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魔王
レイファードへ
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「形だけでも村の消火をした方が良いわね。」
リオさんの提案で私達は村の中に降りる事にした。
「《ファイアプルーフ》。これで火に晒されても大丈夫よ。ところでダンジョン内に作った建物ってこんなに激しく燃えるの?」
村の中に降り立って周りを見渡すとほとんどの建物が盛大に燃えていた。
[基本的には非破壊オブジェクトに設定されていますが、先程変更しました。火災の規模が予想よりも小さかったので建造物の成分を可燃性物質過多に設定しました。よく燃えます。]
「…だそうです。」
「それじゃあ消火は難しそうね。救助するフリ位はした方がいいんだけど。」
「何人か助け出しましょうか?」
「偽物ってバレそうじゃない?流石に喋らせたらボロが出るでしょ。」
[緊急でコピーを作成した為、思考や喋る時の癖までは模倣できません。]
「では気を失った状態で連れて行くしかありませんね。飛んでいけば問題ないでしょう。」
と、何かが近くに飛んできた。
ユキさんが素手で打ち払ってくれたんだけど、地面に落ちていたのは一本の矢だった。
「これは徹底してるわねー。一人も生かしておかないつもりよ。」
「そこまで恨んでいると言う事ですね。でも私達に当たるとは思わなかったのでしょうか?」
「私達がいるのを知っていて射ってきたから正当防衛。反撃する?」
矢は次々と飛んできた。中には火矢まで混ざっている。
「流石に不問には出来ないわね。包囲している人は全員拘束して生活水準を落とした不自由な所に収監しておきましょう。」
リオさんが防御魔法を展開して矢を防ぎながら言っている。
[ミナ達はこのまま撤収して、別の部屋で顛末を見届けてください。]
「了解よ。じゃあエントランスに行って様子を見ましょう。」
私達はダンジョンのエントランスに移動してモニター越しに彼らの様子を見守る事にした。
村に目掛けて放たれた矢の幾つかが冒険者達に模したゴーレムに命中していた。
焼け落ちた建物に挟まれて絶命する者や、煙に巻かれてそのまま命を落とす者、偽者とは思えない程リアルな状況だ。
門を開けて逃げ出してこない事に業を煮やしたルッカの人達は、自ら門を破壊して中に突入。建物の殆どが燃え落ちていたので大した怪我人は出なかったけど、次に始めた事に目を疑った。
既に亡くなっている人達を引きずってきて柱に張り付けにしたり門に吊るしたりしている。
「酷い……」
「ここまでするなんて…」
「リリエンタでも同じ様な事があったわね。ここまでしないと怒りが治らないのは悲しいことよ。」
その後アウラさんが警備用の人間型モンスターを大量に投入して全員を捕縛する。ほとんどの人が素直に応じていた。
「復讐できて満足したのかしらね。」
コピーを用意しなかったらこれが本物の人で行われていたんだよね。
「後のことはアウラに任せても大丈夫?」
「はい。私が処理しておきます。」
「宜しくね。私達はレイファードに向かうわ。」
「畏まりました。」
「さ、行くわよミナ。」
「はい…。」
《テレポート》でウェルト大陸のティオレラーダに戻る。
「おかえり。どうだった?」
ルーティアさんが出迎えてくれた。見てきた事を全て話すと、「あの人達を助けた事を後悔しているかい?」と聞かれた。
「そんな事はないです。色々思う所はあるけど、それでも見殺しには出来ませんから。」
「うん。今はそれで良いんだよ。人には良い所も悪い所もあるんだ。全てをちゃんと見て、自分の行動を選べるなら大丈夫だ。よく頑張ったね。」
ルーティアさんは優しく微笑みながら頭を撫でてくれる。小さな手が心地良かった。
「さあ、いよいよだな。ここからは敵の本拠地に乗り込むんだ。話し合いに行くにしても立ちはだかる者は倒さなくちゃならない。その中には命を奪わなければならない者もいるだろう。覚悟はいいかい?」
「はい。大元の魔王に会って、話をしてきます。」
そして神様に完全に乗っ取られていて私を殺そうとするのなら、やる事は決まっている。
神を倒す。
セロムザードにも竜を10体、守護に充てる事にした。ついでに進軍しないように見張っておいてもらう。
「では出発だ。全員準備はいいか?」
それぞれが返事をする。
ウルちゃんに乗ってウェルト大陸の中央部を目指す。中央部は霧のようなものが立ち込めていて周りを見渡す事ができない。
「凄まじい邪気です。ミナ様がいなければ暴走していたかも知れません。」
「辛かったら言ってね。」
ウルちゃんの身体が黒く染まるのが早い。都度私が触れて邪気を打ち消しているけど、負担にならないかな?
