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特別編3:異世界
アンドレイア
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──〔god side〕──
話を聞いてみて考えられる可能性は幾つかある。その中で1番最悪なのはアトレイア様が悪神化してしまっている場合だ。
「アクセス権が失効した以外で他に何か変わった事はある?」
「特にはないと思うよ。勇者システムがいつまで経っても止まらないくらいだけど、いつ停止するかは打ち合わせていなかったからなぁ」
リオさんの質問に首を捻りながら答えるジアスト様。
「取り敢えずアストレイアさまに会いに行く?」
「それが一番手っ取り早いわね」
ソラちゃんの提案に同意するリオさん。
「それなんだけど、アストレイアは神界に居ないんだよ。多分地上に降りているんだよね」
「ここの神様は地上に降りる事は普通なんですか?」
「僕は降りた事は無いよ。アストレイアはこの世界の景色もそこに生きる者達も大好きだからたまに覗きに行っているって話してくれた事はあるよ」
ふむふむ…アストレイア様が地上に行っているのはいつもの事と。
更に詳しく聞いてみたけど、今のジアスト様は地上を覗き見る事は出来るけどアストレイア様の現在地を知る方法が無いらしい。
「俺達が地上に降りて探してみるか?」
「そうしてくれると助かるんだけど、それも困った事があるんだよ」
テュケ君の提案にジアスト様が反応する。
「ドゥームの侵攻があってから防衛のレベルを最大まで引き上げてしまっていて、地上に行くのにも制約ができてしまったんだよ」
ジアスト様が制約について詳しく説明してくれたのを簡単にまとめると、存在力とか特殊能力とかを数値化して一定以上の者は侵入できない様に強力な結界を張っているそうで、地上に降りるには能力を制限しなくてはいけないらしい。
「解除するにはワールドコアにアクセスしないといけないのね」
「面倒。強行突破する?」
ソラちゃんの提案に乗りたいけど…
「強行突破した場合の影響はどれくらい出ますか?」
「外部からの攻撃に対しての抵抗力が無くなるのは当然だけど、この結界はワールドコアに直結してしまったから破壊されると想定外の負荷が掛かるかも知れない。運が悪ければそのまま世界が崩壊する可能性もあるんだ。ドゥームに世界を食い尽くされるくらいならって考えた結果だよ」
そこまでしないとドゥームに対抗出来なかったんだね。
アウラさん、私達が地上に降りるとしたらどれくらい能力を制限されるのかな?
[計測した結果、すべてのギフトを制限すれば結界の通過が可能です]
それなら地上に降りても何とかなりそうだね。
「ミナの場合《ラッキーシュート》が使えないくらいの方が丁度いい」
「そうね。私達もギフトが使えなくても問題無さそうだし」
ソラちゃんとリオさんはそう言いながら頷いていた。
「行くのはいいけど俺達が行くのはマズいよな。人間側に行ってもらうか」
「そうだね。ジアスト様、私達が地上に降りてアストレイア様を探してみます。その為に打ち合わせをしたいのですが」
「勿論だよ。僕のできる事なら何でもする。ミナさん達には迷惑をかけてしまうけど、よろしくお願いするね」
私達はジアスト様と情報の共有を行なって、打ち合わせをした結果を人間側の私に伝える事にした。
──〔human side〕──
「元に戻りたくないってどういう事?」
「こっちのアウラさんが言うにはウルドベルズ様の存在力を取り込んで同化しちゃったから本体に戻らない方が良いって…」
待っている間に分体を元に戻そうとしたら断られた。こっちのアウラさんも[非推奨]って言ってるんだよね。
まあ…そういう事なら仕方ない。分体の私にはアモルエトールの神様代行をやってもらおうかな。
「もうそのまま主神になれば良いんじゃない?ここの神様を取り込んでるんだし」
「えぇ…」
リオさんは投げやりにそんな事を言ってくる。周りの人達も頷いてるし…。
「ミナさんが神様になってくれるなら嬉しいです」
目を輝かせて言うルルちゃんを見ると断れないよ。
「うん!頑張るよ!」
分体は乗り気だし、任せちゃおうかな。
そうしているうちに神様側から情報が伝わってくる。
なになに…なるほど。アストレイア様を探しにアンドレイアの地上に降りなくちゃいけないと。
システムが無尽蔵に勇者を作り出していて、輪廻してきた魂を使って人々を勇者に仕立ててるって…まさか!
