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8話 鳴り響く笑い声
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本日も天気は快晴、外ではまだ村の復興作業が続いていた。今日は冬とは思えないほど暖かく外で作業をしている人達には暑すぎるぐらいだ。
今俺は村の教会の前に一人で来ている。アニスは母ステラと一緒に村の復興作業を手伝うと言って今日は別行動だ。
なぜ教会に来たかというと神父様に天職を見てもらうためだ。
「さてと」
古ぼけけた木の扉を開けて教会の中に入る。
中に入ると外の暖かさとは打って変わって少し肌寒く、音ひとつない静寂が充満していた。
早速、神父様に自分の天職を見てもらおうと思ったがいつもいるはずの神父とシスターがいない。
「あれ? 二人とも村の方なのかな?」
冷たい石畳の上を歩きながらキョロキョロと辺りを見渡してみる。
仮に村の方に行ってるとしても教会に誰もいないのはまずいだろう。
「おーい、誰もいないの~」
少し声の大きさを抑えて呼んでみる。
「はーい、今行きます~」
祭壇の横にある扉からのんびりした声が聞こえてくる。
「あら、レイルじゃない。今日はどうしたの?」
ガチャと扉が開くと一人の眠そうな顔をした女性が出てきた。
「なんだシスカ姉、いるんじゃないか。教会に入っても誰もいないから焦ったよ」
「はあ、せっかく人がゆっくり寝てるっていうのにこんな朝からなんなのよ~」
大きなあくびをしながら女性はシスターとは思えないことを言い出す。
「あんたそれでも神の使いか、てかもう朝といえるような時間じゃねえよ」
「うっさいわね~、別に私が何しようと私の自由でしょうが」
この聖職者あるまじき態度をとっている女性の名前はシスカ、この村の神父の娘でシスターの天職の持ち主。黒の修道服を身にまとい、その黒色の服に反発するように目立つ肩口まで伸びたボサボサの金髪が特徴的、身長は160cm後半、胸には大きな大きな果実が二つついている、今年で23歳になる俺の姉的存在の人だ。
「ルイスおじさんは?」
この教会の神父様のことを長椅子に寝転がっている駄目シスターに聞いてみる。
「父さん? さぁねー、私起きたの今だし知らないわよ」
気のない返事をしてシスカは再び眠ろうとする。
「おい、二度寝すんなこのバカシスター! てかよく寝れんな!?」
「あんた本当にうっさいわね~、父さんに何のようなのよ」
心底うざそうな顔をしてこちらを見てくる。
静まれ俺ここは神聖な場所だ、大きな声なんて出すもんじゃない。一々こんな馬鹿にイラついてたら埒が明かない。静まれ、静まれ……。
額に青筋を浮かべながら大声で椅子で眠る馬鹿を起こそうとしたが思い留まり、心を落ち着かせる。
「天職を見てもらうために来たんだよ」
聞いているのかいないのかわからないがバカシスターの質問に答える。
「あ、あんたまだそんなこと言ってるの……?」
可哀想なものを見るような目でシスカはこちらを見てくる。
「おいその顔やめろ、大袈裟に肩を震わせるながらこっちを見るな!」
「あんた知ってる? 天職って言うのはどんなことしても変わらないのよ? 騎士になりたいのはあんたのチ〇コに毛が生える前から知ってるけどそろそろ現実見なさい。私は悲しいわ」
今度はよよよと嘘泣きをして裾で涙を拭うフリをする。
腹立つわ~、なんか女性の発言とは思えない言葉が聞こえてきたけど無視しよう。
「もういい、あんたに聞いた俺が馬鹿だった」
これ以上は時間の無駄なので回れ右をして外にいるはずのルイスおじさんのところへ向かう。
「あ、待ちなさいよ! ちょっとふざけただけじゃなーい」
シスカに腕を捕まれ足をとめられる。
「離せよ、もう知らん」
「拗ねないの~、父さんじゃなくて私が見てあげるわよ英雄さん」
「……なんだよその呼び方」
「農民のくせに村に出た魔物をたった一人で倒したあんたのことを村のみんなはそう呼んでるわ」
さっきの態度とは一変して真面目な顔でこちらを見てくる。
「みんな言ってたわ、「あいつは本当に農民なのか」って。かなり大活躍だったようね」
シスカは椅子から立ち上がり祭壇の方へと行く。
「さっさと始めるわよ、私もレイルの天職がどうなっているのか気になるしね」
