上 下
3 / 4
寒哉君が異世界に行ってチート無双できるかもしれなくなったわけ

スベるのはいつものことですが...2

しおりを挟む
 寒哉かんやが目を覚ますと知らない場所で誰だか分からないじーさんが覗き込んできているのが目に入った。

「えーっと?ここは病院でしょうか?」

 とりあえず意識を失う前に見た光景を思い出しながらそう尋ねる寒哉君だが、もちろん病院なわけがない。なぜならばここが病院だと作者がとても困るからだ。だってそんなことになったら転生する要素が無くなっちゃうじゃん。

 閑話休題

 とにかく寒哉はじーさんに尋ねたのだが
「まあまあ、混乱しとるのは分かるが一旦落ち着きなされ」

 寒哉はこのじーさんの言う通りだなと思い、一旦深呼吸をしようとした。だが、何かおかしい。するとそんな寒哉の様子に気付いたじーさんが

「ああ、お主は今魂だけの状態じゃから元から息なんぞしとらんぞい」

 寒哉はこのじーさん落ち着けって言ってみたり、魂だとか訳の分からんこと言って混乱させようとしてみたり変なやつだなあ、おいっ!と思ったが不思議とあまり混乱はしなかった。(いや、普通に混乱してることね?なんて野暮なことは言ってはいけない...作者のために)
 その様子を見たじーさんはまたもや

「ここは神域じゃから儂の言うことが世界の法ここのルールになっとる。だから儂が落ち着けと言った以上お主は混乱できんぞい」

 もはや何言ってんだコイツ状態の寒哉だったが、とりあえず目の前のじーさんは事情を知ってると判断して話を聞くことにした。
 ちなみに落ち着くまでの間に寒哉はこのじーさんの正体の予想はだいたい付いていた。


 予想その1

【厨ニ病を拗らせたお爺さん医師】
 某有名大医学部の名誉教授のお爺さん医師。凄腕の医師だがそれでも厨ニ病という不治の病を治すことはできなかったのだろう。



(いや、病院じゃねえってば)

 予想その2

【年頃の自分を落ち着かせるためにわざと厨ニ的発言をする医師】
 当直の時に深夜アニメを見て日々オタク道を極める医師。日頃から患者の少年少女達と仲良くなるために努力している医師でもあるのだろう。まあ努力が実を結ぶ気配はない。



(いや、だから病院じゃねえって)

 予想その3

【神様的な何か】
 なんか神様的な超越的存在。まあそんなことはありえないのだろうが。



(え?)

 予想その4

【事故った後の血まみれの自分をからかう野次馬B】
 寒哉的には間違いなくこれが正解だろうという感じ。



 と、まあだいたい寒哉にはわかっていた。(わかってなくね?なんて言ってはいけないのである)
 しかし、このじーさんの次の言葉でその予想は裏切られることになる。

「儂は神じゃよ」

「そーですか」
(このお爺さん医師はほんとにそう思ってるんだろーな)

 まあ、寒哉がその言葉を聞いても真に受けるかは全くの別問題なのだが...なんと神様らしいですよ!いやー、びっくりですねぇ!

「誰がお爺さん医師じゃ!儂は神じゃよ!」

「ちょっと、人の心読むのやめてくれません?」

「なんじゃ、心を読んだと理解しておるではないか」

「んー?だからなんだと言うのですか?」

「いやいや、そんなこと神じゃないとできんじゃろうが!」

「っ!なるほどおじーさん天才ですね!」

 コイツが主人公で大丈夫なのかとそろそろ作者まで不安になってきたが...どうやらようやく寒哉もこのじーさんの正体が理解できたようである...







  一方その頃

 グリリエルは神によって神域の独房へとほうり込まれていた。

「いや、あの事故わざとじゃねえぞ!?なんでこんなとこにほうり込まれてんだよ」

 うん、わかるよグリリエルあれは寒哉がいなかったら起きなかった事故だよね。なんか...ごめんね?事故らせて



この後グリリエルがどうなるのかは作者のみぞ知る










 更新遅くなってすいません。近況報告にも書いたんですがちょっと異世界転生しかけてました。できなかったよ...多分話の内容おかしいかもだけど許してぇぇ
あと、この話でチートの理由書くって言ったけどムリだったよ...次、次書くから!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活

SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。 クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。 これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。

悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~

こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。 それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。 かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。 果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!? ※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。

【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜

墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。 主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。 異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……? 召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。 明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

邪神ですか?いいえ、神です!

弥生菊美
ファンタジー
普段はお人好しの偽善者、戦闘開始スイッチオンでドS戦闘狂の女主人公!? 「貴方にはあなたの世界で言うところの神様になっていただきたいのです」 いい人のフリをして生きてきた少女・タキナは、皮肉にも自らの善行を理由に死んでしまう。しかし、善性を世界の創造主に買われ、異世界の神に転生することに。 任されたのは、滅亡寸前の異世界。 世界を守るため、タキナは与えられた神としての「力」を使っていく。 ……が、なぜか力を使うほどに「戦闘狂」になっていく!? 集った仲間達も、なぜか皆一癖ある者ばかり。 力も知能もあるけれど忠誠心が暴走しがちな付き人の少女に、強いけど傲慢さが玉に瑕のドラゴンの少年、そして歩く18禁なエルフのお姉さん!? しかも、どうやらタキナにも隠された真実がこの世界にはあるようで……。 偽善者少女神は、本当に異世界を滅亡から救えるのか!? 表紙絵/浅倉様 X @kurakuwakurai

貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!

やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり 目覚めると20歳無職だった主人公。 転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。 ”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。 これではまともな生活ができない。 ――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう! こうして彼の転生生活が幕を開けた。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

処理中です...