「ユキ達の魂も勇者の材料にされてる可能性が高いわね」
「ふむ…しかし魂を上乗せして能力を高めているだけの様だから引き剥がしての救出は可能の様だな」
神界側で情報が共有されたらしく、リオさんとルーティアさんが頷いていた。
「能力の制限か。ドゥームが連れて行けないのとギフトが使えないくらいなら何の問題もないな」
「問題はアストレイアという神を探すのもユキ殿達の魂を探すのにも人手と時間が掛かるという事か」
そう話しているのはテュケ君と虚空の覇者さん。
「アニエスとセラを助けに行くなら俺達も行くぜ」
「俺も行く」
レイナスさんとヒサメさんが名乗りを上げる。
「人数に制限がなければこちらからも何人か行かせてほしい。人選について打ち合わせをさせてくれないかな?」
シルヴァリオさんの提案でヌスクァムの人達との情報共有と人選について話し合う事になった。
ーーーー
話し合いには1時間ほど掛かって、アンドレイアに突入する人選が決定した。
私、ソラちゃん、リオさん、テュケ君のパーティー。
マサキさん、ネネさん、ハナちゃん、レアさんのパーティ。
ダキアさん、アリソンさん、クロウさん、ルーティアさんのパーティ。
レイナスさん、ヒサメさん、シルヴァリオさん、セラさんのパーティ。
アニエスさん、アンネさん、レフィさん、ほのかさんのパーティ。
この5パーティでアンドレイアの地上でアストレイア様とユキさん達3人の魂を探す事になった。
人数の制限というか一度に入れる人数の上限がこれくらいらしいので、取り敢えず20人が先行。状況に応じて順次他のパーティも投入する事になった。
「君達に危険が及ぶ様ならアンドレイアを破壊してでも救出する」
そう言う虚空の覇者さんはアンドレイアの神界で監視に回ってくれるそう。
「私は悪神を全て討伐した事を報告してくるよ。あとアモルエトールとアンドレイアが繋がった理由も調べてみるね」
「うん。お願いね」
分身体もやるべき事は分かっているみたいだし、私達はユキさん達を助けに行こう!
話を聞いてみて考えられる可能性は幾つかある。その中で1番最悪なのはアトレイア様が悪神化してしまっている場合だ。
「アクセス権が失効した以外で他に何か変わった事はある?」
「特にはないと思うよ。勇者システムがいつまで経っても止まらないくらいだけど、いつ停止するかは打ち合わせていなかったからなぁ」
リオさんの質問に首を捻りながら答えるジアスト様。
「取り敢えずアストレイアさまに会いに行く?」
「それが一番手っ取り早いわね」
ソラちゃんの提案に同意するリオさん。
「それなんだけど、アストレイアは神界に居ないんだよ。多分地上に降りているんだよね」
「ここの神様は地上に降りる事は普通なんですか?」
「僕は降りた事は無いよ。アストレイアはこの世界の景色もそこに生きる者達も大好きだからたまに覗きに行っているって話してくれた事はあるよ」
ふむふむ…アストレイア様が地上に行っているのはいつもの事と。
更に詳しく聞いてみたけど、今のジアスト様は地上を覗き見る事は出来るけどアストレイア様の現在地を知る方法が無いらしい。
「俺達が地上に降りて探してみるか?」
「そうしてくれると助かるんだけど、それも困った事があるんだよ」
テュケ君の提案にジアスト様が反応する。
「ドゥームの侵攻があってから防衛のレベルを最大まで引き上げてしまっていて、地上に行くのにも制約ができてしまったんだよ」
ジアスト様が制約について詳しく説明してくれたのを簡単にまとめると、存在力とか特殊能力とかを数値化して一定以上の者は侵入できない様に強力な結界を張っているそうで、地上に降りるには能力を制限しなくてはいけないらしい。
「解除するにはワールドコアにアクセスしないといけないのね」
「面倒。強行突破する?」
ソラちゃんの提案に乗りたいけど…
「強行突破した場合の影響はどれくらい出ますか?」
「外部からの攻撃に対しての抵抗力が無くなるのは当然だけど、この結界はワールドコアに直結してしまったから破壊されると想定外の負荷が掛かるかも知れない。運が悪ければそのまま世界が崩壊する可能性もあるんだ。ドゥームに世界を食い尽くされるくらいならって考えた結果だよ」
そこまでしないとドゥームに対抗出来なかったんだね。
アウラさん、私達が地上に降りるとしたらどれくらい能力を制限されるのかな?