「………」
シスカ姉はいつもそうだ、普段はふざけておちょっくてくる癖に仕事になると一気に人が変わったようになるんだ。
「いつもそうやって真面目にしてろよ」
シスカに聞こえない声で呟く。
「ブツブツ言ってないでこっち来なさい」
シスカに言われた通り祭壇の前に行く、目をゆっくりと閉じて傅く。
シスカも手を胸の前に組み小さく何かを呟き始める。
なんて言ってるのかよく聞こえないがこれが天職を授かったり、見たりする時に必要な儀式だ。
天職を見ることができるのは神父やシスターの職を持った人間だけで、今シスカが呟いている祈りもスキルの一つだ。このスキルを使って神の力を借りたり儀式を行ったりすることができるようになる。
「ほ、ほんとに……!?」
シスカは目を見開きそう言う。
「どうだった?」
儀式が終わったようなので俺も目を開けて立ち上がる。
「聞いて驚きなさい! あんたの天職は剣士に変わってるわ!」
「……え?」
シスカの言葉を聞いて時が止まったような感覚に陥る。
「剣士よ!け・ん・しっ!」
「俺が…剣士……?」
「そうよ!」
「いや、でも、俺の天職は農民で……」
「それがなんでかわからないけど剣士に変わってるのよ!」
「剣士ってことは……」
「騎士になれるんだよ! レイル!」
シスカのその言葉を聞いて我に返る。
俺が騎士になれる?マジで?
俺の天職は農民だったはずなのに剣士になってるってどうゆうことだよ?
いや、そんなこと今はどうでもいい。
なれるんだ、もうなれないと思ってた騎士になれるんだ!
「やった……やったんだ……」
そう思った瞬間自分の中にある感情全てが湧き上がり、どうしていいかわからなくなる。
「何口開けてアホな顔してるのよ! あんた嬉しくないの? 嬉しいならそんな変な顔してないで笑いなさいよ!!」
シスカは破顔しながら俺の顔を馬鹿にしてくる。
あ、そうか。笑えばいいのか。
…………なんだ簡単じゃないか。
シスカに言われてようやく自分がどうすればいいのか気づく。
「は、はは、騎士になれる………よっしゃあああああああああ!!」
両手を大きく上げて声が擦り切れるぐらいの大声で叫ぶ。
「やったああああああぁああああ!!」
シスカも俺と同じように大声で叫び抱きついてくる。
そのまま2人でピョンピョン飛び跳ねたり、ぐるぐる体を回しながら協会の中を騒ぎまくった。
今俺は村の教会の前に一人で来ている。アニスは母ステラと一緒に村の復興作業を手伝うと言って今日は別行動だ。
なぜ教会に来たかというと神父様に天職を見てもらうためだ。
「さてと」
古ぼけけた木の扉を開けて教会の中に入る。
中に入ると外の暖かさとは打って変わって少し肌寒く、音ひとつない静寂が充満していた。
早速、神父様に自分の天職を見てもらおうと思ったがいつもいるはずの神父とシスターがいない。
「あれ? 二人とも村の方なのかな?」
冷たい石畳の上を歩きながらキョロキョロと辺りを見渡してみる。
仮に村の方に行ってるとしても教会に誰もいないのはまずいだろう。
「おーい、誰もいないの~」
少し声の大きさを抑えて呼んでみる。
「はーい、今行きます~」
祭壇の横にある扉からのんびりした声が聞こえてくる。
「あら、レイルじゃない。今日はどうしたの?」
ガチャと扉が開くと一人の眠そうな顔をした女性が出てきた。
「なんだシスカ姉、いるんじゃないか。教会に入っても誰もいないから焦ったよ」
「はあ、せっかく人がゆっくり寝てるっていうのにこんな朝からなんなのよ~」
大きなあくびをしながら女性はシスターとは思えないことを言い出す。
「あんたそれでも神の使いか、てかもう朝といえるような時間じゃねえよ」
「うっさいわね~、別に私が何しようと私の自由でしょうが」
この聖職者あるまじき態度をとっている女性の名前はシスカ、この村の神父の娘でシスターの天職の持ち主。黒の修道服を身にまとい、その黒色の服に反発するように目立つ肩口まで伸びたボサボサの金髪が特徴的、身長は160cm後半、胸には大きな大きな果実が二つついている、今年で23歳になる俺の姉的存在の人だ。
「ルイスおじさんは?」
この教会の神父様のことを長椅子に寝転がっている駄目シスターに聞いてみる。
「父さん? さぁねー、私起きたの今だし知らないわよ」
