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特別編3:異世界
混ざりもの
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ウルドベルズ様が二つに割れて中から私が出てきた。
「それが味方か分からないわね」
「はい。所々ミナさんとは違うみたいですし…」
リオさんとレアさんは出てきた私を警戒している。
そう、出てきた私は背が少し高くなっていてスタイルも良くなっている。あと何年かしたらこんな風になるのかな?
「や、やだなぁ…私、取り込まれた分身体だよ?やっとの思いでウルドベルズ様を吸収し返して出て来たのに…」
どうやら私の分身体みたい。でも吸収し返したたって…えぇ…。
[分身体と確認。アウラと同期を開始……異質な反応を検知、同期を中止]
異質な物ってウルドベルズ様かな?操られていたりしないよね…?
「姿が違うのはなんで?」
「ウルドベルズ様の中で身体が無くなっちゃって、アウラさんの支援も無かったから自力で身体を生成したんだよ。自分を思い出しながら…」
ふむふむ…アウラさんがいなければ完全に同じ身体を創るのは無理だよね。身体を生成したらウルドベルズ様に襲われて、逆に吸収し返したと。
「本人の願望が反映されている訳ね」
リオさんがこちらを見ながら呆れ顔で言っている。え、私の願望?まあ確かにこんな風になったらいいなぁって思ったりもするけど…。
「どうしたら敵じゃないって信じてくれますか?」
「そうね…ユキを元に戻せる?」
「ユキさん、回復してないんですか?」
心配そうに聞いてくる分身体の私。ユキさんを心配してるのなら信じてあげてもいいんじゃないかな?
「まずは他の神を止める事は出来ませんか?」
「はい、やってみます…」
レアさんの提案に直ぐに答える分身体の私。今も戦闘は続いている。
「ウルドベルズ様を吸収した状態なら言う事を聞かせられると思うんだけど…多分こうやって…うーん…」
両手をかざしたりしながら首を捻っている分身体。
飛空艇の砲撃や虚空の覇者さんの攻撃を受けて身体の一部を吹き飛ばされて尚も神聖力で反撃する神様達。
[警告、分身体からウルドベルズの神聖力を検知。神聖力が補充されました]
…つまり?
「あわわ…とうなってるの…!?どうしようアウラさん?」
[ウルドベルズが完全に吸収出来ていなかった模様。何らかの隠蔽手段で意識を保っていたものと推測]
操られている様子はないね。
戦っていた神様達は眩い光を放ち始める。
「何か仕掛けてくるぞ」
「一度後退しろ。体制を立て直す」
マサキさんが警戒しながら前進するけど虚空の覇者さんは下がる様に指示している。
ルフィスナ様とアドリレアス様の身体が大きくなっていき吸い寄せられる様に互いが重なる。
光が収まった時、そこにはアドリレアス様の竜の身体に首の部分がルフィスナ様の上半身が突き出ている姿に変わっていた。
「おー、合体?」
「惜しいな。背中の所に上半身が生えていたら某ロボットみたいで良かったんだが」
ソラちゃんとマサキさんは相変わらずだ。
「これが切り札かしら。今度こそ終わりにするわよ」
「はい!」
ここからは一体を総攻撃だ。みんなに支援をかけながら一気に決着をつけるよ!
「増援第一陣が来ます!」
虚空の覇者さんの空けた穴を通ってネネさん、ハナちゃん、ダキアさん、アリソンさん、クロウさんにピクシーハンズの人達が大勢やって来た。
「敵は一体だけか?」
「ミナちゃん元気ー?後で話そうねー」
「よし!とっとと終われせるぞ!」
先輩達はやる気十分、ネネさんとハナちゃんは軽く手を振ってくれる。
「元々はアニエスを助ける為に来てくれて大変な目に遭わせてしまった。俺達が全力で敵を潰す!」
ピクシーハンズの皆さんはアニエスさんのお兄さんのレイナスさんが先頭に立っていた。ヒサメさんとセラさん、シルヴァリオさんとレーナさんも一緒だ。その他にもセラさんのお屋敷で会った人達が多数。あとは見慣れない女の人が二人来ている。
「ねえリフェア、ミナって子はどの子かしら?」
明るい茶色の長い髪の女の人が長い銀髪の女の人に話し掛ける。
「イスファリナさん、まずは敵を倒しましょう。私達はその為に来たのですから」
もしかしてあのお二人はゼクセル陛下と並ぶ三大魔術師の人?
