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アスティア
コピー
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戦闘は4対5。こちらは仮の神の力で能力が底上げされている分有利だ。何より私が居ないのが大きい。
問題はギフトを使って来るのかどうか。
ステータスを見た時にギフトの存在は確認した。
使えるとしたらユキさんの《遮断》と《捲土重来》の2つと、ソラちゃんの《ベルセルクハウル》は驚異だ。
リオさんはギフトではなく魔法そのものが厄介。先制されない様に本人にマークしてもらおう。
早速リオさんのコピーがデバイスを2つ展開して魔法を準備し始めた。高速言語を併用した速攻だ。
すぐに魔法が完成してこちらを攻撃してくる……筈だったけど、魔法は発動しなかった。
リオさんが同じくデバイスを展開して何かをしたらしい。
「出力が高すぎて《マナイクスペル》が効かなさそうだったから違う方法を使ったわ」
何でも構築されていく魔法を逆に詠唱して解いてしまう技術らしい。
「名付けて《詠唱分解》。基本性能が同じなら遅れは取らないわ」
「リオカッコいい」
それを見てソラちゃんのコピーが《ベルセルクハウル》を発動させてリオさんに攻撃に来る。
ソラちゃんも同じく発動させて攻撃をブロックした。
「こっちの方が少し強いっぽい」
ハルバード同士で押し合いながらソラちゃんは言っている。
テュケ君もコピーと打ち合っているけどやや優勢だ。
フリーの私が一人ずつ撃破すればいいだけだよね。
コピーテュケ君に向かって《レイブラスター》を放つ。しかしコピーユキさんが立ちはだかって防がれた。
《遮断》だ。この後は《捲土重来》が来る!
私は回避する為にステップを踏んで後ろに下がる。擦りでもしたらアウトだ。
コピーユキさんの《捲土重来》をユキさんが《遮断》で受け止めてくれた。
「私の相手は私がします」
「任せるよ!」
ユキさんがじゃないとユキさんのコピーは抑えられない。私が全力攻撃をしても《遮断》で防がれてしまうから。
方法はあるんだけど時間が掛かってしまうからコピーユキさんを倒すのは最後が良い。
改めてコピーテュケ君に向かって《レイブラスター》を撃つ。今度はラッキーシュート付きだ。
コピーテュケ君を光が飲み込んだけど、彼は無事だった。
そっか。《ミームスギフト》で《遮断》をコピーしたんだ。
私のギフトを全部使えるんだよね。うっかりしてた。
「ミナ、私のコピーからお願い」
「はい!」
リオさんに言われてそちらに向かう。
ディエスヘレスブリンガーにオーバーブースト《ヒュブリスブレイカー》を掛けて連続攻撃。
コピーリオさんはデバイス2つと自分で《ディストーションバリア》を多重に展開するけど、それを切り裂いて私の攻撃は届いた。コピーリオさんは真っ二つに斬り裂かれて消滅した。
「うわー…自分が死ぬ所なんて見るもんじゃないわね…」
リオさんは顔を顰めながら呟く。
さあ次だ!
「ちょっと楽しいけどそんな場合じゃないよね。ミナお願い」
ハルバードを凄まじい勢いでぶつけ合っているソラちゃんとコピーソラちゃんの所にオーバーブースト《レイブラスター》を放つ。
魔法はコピーソラちゃんだけを飲み込んで消滅した。
よし、次は厄介な《遮断》が使えるテュケ君とユキさんのコピーだ。
「テュケの援護は任せて」
「ユキよコピーを倒せばテュケのコピー位私達だけで倒せるわ」
ソラちゃんとリオさんはテュケ君の援護に行ってくれた。
私はユキさんな所へ。
「ユキさん、圧殺するから距離をとって!」
「はい!」
ユキさんとコピーユキさんは《遮断》と《捲土重来》を互いに打ち合っていたみたい。コピーユキさんの生命力は半分くらいになっていた。
ユキさんが距離を取った所にオーバーブースト《レイブラスター》をぶつける。
コピーユキさんは《遮断》を使って防ぐ。
《遮断》の効果が切れたらすぐにオーバーブースト《レイブラスター》を放つ。
《遮断》で防ぐ。
《遮断》の消耗は最大生命力の1割。つまり自動回復量を考えても後2、3回同じ事を繰り返せば《遮断》は使えない。
予想通り3回目で《遮断》を使う事ができずに魔法の直撃を受けて消滅するコピーユキさん。
最後はコピーテュケ君だけど、今私がやった事をリオさんとソラちゃんでやって完封していた。
テュケ君はみんなと比べて出力が低いからね。オーバーブーストを使うまでもなかったみたい。
「ん、極振り型の方がバランス型よりも強い事が証明された」
「分かってて言うなよなー」
自分が圧殺されて、勝ち誇っているソラちゃんに抗議するテュケ君。まあ、実質3対1だしね。
「さて、こんなもんじゃないんでしょうね。次は何が出てくるやら…」
リオさんが周囲を見渡しながら言っていると、新しいコピーが現れた。
黒い翼を生やした私、《シャイターン》が3人。
「マジかよ…」
「あれは流石に厄介」
「待って、《シャイターン》は《アドラステア》に弱い筈です。戦うまでもないんじゃないですか?」
ユキさんの言う通りだ。普通なら対峙すら出来ない筈。でも《シャイターン》達は翼を羽ばたかせて、こちらにゆっくりと向かって来ていた。
「どうやら改良されたみたいね」
「そんな事が出来るなんて…ズルいです」
「それミナが言う?」
呆れ顔で聞いてくるリオさん。
え、私変な事言った?