[計測した結果、すべてのギフトを制限すれば結界の通過が可能です]
それなら地上に降りても何とかなりそうだね。
「ミナの場合《ラッキーシュート》が使えないくらいの方が丁度いい」
「そうね。私達もギフトが使えなくても問題無さそうだし」
ソラちゃんとリオさんはそう言いながら頷いていた。
「行くのはいいけど俺達が行くのはマズいよな。人間側に行ってもらうか」
「そうだね。ジアスト様、私達が地上に降りてアストレイア様を探してみます。その為に打ち合わせをしたいのですが」
「勿論だよ。僕のできる事なら何でもする。ミナさん達には迷惑をかけてしまうけど、よろしくお願いするね」
私達はジアスト様と情報の共有を行なって、打ち合わせをした結果を人間側の私に伝える事にした。
──〔human side〕──
「元に戻りたくないってどういう事?」
「こっちのアウラさんが言うにはウルドベルズ様の存在力を取り込んで同化しちゃったから本体に戻らない方が良いって…」
待っている間に分体を元に戻そうとしたら断られた。こっちのアウラさんも[非推奨]って言ってるんだよね。
まあ…そういう事なら仕方ない。分体の私にはアモルエトールの神様代行をやってもらおうかな。
「もうそのまま主神になれば良いんじゃない?ここの神様を取り込んでるんだし」
「えぇ…」
リオさんは投げやりにそんな事を言ってくる。周りの人達も頷いてるし…。
「ミナさんが神様になってくれるなら嬉しいです」
目を輝かせて言うルルちゃんを見ると断れないよ。
「うん!頑張るよ!」
分体は乗り気だし、任せちゃおうかな。
そうしているうちに神様側から情報が伝わってくる。
なになに…なるほど。アストレイア様を探しにアンドレイアの地上に降りなくちゃいけないと。
システムが無尽蔵に勇者を作り出していて、輪廻してきた魂を使って人々を勇者に仕立ててるって…まさか!
「ユキ達の魂も勇者の材料にされてる可能性が高いわね」
「ふむ…しかし魂を上乗せして能力を高めているだけの様だから引き剥がしての救出は可能の様だな」
神界側で情報が共有されたらしく、リオさんとルーティアさんが頷いていた。
「能力の制限か。ドゥームが連れて行けないのとギフトが使えないくらいなら何の問題もないな」
「問題はアストレイアという神を探すのもユキ殿達の魂を探すのにも人手と時間が掛かるという事か」
そう話しているのはテュケ君と虚空の覇者さん。
「アニエスとセラを助けに行くなら俺達も行くぜ」
「俺も行く」
レイナスさんとヒサメさんが名乗りを上げる。
「人数に制限がなければこちらからも何人か行かせてほしい。人選について打ち合わせをさせてくれないかな?」
シルヴァリオさんの提案でヌスクァムの人達との情報共有と人選について話し合う事になった。
ーーーー
話し合いには1時間ほど掛かって、アンドレイアに突入する人選が決定した。
私、ソラちゃん、リオさん、テュケ君のパーティー。
マサキさん、ネネさん、ハナちゃん、レアさんのパーティ。
ダキアさん、アリソンさん、クロウさん、ルーティアさんのパーティ。
レイナスさん、ヒサメさん、シルヴァリオさん、セラさんのパーティ。
アニエスさん、アンネさん、レフィさん、ほのかさんのパーティ。
この5パーティでアンドレイアの地上でアストレイア様とユキさん達3人の魂を探す事になった。
人数の制限というか一度に入れる人数の上限がこれくらいらしいので、取り敢えず20人が先行。状況に応じて順次他のパーティも投入する事になった。
「君達に危険が及ぶ様ならアンドレイアを破壊してでも救出する」
そう言う虚空の覇者さんはアンドレイアの神界で監視に回ってくれるそう。
「私は悪神を全て討伐した事を報告してくるよ。あとアモルエトールとアンドレイアが繋がった理由も調べてみるね」
「うん。お願いね」
分身体もやるべき事は分かっているみたいだし、私達はユキさん達を助けに行こう!
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