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王都
ギフト
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神様の名前は知られていないし、そもそも何人いるかも知られていないらしい。
基本的にはこの世界に住む人達にはノータッチらしいからそれでもいいのかな?
それで、アロンソさんはどんなギフトを持っているんだろう?
「あの、私鑑定を持っているんですけど、アロンソさんを鑑定してみてもいいでしょうか?」
「いいよ。」
許可が出たので鑑定をしてみる。ユキさんにもリンクしておいた。
ステータスとか全部見るのは悪い気がするのでギフトのみを注視してみた。
???? Xに至る為のN。所持制限時間20年。所有者は著しく生命力が低下する。
ん?
「アロンソさん、以前調べた時はギフトって何て書いてありました?」
「大分前だからね、確か『憫然なる生命LV20』だったかな。寿命が20年になるのと、生命力低下と状態異常にかかりやすいらしいよ。」
おかしい。私の鑑定結果と全然違う。
ヘルプさん、こんな事ってあるんですか?
[ロックされています。X、Nに対する事柄についてはお教えできません。]
む……これは触っちゃいけないものなのかな?女神様からもらった能力で調べられないとなると…。
もう一度集中して鑑定…いや、ラッキーシュートを使ってから見てみよう。
???? Xに至る為のN。所持制限時間20年。所有者は著しく生命力が低下する。
【解放しますか?】
鑑定内容は変わらないけど解放するかを聞いてきた。
解放…受け取るとか奪い取るとかじゃなくて解放。もしかしたらアロンソさんの寿命を延ばせるかもしれない。
「ミナさん?危ない事はしてはいけませんよ。」
うん。そうだったね。判断がつかない事はやらない方がいい。
ヘルプさん、解放したらどうなるかは教えてもらえませんか?
[解放した場合、所持者のギフトから該当項目が消え、効果も消失します。所有者はミナに替わりますが、マイナス効果は引き継ぎません。]
私にデメリットは無いみたいだし、アロンソさんからマイナスのギフトが外れるのならやってみようかな。
チラリとユキさんを見る。ユキさんは首肯してくれた。
「あの、お二人にお話ししたい事があります。」
「何でしょうか?」
「アロンソさんのギフトですが、取り去る事が出来ると言ったらやりますか?」
「それは本当ですか!?」
「はい。詳しくは説明出来ないのですが、取り去ればギフトの効果も消えるそうです。」
「それが本当なら、こんなに嬉しい事はないよ。……しかし、君に負担が掛かってしまうのではないかい?」
「それも大丈夫みたいです。」
「それなら、頼めるかい?」
分かりました。
もう一度ラッキーシュートを付与した鑑定を使う。
???? Xに至る為のN。所持制限時間20年。所有者は著しく生命力が低下する。
【解放しますか?】
解放します。
【????が解放されました。所有者はミナに移ります。】
名前が伏せられているので何が起こったのか分からない。
まあ、実害は無さそうだし女神様に会えたら聞いてみようかな。
「はい。これでもう大丈夫です。」
「……本当だ。身体が嘘のように軽い。」
「アロンソ……本当に……!」
「はい!本当にギフトが無くなったみたいです!」
「奇跡だ……!ミナ様、ありがとうございます……!!」
「いえ、たまたまですよ。私自身何がどうなったのかよく分かってないので。」
「お嬢さん、いや、ミナ様。このご恩にどう報いれば良いものか……。」
「お礼とかはいりませんから。力になれてよかったです。」
「私は……貴女にお仕えします!」
「えぇ!?それは結構です。今まで通りにしていてください。」
「なんとお優しい……。分かりました。しかし何かあればいつでもお呼び下さい。必ずや馳参じましょう。」
「ギュンター家はこの先どのような事があってもミナ様の味方です。例え王に背く事があったとしても貴女をお護り致します。」