「全身チートバグみたいなミナが言える事じゃないよね?」
「ソラちゃん酷っ…」
って、そんな事話してる場合じゃない。
あれが全力で攻撃して来たらマズいよ。
ダンジョンの中に居た《シャイターン》(全力)と同性能で行動が最適化さていた場合、やってくる行動は……
やられる前にやるしかない!
トリプルブーストを敏捷に付与して先手を取る。何もかもが止まって見える世界の中で私だけが動ける。
かかる負担は相当なものだけど、こうでもしないとみんな殺されてしまう。
案の定《シャイターン》達はオーバーブーストを敏捷に付与して《オーバードスピード》を使っていた。
3人はユキさん、ソラちゃん、テュケ君にそれぞれ襲いかかっていたけど手前数歩の所で止まっていた。
危ない…もう少し発動が遅れていたら…。
私は3体の《シャイターン》の所に行き《ヒュブリスブレイカー》を掛けて首をはねておいた。
念の為みんなから引き離して一ヶ所に集めると、ラッキーシュート《ルインブレイザー》をぶつけておく。
私は元の場所に戻ってみんなの前で《ディストーションバリア》を展開した所でトリプルブーストが切れて時間の進みが元に戻る。
首を切られた《シャイターン》達が《ルインブレイザー》に飲み込まれていくのが見えた。
問題はギフトを使って来るのかどうか。
ステータスを見た時にギフトの存在は確認した。
使えるとしたらユキさんの《遮断》と《捲土重来》の2つと、ソラちゃんの《ベルセルクハウル》は驚異だ。
リオさんはギフトではなく魔法そのものが厄介。先制されない様に本人にマークしてもらおう。
早速リオさんのコピーがデバイスを2つ展開して魔法を準備し始めた。高速言語を併用した速攻だ。
すぐに魔法が完成してこちらを攻撃してくる……筈だったけど、魔法は発動しなかった。
リオさんが同じくデバイスを展開して何かをしたらしい。
「出力が高すぎて《マナイクスペル》が効かなさそうだったから違う方法を使ったわ」
何でも構築されていく魔法を逆に詠唱して解いてしまう技術らしい。
「名付けて《詠唱分解》。基本性能が同じなら遅れは取らないわ」
「リオカッコいい」
それを見てソラちゃんのコピーが《ベルセルクハウル》を発動させてリオさんに攻撃に来る。
ソラちゃんも同じく発動させて攻撃をブロックした。
「こっちの方が少し強いっぽい」
ハルバード同士で押し合いながらソラちゃんは言っている。
テュケ君もコピーと打ち合っているけどやや優勢だ。
フリーの私が一人ずつ撃破すればいいだけだよね。
コピーテュケ君に向かって《レイブラスター》を放つ。しかしコピーユキさんが立ちはだかって防がれた。
《遮断》だ。この後は《捲土重来》が来る!
