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1章

14話、バスケ部からの提案

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「うわぁ…」4人は食堂に入るとバスケ部の人達が何やらお菓子を食べていた「君達の場所はあそこね」と彩美が奥の机を指さした。机の上にはケーキが4つ並べてあった「美味しそう、ね!可憐ちゃん」春香が振り返る「春香すっかり打ち解けてるね」加賀美が呟いた。

「それで今日同好会を呼んだのは1ヶ月後にある私たちの全国大会の日にオープニングとして出て欲しいと思ったの」彩美が4人の方を向く「え?私達ですか!?」4人は驚いた声を上げる彩美が頷く「まずオープニングって何かという話なんだけどね、出さなくてもいいんだけど学校の代表がオープニングとして歌ったり踊ったりするのよ、それはバスケ部は関係無くても大丈夫なの」彩美が説明してくれる「いつもは私達出せるものがないから出せてないんだけどね、ここで和楽器軽音同好会が出来たってことで私達の代表としてどうかな?」4人は顔を合わせる「やってみたいな…」可憐が呟く「可憐…大丈夫?」春香が呟く「そんなに緊張しなくてもね失敗しても大丈夫よ、君達の演奏を生で私達も聞きたいからね」バスケ部の皆が頷く「でもね!可憐が無理なら…」「やります!」彩美の言葉を遮るように可憐が立ち上がる「オープニング!やらせてください!」彩美が軽く笑う「伝えておくわ、ありがとうね」彩美が頭を下げる「こちらこそありがとうございます!それとこれから…一応1階に部室を作ってくれてそこで太鼓を叩いて良いという事なので移動しますね。少しの間でしたがステージをお借りしました」可憐が頭を下げる「了解!」彩美が大きく頷いた。

そう1階には昔和太鼓部が練習をしていた部室があり校長先生の許可がおり使わせてくれるとのことなのだ。

「ここだよー」4人の前で先生が大きな扉を開ける「すごい!大きい…」まるでダンスレッスン場のような空間が生まれた「昔ダンスの授業とかもあったらしくてね…ここは防音だからどれだけ叩いても周りに聞こえないわ、スピーカーもあるし」上には2個スピーカーが着いている「わかりました!ありがとうございます!」と4人が頭を下げた。

「これで全部かな?」彩美が小太鼓を運び入れる「彩美先輩!色々とありがとうございます!」4人が頭を下げる「全然良いんだよー私ちょっと可憐ちゃんのこと好きになってきたかも」彩美が可憐の頭に手を乗せる「はう!」可憐が頭を下げる「可憐は私の!」春香が後ろから可憐に抱きつく「はわ!?」「春香ずるい!私の!」加賀美が横から抱きつく「ふにゃ!?」「私もむぎゅー!」みさきが前から可憐を抱きしめる「ふえええ!!彩美先輩までえぇぇ!」可憐は4人に抱きしめられながらもがいているガラガラ…「はーい皆準備でき……」先生が扉を開けると目の前の状況を見る「全員出席ね楽しんでらっしゃーい」とまた扉を閉めた「うううう……」可憐が手で顔を埋めている「こんなに好かれてるなんて可憐ちゃんは有名人ね」彩美が笑っている。「もう誰のせいですかー!!」可憐は両手を広げ怒っている。「それでは私は戻りますまたねー」彩美は手を振りながらドアを閉めた。
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