嬉しいけどそこまでしなくてもいいですよ。
「一つだけお願いがあります。今回の件は決して誰にも言わないでください。」
「はい。」
「勿論です。」
思わぬところで味方ができた。
ーーーー
夕方になり宿に帰ることに。
帰りの馬車にはアロンソさんも一緒に乗り、車内では何か必要な物は無いかとか、出来る事は無いかと、頻りに聞かれて少し困ってしまった。
正直今は特に困っている事は無いかな。
もし何かあったらエリスト冒険者ギルドの味方をしてあげて欲しいとだけ話しておいた。
「分かりました。此度の件、ディルーン侯爵は既に手を退いておりますのでエリストの冒険者ギルドに対して圧力はかからないでしょう。私共も及ばずながら復旧の支援を致します。」
「「ありがとうございます。」」
宿に到着して伯爵とアロンソさんと別れて、自室に戻る。
ステータスを確認してみたけど表示は????のまま。
害がある訳ではないし、機会があれば女神様に聞いてみよう。
「ユキさん、学園はどうだった?」
「スゴく新鮮でした。同じ位の世代の子と一緒に色んなことを学んでいくって楽しいだろうなって、少し羨ましかったです。」
「通ってみたい?」
「行ってみたい気もしますが、冒険者の暮らしの方が魅力的です。今の暮らしも十分楽しいですよ。」
「もし気が向いたら伯爵に話せば入れてもらえるよ。」
「その機会があれば、ちゃんと試験を受けて入学します。入って勉強についていけなかったら嫌ですからね。」
「あはは。確かにそうだね。」
夕食の時、学園で見てきたものをはなした。それとは別にギフトの話もする。ただし、誰が聴いているか分からないのでミルドさんに念話を使ってもらって。
ギフトを解放…ややこしいから簡潔に人から引っこ抜いたと話したらダキアさんが盛大に吹き出した。
「ダキア、きたなーい。」
「わ、悪りぃ…。」
(ミナ…お前何やってるんだよ…。)
(ご、ごめんなさい。)
アロンソさんの事、表示された内容の差異とか全てを話してみんなには納得してもらった。
「話は変わるけど、グラマスが2人に話があるって言ってたよ。ここでランクアップ試験を受けてみないかって。」
「受けてもいいんですか?」
「いいよ。むしろ早く受けた方がいい。」
「ユキさんは?」
「受けたいです。」
「じゃあ決まりだね。明日一緒に中央ギルドに行こう。」
「「はい!」」
私達はランクアップ試験を受ける事になった。
基本的にはこの世界に住む人達にはノータッチらしいからそれでもいいのかな?
それで、アロンソさんはどんなギフトを持っているんだろう?
「あの、私鑑定を持っているんですけど、アロンソさんを鑑定してみてもいいでしょうか?」
「いいよ。」
許可が出たので鑑定をしてみる。ユキさんにもリンクしておいた。
ステータスとか全部見るのは悪い気がするのでギフトのみを注視してみた。
???? Xに至る為のN。所持制限時間20年。所有者は著しく生命力が低下する。
ん?
「アロンソさん、以前調べた時はギフトって何て書いてありました?」
「大分前だからね、確か『憫然なる生命LV20』だったかな。寿命が20年になるのと、生命力低下と状態異常にかかりやすいらしいよ。」
おかしい。私の鑑定結果と全然違う。
ヘルプさん、こんな事ってあるんですか?
[ロックされています。X、Nに対する事柄についてはお教えできません。]
む……これは触っちゃいけないものなのかな?女神様からもらった能力で調べられないとなると…。
もう一度集中して鑑定…いや、ラッキーシュートを使ってから見てみよう。
???? Xに至る為のN。所持制限時間20年。所有者は著しく生命力が低下する。
【解放しますか?】
鑑定内容は変わらないけど解放するかを聞いてきた。
解放…受け取るとか奪い取るとかじゃなくて解放。もしかしたらアロンソさんの寿命を延ばせるかもしれない。
「ミナさん?危ない事はしてはいけませんよ。」
うん。そうだったね。判断がつかない事はやらない方がいい。
ヘルプさん、解放したらどうなるかは教えてもらえませんか?