気のない返事をしてシスカは再び眠ろうとする。
「おい、二度寝すんなこのバカシスター! てかよく寝れんな!?」
「あんた本当にうっさいわね~、父さんに何のようなのよ」
心底うざそうな顔をしてこちらを見てくる。
静まれ俺ここは神聖な場所だ、大きな声なんて出すもんじゃない。一々こんな馬鹿にイラついてたら埒が明かない。静まれ、静まれ……。
額に青筋を浮かべながら大声で椅子で眠る馬鹿を起こそうとしたが思い留まり、心を落ち着かせる。
「天職を見てもらうために来たんだよ」
聞いているのかいないのかわからないがバカシスターの質問に答える。
「あ、あんたまだそんなこと言ってるの……?」
可哀想なものを見るような目でシスカはこちらを見てくる。
「おいその顔やめろ、大袈裟に肩を震わせるながらこっちを見るな!」
「あんた知ってる? 天職って言うのはどんなことしても変わらないのよ? 騎士になりたいのはあんたのチ〇コに毛が生える前から知ってるけどそろそろ現実見なさい。私は悲しいわ」
今度はよよよと嘘泣きをして裾で涙を拭うフリをする。
腹立つわ~、なんか女性の発言とは思えない言葉が聞こえてきたけど無視しよう。
「もういい、あんたに聞いた俺が馬鹿だった」
これ以上は時間の無駄なので回れ右をして外にいるはずのルイスおじさんのところへ向かう。
「あ、待ちなさいよ! ちょっとふざけただけじゃなーい」
シスカに腕を捕まれ足をとめられる。
「離せよ、もう知らん」
「拗ねないの~、父さんじゃなくて私が見てあげるわよ英雄さん」
「……なんだよその呼び方」
「農民のくせに村に出た魔物をたった一人で倒したあんたのことを村のみんなはそう呼んでるわ」
さっきの態度とは一変して真面目な顔でこちらを見てくる。
「みんな言ってたわ、「あいつは本当に農民なのか」って。かなり大活躍だったようね」
シスカは椅子から立ち上がり祭壇の方へと行く。
「さっさと始めるわよ、私もレイルの天職がどうなっているのか気になるしね」
「………」
シスカ姉はいつもそうだ、普段はふざけておちょっくてくる癖に仕事になると一気に人が変わったようになるんだ。
「いつもそうやって真面目にしてろよ」
シスカに聞こえない声で呟く。
「ブツブツ言ってないでこっち来なさい」
シスカに言われた通り祭壇の前に行く、目をゆっくりと閉じて傅く。
シスカも手を胸の前に組み小さく何かを呟き始める。
なんて言ってるのかよく聞こえないがこれが天職を授かったり、見たりする時に必要な儀式だ。
天職を見ることができるのは神父やシスターの職を持った人間だけで、今シスカが呟いている祈りもスキルの一つだ。このスキルを使って神の力を借りたり儀式を行ったりすることができるようになる。
「ほ、ほんとに……!?」
シスカは目を見開きそう言う。
「どうだった?」
儀式が終わったようなので俺も目を開けて立ち上がる。
「聞いて驚きなさい! あんたの天職は剣士に変わってるわ!」
「……え?」
シスカの言葉を聞いて時が止まったような感覚に陥る。
「剣士よ!け・ん・しっ!」
「俺が…剣士……?」
「そうよ!」
「いや、でも、俺の天職は農民で……」
「それがなんでかわからないけど剣士に変わってるのよ!」
「剣士ってことは……」
「騎士になれるんだよ! レイル!」
シスカのその言葉を聞いて我に返る。
俺が騎士になれる?マジで?
俺の天職は農民だったはずなのに剣士になってるってどうゆうことだよ?
いや、そんなこと今はどうでもいい。
なれるんだ、もうなれないと思ってた騎士になれるんだ!
「やった……やったんだ……」
そう思った瞬間自分の中にある感情全てが湧き上がり、どうしていいかわからなくなる。
「何口開けてアホな顔してるのよ! あんた嬉しくないの? 嬉しいならそんな変な顔してないで笑いなさいよ!!」
シスカは破顔しながら俺の顔を馬鹿にしてくる。
あ、そうか。笑えばいいのか。
…………なんだ簡単じゃないか。
シスカに言われてようやく自分がどうすればいいのか気づく。
「は、はは、騎士になれる………よっしゃあああああああああ!!」
両手を大きく上げて声が擦り切れるぐらいの大声で叫ぶ。
「やったああああああぁああああ!!」
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