はリュミール。残念ながら魔装機?っていうのではないよ、戒めの迷宮に住まう光の精霊さ」
精霊……確か滅多に人の前には姿を現さず、魔力が濃密にある場所を好む種族……。
「人見知りのお前達がなんで俺を助けてくれたんだ?」
「まあ、あんな酷い姿を見せられて放っとくわけにはいかないしね……」
難しそうな顔をしてこちらに近づく。
「うん、だいぶよくなったね」
精霊は俺のおでこを触り何かを確認する。
「なんだよ?」
精霊の手を払い、今の行動の意味を問う。
「それも含めて今から説明するよ」
手を払われたことを気にもせず話しを続ける。
「私が来た時、君はもうほとんど闇に飲まれていた」
「闇に飲まれていた?」
「そう、理由は君の負の感情と大事そうに手に持っている魔石が共鳴し合い魔力が暴走したせいだろう」
精霊に言われて右手を確認するとアニスについていた赤い魔石があった。
「君は完全に意識を失いながらも闇の魔力の力で無意識に体を動かしていた。誰かを殺したい一心でね。そこまでに何があったかは知らないけど、もうほとんど君は君ではなくなっていた。あのままいけば君は確実に死んでたね」
「そうだったのか……」
むしろあのまま死んでいた方がよかったと思う。
「なんだい、あまり嬉しそうじゃないね」
精霊がこちらの顔を覗き込みながら見る。
「別に……それより俺の近くにいた人達はどうなった、大事な人達なんだ……」
「ああ、無事だよ。もう少し私が早く来てなかったら気を失っているだけじゃすまなかったかもね。それほど君の力は危険な状態だった」
「そうか……」
俺が未熟なせいでラミア達を巻き込んでしまったんだ、今はあいつらとどんな顔をして会えばいいのかわからない。
「またまた、嬉しそうじゃないね。お腹でも痛いのかい?」
あまりにも俺が暗い顔をしていたのだろう、精霊はこちらを心配してくる。
「大丈夫だ……」
申し訳なく思いながらもそんな短い返事しかできない。
「はあ、まあいいよ。今は気持ちの整理中だろうしね。君は今、自分がどんな状況かわかってるかい?」
一瞬で真面目な顔になり質問をしてくる。
「どういう状況?」
話の意図が掴めず首を傾げる。
「まあ、自覚なんてあるわけないか……。
いいかい、君はまだ危険なんだ、君の体の中にはまだ大量の闇の魔力が溜まっている。普通の人間は闇の魔力なんて持ちえないし、体にとどめることだってできない。なのに何故か君は闇の魔力を持ってしまっている、これはとても危険な状態なんだ。またいつ力が暴走するかもわからない。その上、今の君は天職を授かっていない、これはどういうことなんだい?今まで天職を授かっていない人間なんて見た事ない。今更すぎるけど君何者なんだい?」
最後にそんな質問をぶつけてくる。
何者か……。
天職がない、つまりこれはアニスの力が完全になくなったことを示す。
1番最初に授かったはずの農民の天職もなくなっているということはいったい俺は何者なんだろうか。
「俺は……」
そうして、俺は自分が何者かわからない中、今まであったことを精霊にゆっくりと話し始めた。
・
・
・
「なるほどね……かなり数奇な運命を辿ってきたんだね。魔装機か何とも面白いものだ、まさか人の天職を変えてしまうとは、魔王はなんてものを作っているんだ。大変だったね、君の心の中は計り知れないが今はゆっくり休んでくれ」
精霊は少し申し訳なさそうな顔をする。
「と、言いたいのは山々なのだけどね、そうのんびりもしていられないのが今の現状だ」
「……」
何も言わず次の言葉を待つ。
「さっきも言ったけど君は今危険な状態だ。このままいけば一ヶ月もしないで君は死ぬだろう。さてそこでだ、私と契約して私の力を使い君の体の中にある闇の魔力を抑えようと思うんだ、私と契約しないかい?契約したあとも私の力になれてもらうために少し特訓はしてもらうが悪くない話しでは……」
「どうしてそこまでしてくれるんだ?」
1番最初にその疑問がやってきた。何故この精霊は会って間もない俺なんかに力を貸してくれると言っているのか、それが不思議でならない。
「まあ普通はそう思うだろうね。何故ね……ひとつ理由を上げるとしたら面白そうだからかな」
精霊は一点の曇りのない顔でこちらを見つめてくる。
「そんな簡単な理由で….…」
「君はそんなことだと思うだろうが私達精霊にとってそれは大事なことなんだ。何百年、何千年と生きていれば大抵の事は退屈なものになってしまう。基本的に私たち精霊は自分が興味を持ったものにしか姿を見せない。私は君に興味を持った、700年生きてきたが君のような人間は今まで見たことない。私は知りたいんだ君がどんな人生の軌跡を辿るか。だから私はここで君を助ける」
本心から語るような純真無垢な顔で言う。
「助けてくれて感謝しているし、今の提案も普通なら有難いんだろうけど俺はもういいんだ。最初は息巻いて騎士になるとか言ってたけど俺には無理だった。アニスを使いこなせず、挙句の果てに無理をさせすぎて殺してしまった。もういいんだよ……」
「な、何言ってるんだ!それはアニスって子が望むことなのか?君に生きて欲しいから自分の身を呈して……」
「黙れ!……お前にアニスの何がわかる!!要はあれだろ?お前、自分の暇つぶしのために俺を生かしときたいだけなんだろ?」
感情の制御が効かない、彼女は良かれと思ってこんな提案をしてくれているのに、最低だ。
「……すまなかった、また日を改めよう。なるべく早めにいい返事が聞けることを期待してるよ」
精霊は少し悲しそうな顔をして部屋から出ていった。
クソ、本当に自分が嫌になってくる……。
眠れないとわかっていても、毛布を頭の上から被り直し、目を瞑る。
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