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冒険者
報酬と確認
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私の言った事は今の人間達には到底理解できない事なのかも知れない。
勢いで話してしまったが、このまま冗談として聞き流してくれればいい。
「二人とも神聖魔法の適性はあるみたいだね。それならもっと優秀な術者に教わった方がいいかも。特にメイちゃんは」
芽依は魔法の才能がずば抜けているわね。武術も才能があるし、何でもできるすごい子だわ。
自分の子を褒められてつい嬉しくなってしまう。
「そろそろ採集を再開しようか」
「そうですね」
草原を歩いて薬草を探す。
探しながら昨日の襲撃の事を話しておく。彼らも関係者だからだ。
「そんな事があったのか……」
「はい。皆さんの所には誰も来ませんでしたか?」
「私達の宿屋は賑やかだからね。刺客は入りにくいんじゃないかな?」
彼らでは対処出来なかっただろう。狙われなくて良かったと思う。
私達を狙ってきた理由は何だろうか?
元締めと呼ばれた男の逆恨みという線で間違いないと思っているのだが、あの男を解放した駐屯兵団も疑わしい。
少し探ってみる必要があるか。
「お母さん!ヘルバサナーレを見つけたよ!」
少し先を歩いていた芽依がレアな薬草を見つけてはしゃいでいた。
あの子がのびのびと冒険者が出来る様にしてあげたい。もしこの街が想像通りの所だったら、他の街へ移る事も検討しなければ。
☆★☆★☆★☆★
それからは薬草採集と神聖魔法の練習、お昼ご飯を挟んで採集とかなり広範囲を歩き回って昨日の倍以上の収穫を得ることが出来た。
夕方、冒険者ギルドで納品すると七千エルズになった。
「一人千四百エルズですね」
「今日はありがとう!助かったよ」
「いえ、私達の方こそ神聖魔法を教えていただいてありがとうございました」
セロが手を差し出してきたので握り返す。
「それで、良かったら今度は狩りに行かないか?俺達は君達より一つ上のランクだから簡単な討伐依頼を受けられるんだ。ギルドの規則だと、一ランク下のメンバーが過半数を超えなければ連れて行っていいらしいんだよ。どうかな?」
「やってみたい!」
芽依がやりたいと言うのならセロ達の誘いに乗ろう。
「お願いします。獲物は何になりますか?」
「俺達で受けられるのはホーンラビットやヴァーシュみたいな大人しい動物ばかりだよ。ただ、そいつらを狙って肉食のステップウルフやステップサーペントとも出会うから戦闘になることもあるんだ 」
サーペントという事は蛇よね……
ヤトには慣れたけど他の蛇は未だに苦手だ。
「分かりました。明日から行きますか?」
「そうだね。休んでいられるほど稼ぎが良いわけじゃないからね。じゃあまた明日、同じ時間でいいかい?」
「はい。お願いします」
明日の約束をするとギルドで別れて宿に帰る。
「楽しみだねお母さん」
「そうね。でもヘビは苦手なのよ」
「ステップサーペントが出たら私が退治するから大丈夫だよ!」
「うん。お願いね」
宿に帰っていつも通り食事をいただく。
料理を運んでくるラティーシアに聞いてみた。
「衛兵の人は来ませんでしたか?」
「はい。誰も来ませんでした」
昨日の事を聞きに来るものと思っていたが、いや……昨晩の青年が本当に衛兵だったかを確認していなかった。あの男達の仲間だった可能性もある。
芽依と話しながら食事をとって、身体を拭いて着替えたら早めに眠る。
流石に二日続けて襲撃される事はなく、翌朝少し早めに宿を出ると東の詰所に行ってみる事にした。
詰所の中に衛兵がいたので一昨日の夜中の出来事を話してみた。
「それは本当か?何も報告はなかったが」
偽物だったか。身分証を見せてもらうべきだった。
まあ、済んでしまった事は仕方が無い。
また何か仕掛けてくる様なら次は根元から刈り取ってしまおう。
衛兵に礼を言って待ち合わせ場所に向かう事にした。
勢いで話してしまったが、このまま冗談として聞き流してくれればいい。
「二人とも神聖魔法の適性はあるみたいだね。それならもっと優秀な術者に教わった方がいいかも。特にメイちゃんは」
芽依は魔法の才能がずば抜けているわね。武術も才能があるし、何でもできるすごい子だわ。
自分の子を褒められてつい嬉しくなってしまう。
「そろそろ採集を再開しようか」
「そうですね」
草原を歩いて薬草を探す。
探しながら昨日の襲撃の事を話しておく。彼らも関係者だからだ。
「そんな事があったのか……」
「はい。皆さんの所には誰も来ませんでしたか?」
「私達の宿屋は賑やかだからね。刺客は入りにくいんじゃないかな?」
彼らでは対処出来なかっただろう。狙われなくて良かったと思う。
私達を狙ってきた理由は何だろうか?