[解放した場合、所持者のギフトから該当項目が消え、効果も消失します。所有者はミナに替わりますが、マイナス効果は引き継ぎません。]
私にデメリットは無いみたいだし、アロンソさんからマイナスのギフトが外れるのならやってみようかな。
チラリとユキさんを見る。ユキさんは首肯してくれた。
「あの、お二人にお話ししたい事があります。」
「何でしょうか?」
「アロンソさんのギフトですが、取り去る事が出来ると言ったらやりますか?」
「それは本当ですか!?」
「はい。詳しくは説明出来ないのですが、取り去ればギフトの効果も消えるそうです。」
「それが本当なら、こんなに嬉しい事はないよ。……しかし、君に負担が掛かってしまうのではないかい?」
「それも大丈夫みたいです。」
「それなら、頼めるかい?」
分かりました。
もう一度ラッキーシュートを付与した鑑定を使う。
???? Xに至る為のN。所持制限時間20年。所有者は著しく生命力が低下する。
【解放しますか?】
解放します。
【????が解放されました。所有者はミナに移ります。】
名前が伏せられているので何が起こったのか分からない。
まあ、実害は無さそうだし女神様に会えたら聞いてみようかな。
「はい。これでもう大丈夫です。」
「……本当だ。身体が嘘のように軽い。」
「アロンソ……本当に……!」
「はい!本当にギフトが無くなったみたいです!」
「奇跡だ……!ミナ様、ありがとうございます……!!」
「いえ、たまたまですよ。私自身何がどうなったのかよく分かってないので。」
「お嬢さん、いや、ミナ様。このご恩にどう報いれば良いものか……。」
「お礼とかはいりませんから。力になれてよかったです。」
「私は……貴女にお仕えします!」
「えぇ!?それは結構です。今まで通りにしていてください。」
「なんとお優しい……。分かりました。しかし何かあればいつでもお呼び下さい。必ずや馳参じましょう。」
「ギュンター家はこの先どのような事があってもミナ様の味方です。例え王に背く事があったとしても貴女をお護り致します。」
嬉しいけどそこまでしなくてもいいですよ。
「一つだけお願いがあります。今回の件は決して誰にも言わないでください。」
「はい。」
「勿論です。」
思わぬところで味方ができた。
ーーーー
夕方になり宿に帰ることに。
帰りの馬車にはアロンソさんも一緒に乗り、車内では何か必要な物は無いかとか、出来る事は無いかと、頻りに聞かれて少し困ってしまった。
正直今は特に困っている事は無いかな。
もし何かあったらエリスト冒険者ギルドの味方をしてあげて欲しいとだけ話しておいた。
「分かりました。此度の件、ディルーン侯爵は既に手を退いておりますのでエリストの冒険者ギルドに対して圧力はかからないでしょう。私共も及ばずながら復旧の支援を致します。」
「「ありがとうございます。」」
宿に到着して伯爵とアロンソさんと別れて、自室に戻る。
ステータスを確認してみたけど表示は????のまま。
害がある訳ではないし、機会があれば女神様に聞いてみよう。
「ユキさん、学園はどうだった?」
「スゴく新鮮でした。同じ位の世代の子と一緒に色んなことを学んでいくって楽しいだろうなって、少し羨ましかったです。」
「通ってみたい?」
「行ってみたい気もしますが、冒険者の暮らしの方が魅力的です。今の暮らしも十分楽しいですよ。」
「もし気が向いたら伯爵に話せば入れてもらえるよ。」
「その機会があれば、ちゃんと試験を受けて入学します。入って勉強についていけなかったら嫌ですからね。」
「あはは。確かにそうだね。」
夕食の時、学園で見てきたものをはなした。それとは別にギフトの話もする。ただし、誰が聴いているか分からないのでミルドさんに念話を使ってもらって。
ギフトを解放…ややこしいから簡潔に人から引っこ抜いたと話したらダキアさんが盛大に吹き出した。
「ダキア、きたなーい。」
「わ、悪りぃ…。」
(ミナ…お前何やってるんだよ…。)
(ご、ごめんなさい。)
アロンソさんの事、表示された内容の差異とか全てを話してみんなには納得してもらった。
「話は変わるけど、グラマスが2人に話があるって言ってたよ。ここでランクアップ試験を受けてみないかって。」
「受けてもいいんですか?」
「いいよ。むしろ早く受けた方がいい。」
「ユキさんは?」
「受けたいです。」
「じゃあ決まりだね。明日一緒に中央ギルドに行こう。」
「「はい!」」
私達はランクアップ試験を受ける事になった。
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