「邪気とやらは見えないにしても、この息苦しさ…魔王の気配というやつか?」
クロウさんが喉を押さえながら言っている。
「確かにヤバそうだぜ。この先にあの雑魚魔王を作っている親玉がいるんだろ?気を引き締めていかねぇとな。」
目を細めて行く先を睨むダキアさん。
「大軍が攻めてきたら竜と我々で戦おう。ミナ達4人は先に行け。」
「分かりました。」
息が詰まりそうな気配と、霧の中を進んでいたら、正面に異様な気配を感じた。
「皆さん気を付けてください!正面に魔王がいます。恐らく4つ腕の魔王と同じクラスの魔王が……4体です!」
「見通しが悪い、各自警戒を怠るな!今の内に全員に飛行魔法を!」
《フライト》を手分けして全員にかける。
霧が晴れて正面に身体の大きな魔王が4体浮かんでいた。
「ここで分散するのは良くないわ。私とミナで吹き飛ばすわよ!」
「はい!」
《フォルトゥナ》を起動してオーバーブーストをリオさんに付与する。
私にも付与して詠唱に入った。
「いくわよ!《レイブラスター》!!」
「いきます!《プラジウムストーム》!!」
リオさんは巨大な光線を、私はサチさんのダンジョンの12騎士のアージュンが放った異世界の魔法を放つ。
リオさんの魔法が1体の魔王を蒸発させて、残りの3体は私の放った超巨大な雷撃球が撃ち抜いて消し飛ばした。
「スゲェ……」
「流石は理不尽な破壊者だ。」
「そうそれです!それについて聞くのを忘れていました。誰が付けたんですか!?」
聞くの忘れてた。取り敢えず目の前の脅威は排除出来たし、今の内に聞いておこう。
「帝国にいる転生者の1人が付けたのよ。こちらが策を講じても簡単に踏み潰してくるから、『なんて理不尽な力はなんだ!理不尽過ぎる破壊者だ!』ってね。」
「つまりまだ帝国の一部でしか呼ばれていないんですね。」
ちょっと安心。
「ああ。俺達は一種のコードネームみたいな感じで使っていただけだし。接触した連中にはそのまま話していたけどな。」
マサムネさんが教えてくれたけど、それって結構広まってるんじゃ…?
「コードネーム、カッコいいな!」
マサキさん、カッコ良くないです。
「コードネームといえば、お酒の名前?」
「眉毛がスゴいスナイパーもコードネームよね?」
何それ?ソラちゃんとリオさんの言う事は相変わらず分からないよ。
リオさんの提案で私達は村の中に降りる事にした。
「《ファイアプルーフ》。これで火に晒されても大丈夫よ。ところでダンジョン内に作った建物ってこんなに激しく燃えるの?」
村の中に降り立って周りを見渡すとほとんどの建物が盛大に燃えていた。
[基本的には非破壊オブジェクトに設定されていますが、先程変更しました。火災の規模が予想よりも小さかったので建造物の成分を可燃性物質過多に設定しました。よく燃えます。]
「…だそうです。」
「それじゃあ消火は難しそうね。救助するフリ位はした方がいいんだけど。」
「何人か助け出しましょうか?」
「偽物ってバレそうじゃない?流石に喋らせたらボロが出るでしょ。」
[緊急でコピーを作成した為、思考や喋る時の癖までは模倣できません。]
「では気を失った状態で連れて行くしかありませんね。飛んでいけば問題ないでしょう。」
と、何かが近くに飛んできた。
ユキさんが素手で打ち払ってくれたんだけど、地面に落ちていたのは一本の矢だった。
「これは徹底してるわねー。一人も生かしておかないつもりよ。」
「そこまで恨んでいると言う事ですね。でも私達に当たるとは思わなかったのでしょうか?」
「私達がいるのを知っていて射ってきたから正当防衛。反撃する?」
矢は次々と飛んできた。中には火矢まで混ざっている。
「流石に不問には出来ないわね。包囲している人は全員拘束して生活水準を落とした不自由な所に収監しておきましょう。」
リオさんが防御魔法を展開して矢を防ぎながら言っている。
[ミナ達はこのまま撤収して、別の部屋で顛末を見届けてください。]
「了解よ。じゃあエントランスに行って様子を見ましょう。」
私達はダンジョンのエントランスに移動してモニター越しに彼らの様子を見守る事にした。
村に目掛けて放たれた矢の幾つかが冒険者達に模したゴーレムに命中していた。
焼け落ちた建物に挟まれて絶命する者や、煙に巻かれてそのまま命を落とす者、偽者とは思えない程リアルな状況だ。
門を開けて逃げ出してこない事に業を煮やしたルッカの人達は、自ら門を破壊して中に突入。建物の殆どが燃え落ちていたので大した怪我人は出なかったけど、次に始めた事に目を疑った。
既に亡くなっている人達を引きずってきて柱に張り付けにしたり門に吊るしたりしている。