「まさか先生とイスファリナさんが来てくれるなんて…」
「心強いですね~」
アニエスさんとレフィさんは驚いている。
「二人はどれくらい強いのだ?」
「ゼクセル陛下より少し弱いのがリフェアさんで、遥かに強いのはイスファリナさんですよ~。何せあの人は《次元装甲》を魔力だけで突破できる人なので~」
「リフェア先生は《常勝の女神》の二つ名を持つ戦略指揮官」
「おおう、それは心強いな」
レフィさんとアンネさんに教えられたルーティアさんが驚いている。
そんな人達まで助けに来てくれるなんて…。
「異世界の方々、私の指揮下に入っていただく事は可能でしょうか?」
「ええ」「はい。お願いします」
リフェアさんに聞かれて即答するリオさんとレアさん。
「それではこれより《ディレクシオンシェル》、《ブランネージュ》を起動します」
リフェアさんが持っていた杖を掲げると何かに包まれた様な心地よい気持ちになる。
[《ブランネージュ》の統制下に入りました。リフェアが一部能力の提供を要請]
能力の提供?
[ミナの《鑑定》による情報提供と、こちらの神との戦闘記録を必要としている模様]
そんな事なら幾らでも提供するよ。
[こちらの情報を開示します]
目の前に簡易表示のマップが現れてそれぞれの位置と合体した神様が表示される。更に一人ずつにどの位置に移動してどの程度の攻撃するかまで指示されていた。
続いて現れたのは全員の簡易的なステータス表示。合体した神様にもゲームみたいに体力ゲージが見える。
これはスゴいね!
(皆さん、攻撃を開始してください。全員で元の世界に帰りましょう!)
リフェアさんの号令で全員が動き出した。
「それが味方か分からないわね」
「はい。所々ミナさんとは違うみたいですし…」
リオさんとレアさんは出てきた私を警戒している。
そう、出てきた私は背が少し高くなっていてスタイルも良くなっている。あと何年かしたらこんな風になるのかな?
「や、やだなぁ…私、取り込まれた分身体だよ?やっとの思いでウルドベルズ様を吸収し返して出て来たのに…」
どうやら私の分身体みたい。でも吸収し返したたって…えぇ…。
[分身体と確認。アウラと同期を開始……異質な反応を検知、同期を中止]
異質な物ってウルドベルズ様かな?操られていたりしないよね…?
「姿が違うのはなんで?」
「ウルドベルズ様の中で身体が無くなっちゃって、アウラさんの支援も無かったから自力で身体を生成したんだよ。自分を思い出しながら…」
ふむふむ…アウラさんがいなければ完全に同じ身体を創るのは無理だよね。身体を生成したらウルドベルズ様に襲われて、逆に吸収し返したと。
「本人の願望が反映されている訳ね」
リオさんがこちらを見ながら呆れ顔で言っている。え、私の願望?まあ確かにこんな風になったらいいなぁって思ったりもするけど…。
「どうしたら敵じゃないって信じてくれますか?」
「そうね…ユキを元に戻せる?」
「ユキさん、回復してないんですか?」
心配そうに聞いてくる分身体の私。ユキさんを心配してるのなら信じてあげてもいいんじゃないかな?
「まずは他の神を止める事は出来ませんか?」
「はい、やってみます…」
レアさんの提案に直ぐに答える分身体の私。今も戦闘は続いている。
「ウルドベルズ様を吸収した状態なら言う事を聞かせられると思うんだけど…多分こうやって…うーん…」
両手をかざしたりしながら首を捻っている分身体。
飛空艇の砲撃や虚空の覇者さんの攻撃を受けて身体の一部を吹き飛ばされて尚も神聖力で反撃する神様達。
[警告、分身体からウルドベルズの神聖力を検知。神聖力が補充されました]
…つまり?
