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第15話 ご指導いただきます。 その5
しおりを挟む体を洗い流し、真梨香さんも湯船に一緒に浸かった。
真梨香さんの背中が俺の胸に寄りかかる。
すべすべとした肌。触れるとぷにゅっとしたやわらかい肉体。
同じソープを使っているのに、真梨香さんから香る香りはなぜかとても甘ったるい。
その甘い香りが洟に抜けると俺の脳内はもう真っ白になる。
気が付けば真梨香さんの体を抱きしめていた。一番やわらかいあの大きなおっぱいは俺の腕からこぼれはみ出ていた。
そんな俺に真梨香さんはやさしく
「どうしたの?」と聞く。
「本当にこんな俺でいいんですか? 俺、まだ高校生ですよ。親のすねかじって生きている半端ものですよ。……それに俺たち」
「うん、その先は言わなくたっていい。全部受け入れるから。あなたが佐奈のことを受け入れてくれたように。佐奈があなたのことを受け入れたように。私もあなたのことを受け入れる。そして俊哉の人生は今日から大きく変わるんだよ」
「真梨香さん……俺、」
「うん、頑張るなんて言わなくたっていいから。あなたは自由に生きなさい。私はもしかしたら、あなたの人生の通過点に過ぎないのかもしれない。でも私はそれでもいいの。多分佐奈も同じだと思う。だから、あの子は妹になったんだよ」
「でもそれじゃ、あまりにも」
「あまりにも何?」
「何って……それじゃ俺の我儘だけを通すみたいじゃないですか」
「そうかなぁ。そうでもないと思うけどなぁ。でもね、それはあなた次第。もし本気で向き合うんだったら本気で私たちに向き合って。そうすれば何も怖いことなんかないわよ」
「そう言うもんですか?」
「そう言うもんよ恋っていうのは……」
そのあと俺らの唇は重なり合った。ただ触れるだけじゃなく、熱くお互いの中のものを分け与えるように。
風呂から上がり、そのまま真梨香さんの部屋に行った。
彼女のベッドの上で、お互い抱き合い、肌の触れる感触を感じながらゆっくりと触れ合う。
次第に真梨香さんの息が少しづつ上がっていく。
「最初はただの行為のセックスだったけど、これからはもっと深く二人で落ちていくんだよ。ねぇ、俊哉。甘えてもいい?」
「甘えるって。もう真梨香さんべっとり甘えているんじゃないんですか?」
「まだ足りない。もっと、もっと甘えたい。そしてもっと激しく私をいじめてほしい。小手先のテクニックなんて慣れれば備わっていくもの。でも本当に落ちていくセックスはそう簡単には出来ないんだよ。これからじっくりと教えてあげるから」
「よろしくお願いします真梨香さん」
「うん、それじゃ、始めにもう『さん』はやめよ。真梨香でいいから。ううん、そう呼んでもらいたい。俊哉」
「じゃぁ、真梨香」その名を呼びながら両方の手を握り合わせ、真梨香のやわらかく大きな胸の中に俺の顔をうずめた。
頬に時折当たる両方の胸の突起。すでに固く大きく膨らんでいる。
その突起を口にして軽く吸い込みながら、舌で転がしていく。
手を放し、真梨香の手は俺の膨らんだ鬼頭の先端を包み込んだ。
俺の手は黒く茂った陰毛に隠れた、割れ目の中にそっと触れていく。
かぶさる皮を指で開くと、そこから流れ出す蜜液の粘度が増していく。
ぐちゃ、動かすたびに音がし始めてくる。その音が彼女の体を熱くさせていくようだ。
「避妊しなくてもいいの?」
「うん、言ったじゃない。セックスって赤ちゃんを作る行為だって。それを出来ないようにするのはただの快楽の行為。最も、その快楽をもっと得たくてたまらない、貪欲主婦の集まりが私達。まさしく危ない変態女だよね」
「でも本当に孕んじゃったらどうするの?」
「そうねぇ、それはその時になったら考える。でも実際私も孕んじゃったけど、ほかにも孕んだ人もいるわよ」
「真梨香はおろしたって言ったけど。やっぱりみんなおろしちゃうんだ」
「最後までおなかの中で育てていった人はいないけどね」
「それって辛くない?」
「私の時は……ちょっと辛かったかな。もしあの彼と付き合っていた時、もっとお互いに信じあえていたら、産んでいたかもね。佐奈の姉妹としてね」
「でもそれって」
「言ったでしょ。女はずる賢いんだって」
「そうはいっても……もし俺との子が出来たら真梨香はどうする?」
「さて、どうしましょ。でも中途半端なセックスはしないでよ。私を孕ませなさいよ。孕ませて見せなさいよ。いいから。そうしたら、私もその分こたえることが出来るから。本当に夢中なってあげるから。愛してあげるから」
これはゲームなのか? ……いや違う。何もかもが現実なんだ。
だからこそ、この胸の鼓動がずっと高鳴り続けているんだ。
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