「酷い……」
「ここまでするなんて…」
「リリエンタでも同じ様な事があったわね。ここまでしないと怒りが治らないのは悲しいことよ。」
その後アウラさんが警備用の人間型モンスターを大量に投入して全員を捕縛する。ほとんどの人が素直に応じていた。
「復讐できて満足したのかしらね。」
コピーを用意しなかったらこれが本物の人で行われていたんだよね。
「後のことはアウラに任せても大丈夫?」
「はい。私が処理しておきます。」
「宜しくね。私達はレイファードに向かうわ。」
「畏まりました。」
「さ、行くわよミナ。」
「はい…。」
《テレポート》でウェルト大陸のティオレラーダに戻る。
「おかえり。どうだった?」
ルーティアさんが出迎えてくれた。見てきた事を全て話すと、「あの人達を助けた事を後悔しているかい?」と聞かれた。
「そんな事はないです。色々思う所はあるけど、それでも見殺しには出来ませんから。」
「うん。今はそれで良いんだよ。人には良い所も悪い所もあるんだ。全てをちゃんと見て、自分の行動を選べるなら大丈夫だ。よく頑張ったね。」
ルーティアさんは優しく微笑みながら頭を撫でてくれる。小さな手が心地良かった。
「さあ、いよいよだな。ここからは敵の本拠地に乗り込むんだ。話し合いに行くにしても立ちはだかる者は倒さなくちゃならない。その中には命を奪わなければならない者もいるだろう。覚悟はいいかい?」
「はい。大元の魔王に会って、話をしてきます。」
そして神様に完全に乗っ取られていて私を殺そうとするのなら、やる事は決まっている。
神を倒す。
セロムザードにも竜を10体、守護に充てる事にした。ついでに進軍しないように見張っておいてもらう。
「では出発だ。全員準備はいいか?」
それぞれが返事をする。
ウルちゃんに乗ってウェルト大陸の中央部を目指す。中央部は霧のようなものが立ち込めていて周りを見渡す事ができない。
「凄まじい邪気です。ミナ様がいなければ暴走していたかも知れません。」
「辛かったら言ってね。」
ウルちゃんの身体が黒く染まるのが早い。都度私が触れて邪気を打ち消しているけど、負担にならないかな?
「邪気とやらは見えないにしても、この息苦しさ…魔王の気配というやつか?」
クロウさんが喉を押さえながら言っている。
「確かにヤバそうだぜ。この先にあの雑魚魔王を作っている親玉がいるんだろ?気を引き締めていかねぇとな。」
目を細めて行く先を睨むダキアさん。
「大軍が攻めてきたら竜と我々で戦おう。ミナ達4人は先に行け。」
「分かりました。」
息が詰まりそうな気配と、霧の中を進んでいたら、正面に異様な気配を感じた。
「皆さん気を付けてください!正面に魔王がいます。恐らく4つ腕の魔王と同じクラスの魔王が……4体です!」
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《フライト》を手分けして全員にかける。
霧が晴れて正面に身体の大きな魔王が4体浮かんでいた。
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「はい!」
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私にも付与して詠唱に入った。
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「いきます!《プラジウムストーム》!!」
リオさんは巨大な光線を、私はサチさんのダンジョンの12騎士のアージュンが放った異世界の魔法を放つ。
リオさんの魔法が1体の魔王を蒸発させて、残りの3体は私の放った超巨大な雷撃球が撃ち抜いて消し飛ばした。
「スゲェ……」
「流石は理不尽な破壊者だ。」
「そうそれです!それについて聞くのを忘れていました。誰が付けたんですか!?」
聞くの忘れてた。取り敢えず目の前の脅威は排除出来たし、今の内に聞いておこう。
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「つまりまだ帝国の一部でしか呼ばれていないんですね。」
ちょっと安心。
「ああ。俺達は一種のコードネームみたいな感じで使っていただけだし。接触した連中にはそのまま話していたけどな。」
マサムネさんが教えてくれたけど、それって結構広まってるんじゃ…?
「コードネーム、カッコいいな!」
マサキさん、カッコ良くないです。
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