「あわわ…とうなってるの…!?どうしようアウラさん?」
[ウルドベルズが完全に吸収出来ていなかった模様。何らかの隠蔽手段で意識を保っていたものと推測]
操られている様子はないね。
戦っていた神様達は眩い光を放ち始める。
「何か仕掛けてくるぞ」
「一度後退しろ。体制を立て直す」
マサキさんが警戒しながら前進するけど虚空の覇者さんは下がる様に指示している。
ルフィスナ様とアドリレアス様の身体が大きくなっていき吸い寄せられる様に互いが重なる。
光が収まった時、そこにはアドリレアス様の竜の身体に首の部分がルフィスナ様の上半身が突き出ている姿に変わっていた。
「おー、合体?」
「惜しいな。背中の所に上半身が生えていたら某ロボットみたいで良かったんだが」
ソラちゃんとマサキさんは相変わらずだ。
「これが切り札かしら。今度こそ終わりにするわよ」
「はい!」
ここからは一体を総攻撃だ。みんなに支援をかけながら一気に決着をつけるよ!
「増援第一陣が来ます!」
虚空の覇者さんの空けた穴を通ってネネさん、ハナちゃん、ダキアさん、アリソンさん、クロウさんにピクシーハンズの人達が大勢やって来た。
「敵は一体だけか?」
「ミナちゃん元気ー?後で話そうねー」
「よし!とっとと終われせるぞ!」
先輩達はやる気十分、ネネさんとハナちゃんは軽く手を振ってくれる。
「元々はアニエスを助ける為に来てくれて大変な目に遭わせてしまった。俺達が全力で敵を潰す!」
ピクシーハンズの皆さんはアニエスさんのお兄さんのレイナスさんが先頭に立っていた。ヒサメさんとセラさん、シルヴァリオさんとレーナさんも一緒だ。その他にもセラさんのお屋敷で会った人達が多数。あとは見慣れない女の人が二人来ている。
「ねえリフェア、ミナって子はどの子かしら?」
明るい茶色の長い髪の女の人が長い銀髪の女の人に話し掛ける。
「イスファリナさん、まずは敵を倒しましょう。私達はその為に来たのですから」
もしかしてあのお二人はゼクセル陛下と並ぶ三大魔術師の人?
「まさか先生とイスファリナさんが来てくれるなんて…」
「心強いですね~」
アニエスさんとレフィさんは驚いている。
「二人はどれくらい強いのだ?」
「ゼクセル陛下より少し弱いのがリフェアさんで、遥かに強いのはイスファリナさんですよ~。何せあの人は《次元装甲》を魔力だけで突破できる人なので~」
「リフェア先生は《常勝の女神》の二つ名を持つ戦略指揮官」
「おおう、それは心強いな」
レフィさんとアンネさんに教えられたルーティアさんが驚いている。
そんな人達まで助けに来てくれるなんて…。
「異世界の方々、私の指揮下に入っていただく事は可能でしょうか?」
「ええ」「はい。お願いします」
リフェアさんに聞かれて即答するリオさんとレアさん。
「それではこれより《ディレクシオンシェル》、《ブランネージュ》を起動します」
リフェアさんが持っていた杖を掲げると何かに包まれた様な心地よい気持ちになる。
[《ブランネージュ》の統制下に入りました。リフェアが一部能力の提供を要請]
能力の提供?
[ミナの《鑑定》による情報提供と、こちらの神との戦闘記録を必要としている模様]
そんな事なら幾らでも提供するよ。
[こちらの情報を開示します]
目の前に簡易表示のマップが現れてそれぞれの位置と合体した神様が表示される。更に一人ずつにどの位置に移動してどの程度の攻撃するかまで指示されていた。
続いて現れたのは全員の簡易的なステータス表示。合体した神様にもゲームみたいに体力ゲージが見える。
これはスゴいね!
(皆さん、攻撃を開始してください。全員で元の世界に帰りましょう!)
リフェアさんの号令で全員が動き出した。
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