元締めと呼ばれた男の逆恨みという線で間違いないと思っているのだが、あの男を解放した駐屯兵団も疑わしい。
少し探ってみる必要があるか。
「お母さん!ヘルバサナーレを見つけたよ!」
少し先を歩いていた芽依がレアな薬草を見つけてはしゃいでいた。
あの子がのびのびと冒険者が出来る様にしてあげたい。もしこの街が想像通りの所だったら、他の街へ移る事も検討しなければ。
☆★☆★☆★☆★
それからは薬草採集と神聖魔法の練習、お昼ご飯を挟んで採集とかなり広範囲を歩き回って昨日の倍以上の収穫を得ることが出来た。
夕方、冒険者ギルドで納品すると七千エルズになった。
「一人千四百エルズですね」
「今日はありがとう!助かったよ」
「いえ、私達の方こそ神聖魔法を教えていただいてありがとうございました」
セロが手を差し出してきたので握り返す。
「それで、良かったら今度は狩りに行かないか?俺達は君達より一つ上のランクだから簡単な討伐依頼を受けられるんだ。ギルドの規則だと、一ランク下のメンバーが過半数を超えなければ連れて行っていいらしいんだよ。どうかな?」
「やってみたい!」
芽依がやりたいと言うのならセロ達の誘いに乗ろう。
「お願いします。獲物は何になりますか?」
「俺達で受けられるのはホーンラビットやヴァーシュみたいな大人しい動物ばかりだよ。ただ、そいつらを狙って肉食のステップウルフやステップサーペントとも出会うから戦闘になることもあるんだ 」
サーペントという事は蛇よね……
ヤトには慣れたけど他の蛇は未だに苦手だ。
「分かりました。明日から行きますか?」
「そうだね。休んでいられるほど稼ぎが良いわけじゃないからね。じゃあまた明日、同じ時間でいいかい?」
「はい。お願いします」
明日の約束をするとギルドで別れて宿に帰る。
「楽しみだねお母さん」
「そうね。でもヘビは苦手なのよ」
「ステップサーペントが出たら私が退治するから大丈夫だよ!」
「うん。お願いね」
宿に帰っていつも通り食事をいただく。
料理を運んでくるラティーシアに聞いてみた。
「衛兵の人は来ませんでしたか?」
「はい。誰も来ませんでした」
昨日の事を聞きに来るものと思っていたが、いや……昨晩の青年が本当に衛兵だったかを確認していなかった。あの男達の仲間だった可能性もある。
芽依と話しながら食事をとって、身体を拭いて着替えたら早めに眠る。
流石に二日続けて襲撃される事はなく、翌朝少し早めに宿を出ると東の詰所に行ってみる事にした。
詰所の中に衛兵がいたので一昨日の夜中の出来事を話してみた。
「それは本当か?何も報告はなかったが」
偽物だったか。身分証を見せてもらうべきだった。
まあ、済んでしまった事は仕方が無い。
また何か仕掛けてくる様なら次は根元から刈り取ってしまおう。
衛兵に礼を言って待ち合わせ場所に向かう事にした。
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