私は回避する為にステップを踏んで後ろに下がる。擦りでもしたらアウトだ。
コピーユキさんの《捲土重来》をユキさんが《遮断》で受け止めてくれた。
「私の相手は私がします」
「任せるよ!」
ユキさんがじゃないとユキさんのコピーは抑えられない。私が全力攻撃をしても《遮断》で防がれてしまうから。
方法はあるんだけど時間が掛かってしまうからコピーユキさんを倒すのは最後が良い。
改めてコピーテュケ君に向かって《レイブラスター》を撃つ。今度はラッキーシュート付きだ。
コピーテュケ君を光が飲み込んだけど、彼は無事だった。
そっか。《ミームスギフト》で《遮断》をコピーしたんだ。
私のギフトを全部使えるんだよね。うっかりしてた。
「ミナ、私のコピーからお願い」
「はい!」
リオさんに言われてそちらに向かう。
ディエスヘレスブリンガーにオーバーブースト《ヒュブリスブレイカー》を掛けて連続攻撃。
コピーリオさんはデバイス2つと自分で《ディストーションバリア》を多重に展開するけど、それを切り裂いて私の攻撃は届いた。コピーリオさんは真っ二つに斬り裂かれて消滅した。
「うわー…自分が死ぬ所なんて見るもんじゃないわね…」
リオさんは顔を顰めながら呟く。
さあ次だ!
「ちょっと楽しいけどそんな場合じゃないよね。ミナお願い」
ハルバードを凄まじい勢いでぶつけ合っているソラちゃんとコピーソラちゃんの所にオーバーブースト《レイブラスター》を放つ。
魔法はコピーソラちゃんだけを飲み込んで消滅した。
よし、次は厄介な《遮断》が使えるテュケ君とユキさんのコピーだ。
「テュケの援護は任せて」
「ユキよコピーを倒せばテュケのコピー位私達だけで倒せるわ」
ソラちゃんとリオさんはテュケ君の援護に行ってくれた。
私はユキさんな所へ。
「ユキさん、圧殺するから距離をとって!」
「はい!」
ユキさんとコピーユキさんは《遮断》と《捲土重来》を互いに打ち合っていたみたい。コピーユキさんの生命力は半分くらいになっていた。
ユキさんが距離を取った所にオーバーブースト《レイブラスター》をぶつける。
コピーユキさんは《遮断》を使って防ぐ。
《遮断》の効果が切れたらすぐにオーバーブースト《レイブラスター》を放つ。
《遮断》で防ぐ。
《遮断》の消耗は最大生命力の1割。つまり自動回復量を考えても後2、3回同じ事を繰り返せば《遮断》は使えない。
予想通り3回目で《遮断》を使う事ができずに魔法の直撃を受けて消滅するコピーユキさん。
最後はコピーテュケ君だけど、今私がやった事をリオさんとソラちゃんでやって完封していた。
テュケ君はみんなと比べて出力が低いからね。オーバーブーストを使うまでもなかったみたい。
「ん、極振り型の方がバランス型よりも強い事が証明された」
「分かってて言うなよなー」
自分が圧殺されて、勝ち誇っているソラちゃんに抗議するテュケ君。まあ、実質3対1だしね。
「さて、こんなもんじゃないんでしょうね。次は何が出てくるやら…」
リオさんが周囲を見渡しながら言っていると、新しいコピーが現れた。
黒い翼を生やした私、《シャイターン》が3人。
「マジかよ…」
「あれは流石に厄介」
「待って、《シャイターン》は《アドラステア》に弱い筈です。戦うまでもないんじゃないですか?」
ユキさんの言う通りだ。普通なら対峙すら出来ない筈。でも《シャイターン》達は翼を羽ばたかせて、こちらにゆっくりと向かって来ていた。
「どうやら改良されたみたいね」
「そんな事が出来るなんて…ズルいです」
「それミナが言う?」
呆れ顔で聞いてくるリオさん。
え、私変な事言った?
「全身チートバグみたいなミナが言える事じゃないよね?」
「ソラちゃん酷っ…」
って、そんな事話してる場合じゃない。
あれが全力で攻撃して来たらマズいよ。
ダンジョンの中に居た《シャイターン》(全力)と同性能で行動が最適化さていた場合、やってくる行動は……
やられる前にやるしかない!
トリプルブーストを敏捷に付与して先手を取る。何もかもが止まって見える世界の中で私だけが動ける。
かかる負担は相当なものだけど、こうでもしないとみんな殺されてしまう。
案の定《シャイターン》達はオーバーブーストを敏捷に付与して《オーバードスピード》を使っていた。
3人はユキさん、ソラちゃん、テュケ君にそれぞれ襲いかかっていたけど手前数歩の所で止まっていた。
危ない…もう少し発動が遅れていたら…。
私は3体の《シャイターン》の所に行き《ヒュブリスブレイカー》を掛けて首をはねておいた。
念の為みんなから引き離して一ヶ所に集めると、ラッキーシュート《ルインブレイザー》をぶつけておく。
私は元の場所に戻ってみんなの前で《ディストーションバリア》を展開した所でトリプルブーストが切れて時間の進みが元に戻る。
首を切られた《シャイターン》達が《ルインブレイザー》に飲み込まれていくのが見えた。
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