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第45話 夏休みの楽しい家族計画。親が頑張れば子も頑張るもんだよ! その16
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「か、加奈子ちゃん、あなたっていう子は。な……何て言う好き者に育っちゃったのね」
「あらやだ好き者なんて……もしろ私は変態だということを自負していますわ。ほほほほほ!」
あ、ついにタガが外れたんだ。て、私もなんか古臭い言葉よく知ってるね。
「で、初体験っていつだったの?」
「初めてのセックスですか? ええぇ――――っと。確かあれは、あっ、そうだ同人仲間の人だったかなぁ――。もうそんなに記憶ないですけど、一緒に企画書いていて、実際にやってみよっかぁ――的なノリだったと思いますけど。ん――、中学の時だったかなぁ――」
あれまぁ―、中学の時だったら、まぁ――――いいんじゃない。もしかして小学生の時だったなんて言いかねないからね。ま、それはないと思うけど。
「へぇー、そうなんだぁ」と言いながら、ちらちらと私の方に視線を送る友香ねぇさん。
なにかの合図か?
「でさぁ、加奈子ちゃんの作品ってさ、あれだよね」すっとノーパソの方を指さす。
「そうなんですよ、面白いでしょ。えへへ、あの私が創ったゲームで男の人が抜いているところを想像しちゃうとものすごく気持ちがいいんです。コメントなんかで「抜けましたぁ!」なんて書かれるとゾクゾクって来ます」
「あはは、そうなんだ……」で、また私の方をチラ見する。
何なのよ! いったい。いうなら今しかないんじゃない。加奈子さんなら絶対理解してくれるって。
ニタァー、と、しまりのない顔が私の合図だということを悟ったのか、友香ねぇさんが、意を決した感じで言う。
「あのね……か、加奈子ちゃん」
「んっ! なんですか友香さぁん」
にっこりとほほ笑みながら言う加奈子さんの顔を見ていると、言うのはこのタイミングしかないというは必然的に感じることが出来る。
「あのね、そのことって、加奈子ちゃんの性癖的なことって、おじさんと叔母さんも知ってるの?」
ん? なんでそっちに行こうとする。ズバッと行こうよ。――――ほら!!
「へっ? そんなの知っているわけないじゃないですか! そんなこと知られたら、私多分あの親に殺されますよ! 特にお父さんなんか多分私を刺し殺すんじゃないんでしょうかねぇ」
マジ! 超怖いんだけど!!
でもまずいぞ、こういう話にそれちゃうと、私達の事話しずらくなるんじゃないのぉ! 全くもう!!
「だよねぇ」てさぁ――、そこで同調しないでよ。友香ねぇさん。
「わかるわぁ―、あのおじさんだもんねぇ―」
「ですよねぇ、自分でもよくあんな父親を持っているのか不思議なくらいです」
「うんうん。そうだね」
何? 何? そんなに怖いかいな。加奈子さんのお父さんは!!
「ものすごく怖い人なの? お父さんって?」
思わず聞いてしまった。
「だってさぁ、ホント絵にかいたような警察官の鏡みたいな人なんだもん」
「け・い・さ・つ・か・ん……って。マジすかぁ――――――!!」
「まじまじ大マジです」
友香ねぇさんが付け加えるように「それ、知ってるから、なおさら加奈子ちゃん大丈夫なのかなぁってそっちがとても心配なの。ゲームクリエーターになるって言っても、多分その内容もいかがわしいものだとしか認識していないんじゃないのかなって」
あははは、でも、実際いかがわしい内容なんですけど! そこは否定しないっすよね。加奈子さん。
加奈子さんは、たばこをくわえて、じっぽライターで火を点けて、ス――っと煙を吸い込み、ぷはぁ――と吐き出しながらマジな顔で言った。
「私この世でお父さんが一番嫌いなんです!!」
「あらやだ好き者なんて……もしろ私は変態だということを自負していますわ。ほほほほほ!」
あ、ついにタガが外れたんだ。て、私もなんか古臭い言葉よく知ってるね。
「で、初体験っていつだったの?」
「初めてのセックスですか? ええぇ――――っと。確かあれは、あっ、そうだ同人仲間の人だったかなぁ――。もうそんなに記憶ないですけど、一緒に企画書いていて、実際にやってみよっかぁ――的なノリだったと思いますけど。ん――、中学の時だったかなぁ――」
あれまぁ―、中学の時だったら、まぁ――――いいんじゃない。もしかして小学生の時だったなんて言いかねないからね。ま、それはないと思うけど。
「へぇー、そうなんだぁ」と言いながら、ちらちらと私の方に視線を送る友香ねぇさん。
なにかの合図か?
「でさぁ、加奈子ちゃんの作品ってさ、あれだよね」すっとノーパソの方を指さす。
「そうなんですよ、面白いでしょ。えへへ、あの私が創ったゲームで男の人が抜いているところを想像しちゃうとものすごく気持ちがいいんです。コメントなんかで「抜けましたぁ!」なんて書かれるとゾクゾクって来ます」
「あはは、そうなんだ……」で、また私の方をチラ見する。
何なのよ! いったい。いうなら今しかないんじゃない。加奈子さんなら絶対理解してくれるって。
ニタァー、と、しまりのない顔が私の合図だということを悟ったのか、友香ねぇさんが、意を決した感じで言う。
「あのね……か、加奈子ちゃん」
「んっ! なんですか友香さぁん」
にっこりとほほ笑みながら言う加奈子さんの顔を見ていると、言うのはこのタイミングしかないというは必然的に感じることが出来る。
「あのね、そのことって、加奈子ちゃんの性癖的なことって、おじさんと叔母さんも知ってるの?」
ん? なんでそっちに行こうとする。ズバッと行こうよ。――――ほら!!
「へっ? そんなの知っているわけないじゃないですか! そんなこと知られたら、私多分あの親に殺されますよ! 特にお父さんなんか多分私を刺し殺すんじゃないんでしょうかねぇ」
マジ! 超怖いんだけど!!
でもまずいぞ、こういう話にそれちゃうと、私達の事話しずらくなるんじゃないのぉ! 全くもう!!
「だよねぇ」てさぁ――、そこで同調しないでよ。友香ねぇさん。
「わかるわぁ―、あのおじさんだもんねぇ―」
「ですよねぇ、自分でもよくあんな父親を持っているのか不思議なくらいです」
「うんうん。そうだね」
何? 何? そんなに怖いかいな。加奈子さんのお父さんは!!
「ものすごく怖い人なの? お父さんって?」
思わず聞いてしまった。
「だってさぁ、ホント絵にかいたような警察官の鏡みたいな人なんだもん」
「け・い・さ・つ・か・ん……って。マジすかぁ――――――!!」
「まじまじ大マジです」
友香ねぇさんが付け加えるように「それ、知ってるから、なおさら加奈子ちゃん大丈夫なのかなぁってそっちがとても心配なの。ゲームクリエーターになるって言っても、多分その内容もいかがわしいものだとしか認識していないんじゃないのかなって」
あははは、でも、実際いかがわしい内容なんですけど! そこは否定しないっすよね。加奈子さん。
加奈子さんは、たばこをくわえて、じっぽライターで火を点けて、ス――っと煙を吸い込み、ぷはぁ――と吐き出しながらマジな顔で言った。
「私この世でお父さんが一番嫌いなんです!!」
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